2011/12/24

安愚楽牧場の女社長が自己破産、総額2億円

http://media.yucasee.jp/posts/index/9899
安愚楽牧場の女社長が自己破産、総額2億円
最終更新:2011年12月22日 15時15分

安愚楽牧場(栃木県)の代表取締役社長・三ヶ尻久美子氏が、東京地裁に自己破産を申請し、認められたことが22日までにわかった。負債額は約2億円に上る。
法人としては、8月に民事再生法の適用を申請。しかし、エサ代さえも賄うことができずに破産に移行した。負債総額は約4300億円となっている。
三ヶ尻氏は、東京、神戸で開催した債権者説明会では涙ながらに謝罪。責任を痛感しており私財を投げ打つ覚悟を示すなどしていたが、自己破産という道を選んだ。

安愚楽牧場の社長が自己破産

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111223-OYT1T00214.htm
安愚楽牧場の社長が自己破産
(2011年12月23日11時21分  読売新聞)

経営破綻した安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)の三ヶ尻久美子社長が東京地裁に自己破産を申請し、開始決定を受けた。
決定は21日付。関係者によると、債権者は14人で、負債は約2億円。
和牛オーナー制度を運営していた同社は、8月に民事再生法の適用を同地裁に申請。資金繰りが悪化するなどし、今月9日に破産手続きに移行した。
同社の負債総額は約4300億円、出資したオーナーは約7万3000人に上るが、今回の自己破産により、三ヶ尻社長の資産を受け取れるのは債権者14人のみになる見通し。東京都内のオーナーの女性(68)は「8月の債権者説明会では『債権者の皆さんに少しでも弁済したい』と言っていたのに話が違う。オーナーを向かず、自己保全の姿勢でひきょうだ」と憤っていた。
自己破産の申し立てをした代理人弁護士の事務所は取材に対し、「担当者が不在のため答えられない」としている。


2011/12/22

安愚楽牧場:社長が自己破産

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111222k0000m040101000c.html
安愚楽牧場:社長が自己破産
毎日新聞 2011年12月21日 23時15分(最終更新 12月21日 23時28分)

和牛オーナー制度が行き詰まり、破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)の三ケ尻久美子社長が東京地裁に自己破産を申請し、開始決定を受けたことが21日、関係者への取材で分かった。決定は21日付で、負債額は約2億円。
法人の安愚楽牧場は8月9日に民事再生法の適用を申請。しかし、選任された管財人らが調査した結果、「牧場や牛を売却しなければ財産保全はおろか、餌代をまかなえず大量の牛が餓死しかねない状況」であることが判明し、今月9日、破産手続きに移行した。安愚楽牧場の負債総額は約4300億円。大部分は出資者約7万3000人への負債となっている。(共同)

安愚楽牧場社長が自己破産 負債2億円

http://www.47news.jp/CN/201112/CN2011122101001952.html
安愚楽牧場社長が自己破産 負債2億円
2011/12/21 21:58   【共同通信】

和牛オーナー制度が行き詰まり、破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)の三ケ尻久美子社長が東京地裁に自己破産を申請し、開始決定を受けたことが21日、関係者への取材で分かった。決定は21日付で、負債額は約2億円。
法人の安愚楽牧場は8月9日に民事再生法の適用を申請。しかし、選任された管財人らが調査した結果、「牧場や牛を売却しなければ財産保全はおろか、餌代をまかなえず大量の牛が餓死しかねない状況」であることが判明し、今月9日、破産手続きに移行した。安愚楽牧場の負債総額は約4300億円。大部分は出資者約7万3千人への負債となっている。

2011/12/16

代理人のお仕事終了?

http://tyl.dip.jp/index.html
平成23年12月12日    株式会社安愚楽牧場関連情報の掲載を終了しました。   

http://tyl.dip.jp/html/disclosure.html
株式会社安愚楽牧場について
株式会社安愚楽牧場の民事再生手続は平成23年11月8日に廃止されました。これを受け,本ページに掲載していた同社の民事再生手続の関連情報は同年12月12日に掲載を終了しました。当事務所では今後の手続の進行や内容についてのお問い合わせにはお答えすることができません。ご質問等は,安愚楽牧場コールセンター(電話0120-130-560)までお願いいたします。

2011/12/14

負債4300億円ーー「安愚楽牧場」延命の陰にJAや農水官僚、族議員

http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2011/12/post-91e7.html
負債4300億円ーー「安愚楽牧場」延命の陰にJAや農水官僚、族議員

今年の大型倒産の一つに、和牛商法の元祖「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市)が挙げられる。負債は実に4300億円。今年8月に民事再生を申請したが認められず、破産手続きに移行している。全国7万人以上が、年利10%という高配当を謳ったこの商法に飛びつき出資したが、破産手続きにより戻って来る配当は、利子がつかないどころか、出資金の数%と見られる。この和牛商法、バブル崩壊後の低金利政策の下、90年辺りから続々登場。それを先取りし、最も古い81年12月に創業。そして最も大規模だった(9万頭以上)のが安愚楽だった。すでに90年代半ば過ぎには多くの和牛商法を採用した牧場は経営破たん、ないしは事件化。和牛商法=詐欺商法であることが証明されたが、安愚楽だけは別格とされ、今年まで営業を続けて来ていた。だが、この安愚楽とて、公表されている分と実際に飼育していた和牛の数に大きな差があり(6割。「熊本日日新聞」12月1日記事)、しょせん程度問題で、同じく詐欺商法だった実態が明らかになって来ている。が、それにしても、同じ商法の別会社が完全に淘汰されるなか、なぜ、安愚楽だけがいままで持ち、出資者がそれなりに付いたのか!? それは安愚楽だけが別格だったからではなく、同社の陰にJA(農協)幹部や農水官僚、農水族議員が見え隠れするのだ。
2011年12月12日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

2011/12/13

和牛オーナー広がる不安 安愚楽牧場が破産手続き

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E3E0E2E09D8DE3E1E3E0E0E2E3E39191E2E2E2E2;at=DGXZZO0195583008122009000000
和牛オーナー広がる不安 安愚楽牧場が破産手続き
2011/12/13 11:50 日本経済新聞 電子版

4300億円以上の負債を抱え8月に経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)の破産手続き開始が決まり、約7万人の「和牛オーナー」の間に契約金の回収への不安が広がっている。同社は高配当をうたって繁殖用の牛への投資を募ってきたが、返金は契約金の1%程度との見通しも。各地で被害者弁護団が結成され、民事・刑事両面で責任追及の動きが出ている。
「もう大半のお金は回収できないんじゃないか」。約2年前から安愚楽牧場の和…
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2011/12/11

安愚楽牧場のからくり 資金不足、新規契約で穴埋め 事業計画立案も融資交渉失敗

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819490E2EBE2E68A8DE2EBE3E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
安愚楽牧場のからくり 資金不足、新規契約で穴埋め 事業計画立案も融資交渉失敗
2011/12/11 18:46

9日に破産手続きを開始した安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)が、和牛オーナー契約収入のほとんどを、契約者への配当や解約金の支払いに当て、事業資金が慢性的に不足していたことが同社の資産内容を調査した監査法人の報告や元経営幹部の証言で明らかになった。同社は2009年以降に農林中央金庫などJAバンクグループや銀行から融資を受けようと、食品加工で稼ぐ総合畜産会社化を目指す事業計画を立案したものの、融資交渉は失敗。不足資金をオーナー契約の拡大で埋め、経営破綻を先延ばししていたようだ。

2011年3月期まで10年間のキャッシュフロー計算書(単位、億円)
オーナー契約    6164
食品加工、出荷牛販売    2132
繁殖牛買い戻し(解約)    ▲3902
子牛買い取り(配当)    ▲1505
オーナー牛育成費用    ▲1924
その他生産コスト(自社牛育成費用など)    ▲671
営業費用、本部費用    ▲272
助成金等収入    112
設備投資    ▲152
投融資    ▲36
※▲はマイナス、監査法人資料をもとに作成

ある元経営幹部は「減配や無配にすれば解約ラッシュが起きて、事業の継続はたちまち困難になる。事業を縮小均衡させて立て直すことは資金不足で選択できなかった」と語った。
事業が実質的に赤字状態であるにもかかわらず、安愚楽牧場は和牛オーナーに対し予定通りの年4~8%とも言われる高配当を続けていた。
8月に安愚楽牧場が申し立てた民事再生手続きで同牧場の財産評定を担当した監査法人の報告によると、同社は2011年3月期までの10年間に和牛オーナー契約の新規獲得や更新で累計6164億円を集めた。
一方で同じ期間中に、満期解約(繁殖牛の買い戻し)に3902億円かけ、配当(子牛買い取り)に1505億円を支出し、契約で集めた資金の9割近くが流出していた。牛へのエサ代や契約農場への預託費用など育成費1924億円の負担を加えると、この期間の和牛オーナー事業の資金収支は大幅な赤字だった。
報告によると、安愚楽牧場は和牛の飼養頭数(破綻時約15万頭)を近い将来、26万頭にまで拡大、高い付加価値が見込める食品加工、飲食事業も強化する中期計画を作成していた。
ただ、こうした計画の中身は社内でもほとんど知られず、「オーナー資金の返済負担から逆算した事業規模に過ぎない」(元幹部)ともみられていた。JAバンクや銀行も同牧場から受け入れた預金を担保とする限定的な融資にしか応じず、「交渉は失敗に終わった」(元経営幹部)という。
安愚楽牧場が抱えた約4300億円の負債のうち、オーナーに対する負債(買い戻し条件付き契約残高)は約4200億円にのぼる。
時価の10倍前後、1頭400万円以上もの値段で安愚楽牧場がオーナーに販売した繁殖牛の価値は、同社の経営破綻で暴落。9月5日時点での財産評定では、牧場、建物なども含めて資産総額はわずか132億円だ。
和牛の処分が遅れれば、資産も飼料代に消えていく。東京地裁が11月8日、民事再生手続きの廃止を決定。破産が決まったのを受けて、安愚楽牧場は取引のあった飼料会社や計約農場などに対する和牛のまとめ売りを加速。畜産関係者によると、1頭数万円での処分が進んでいるもようだ。
和牛オーナー制度のビジネスモデルも分析した監査法人の報告は「数年かけて返金するなら、保有牛が将来獲得する収益から滞りなく返金できた」と結論付け、経営破綻は「福島第1原子力発電所事故による放射能汚染の風評被害などで解約が殺到したためだ」とする経営陣の主張に一応の理解を示している。
しかし、「返済能力あり」との判断は、母牛が年1頭安定的に子牛を産む優良牧場の成績を残すことが大前提で、安愚楽牧場の実態とはかけ離れている。安愚楽牧場は、繁殖事業の不振で慢性的な牛不足、資金不足に直面し、オーナー契約の伸びに見合う繁殖牛(母牛)を確保できない状態が続いていた。
消費者庁も11月末、繁殖牛としてオーナーに販売した10万頭前後の牛のうち3~4割は子牛など繁殖牛ではなかったとして、景品表示法違反(優良誤認)だと認定、違反事実の公表を同牧場に命じている。
経営陣主導の民事再生手続きが廃止され、管財人主導の破産処理に切り替わったことで、経営陣の責任はあらためて検証される見通しだ。安愚楽牧場の厳しい経営の実情を知りうる立場にあった監督官庁や大口取引業者の責任を問う声も出ている。(編集委員 樫原弘志)

情報収集と過去の反省におすすめ【その他(特におすすめ以外)】(2011-12-11)

情報収集と過去の反省におすすめ【その他(特におすすめ以外)】(2011-12-11)

ツイッター(Twitter): 「#agura」で検索
http://twitter.com/#!/search/%23agura

OKWave: 『安愚楽』についての検索結果
http://okwave.jp/searchkeyword/%E5%AE%89%E6%84%9A%E6%A5%BD/date/desc/

Yahoo!知恵袋 検索結果: 安愚楽 で検索した結果
http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp/search?sort=16&p=%E5%AE%89%E6%84%9A%E6%A5%BD&ei=UTF-8

365日のうた: 安愚楽牧場安●場
http://don.paslog.jp/category/142035.html

個人向け社債ウォッチ!
http://shasai.seesaa.net/category/8893499-1.html

弁護士近藤早利のいいたいこと
http://skondo-life.cocolog-nifty.com/law/

サラリーマンの蓄財日記~間違いなく億万長者になれる~
http://blog.livedoor.jp/fwht9851/archives/cat_50005432.html

株主優待Getちゃんのブログ
http://ameblo.jp/yuutaiqueen/theme-10037978627.html

ホンネの資産運用セミナー: 安愚楽牧場・黒毛和牛委託オーナー制度の問題点
http://fund.jugem.jp/?eid=183

情報収集と過去の反省におすすめ【特におすすめ】(2011-12-11)

情報収集と過去の反省におすすめ【特におすすめ】(2011-12-11)

2ちゃんねる検索: スレッドタイトル「安愚楽」を検索
http://find.2ch.net/?STR=%B0%C2%B6%F2%B3%DA&BBS=ALL&TYPE=TITLE

unkar(うんかー): スレッドタイトル「安愚楽」を検索
http://unkar.org/2ch/search.php?q=%88%C0%8B%F0%8Ay

Google ニュース: 「安愚楽」で検索
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&gl=jp&tbm=nws&btnmeta_news_search=1&q=%E5%AE%89%E6%84%9A%E6%A5%BD

Yahoo!ニュース:  「安愚楽」で検索
http://news.search.yahoo.co.jp/search?ei=EUC-JP&fr=news_sw&p=%B0%C2%B6%F2%B3%DA

Yahoo!ニュース: 安愚楽牧場の経営悪化問題
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/agura_bokujo/

A BUG's Pensieve 2
http://move2600.blog96.fc2.com/

リプラス 情報収集組合
http://re-plus.seesaa.net/category/10980797-1.html

べぶろぐ(山崎牧場日記): 安愚楽牧場関連記事
http://koji.air-nifty.com/cozyroom/2011/11/post-02fa.html

紀藤弁護士のブログ: カテゴリー「2011-08 安愚楽牧場被害事件」の記事
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/201108/index.html

安愚楽被害・大阪弁護団のブログ
http://agura-higai-osaka.cocolog-nifty.com/

安愚楽牧場破綻:破産手続き開始決定

http://mainichi.jp/select/biz/news/20111209ddm012020118000c.html
安愚楽牧場破綻:破産手続き開始決定
毎日新聞 2011年12月10日 東京朝刊

「和牛オーナー」制度で出資会員を集めていた「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の経営破綻で、東京地裁は9日、破産手続き開始を決定し、渡辺顕弁護士を破産管財人に選任した。破産管財人が今後、破産債権の調査を進める。来年5月30日に日比谷公会堂で財産状況報告集会が行われる予定。管財人の連絡先は成和明哲法律事務所(0120・130・560)。

安愚楽牧場、破産手続き開始 東京地裁が決定

http://www.asahi.com/national/update/1209/TKY201112090697.html
安愚楽牧場、破産手続き開始 東京地裁が決定
2011年12月9日23時16分

和牛オーナー制度が破綻(はたん)した安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県)について、東京地裁は9日、破産手続きの開始決定を出した。債権者集会は来年5月30日、東京都内で開かれる予定。
管財人の渡辺顯(あきら)弁護士によると、同社直営の牧場は牛も含めて、1社に一括して売却することが決まった。また、全国の農家340戸に飼育を預託してきた牛は、農家や複数の業者への売却手続きが年内に完了する見込み。今後は、東京電力福島第一原発事故による風評被害をめぐって、東電への賠償請求も検討する。

安愚楽牧場が破産 東京地裁が手続き開始決定

http://www.47news.jp/CN/201112/CN2011120901002331.html
安愚楽牧場が破産 東京地裁が手続き開始決定
2011/12/09 21:49   【共同通信】

和牛オーナー制度が行き詰まり、民事再生手続きの廃止決定を受けていた畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は9日、破産手続き開始の決定をし、保全管理人の渡辺顕弁護士を破産管財人に選任した。債権者集会は、来年5月30日に東京都千代田区の日比谷公会堂で開く。
現時点では債権者への配当ができるかどうか不明のため、負債総額を確定させる期間などを当面設定しないこととし、今後は管財人が財産状況の調査を進める。民事再生手続きで届け出た債権はそのまま破産債権として扱われる。

安愚楽牧場の破産手続き、東京地裁が開始決定

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111209-OYT1T01036.htm
安愚楽牧場の破産手続き、東京地裁が開始決定
(2011年12月9日21時19分  読売新聞)

和牛オーナー制度の運営に行き詰まり、経営破綻した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は9日、破産手続きの開始を決定した。
破産管財人には、同社の財産を管理する保全管理人を務めてきた渡辺顕弁護士を選任した。財産状況を報告する債権者集会は来年5月30日に予定している。
同社は今年8月、当面事業を存続できる民事再生手続きの適用を申請。地裁は9月に同手続きの開始を決定したが、資金繰りが逼迫(ひっぱく)していることが判明し、11月に同手続きの廃止を決定していた。

安愚楽牧場が破産

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20111209-OHT1T00213.htm
安愚楽牧場が破産
(2011年12月9日21時17分  スポーツ報知)

和牛オーナー制度が行き詰まり、民事再生手続きの廃止決定を受けていた畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は9日、破産手続き開始の決定をし、保全管理人の渡辺顕弁護士を破産管財人に選任した。債権者集会は、来年5月30日に東京都千代田区の日比谷公会堂で開く。
現時点では債権者への配当ができるかどうか不明のため、負債総額を確定させる期間などを当面設定しないこととし、今後は管財人が財産状況の調査を進める。民事再生手続きで届け出た債権はそのまま破産債権として扱われる。
安愚楽牧場は昨年発生した口蹄疫問題に続き、東京電力福島第1原発事故の影響による契約解除の増加や和牛価格の下落などで資金繰りが急激に悪化。
8月9日に民事再生法の適用を申請。事業を継続しながら経営陣が関与しての清算を目指したが、渡辺弁護士が調査したところ「早期に直営の牧場や牛を売却しなければ財産保全はおろか、牛の餌代を賄えず、大量の牛が餓死しかねない状況」と判明。地裁が先月8日、民事再生手続きの廃止を決定した。
再生手続きの申立書によると、安愚楽牧場の負債総額は約4330億円。大部分は全国の出資者約7万3000人への負債で計約4207億円に上る。

安愚楽牧場の破産開始決定=来年5月に報告集会-東京地裁

http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2011120900995
安愚楽牧場の破産開始決定=来年5月に報告集会-東京地裁
(2011/12/09-20:58)

経営破綻した「和牛オーナー制度」運営の安愚楽牧場(栃木県那須町)について、東京地裁は9日、破産手続き開始を決定した。被害対策弁護団が明らかにした。
破産管財人には保全管理人だった渡辺顕弁護士を選任。財産状況報告集会は来年5月30日午後1時半から、東京都千代田区の日比谷公会堂で開かれる。
債権者への配当が実施できるか不明のため、債権届け出期間などは設けず、見通しが立った場合に改めて設定するとしている。

安愚楽牧場、破産手続き開始決定 東京地裁

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E2EBE2E1888DE2EBE3E0E0E2E3E39180EAE2E2E2;at=ALL
安愚楽牧場、破産手続き開始決定 東京地裁
2011/12/9 20:18

和牛オーナー制度が行き詰まって経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は9日、破産手続き開始決定を出した。破産管財人には渡辺顕弁護士が就く。
同牧場は当初、現経営陣が中心になって会社を立て直す民事再生手続きでの再建を目指した。ただ、同手続き上で財産管理を担当した渡辺弁護士らが財務状況を精査した結果、資金繰りが想定以上に逼迫していることが判明。11月8日付で東京地裁が民事再生手続きの廃止決定を出し、破産手続きに移行することが決まっていた。

安愚楽牧場の破産手続き開始を決定 東京地裁

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111209/trl11120919530009-n1.htm
安愚楽牧場の破産手続き開始を決定 東京地裁
2011.12.9 19:53

和牛オーナー制度が行き詰まり、破綻(はたん)した畜産会社、安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は9日、破産手続き開始を決定した。
同社の財産状況を調査した管財人が「早期に牧場や牛を売却しなければ、資金がショートする可能性がある」として民事再生手続きの廃止を求める上申書を地裁に提出。先月8日に、地裁が民事再生手続きの廃止を決定していた。
同制度は、繁殖用の牛に投資を募り、子牛を買い取って配当する仕組み。同社は自社牧場や預託先牧場を全国展開し、会員は全国7万3千人超とされる。東京電力福島第1原発事故の影響で牛肉価格が下落するなどして経営が悪化し、民事再生法の適用を申請した

2011/12/09

安愚薬牧場所有の県産牛・売却先決まる [16:55]

http://www.e-obs.com/obs-news/genko/DD12080018534.html
安愚薬牧場所有の県産牛・売却先決まる [16:55]
2011年 12月8日
   
和牛オーナー制度で出資者を集め経営破たんした安愚楽牧場が所有する県内の肉用牛7000頭余りの売却先が決まりました。安愚楽牧場は和牛オーナー制度が行き詰まり、現在、破産手続きに移行しています。県内では直営の農場が竹田市と杵築市にあるほか、13の農家が委託を受けて肉用牛を育てていて、飼育頭数は7247頭に上っています。県によりますと安愚楽牧場が所有していた県内の肉用牛の売却先が決まりました。およそ3000頭を飼育する直営牧場については竹田市の農場が愛知県の飼料販売会社に、杵築市の農場が熊本県の食肉処理・加工会社にそれぞれ売却されます。また農家13戸が委託をうけて育てていた肉用牛4200頭余りは県内外の業者6社が買い取ったということです。委託農家13戸のうち12戸はそのまま契約を継続し、牛を育てるということです。

この冬、お肉が安い3つの理由 前年比2割安も

http://www.nikkei.com/news/print-article/g=96958A9C93819698E2E3E2E38A8DE2E0E3E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E2E7E2E3E0E2E3E2E1E3EBE1;bf=0;n=96948D819791E38D918D8D8D8D8D;o=96948D819791E38D91E08D8D8D8D;m=96948D819791E38D8D8D8D8D8D8D;R_FLG=0
この冬、お肉が安い3つの理由 前年比2割安も
2011/12/8 7:03 日本経済新聞 電子版

国産の牛肉、豚肉、鶏肉の卸価格が安い。11月の肉類の月間平均価格は1年前を4~20%下回る。東日本大震災による消費減退ムードは徐々に解消しつつあるが、食肉の需要回復には結び付いていない。背景には3つの要因がありそうだ。

■牛肉は6カ月連続前年割れ、鶏肉も下落に
東京市場では高級な和牛枝肉A4等級(生体去勢)の11月の月間平均価格は1キロ1511円。1年前に比べ1割強安い。スーパーなど量販店で売られるA3等級(同)は2割安の1246円だ。それぞれ6カ月連続で前年価格を下回った。
豚肉や鶏肉はどうだろうか。国産豚肉(生体上)は1割安の1キロ395円と3カ月連続で1年前より安い。10月の平均価格は8年ぶりの安値だった。食肉のなかで唯一、前年よりも高値が続いていた国産鶏もも肉(加重平均)も11月には1年ぶりに下落。前年同月比4%安い1キロ594円となった。

■輸入増と国内出荷増で供給過剰に
安値の理由はまず、輸入肉と国内出荷頭数の増加による供給増だ。農畜産業振興機構(東京・港)によると今年4~9月までの鶏肉輸入量は前年同期比14%増の25万トンと大幅に増えた。商社各社は震災で東北の鶏肉生産地が打撃を受けたことによる供給減を懸念して、ブラジル産鶏肉を中心に大量の輸入契約を結んだ。だが、想定以上に早く生産体制が回復したため国内在庫がだぶつき始めた。
また牛肉輸入量も2003年度以来の高水準だった昨年度並みの26万4000トン。円高を背景に小売各社が輸入牛肉の品ぞろえを強化したことも一因だ。
牛肉では国内の出荷頭数も例年以上に多い。なかでも肥育頭数が日本で最大級だった安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)の経営破綻の影響が大きいという。市場関係者によると今年1月以降、安愚楽牧場からの出荷頭数が増えていたようだ。資金繰り悪化による換金売りなどにより、平年よりも1~2割多い1日5000~6000頭を出荷。「市場で吸収しきれないほど」(食肉卸)の状況という。

■冬到来の遅れや放射性物質への不安心理も
2つ目は天候要因だ。例年は11月を過ぎると鍋物需要に盛り上がる時期だが、気温低下の遅れから売れ行きが鈍い。「1年前に比べても1割以上も売り上げが少ない。牛肉や豚肉など食肉は鍋の必須アイテム。寒くなるのを祈るしかない」(都内のスーパー)と諦めの声も聞こえる。
3つ目は放射性物質に対する消費者の不安心理だ。7月に放射性物質セシウムで汚染された稲わらを食べた牛肉の流通問題が発生。焼き肉チェーン店の食中毒事件による需要低迷も加わった。食肉卸のミートコンパニオン(東京都立川市)の植村光一郎常務執行役員は「十分な検査と迅速な対応が遅れたため消費者からの不信を招いた」と言い切る。
また、豚肉価格の下落も放射性物質問題による風評被害の影響が大きい。「豚は稲わらを食べないにもかかわらず、原発の被災地に近いというイメージだけで敬遠された」(中堅スーパー)という。

■平年並みに戻るには時間
足元は放射性物質問題への懸念が緩和し、出荷頭数も減り始めたことで、食肉価格はわずかに上昇に転じ始めた。12月に入り寒さが本格化し始め、鍋物需要も動き始めた。とはいえ、例年に比べれば価格を押し上げる要因は乏しい。平年並みの価格帯にまで戻るには時間がかかりそうだ。

(商品部 五十嵐孝)

「価格は語る」は原則毎週木曜日に掲載します。

2011/12/06

安愚楽牧場預託農家、餌代止まり牛売れず…地獄

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111205-OYT1T00332.htm
安愚楽牧場預託農家、餌代止まり牛売れず…地獄
(2011年12月5日17時37分  読売新聞)

和牛オーナー制度が行き詰まり破産手続きへ移行中の「安愚楽牧場」(栃木県)の問題で、同牧場が北海道道内の農家に対し支払ってきた預託料が、4日分までの支払いを最後に打ち切られた。
牧場側は、預託農家に対し、預けている牛と未払い債権の相殺を求めているが、5日以降、預託農家に餌代などは入らない。生き物の牛を抱えて餌を与え続けなければならない農家は、後にも先にも進めない状況にある。
「安愚楽は我々の救世主だった。牛舎があれば収入になるから、離農した農家もぶら下がった」。十勝地方で安愚楽牧場の黒毛和牛約100頭を預かる60歳代の男性は、出会いをそう振り返った。
20代でサラリーマンをやめて父親の跡を継ぎ、乳牛のホルスタインの雄を肉牛として売る事業に乗り出した。600頭以上育て、バブル期には年間2億5000万円を売り上げたが、牛肉の輸入自由化で低価格牛の相場が暴落、1億数千万円の借金を作った。
牛をすべて売り、20ヘクタールの土地を処分したが、6000万円の借金が残った。途方に暮れていたころに、農協から舞い込んだのが安愚楽牧場の預託の話だった。「牛舎は空。餌代や光熱給水費も安愚楽が面倒をみてくれる」。家族を代表にして1999年頃に安愚楽と契約した。
預託料は牛1頭当たり1日480円で、100頭いれば1日4万8000円の収入になった。しかし、今年7月から支払いが止まり、安愚楽牧場の経営破綻が表面化。支払いはその後再開したが、未払いの約280万円は今も回収できていない。「支払いが止まったら、借金が再び増えてしまう」。男性は肩を落とす。

農林水産省によると、今年8月現在の安愚楽牧場の牛の飼育頭数は14万5100頭。うち北海道では、直営牧場8か所が3万8200頭を、預託農家136戸が2万7200頭をそれぞれ飼育していた。預託農家は全国で346戸あり、その4割が道内にある計算だ。
放射性セシウムの牛肉汚染問題による消費の落ち込みなどを受け、安愚楽牧場は清算方針を固め、当初は事業を継続する民事再生手続きを選択。ところが想定以上に資金繰りが悪化しており、11月8日には東京地裁が同手続きの廃止を決定、今月上旬にも破産開始決定が行われる見込みだ。
安愚楽牧場側は11月中旬、預託農家が未払いの預託料などの債権を放棄する代わりに、飼育中の牛の譲渡を受ける契約を結ぶよう弁護士を通じて求めてきた。しかし、契約の有無にかかわらず、今月5日以降の支払いは打ち切られる予定で、餌代の負担が続く農家は、牛の処分を急ぐか、収入源を探すかを求められる。

150頭の牛を抱える足寄町の農家、中野優さん(56)。牛を手放そうと家畜商に相談したが、繁殖用に10年近く使った高齢の牛ということもあり、「1頭2万円がやっと」と言われた。「預託農家が一斉に牛を手放したら市場も大混乱するだろう」と思案する。
安愚楽牧場の支払いが止まると、中野さんが負担する餌代は月160万円に上り、未払いの預託料も約400万円ある。牛だけでも処分しないと、借金は膨れあがる一方だ。
中野さんは「進むも地獄、去るのも地獄」と話す。(中西利成)

和牛オーナー制度で不当広告 安愚楽牧場に措置命令

http://www.recall-plus.jp/info/17863
和牛オーナー制度で不当広告 安愚楽牧場に措置命令

安愚楽牧場 「黒毛和種牛売買・飼養委託契約 不当広告」 お知らせ
事業者: 株式会社安愚楽牧場
製品:     黒毛和種牛売買・飼養委託契約
ジャンル:     食品 / 金融商品・払い戻し    
関連ワード:     黒毛和牛 和牛 うし ウシ オーナー制度 景品表示法 景表法 消費者庁
関連情報:    
http://www.agura-bokujo.co.jp/g-navi/news/111201_01.pdf
http://www.agura-bokujo.co.jp/g-navi/news/111201_02.pdf
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/111130premiums_2.pdf...

ご連絡先・お問い合せ(受付担当者に「リコールプラスを見ました」とお伝えください)
消費者庁 表示対策課
担当者:植木、金子、竹島、栗田
03-3507-9239

対象
黒毛和種牛売買・飼養委託契約

表示媒体:『あるじゃん』、『週刊ダイヤモンド』、『レタスクラブ』などの雑誌広告
表示期間:遅くとも2007/03頃以降
対処方法
消費者庁により、景品表示法に基づく措置命令(優良誤認)
【命令の概要】
安愚楽牧場が行った表示は、本件役務の内容について、一般消費者に対し実際のものよりも著しく優良であると示すものであり、景品表示法に違反するものである旨を、一般消費者へ周知徹底すること
内容
「オーナー契約を結べば繁殖牛の所有者になれる」と広告しながら、実際の飼育頭数は契約分より少なかったことが判明し、消費者庁から景品表示法に基づく措置命令を受けた。
遅くとも2007/03頃以降、『あるじゃん』、『週刊ダイヤモンド』、『レタスクラブ』などの雑誌広告で、「黒毛和種牛売買・飼養委託契約」を結べば繁殖牛の所有者となる旨を表示。「万一、契約期間中にオーナーになっていただいた牛が死亡した場合は、安愚楽牧場が保有する代替牛を提供しますから、ご安心ください。」などと表示していたが、牧場が飼養する繁殖牛の全頭数はオーナーの持分及び共有持分の合計の55.9~69.5%で、繁殖牛を割り当てられないオーナーには、雌の子牛や雌の肥育牛その他の牛を割り当てていた。(R+編集部)
ご連絡先・お問い合せ(受付担当者に「リコールプラスを見ました」とお伝えください)
消費者庁 表示対策課
担当者:植木、金子、竹島、栗田
03-3507-9239

消費者庁、安愚楽牧場に対して措置命令

http://www.net--election.com/news_aiGB0qJmFI.html
消費者庁、安愚楽牧場に対して措置命令
2011年12月1日 23:30 

安愚楽牧場へ行政処分
栃木県の安愚楽牧場は黒毛和牛の委託オーナー制度の運営や食品加工品の製造販売を行ってきたが、経営状況が悪化し、破産する見込みとなっている。
そんな安愚楽牧場に対して、2011年11月30日、消費者庁は景品表示法に基づく措置命令を出した。今回、消費者庁が行政処分を行ったのは、安愚楽牧場が、「あるじゃん」、「週刊ダイヤモンド」、「レタスクラブ」等の雑誌に出していた広告に対してである。
安愚楽牧場は、契約を締結すれば、オーナーは契約期間中は繁殖牛の所有者となる旨を表示していたが、実際には異なっていた点などの理由で行政処分を受けている。

消費者庁の処分理由
本来、安愚楽牧場が繁殖牛として飼育している数と、オーナー持ち分の契約総数とは一致していなければならない。
しかし、2007年3月末時点で、安愚楽牧場は契約総数のおよそ56%しか繁殖牛を飼育しておらず、2011年3月末時点でも契約総数のおよそ67%しか飼育していなかった。
安愚楽牧場は、雑誌広告で自社が消費者に対して行うとする役務の内容を、実際に行う役務の内容よりも著しく優良であるかのように示しているため、消費者庁は景品表示法に違反すると判断した。

外部リンク
株式会社安愚楽牧場に対する景品表示法に基づく措置命令について
https://docs.google.com/viewer?url=http%3A%2F%2Fwww.caa.go.jp%2Frepresentation%2Fpdf%2F111130premiums_2.pdf

安愚楽牧場、景品表示法に違反したとして措置命令―消費者庁

http://jp.ibtimes.com/articles/24291/20111201/462541.htm
安愚楽牧場、景品表示法に違反したとして措置命令―消費者庁
2011年12月1日 12時01分 更新

消費者庁は30日、8月に民事再生法が適用され事実上経営破綻した、畜産会社の安愚楽牧場(栃木県那須町)に対し、いわゆる「和牛オーナー」サービスの取引に係る表示について、景品表示法に基づき、措置命令を行ったことを公表した。
同社は、一定の出資(30万~200万円)をすることで牛を買い取り、オーナーとなった人に対しては同社が牛を預かって飼養し、その牛が1頭の子牛を産んだ場合、「利益金」として9,000円を還元するなどと公言していた。子牛は同社が買い取る扱いで、その代金からエサ代などの飼養管理費を差し引いたものが、9,000円という利益金の内容であると説明された。
また、契約期間が満了すれば、同社がオーナーから牛を買い戻すとの約束も行っていた。
しかし、同社が実際に飼養する牛の全頭数は、オーナーの持分(共有持分を含む)を合計した数に満たず、約56~70%にとどまっていた。牛を割り当てることができないオーナーに対し、牛を割り当てる扱いとしていた点が景品表示法に抵触する「優良誤認」の表示であるとして、このたび消費者庁が措置命令を行った。
措置命令の内容は、「景品表示法に違反するものである旨を、一般消費者へ周知徹底すること」としている。
仮に措置命令に従わない場合、会社の代表者などに、最高で2年以下の懲役、または300万円以下の罰金が科される可能性があるほか、会社には最高で3億円の罰金が科せられる可能性がある。

消費者庁、経営破綻した「安愚楽牧場」に対し違反事実を公表するよう命じる

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00212636.html
消費者庁、経営破綻した「安愚楽牧場」に対し違反事実を公表するよう命じる
(12/01 05:21)

和牛オーナー制度が行き詰まり経営破綻した「安愚楽牧場」に対し、消費者庁は、「繁殖牛のオーナーになれる」と広告しながら、実際には頭数が不足していたとして、不当景品類および不当表示防止法に基づき、違反事実を公表するよう命じた。
消費者庁長官は「実態が違うので、著しく優良と誤認させるものだと。当然、許されるものではない」と述べた。
消費者庁によると、安愚楽牧場は、「契約すれば繁殖牛のオーナーになれる」と雑誌広告でうたっていたが、実際に飼育していた繁殖牛の頭数は、遅くとも2007年3月ごろから、オーナーの持ち分として契約した頭数の5~6割程度となっていて、不足分は、生後6カ月未満の子牛や、繁殖できない牛を割り当てていたという。
安愚楽牧場側は、消費者庁の調査に対し、「オスはまずいが、メスなら利益を還元できればいいという認識だった」と話しているという。

安愚楽牧場「広告は虚偽」、消費者庁が措置命令

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111130-OYT1T01048.htm
安愚楽牧場「広告は虚偽」、消費者庁が措置命令
(2011年12月1日00時46分  読売新聞)

和牛オーナー制度で知られ、破産手続きに移行中の「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市)が虚偽の広告でオーナーから出資を募っていたとして、消費者庁は30日、景品表示法に基づき、同社に対して違反を周知するよう求める措置命令を出した。
同庁によると、同社は遅くとも2006年度以降、雑誌で「繁殖牛(母牛)のオーナーになれる」などと宣伝。出資して繁殖牛のオーナーとなると、出産した子牛の売却代金を配当として受け取る仕組みだと説明していた。
しかし、出資金額などから計算すると、本来、今年3月時点で9万7986頭の繁殖牛がいるはずなのに、実際には67%の6万5572頭しかいなかった。こうした状態は06年度から続いていたという。
同庁は「オーナーの多くは、繁殖牛を所有し、毎年生まれる子牛を買い取ってもらうという分かりやすさにひかれて出資したが、その実態はなかった」として、虚偽や誇大広告を禁じる景品表示法に違反すると判断した。

安愚楽牧場に措置命令 県内オーナー「許せない」

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20111201-OYT8T00068.htm
安愚楽牧場に措置命令 県内オーナー「許せない」
(2011年12月1日  読売新聞)

経営破綻し、破産する見通しの「安愚楽牧場」(那須塩原市)に対し、消費者庁が30日、景品表示法に基づく措置命令を出したことを受け、県内のオーナーからは「和牛オーナー制度自体がでたらめだったのか」など怒りや不信の声が相次いだ。専門家からは、破産直前になっての行政処分に対し、遅れを指摘する声も上がった。
夫婦で約5400万円を出資してきた宇都宮市の男性(76)は、「でたらめじゃないか」と怒りを隠さない。貯金や退職金のほとんどを出資。「安愚楽が提供してくれた旅行や観劇を楽しんでいる場合ではなかった。今後の生活が不安で仕方ない」という。
最近数年、恒常的に繁殖牛が足りない状態だったにもかかわらず、広告を出し続けた同社に対し、不信感は高まっている。
約15年前から2000万円以上を出資している栃木市の女性(72)は「自分の牛がいないなら、和牛商法自体が架空の話だったということ。絶対許せない」と憤る。
高利率をうたう広告を電車内で見て老後の資金にしようと始めた。1990年代に相次いだ和牛商法の摘発や、口蹄疫(こうていえき)で牛が大量に処分された際も「自分の牛は地方の農家が育ててくれているから大丈夫」と疑わなかった。「措置命令がもっと早く出て、問題がわかっていればやめられたのに」と悔やむ。
牛を確認しようと、那須町の牧場を訪れたオーナーもいる。約100万円を投資していた佐野市の自営業の女性(46)は、「この中に自分の牛がいるのかな、と思って見ていたのに。裏切られた気持ち」と肩を落とす。
明治大の円谷峻教授(消費者法)は「(措置命令は)ずいぶん遅いという印象」と語る。「行政は被害を未然に防ぐのが第一。消費者の声を聞いてきた国民生活センターや、内閣府の消費者委員会などと連携を密にし、自ら積極的に調査する姿勢が必要では」と話す。
日弁連消費者問題対策委員長の池本誠司弁護士は「契約に見合う事業の実体がなかったということ。消費者庁にはもっと早く動いてほしかった」としつつ、「今後、同社の事業を買い取る人間が参考にするなどの効果はあるのでは」と一定の評価を下した。

繁殖牛、契約の6割以下 消費者庁が安愚楽牧場を行政処分

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20111130/669042
繁殖牛、契約の6割以下 消費者庁が安愚楽牧場を行政処分
(12月1日)

破産手続きに移行予定の安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)の和牛オーナー制度をめぐり、消費者庁は30日、実際に飼育していた繁殖牛が契約頭数の6割にも満たない時期があったことを明らかにした。消費者庁は同日、安愚楽牧場が遅くとも2007年以降、契約通りに繁殖牛がいると見せかけて、消費者に優良だと誤認させた景品表示法違反と認定、違反事実を公表するよう同牧場に命じた。同牧場を所管していた農林水産省や、消費者庁の監督責任も今後問われそうだ。
安愚楽牧場のオーナー制度は、出資者に繁殖牛を購入してもらい、生まれた子牛を同牧場が買い取り配当を支払っていた。契約終了時には繁殖牛を買い戻した。契約期間や持ち分(1オーナーに対し1頭~10分の1頭)など異なるコースを設定していた。
消費者庁によると、07年3月末時点で、全オーナーの持ち分であるはずの約9万2千頭に対し、実際に飼育されていた繁殖牛は約5万1千頭、約56%にすぎなかった。今年3月末時点でも約67%だったという。
消費者庁の調査に対し安愚楽牧場側は「配当できていれば、繁殖牛の数が合わなくても問題ないと思っていた」と説明したという。
会見した福嶋浩彦長官は「行政処分が即、被害者の救済につながるものではないが、今後の民事手続きの中でさらに実態が解明される一助になる」と話した。
一方、全国安愚楽牧場被害対策弁護団の紀藤正樹弁護士は「詐欺の疑いがかなり濃厚になった。農水省の調査以降、行政が放置してきたから被害が巨額になった」などと監督官庁の調査の遅れを批判した。

繁殖牛、契約の6割以下 消費者庁、安愚楽牧場に公表命令

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201112010056.html
繁殖牛、契約の6割以下 消費者庁、安愚楽牧場に公表命令
'11/12/1

和牛オーナー制度が行き詰まり、破産手続きに移行予定の畜産会社「安愚楽あぐら牧場」(栃木県)について、実際に飼育していた繁殖牛の頭数が、契約頭数の6割に満たない時期があったことが30日、消費者庁の調査で分かった。
消費者庁は同日、安愚楽牧場が遅くとも2007年以降、繁殖牛を飼育しているように見せかけ、消費者に優良だと誤認させたとして景品表示法に基づき違反事実の公表を命じた。
栃木県警は、安愚楽牧場の管財人や元社員らから事情を聴くなどして情報収集を進めている。
同社の負債総額は、約4330億円で全国の出資者は約7万3千人に上るとみられ、被害者の弁護団は「詐欺的手法だ」と主張していた。安愚楽牧場は共同通信の取材に「取材を受けません。回答できない」としている。
消費者庁によると、同社は子牛を売却して配当を得られるとして雑誌広告で一口30万~200万円程度で繁殖牛のオーナーを募集。オーナー制度は同社が実際に飼育していた繁殖牛の頭数と、オーナー持ち分の契約総頭数が一致していなければならないシステム。しかし07年3月末でオーナー持ち分が約9万2千頭だったのに対し、飼育頭数は約5万1千頭で約56%にすぎなかった。今年3月末の時点でも約67%。不足分は雄牛や子牛などを繁殖牛と称して割り当てていた。
消費者庁の調査に対し安愚楽牧場側は「配当ができていれば繁殖牛の数が合わなくても問題がないと思っていた」と説明したという。
同社は8月、東京地裁に民事再生法の適用を申請したが、東京地裁は11月、手続きの廃止を決定。財産の保全管理命令を出した。関係者から不服を申し立てる即時抗告がなければ12月中にも破産手続きに移行する予定。

安愚楽牧場:消費者庁が行政処分 繁殖牛、契約頭数達せず

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111201k0000m040061000c.html
安愚楽牧場:消費者庁が行政処分 繁殖牛、契約頭数達せず
毎日新聞 2011年11月30日 21時10分(最終更新 12月1日 0時05分)

和牛オーナー制度で多くの出資者を集め経営破綻した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)が飼育していた繁殖牛が、出資者の契約頭数より少なかったことが30日、消費者庁の調べで分かった。同庁は広告の内容と乖離(かいり)があり景品表示法に抵触するとして、同法に基づき違反の事実を公開するよう命じる処分をした。
同社は出資者に繁殖牛のオーナーになってもらい、生まれた子牛の売却益を配当にあてる方式を雑誌広告などで紹介し、出資を募集。オーナーは全国で約7万人に上る。消費者庁によると、遅くとも07年3月ごろから繁殖牛の数がオーナーの契約頭数の55~69%にとどまり、繁殖能力のないメスの子牛やオス牛も含め数合わせをしていた。同社は消費者庁に「配当を支払えばオーナーに迷惑はかからないと思った」と説明しているという。
今回の処分について、約10年前から1億円を投資した群馬県の女性(47)は「広告も頻繁に出ていて経営は安定していると思っていた。行政処分がもっと早ければ、ここまで投資は膨らまなかった」と話す。全国安愚楽牧場被害対策弁護団団長の紀藤正樹弁護士は「ビジネスモデル自体が破綻していて詐欺に近い行為が明らかになった。警察の捜査の端緒になるだろう」と期待する。弁護団への相談は6000件を超えたという。【曽田拓、水戸健一、中村藍】

安愚楽牧場に措置命令=景表法違反で消費者庁-「遅過ぎる」と批判も

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201111/2011113001131
安愚楽牧場に措置命令=景表法違反で消費者庁-「遅過ぎる」と批判も
(2011/11/30-21:38)

「和牛オーナー制度」を運営していた安愚楽牧場(栃木県那須町)が、雑誌広告などで実態と著しく異なる表示をしていたとして、消費者庁は30日、景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出した。
同社は既に破産手続きに移行する見通しとなっており、被害対策弁護団長の紀藤正樹弁護士は「あまりにも遅過ぎて遺憾。結果として、被害が拡大した」と話している。
消費者庁によると、同社は遅くとも2007年3月以降、雑誌などで繁殖牛のオーナーを募集したが、実際に飼育していた牛は55.9~69.5%にすぎなかった。

牛不足 安愚楽牧場を行政処分

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111130/t10014320671000.html
牛不足 安愚楽牧場を行政処分
11月30日 21時9分

経営破綻した栃木県の畜産会社「安愚楽牧場」が「子牛を産む繁殖牛のオーナーになれる」とうたって投資を募っていたのに、実際には投資対象となる牛の数が大幅に少なかったとして、消費者庁は、景品表示法に基づき会社に対してこうした実態を周知するよう命じました。
栃木県那須塩原市に本社がある安愚楽牧場は、繁殖用の牛への投資を募る「和牛オーナー制度」で成長し、会員の数は7万人を超えましたが、原発事故の影響などで牛肉価格が下落して経営が破綻し、現在、破産手続きが行われています。安愚楽牧場の「和牛オーナー制度」は、繁殖牛が毎年産む子牛を育て、売却益を配当するというもので、繁殖牛のオーナーになれるとうたって投資を募っていました。しかし、消費者庁が調べたところ、昨年度にはオーナーの数に対しておよそ9万8000頭の繁殖牛がいなければならないところ、実際には6万5000頭余りで、およそ66%にとどまっていました。過去5年間でもおよそ55%から69%にとどまり、計算上、足りない数は子牛や食用牛、さらには雄牛を充てていたということです。このため、消費者庁は、安愚楽牧場に対し、事実と違う表示で投資を勧誘したとして、景品表示法に基づき、こうした実態を周知するよう命じる行政処分をしました。消費者庁によりますと、安愚楽牧場は処分を受け入れてインターネットのホームページで周知する方針だということです。

安愚楽牧場、牛は本当は56%しかいなかった

http://media.yucasee.jp/posts/index/9683?la=0003
安愚楽牧場、牛は本当は56%しかいなかった
最終更新:2011年11月30日 20時30分

消費者庁は30日、破産手続き中の和牛オーナー商法の「安愚楽牧場」を、景品表示法に基づき違反事実の公表を命じる処分を行ったと発表した。
消費者庁によると、同社は実際の繁殖牛の飼育頭数が、契約した頭数よりも少なかったという。また、その子牛を売却すれば配当が出ることを謳ったが、実態としては07年3月時点で公表した総数の約55.9%~69.5%しか飼育していなかったという。

破綻の安愚楽牧場、景表法違反で措置命令

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E1E2E2E6978DE1E2E3E3E0E2E3E39180EAE2E2E2;av=ALL
破綻の安愚楽牧場、景表法違反で措置命令
2011/11/30 20:21 (2011/11/30 22:45更新)

経営破綻した安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)が、契約すれば繁殖牛の所有者になれるなどと広告しながら、破綻の4年以上前から実際に飼育している頭数が契約頭数の7割に満たなかったことが30日、消費者庁の調査で分かった。同庁は同日、消費者に著しく優良と誤認させる表示だとして、同牧場に景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出した。
同庁によると、同牧場は、経済誌など雑誌の広告に、契約期間中に買い取った牛が死んでも、牧場が所有する代替牛を提供するなどと表示。しかし実際は、遅くとも2007年3月ごろ以降、同牧場が飼育する繁殖牛の全頭数は、オーナーの持ち分として契約した総頭数の55.9~69.5%で、不足分は生後6カ月未満の子牛や繁殖できない牛を充てていたという。
同牧場側は同庁の調査に「雄はまずいが雌なら利益を還元できればいいという認識だった」と話したという。
同牧場は、昨年発生した口蹄疫(こうていえき)や東京電力福島第1原発事故を理由に、8月に民事再生法の適用を申請したが、11月8日に東京地裁が再生手続きの廃止を決定し、破産手続きに移行する見通し。

安愚楽牧場を行政処分、消費者庁 景品表示法違反で

http://www.47news.jp/CN/201111/CN2011113001001488.html
安愚楽牧場を行政処分、消費者庁 景品表示法違反で
2011/11/30 19:24   【共同通信】

和牛オーナー制度が行き詰まり、破産手続きに移行予定の畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)について、消費者庁は30日、雑誌広告でオーナーを募り契約した繁殖牛の頭数より飼育していた牛の頭数が少なかったとして景品表示法に基づき違反事実の公表を命じる処分をした。
消費者庁によると、同社は子牛を売却して配当を得られるとして雑誌広告などで繁殖牛のオーナーを募集。同社が実際に飼育していた繁殖牛の頭数は、オーナー持ち分の契約総頭数と一致していなければならないが、2007年3月末で契約総頭数の6割に満たない約56%しか飼育していなかった。今年3月末の時点でも約67%だった。

2011/12/05

口蹄疫:「安愚楽牧場」の獣医師問題 告発状を受理--高鍋署 /宮崎

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20111126ddlk45040646000c.html
口蹄疫:「安愚楽牧場」の獣医師問題 告発状を受理--高鍋署 /宮崎
毎日新聞 2011年11月26日 地方版

高鍋署は25日、経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」の専属獣医師に対する告発状を受理した。川南町の農家2人が先月5日、獣医師法に違反した行為があったとして、告発状を提出していた。
告発状によると、獣医師は口蹄疫(こうていえき)発生前の昨年3月、川南町にあった同社の第7農場の牛を診察せずに、獣医師免許のない農場の従業員に電話で投薬を指示するなどとされる。
県は今月14日、この獣医師を文書で指導した。告発した農家の男性は「私たちはなぜ感染が拡大したのか知りたいだけだ。獣医師は捜査に真実を話してほしい」と語った。【石田宗久】

「牧場」頓挫 戸惑う住民/豊後大野市

http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000001111240011
「牧場」頓挫 戸惑う住民/豊後大野市
2011年11月24日

豊後大野市大野町宮迫に、破綻(は・たん)した安愚楽牧場(本社・栃木県那須町)が牧場を造りかけていた土地があり、すでに市が国や県の補助も得て、そこに至る農道をつくっていた。予定地はどうなるのか。予算を投じた自治体はどうするのか。地元で話題になり、近隣住民から困惑の声が出ている。
宮迫の、ある集落から高台に向かって長さ637メートルの新しい舗装道路が延びる。上がると雑草の生えた土地に行き当たる。広さ5・5ヘクタール。安愚楽が2008年までに購入し、「大野牧場」として畜舎などを建てる予定だった。
市や畜産関係者によると、安愚楽が03年、合併前の大野町に県を介して進出を持ちかけた。進出協定は町とも、05年にできた市とも結んでいないが、県が積極的に仲介し、協議や用地買収が進んだ。
09年に畜舎建設、家畜導入の予定だったが、牛糞(ふん)処理の委託先の協議や排水路の付け替え、土砂搬入などの影響で遅れ、昨年には宮崎県で口蹄疫(こう・てい・えき)が発生し、事業は一時休止となった。その後「2千頭を1500頭に変更して計画を進める」と市や地元に説明があったが、今年8月、民事再生法の適用を申請し、8月末、大分支社長が「事業再開は難しい」と市に伝えてきた。今月上旬には破産手続きに移ることになった。
道路は06~08年に農水省の交付金事業を活用し、地域の農道として整備した。事業費は約1億2千万円。うち55%が国、10%が県の補助金。県は大野牧場を08年度の農業への企業参入の実績に数えている。
周辺は高齢化し、農業後継者もほとんどいない。土地を売った1人は「圃場(ほ・じょう)整備していない畑で、これから耕し手もいない。進出話が出た当初、優先雇用すると聞いて売却を決めた人もいた」と話す。住民の1人は「せっかく道路もできたし、何か別のものでも来て欲しい。でも、変なものが来たら困る」と話す。
予定地は、道路工事の残土を搬入しているため畑に戻せないが、畜舎や水耕栽培のハウスは建てられるという。橋本祐輔市長は「実質的に住民の被害はないとはいえ道路までつくった。跡地の今後は、立地を進めた県とも協議していきたい」と話す。
一方、県畜産振興課の金塚秀夫課長は「基本的には市の問題だが、農業への企業参入の一環として県が関わった経緯はある。土地が管財人に引き継がれているのかなどを見ながら、対応を考えたい」と話す。
10月半ば、畜産農家の求めに応じ、市の職員が大野牧場の進出について、牛の増頭を目指す県の指導のもとで進んだと説明した。畜産農家から「県の方針のためになぜ市もここまでしなければいけなかったのか」「地元畜産への貢献が見えない事業なのになぜ進めたのか」などの声が上がった。(後藤たづ子)

安愚楽牧場破綻問題 岐路に立つ農家経営 来月に預託料停止 自立模索も壁高く

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安愚楽牧場破綻問題 岐路に立つ農家経営 来月に預託料停止 自立模索も壁高く 
(11月24日)

経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)から牛を預かり飼養してきた預託農家が、大きな岐路に立たされている。農家経営を支えてきた預託料の支払いが、来月5日にも止まる見通しとなったためだ。北海道内の預託農家間では、新たに肉牛一貫経営の法人を設立するという自立を探る動きもあるが、資金の確保など実現には高い壁が立ちはだかる。

「牛所有権」農家へ 保全管理人が方針 北海道の農家ら会合 安愚楽牧場破綻問題

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=10887
「牛所有権」農家へ 保全管理人が方針 北海道の農家ら会合 安愚楽牧場破綻問題  
(11月23日)

安愚楽牧場(栃木県)と取引などがある北海道内の預託農家47戸と5JAでつくる「JAグループ北海道安愚楽債権者連絡会議」は22日、札幌市で会合を開いた。同社の財産を管理する保全管理人側から、未払いの「預託料」と引き換えに「牛の所有権」を農家に渡す契約を求められていることが報告された。同連絡会議は被害を最小限にとどめるために受け入れが必要と判断し、今後、農家の了解を早急に取り付けることを決めた。

2011/11/21

稚内の牧場が買収

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稚内の牧場が買収
2011年11月20日

和牛オーナー制度が破綻(は・たん)し、民事再生手続きから破産手続きへ移行することが決まった安愚楽牧場の直営牧場を、市貝町刈生田の農業生産法人「JETファーム」のグループ会社である北海道稚内市の「宗谷岬牧場」が買い取っていたことが19日、分かった。
宗谷岬牧場は北海道稚内市宗谷岬に拠点を置き、乳牛と肉牛計約4千頭を飼育している。同牧場の阿部忠男社長によると、買い取ったのは北海道天塩町にある安愚楽牧場の直営牧場「天塩牧場」。育成牛約3千頭、牧場の土地と施設を16日付で買い取った。安愚楽牧場が東京地裁から民事再生手続きの廃止を受けた直後、天塩町からJETファームを通して買い取りの要請があったという。
阿部社長は「ちょうど規模拡大を考えており、互いの利害が一致した」と話している。従業員22人については安愚楽牧場からの出向として雇い続けるという。

安愚楽牧場が直営の「天塩牧場」を譲渡

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20111120-866153.html
安愚楽牧場が直営の「天塩牧場」を譲渡
[2011年11月20日16時20分]

和牛オーナー制度が行き詰まり、破産手続きに移行予定の畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)が、直営の「天塩牧場」(北海道天塩町)を、北海道稚内市の農業生産法人「宗谷岬牧場」に事業譲渡したことが20日、分かった。譲渡契約は16日付。
保全管理人の弁護士は、早期に直営牧場などの保有資産を売却する方針を示していた。
宗谷岬牧場の阿部忠男社長は「天塩牧場は地理的に近く、事業拡大のために契約した」と話している。
天塩牧場は約3千頭の育成牛を肥育していた。従業員22人は継続雇用するという。(共同)

2011/11/20

安愚楽牧場:北海道の直営「天塩牧場」を売却

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111120k0000m040076000c.html
安愚楽牧場:北海道の直営「天塩牧場」を売却
毎日新聞 2011年11月19日 22時11分

経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)が北海道天塩町で直営していた「天塩牧場」が、稚内市の牧場に売却されたことが分かった。従業員約20人の雇用は継続するが、近隣農家との預託契約は「牧場の受け入れ限度を超えている」としており継続は難しい状況だ。
道内に8カ所ある安愚楽の直営牧場のうち、売却が明らかになったのは初めて。
購入したのは、栃木県の「ジェイイーティーファーム」の関連会社で稚内市にある「宗谷岬牧場」(阿部忠男社長)。天塩牧場所有の牛3000頭や土地などを引き継ぐが、購入金額は公表していない。
関係者によると、天塩牧場では近隣農家十数戸と預託契約を結び、母牛を飼育させていた。阿部社長は「天塩町などからの要請もあり購入を決めた。預託契約については現段階で白紙だが、農家からの要請があれば話し合いたい」と話している。【横田信行】

破綻の安愚楽牧場、北海道の直営牧場を売却

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111119-OYT1T00767.htm
破綻の安愚楽牧場、北海道の直営牧場を売却
(2011年11月19日20時33分  読売新聞)

約4300億円の負債を抱え、破産手続きに入る予定の「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)が、北海道天塩町に所有する直営牧場を稚内市の牧場に売却していたことが19日、わかった。
保全管理人の弁護士は、資産売却の方針を示しており、今後売却が進むとみられる。
売却されたのは天塩町の「安愚楽牧場天塩牧場」。生後約10か月までの牛約3000頭を飼育している。買い取った宗谷岬牧場によると、8日以降、同社と協議を進め、16日に契約したという。同牧場の阿部忠男社長は、子牛を引き取る関係にあった安愚楽牧場の預託農家との取引継続は現状では難しい、としている。

安愚楽牧場:出資のコスモス牧場、13年3月末まで運営継続を承認 /宮崎

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20111119ddlk45020667000c.html
安愚楽牧場:出資のコスモス牧場、13年3月末まで運営継続を承認 /宮崎
毎日新聞 2011年11月19日 地方版

「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)が出資する、小林市細野の第三セクター「北きりしまリゾート牧場」(通称コスモス牧場)の中間決算取締役会が18日、市役所であった。会は「風評被害で集客が低下しているが、牧場は市の重要な観光拠点」として、当面は経費を圧縮しながら集客力のあるイベントで増収をはかり、13年3月末まで運営を継続することを承認した。
コスモス牧場は安愚楽と子会社の「レストラン安愚楽」、市、JAこばやしが出資し、西川和孝副市長が社長を務める。この日は役員11人中、安愚楽側の3役員は欠席。今年下半期の事業計画など審議した。

消費者庁に監視責任の声 連携不足 被害拡大招く 安愚楽牧場の経営破綻問題

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=10818
消費者庁に監視責任の声 連携不足 被害拡大招く 安愚楽牧場の経営破綻問題
(11月19日)
和牛オーナー制度を運営していた安愚楽牧場(栃木県)が破産手続きに入った問題で、消費者庁の監視責任を問う声が相次いでいる。同庁は、和牛オーナー制度などの適正な運用を定める「預託法」(特定商品等の預託等に関する法律)を所管しているが、同牧場への監視を怠ったためだ。2009年に同庁が設立された際、農水省から同法を引き継いだものの、連携不足を招いた。現場からは「政府が安愚楽の資金繰り悪化にもっと早く気付いていれば、こんなに被害が拡大しなくて済んだはずだ」との声が上がっている。

2011/11/19

安愚楽牧場破産 もどかしい消費者庁対応

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/273901
安愚楽牧場破産 もどかしい消費者庁対応
2011年11月18日 10:44

小説「安愚楽鍋(あぐらなべ)」は、明治初期に東京の牛鍋店に出入りする庶民を描いた戯作(げさく)者仮名垣魯文(かながきろぶん)の代表作だ。和牛オーナー制度で知られた畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)の社名の由来である。
「都会と農村を結ぶ」がうたい文句のその牧場が4300億円もの負債を抱えて破綻したのは、今年8月のことだ。
その後、民事再生手続きを進めたが、財産状況調査の結果、資金繰りが逼迫(ひっぱく)していることが分かった。このため今月、東京地裁が再生手続きの廃止を決定し、財産の保全管理命令を出した。関係者から不服を申し立てる即時抗告がなければ破産手続きに移行することになる。
管財人の弁護士によれば、早期に牛や直営牧場など保有する資産を売却しないと、財産保全どころか牛の餌代も賄えない状況という。多くの牛が餓死してしまえば、社会問題にもなりかねない。これ以上の被害を食い止めるためにも、やむを得ない判断といえるだろう。
ただ、同社は経営悪化後も出資を募っていたことが判明し、新たな出資金を配当に回す「自転車操業」状態だったともいわれる。消費者庁は景品表示法違反の疑いがあるとみて、調査に乗り出している。実態解明を急いでもらいたい。
和牛オーナー制度は、投資家に繁殖牛を購入してもらい、生まれた子牛を牧場の運営会社が買い取って飼育・売却し、利益を配当金として支払う仕組みだ。
一般に和牛預託商法といわれ、低金利時代を迎えた中での利殖商法として登場した。しかし、実際には飼育などせず資金を集めるだけの実態が横行し、1990年代後半になると出資法違反などで業者が摘発され、相次いで破綻した。
これに対し、安愚楽牧場は牧場を実際に経営して和牛も飼育し、利益も還元してきたという。ところが昨年、宮崎県で発生した口蹄疫(こうていえき)に続き、今年の東日本大震災に伴う福島第1原発事故の影響で、和牛の市場価格が急落して一気に資金繰りが悪化してしまったわけである。
民間信用調査会社などによると、出資者は約7万3千人に達し、うち九州・沖縄は約4千人という。直営牧場は宮崎県などに40カ所、牛を預託する農家は全国に346戸あり、全飼育頭数は14万5100頭に上る。飼育頭数では九州が半数を占めるというデータもあり、投資家ばかりでなく、九州の預託農家への影響も深刻だ。迅速な対応が求められる。
それにしても、国の対応は遅すぎる。消費者庁が本格調査を始めたのは、破綻発覚から2カ月後の10月に入ってからだ。和牛など生き物の飼育には常にリスクが伴う。利益が出るとは限らない。
国民生活センターには破綻前から、安愚楽牧場の経営状況や解約方法に関する相談が寄せられていた。もっと早く情報を開示し、注意喚起すべきだった。
同じような被害を生み出さないためにも「消費者行政の司令塔」を自任する消費者庁の真価も問われている。
=2011/11/18付 西日本新聞朝刊=

安愚楽牧場問題 対応不備認める 消費者庁福嶋長官

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=10777
安愚楽牧場問題 対応不備認める 消費者庁福嶋長官 
(11月17日)
消費者庁の福嶋浩彦長官は16日、破産手続きに入った安愚楽牧場(栃木県)への対応で不備があった点を認めた。同牧場は2010年7月、預託法に基づき経営の定期報告を同庁に申し入れたが、同庁はこれを受け入れなかった。これが一因となり、同牧場の経営悪化を見逃し、被害が拡大したため、福嶋長官は「(定期報告を)受けるべきだった」と述べた。

コスモス牧場継続

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20111118-OYT8T01247.htm
コスモス牧場継続
(2011年11月19日  読売新聞)

13年3月まで取締役会が決定
破産手続きに移行する安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)や、小林市などが出資する第3セクター「北きりしまリゾート牧場」(社長・西川和孝=小林市副市長)は18日、同市役所で取締役会を開き、3セクが運営する市内の観光施設「コスモス牧場」について、2012年度まで営業を継続することを決めた。
取締役会には、出資する市やJAこばやしの担当者ら約10人が出席。安愚楽牧場側は欠席した。非公開で行われ、市によると、コスモス牧場の来場者が例年より4割ほど落ち込んでいる現状や、施設内で安愚楽牧場の子会社が運営するレストランが8月から休業していることなどが報告された。
コスモス牧場が同市の重要な観光施設の一つであることから、13年3月までの営業継続を決定。3セクの出資比率などに応じて負担している同牧場の借地料については、現在、市が安愚楽牧場側の滞納額137万円を肩代わりしているが、今後については未定という。
また、当面の経営改善のため、年末年始に餅つきや、たこ揚げなどのイベントを開いて集客に努めたり、経費節減に取り組んだりする事業計画が承認された。
コスモス牧場には、レストランのほか畜舎などの安愚楽牧場の関連施設があるが、西川副市長は「取り扱いは今後、検討したい」と話した。

安愚楽出資の三セク牧場、13年度3月まで営業/小林市

http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=36411
安愚楽出資の三セク牧場、13年度3月まで営業/小林市
(2011 11/19 06:30)
経営破綻した畜産会社安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)と小林市などの第三セクター「北きりしまリゾート牧場」(社長・西川和孝副市長)の定例取締役会が18日、市役所であり、同市細野で運営する観光施設コスモス牧場の営業を2013年3月までは続けることを確認した。4月以降は未定。
本年度の入場者は約2万9000人(9月末)で平年の6割程度に落ち込み、「破綻の風評被害も大きい」とする報告があった。イベントの強化などテコ入れ策を検討する。
同施設は借地で運営し、契約は14年3月で切れる。
市によると、本年度の年間借地料約430万円のうち、安愚楽側が負担する年度後期分の約137万円が未納となっている。
西川副市長は「経営状況は厳しいが、コスモス牧場は小林の観光拠点。何とか存続させたい」と話した。
三セクには安愚楽牧場の子会社とJAこばやしを加えた計4者が出資。施設は1995年4月にオープンした。

2011/11/17

安愚楽牧場で「二次被害」 国民生活センターに相談例

http://www.47news.jp/CN/201111/CN2011111401000654.html
安愚楽牧場で「二次被害」 国民生活センターに相談例
2011/11/14 19:04   【共同通信】

和牛オーナー制度が行き詰まり経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)について、国民生活センターは14日、出資した消費者に「被害を取り戻す」と別の金融商品の購入などを勧める「二次被害」の相談が寄せられているとして、注意を呼び掛けた。
同センターによると、岐阜県の出資者は「安愚楽牧場の所有する土地を手に入れ、太陽光発電所をつくるので、出資金の権利証を額面の4割で買い取る。その代わりファンドを購入してほしい」と持ち掛けられたという。
同センターは「公的機関が被害の救済を業者に依頼することはない。勧誘を受けた場合、すぐに相談してほしい」と助言している。

安愚楽牧場獣医師に文書指導、十分診察せず薬指示

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20111115-OYS1T00148.htm
安愚楽牧場獣医師に文書指導、十分診察せず薬指示
(2011年11月15日  読売新聞)

特集 口蹄疫
宮崎県は14日、「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の男性獣医師が、宮崎県川南町の直営牧場で牛を十分に診察しないまま、従業員に医薬品の投与を指示したとして文書で指導した、と発表した。指導は11日付。
県によると、獣医師法は「特別な変状」がある場合、獣医師は直接診察し、医薬品を処方する必要があると定めている。しかし獣医師は昨年4月17日、牛の風邪のような症状について、従業員からの電話で聞き取っただけで医薬品の投与を指示。従業員が全725頭にペニシリンを投与した。
昨年の口蹄疫で、この農場は感染7例目となり、全ての牛が殺処分された。家畜保健衛生所への報告が遅れたとして、宮崎県は今年3月、同牧場に文書で厳重注意している。

安愚楽牧場:県が専属の獣医を指導 「抗生物質処方に問題」 /宮崎

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20111115ddlk45020612000c.html
安愚楽牧場:県が専属の獣医を指導 「抗生物質処方に問題」 /宮崎
毎日新聞 2011年11月15日 地方版

県は14日、破産手続きに移行予定の畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」専属の獣医師について、川南町にあった同社の農場の牛を十分に診察しないまま抗生物質を処方したのは「獣医師法上問題となる恐れがある」として文書で指導した。
県によると、獣医師は昨年4月、農場の従業員から「牛1頭が風邪のような症状を示している」と報告を受けたが、十分な診察をしないまま、全725頭にペニシリンの投与を指示したという。同法は、獣医師が自ら診察せず医薬品を投与・処方することを禁じている。県は「適切な獣医療を実施すること」と指導。ただ「前例がないため、明確に法に触れるとは判断しておらず、現時点で告発は考えていない」とした。
同農場を巡っては今年3月、口蹄疫(こうていえき)初期の通報遅れなどについて県が指導。また先月には農家2人が「獣医師免許のない従業員に投薬を指示した」などとして、この獣医師を獣医師法違反容疑で県警高鍋署に刑事告発した。【百武信幸】

「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/273471
「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)
2011年11月16日 02:01

「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)。高利回りの和牛オーナー制度で手広く多額の金を集めながら行き詰まり、経営破綻したこの畜産会社の名前を耳にするたびに、昨年夏までデスクだった宮崎県で起きた家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」禍を思い出す。
同社は宮崎に多くの直営牧場などを持ち、九州とも関わりが深い。口蹄疫禍では地元畜産関係者から厳しい目が向けられていた。政府の現地対策本部長を務めた山田正彦前農相が著書「実名小説 口蹄疫レクイエム 遠い夜明け」の中で、初発例として同社の牛に疑いを持っているのも、そうした地元事情を知っているからだろう。
仮にそうで、牛を投資商品として扱った揚げ句にあの口蹄疫禍だったとすれば、被害を受けた多くの畜産農家はやりきれない。ただ、農林水産省の疫学調査チームは山田前農相とは別の見解を示している。真相は? 心の霧は晴れない。(橋本洋)
=2011/11/16付 西日本新聞朝刊=

消費者庁の「放置」に批判 安愚楽問題で自民PT

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20111115/660846
消費者庁の「放置」に批判 安愚楽問題で自民PT
(11月16日)

自民党の消費者問題調査会安愚楽牧場問題対策プロジェクトチーム(PT)が15日、同党本部で開かれ、消費者庁や農林水産省、全国安愚楽牧場被害対策弁護団など関係者ヒアリングを行った。安愚楽牧場からの預託法順守状況の報告を、消費者庁が事実上放置状態にしていた問題で批判の声が上がった。
安愚楽牧場への対応について農水省は2009年1月、預託法に基づき初の立ち入り検査を実施し、貸倒引当金などが計上されていないことや監査体制の改善を指摘。同3月には財務状況などの定期的な報告を指示した。
同9月に事務や資料を引き継いだ消費者庁は、10年7月ごろに安愚楽牧場から定期報告の連絡があったが、報告を受けなかった。同庁は「09年7月の段階で引当金不記載の不備は改善されたと確認されていて、農水省から『おおむね問題はない』と引き継いでいる」と説明。一方、農水省は「監査体制の整備について引き続き定期報告を指示している旨を消費者庁に伝えた。『問題ない』という引き継ぎをしたとは聞いていない」と指摘するなど、省庁間で認識の違いが明らかになった。
同弁護団長の紀藤正樹弁護士は「10年7月ごろは口蹄疫の問題があった時期で、報告を受けなかったのは失策に近い。不作為どころか作為による被害の放置だ」と強調した。

消費者庁の監督が不十分 自民・安愚楽牧場問題対策PT

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=10750
消費者庁の監督が不十分 自民・安愚楽牧場問題対策PT
(11月16日)
自民党は15日、消費者問題調査会安愚楽牧場問題対策プロジェクトチーム(PT)の第2回会合を開き、安愚楽牧場(栃木県)が破産に至った経過などを協議した。同牧場出資者の弁護団長を務める紀藤正樹弁護士は、消費者庁の監督が不十分だったと指摘した。

ユアサ商事が「安愚楽」の直営牧場を譲受と伝えられる

http://www.zaikei.co.jp/article/20111116/86834.html
ユアサ商事が「安愚楽」の直営牧場を譲受と伝えられる
2011-11-16 18:57

■「黒毛和牛のオーナー」に投資家の興味も
8月に経営破綻した「黒毛和牛オーナー制度」の安愚楽牧場(栃木県)の全国約40カ所に持つ直営牧場をユアサ商事 <8074> が引き取る方針と16日の夕方、日本経済新聞系の速報ニュースが伝えた。安愚楽牧場は、民事再生手続きによる再生に踏み出していたが、11月8日付けで東京地裁が同手続きの廃止を決定した。ユアサ商事は産業機器や空調システムなどの大手で、牧場向けの飼料販売なども行なっているという。
ユアサ商事の株価は、10月以降おおむね105円から115円の範囲で小動き横ばいとなっており、16日の終値は105円(3円安)。報道では、牧場は各地の取引先などに再譲渡するものとみられるとしており、また、投資家の中には「黒毛和牛のオーナー」になりたい人もいるようで、IR関連の開示情報が注目されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

破綻の安愚楽牧場、湯浅商事に直営牧場売却へ

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819490E3E4E2E2E18DE3E4E3E3E0E2E3E39790E0E2E2E2;at=ALL
破綻の安愚楽牧場、湯浅商事に直営牧場売却へ
2011/11/16 14:24

8月に4330億円の負債を抱えて経営破綻した安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)は16日までに全国約40カ所に持つ直営牧場を中堅の飼料商社、湯浅商事(名古屋市、湯浅薫社長)に売却、300カ所以上ある預託牧場の和牛は未払いの預託料と相殺する方式で契約農家に優先譲渡する方針を決めた。
湯浅商事は牧場部門も持つ飼料販売会社で、破綻後の安愚楽牧場にも飼料供給を続けている。同社は各地の取引先な…
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2011/11/12

被害者の団結がきっかけに~安愚楽牧場が破産手続きへ

http://www.data-max.co.jp/2011/11/09/post_16409_dm1223_1.html
被害者の団結がきっかけに~安愚楽牧場が破産手続きへ
2011年11月 9日 12:50

東京地方裁判所は8日、和牛オーナー制度の破綻で倒産した(株)安愚楽牧場に対し、民事再生手続きを廃止すると決定した。保全管理人には、4日に同地裁の管理命令によって管財人を担当していた渡邊顕弁護士が選任された。
渡邊弁護士は4日の管理命令を受け、管財人として安愚楽牧場の財務状況を調査したところ、すでに資金繰りは逼迫していた。とくに負担が大きいのがエサ代で、同牧場が抱える約13万頭の牛を飼育するには、1カ月で約20億が必要。早急に牧場や牛を売却しないと、牛が大量に餓死する可能性もあるため、再生計画案の続行を断念し、同弁護士は民事再生手続きの廃止を求める上申書を提出。同地裁はこの上申書を受け、破産法上の保全管理命令を出した。
この保全管理命令により、安愚楽牧場の破綻処理は、民事再生でなく破産手続きに切り替えられることになった。
管理命令を受け、これまで安愚楽牧場代理人だった栃木・柳澤弁護士もホームページにこれまでの経緯についての説明文を掲載した。説明文で同弁護士は、資産処理について「旧経営陣よりも管財人が主導する方が、公平性・透明性を保ち、迅速に手続きが進められる」と認めている。また、旧経営陣による売却準備が、当初の見込みより遅れていることも指摘している。ただ、和牛の処分を管財人に委ねることは、「旧経営陣および申立代理人としても大変忸怩たる思い」としている。

<被害者弁護団の主張により破産手続きへ>
今回の民事再生手続きの廃止については、全国安愚楽牧場被害対策弁護団の申立てがきっかけだった。弁護団は、旧経営陣による経営の続行や、資産・経営状況の不透明さなどから、安愚楽牧場主導による民事再生を問題視し、債権者5,027人から依頼を受け、管財人が主導する管理命令の申立てをしていた。
同申立てを受け、東京地裁は4日に管財人による管理命令を出し、そのわずか4日後には、今回の保全管理命令が発令された。
今回の経緯としては、5,000人を超える被害者が管理命令の申立てを行なったことが大きな要因となり、これまで同牧場の民事再生手続きを認めていた東京地裁が、弁護団の主張を受け入れて方針転換をするに至った。
弁護団は「裁判所と保全管理人と協力し、同牧場の財産回収などに努めるとともに、詐欺の疑いもあることから、刑事責任の追及も視野に入れ、被害回復に努める」としている。
また、消費者庁も景品表示法違反の疑いで、同牧場を調査中である。景表法違反となれば、役員らが刑事罰を受ける可能性も高く、被害者にとっても追い風となるだろう。
【山本 剛資】

安愚楽牧場 民事再生を断念 破産手続き開始へ

http://www.corporate-legal.jp/houmu_news523/
安愚楽牧場 民事再生を断念 破産手続き開始へ
2011-11-10 08:00:00 

概要
和牛オーナー制度が行き詰まって経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は8日、民事再生手続きを廃止する決定をした。1カ月の異議申立期間を経て、破産手続きに移行する。安愚楽牧場は、牛をただちに売却するのが難しいとして、当面事業を存続できる民事再生手続きを進め、最終的に会社を清算する方針だった。ところが、地裁から4日に再生管財人に選任された渡辺顕弁護士らが同社の財産状況を調査した結果、牛の餌代などで資金繰りが逼迫ひっぱくしていることが判明した。資金不足で財産保全はおろか、牛が餓死する可能性もあるとして、8日付で民事再生手続きの廃止を求める上申書を地裁に提出していたのである。
和牛オーナー制度とは、繁殖用の牛に投資を募り、子牛を買い取って配当する仕組みである。同社は自社牧場や預託先牧場を全国展開し、会員は全国7万3千人超とされる。
同社の破産手続きが始まる見通しになったことについて、同制度への出資者からは8日、「手続きを進め、早く解決してほしい」「今後どうなるのか」など、いら立ちや不安の声が上がった。

雑感
今回の民事再生手続きの断念は、全国安愚楽牧場被害対策弁護団の申立てがきっかけだった。弁護団は、旧経営陣による経営の続行や、資産・経営状況の不透明さなどから、安愚楽牧場主導による民事再生を問題視し、債権者5,027人から依頼を受け、管財人が主導する管理命令の申立てをしていたのである。
このように、5,000人を超える被害者が管理命令の申立てを行なったことが大きな要因となり、これまで同牧場の民事再生手続きを認めていた東京地裁が、弁護団の主張を受け入れて方針転換をするに至った。
この点、今回の件については、旧経営陣が主導する民事再生手続よりも管財人が主導する破産手続きの方が、公平性・透明性・迅速性の点で、よりふさわしいといえる。
また、安愚楽牧場は今年8月の民事再生申請時点で、北海道や栃木、宮崎県などに計40カ所の直営牧場を持つほか、全国346戸の預託農家がある。預託料の支払いが一部滞っている農家もあり、今回の破産手続き開始がこのような預託農家にとっても救済となることが望まれる。
さらに、消費者庁は景品表示法違反の疑いで、同牧場を調査中である。景表法違反となれば、役員らが刑事罰を受ける可能性も高く、被害者にとっても追い風となるだろう。

NA
最終更新日:2011-11-09 19:51:59

「少しでもお金返して」「牛がやせた」 県内オーナーら

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20111108/656677
「少しでもお金返して」「牛がやせた」 県内オーナーら
(11月9日)

安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)の破産手続きが始まる見通しになったことについて、県内の和牛オーナー制度の出資者や預託農家は8日、「少しでもお金を返してもらいたい」「飼料が十分でなく牛がやせた」といった悲痛な声が上がった。一方、同牧場の被害者の相談に応じている県弁護団の須藤博弁護士は「第三者が管理することで透明性が担保される」と評価しながらも、オーナー救済には厳しい見方を崩さなかった。
「民事再生でやれるのか半信半疑だっが、時間を掛けて少しでも返してもらえればと期待していたのに…」。老後の資金として夫婦で約5400万円を出資していた宇都宮市、無職男性(76)は深いため息をついた。
同牧場は資金ショート寸前。大量の牛が餓死しかねない厳しい状況が判明し、男性は「お手上げになったということか。どうしていいのか分からないが、つぎ込んだ財産を少しでも返してもらいたい」と訴えた。
約200万円を出資した那須塩原市の男性(71)は「これまでいい思いをさせてもらった。無理とは思うが、これからの生活を考えると少しでも返してもらえれば」とあきらめ口調だった。
県内預託農家の50歳代男性は「今のところ安愚楽側から飼料供給や預託料の支払いは続いているが、十分な飼料を与えられず牛はやせてしまった。早く新しい経営の引き受け手がみつかることを願っている」と心配そうな表情を浮かべた。
同牧場本社には現在約15人が勤務。応対した人事部の男性社員(62)は「破産について詳しいことは分からない。ホームページに載っているのでそちらを見てほしい」と繰り返した。
県弁護団の須藤弁護士は「破産処理で配当が少し増える程度ではないか。財産である牛がどれだけ売れるかは分からない」と厳しい見方を示す。
今後は資金の流れの解明や経営責任の追及が求められると指摘し、「破産手続きにまで追い込まれた同牧場を監督する立場にある国、県の責任も問われる」と強調した。

「少しでも返済を」 安愚楽破産手続き オーナー悲痛 栃木

http://sankei.jp.msn.com/region/news/111109/tcg11110902240003-n1.htm
「少しでも返済を」 安愚楽破産手続き オーナー悲痛 栃木
2011.11.9 02:24

経営破綻した和牛オーナー制度の安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)が民事再生手続きを廃止し、破産手続きに入ることになった8日、県内のオーナーからは「出資金はどれくらい返ってくるのか…」などと悲痛な声が相次いだ。
小山市の50代の会社員男性は「もう全額返済なんて期待していない。でも会社に言いたいことは『少しでも多く返済してほしい』ということ」。2千万円以上を出資していたといい、「破綻してから今後の生活をどうしようという状態が続いている」と訴える。
夫婦で約10年にわたり出資を続けていた鹿沼市の40代の主婦は「牛を売りに出しているという噂は聞いていたが、まさか破産するとは」と驚きを隠さない。破綻から約3カ月が経過し、「仕方ないという諦めの気持ちも出てきた」とも。ただ、夫婦の出資額は2千万円を超えており、「気持ちの整理はつきません」と話した。

オーナー「刑事責任追及を」

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20111109-OYT8T00028.htm
オーナー「刑事責任追及を」
(2011年11月9日  読売新聞)

返済は出資額の1%切る可能性
4300億円を超える負債を抱えて経営破綻した「安愚楽牧場」(那須塩原市埼玉)が8日、破産する見通しとなった。被害対策弁護団からはオーナーへの返済が出資額の1%を切るとの予想も明らかにされ、県内のオーナーらからは「せめて刑事責任の追及を」との声が上がった。
1100万円を出資していた県北の男性(65)は「やはりとは思ったが…」と、破産手続きへの移行を悔しそうに話した。自宅近くの同社の牧場やレストランを訪れ、「幅広く展開していてこれなら安心できる」と出資したのが昨年11月。東日本大震災以降も、「問題は生じておりません」などと書かれた文書を信用していた。しかし、一度も配当を受け取らないまま、会社は破綻した。
全国安愚楽牧場被害対策弁護団の見通しでは、男性への返済額は10万円を下回る可能性もある。「自分の老後を見つめ直すためにも、早くこの問題を終わらせてほしい」と男性はため息交じりに話した。
また、300万円を出資した県東部の男性(42)は「悪くても1割は返ってくると思っていたのに。社長や役員の刑事責任を追及してもらわないと、悔しさは晴れない」と憤った。
26頭の牛を同社から預かる県北地方の農家の男性(62)は「受け取っていない預託料約80万円を受け取り、早く安愚楽牧場と手を切りたい」と話す。2年前に預託を受け始めたが、民事再生手続きに入ってから新たな預託は止まった。未払いの預託料は6、7月の2か月分。「毎日汗をかいて育てて、1円でも良い値段でと牛を出荷してきたのに」と悔しさをにじませた。
被害対策県弁護団の須藤博事務局長は「民事再生手続きを続けるよりは、破産の方が迅速な手続きができる」と評価。「牛は日々餌が必要な生き物。資金繰りが悪化して資金ショートしてしまう前に、売れるものは売って、出来るだけ多くの債権者に返せる金を残してもらいたい」と話した。 同社の県内での主要取引先だった那須野農協は、民事再生手続きに入って以降、現金での取引に切り替えた。役員は「破産になったとしても特段の変化はない」と話す。
那須塩原市の安愚楽牧場本社では、閉ざされた門扉に破綻した8月以降、「社員以外立入禁止」「開放厳禁」と赤い文字で書かれた紙が張られている。この日、社内では社員が黙々と業務をこなしていた。読売新聞の取材に対し、男性社員は「こちらでは何も答えられない」とだけ話した。

安愚楽牧場:破産へ 東京地裁、民事再生手続き廃止決定 道内6万5400頭飼育

http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20111109ddr041020006000c.html
安愚楽牧場:破産へ 東京地裁、民事再生手続き廃止決定 道内6万5400頭飼育
毎日新聞 2011年11月9日 北海道朝刊

「和牛オーナー」制度で出資会員を集めていた「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の経営が破綻した問題で、東京地裁(鹿子木康裁判長)は8日、進行中だった民事再生手続きの廃止を決定し、破産法に基づく保全管理命令を出した。同日付で保全管理人に選任された渡辺顕弁護士が明らかにした。今後1カ月間に異議申し立てがなければ、破産手続きに移行する。
9月に始まった民事再生手続きでは、地裁が今月4日、財産管理の権限を経営陣から再生管財人に移す管理命令を出した。しかし、管財人に選任された渡辺弁護士が同牧場の資産状況を調べた結果、資金繰りが逼迫(ひっぱく)し、早ければ今月中にも運転資金がショートする状態であることが判明。再生計画の立案は極めて困難と判断し、再生手続きの廃止を求める上申書を提出した。牧場側も了承しているという。
資金繰りを圧迫している最大のネックは、約13万頭の牛にかかる月約20億円のエサ代。牧場側は牛の売却を進めて現金収入を確保するとともにエサ代を削減していく意向だが、7万人を超える和牛オーナーの同意を一つ一つ得るのは非常に難しい。渡辺弁護士は「債権者の同意が逐一求められる民事再生手続きでは手間とコストがかかり過ぎ、迅速な破産手続きが妥当と判断した」と述べた。
オーナー側の被害対策弁護団の調査によると、オーナーへの配当に充てる引当預金は約20億円にとどまっており、配当率は被害額の1%未満になる見通しという。【和田武士】

◇道内6万5400頭飼育

■預託農家
安愚楽牧場は今年8月の民事再生申請時点で、北海道や栃木、宮崎県などに計40カ所の直営牧場を持つほか、全国346戸の預託農家があり、計約14万5100頭を飼育。このうち道内の直営牧場8カ所、預託農家136戸に約6万5400頭が飼育されている。
安愚楽牧場の破綻処理に伴い、農家への未払い預託料などは保全財産次第で弁済が一部カットされる可能性が高い。また仮に牛を買い取って事業を続ける場合でも多額の資金が必要になるとみられる。道農政課は「各地の振興局で農家からの相談を受け付けているが、まずは安愚楽牧場や市町村などから情報を収集し、道内への影響を把握したい」としている。
また、9月に十勝地方などの預託農家約50戸が集まり、結成した「全道安愚楽対策預託者協議会」は、新たな飼育の受け皿とする肉牛飼育法人の設立を検討中。横山和夫事務局長は「今後の事業見通しが見えない中で、既に破産に備え、準備してきた。預託農家が団結し、今後も飼育を続けられるよう、今月中旬から各地で説明会を開いていきたい」と話している。【田中裕之、三沢邦彦】

■オーナー
老後や家族のために、と安愚楽牧場に多額の資金を預けていた全国の「オーナー」たちは先行きへの不安を語った。
栃木県内の40代のオーナー夫妻は20年ほど前、生まれたばかりの長女の養育費にしようと「預金感覚」で契約した。やがて「老後の蓄えになるから」と考え、約9000万円をつぎ込んだ。破綻直前、牧場側から「特別なオーナー様だけに」と銘打って、出資を促す案内も届いたという。夫婦は「少しでも多くお金を戻してほしい」と話した。【柴田光二、泉谷由梨子】

「安愚楽は無責任」 経営継続に不安

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=41890&catid=74&blogid=13&catid=74&blogid=13
「安愚楽は無責任」 経営継続に不安
2011年11月09日

本県を含め全国で大規模農場を展開する安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)の民事再生手続き廃止が決まった8日、県内の関係者の間に動揺が広がった。
同社から預かった牛を飼育する預託農家は、預託料の支払いが一部滞っており「経営を続けることができるのか」と不安視。同社が経営に関わる小林市の観光地、コスモス牧場への影響も懸念されている。
県内の同社の預託農家22戸を取りまとめる新富町新田の伊藤成年さん(51)は「安愚楽と預託契約をすることで経営が安定し、救われた農家もいるだけに残念。安愚楽に対する世間の評判はよくないが、口蹄疫後の対応など、預託農家には比較的親切だった」と肩を落とす。
ただ、6月以降、農家に支払われる預託料の一部は未払いの状態が続く。「多くの預託農家は畜産経営を続けたい。そのためにも、きちんと預託料を受け取りたい」と伊藤さん。10月中旬に県内の預託農家で集まり、預託料が支払われるまで牛を手放さないことを確認し合ったという。
(詳細は9日付朝刊、または携帯サイトで)

安愚楽牧場破産へ 配当・農家の影響は

http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000001111090005
安愚楽牧場破産へ 配当・農家の影響は
2011年11月09日

和牛オーナー制度が破綻(は・たん)した安愚楽牧場が8日、東京地裁から民事再生手続きの廃止と保全管理命令を受けた。今後は破産手続きに移行する。命令の申し立てをしていた被害対策弁護団からは歓迎の声があがったが、全国7万人以上の出資者や預託農家への影響はまだ見えてこない。
那須塩原市埼玉の安愚楽牧場の事務所は同日夕、混乱もなくひっそりとしていた。午後7時過ぎ、車で門から出てきた契約社員の男性(62)は「午後3時ごろ、本社(那須町)で説明を聞いた。当面は状況は変わらず、通常通り働く。不安はあるといえば、ある」と話した。
被害対策県弁護団の須藤博弁護士は、「このまま会社が再生手続きを続けるよりは、第三者が公正で迅速な財産処理を進められるだろう」と決定を歓迎。オーナーへの配当については、「管財人がどれだけ早く会社の財産を処理できるかにかかっている。配当は(債権額の)10%にはならないだろうが、それでも再生手続きを続けるよりは増える可能性がある」という。
オーナーのひとり、兵庫県加古川市の主婦(44)は「1割戻ってくるかどうか。それより少なかったら返金されても何にもならない」と憤る。この夏、投資金200万円分が満期を迎える予定で、全額返金を求めていた。「手続きの進捗(しん・ちょく)状況を逐一知りたい」と訴えた。
保全管理人の渡辺顯(あきら)弁護士は8日、安愚楽牧場のホームページ(HP)で資料を公表。「オーナーが牛を受け取るという話は現実的ではない。大半の牛については売却を余儀なくされると認識している」とし、今後はHPなどで情報公開をしていくとした。
また、預託農家への預託料については、「今後、牛の売却処分の進捗によっては、ご相談を申し上げることもある」とした。従業員の給料や退職金は確保されているとしたが、保全管理命令後の雇用継続については「ご相談申し上げることもある」とした。
東京地裁に保全管理命令の申し立てをしていた全国被害対策弁護団の紀藤正樹弁護士はこの日声明を出し、「弁護団の懸念に対し裁判所が理解を示した」と評価。「財産の早期の回収だけでなく、関連会社や役員の責任追及も視野に入れ、できる限りの被害回復と情報公開がなされるよう努力する」とした。

和牛オーナー制度で県内預託農家も困惑(秋田県)

http://news24.jp/nnn/news8612180.html
和牛オーナー制度で県内預託農家も困惑(秋田県)
[ 11/9 19:22 秋田放送]

和牛オーナー制度で経営破たんした安愚楽牧場の民事再生手続きの廃止が、決まりました。資金繰りのひっ迫が原因で、県内の預託農家からは不安の声が上がっています。安愚楽牧場は繁殖牛のオーナーを募集し、仔牛が生まれると売却益をオーナーに還元する仕組みで急成長した畜産会社です。しかし、資金繰りの悪化からことし8月に民事再生法の適用を申請していました。その後、牧場主体で 手続きが進められてきましたが、管財人の調査で牛の売却が進まず、えさ代すら賄えない逼迫した資金繰りが分ったということです。県内では、先月末時点で、秋田市や潟上市などの3戸の農家が預託契約を結び、およそ400頭の肉牛を肥育しています。今後、破産手続きが始まる事を受けて、預託農家からは「新たに自前で仔牛を購入する資金はない」「安愚楽牧場に補償を求めていくことも検討したい」との声が上がっています。県では、経営資金の融資など支援をしていく考えです。

苫小牧市、放牧料56万円回収困難 安愚楽牧場破産

http://www.tomamin.co.jp/2011t/t11111004.html
苫小牧市、放牧料56万円回収困難 安愚楽牧場破産
(2011年 11/10)

経営破綻した安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須市)が破産手続きを開始する見通しとなり、苫小牧市は市営放牧場で受け入れていた和牛100頭の放牧料56万円の回収が困難になりそうだ。今後、市は一債権者として未収金を請求することになり、「優先順位を考えると、債権の回収は非常に難しいのでは」(市財政部)と頭を抱えている。
未収金は7月と8月1日の放牧料金。市農林水産課は「9月の民事再生手続き開始後も、安愚楽牧場側から放牧料は優先的に支払うと説明を受けてきた」と言うが、いまだ支払いはない。破産手続きが始まると資産はすべて管理される。未収金は他の債権と同様に優先順位が決められ、支払われることになる。
市は「管財人からの連絡を待つしかない」(市財政部)と状況を見守るが、仮に回収が困難な場合、不納欠損金とするなど「何らかの対応を検討する」としている。

安愚楽牧場、破産手続きへ…牛餓死の恐れ

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111108-OYT1T01093.htm
安愚楽牧場、破産手続きへ…牛餓死の恐れ
(2011年11月9日01時48分  読売新聞)

和牛オーナー制度の運営で知られ、民事再生手続き中の「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は8日、同手続きを廃止する決定を出した。
これにより同社は今後、破産手続きに移行する見通しとなった。
同社は、牛をただちに売却するのが難しいとして、当面事業を存続できる民事再生手続きを進め、最終的に会社を清算する方針だった。ところが、地裁から4日に再生管財人に選任された渡辺顕弁護士らが同社の財産状況を調査した結果、牛の餌代などで資金繰りが逼迫(ひっぱく)していることが判明。資金不足で財産保全はおろか、牛が餓死する可能性もあるとして、8日付で民事再生手続きの廃止を求める上申書を地裁に提出していた。

安愚楽牧場、破産へ

http://www.data-max.co.jp/2011/11/09/post_16408.html
安愚楽牧場、破産へ
2011年11月 9日 07:50

全国倒産情報
2011年11月 9日 07:50
代 表:三ヶ尻 久美子
所在地:栃木県那須塩原市埼玉2-37
(登記上)栃木県那須郡那須町高久丙1796
設 立:1981年12月
資本金:3,000万円
売上高:(11/3)約1,027億2,300万円

8月9日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けていた同社は、11月8日に同地裁より再生手続廃止決定を受けた。破産手続きに移行する予定。
同社は、11月4日に債権者からの申立により管理命令を受け、管財人に渡邊顯弁護士(成和明哲法律事務所、東京都港区虎ノ門4-3-1、電話03-5405-4080)が選任されていた。
※詳細は『IB』本誌参照。または福岡地区の方は092-262-3388(本社)、北九州地区の方は093-512-5644までお問い合わせ下さい。

安愚楽牧場:出資のコスモス牧場、市長らが対策会議--小林 /宮崎

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20111110ddlk45020654000c.html
安愚楽牧場:出資のコスモス牧場、市長らが対策会議--小林 /宮崎
毎日新聞 2011年11月10日 地方版

和牛オーナー制度で出資会員を集めていた「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)の破産の可能性が高まったとして、安愚楽が出資する第三セクターの体験型観光施設「北きりしまリゾート牧場」(通称コスモス牧場)がある小林市が9日、市役所で対策会議を開いた。
会議は、安愚楽の経営破たんが明らかになった8月に続き2回目。議長を務める肥後正弘市長ら10人が出席した。
市によると、コスモス牧場には安愚楽と子会社の「レストラン安愚楽」、市、JAこばやしが出資し、市は株式54・3%を保有する。同牧場の敷地約10ヘクタールの借地料は4者で負担。年間約434万円のうち約275万円が安愚楽側の負担だが、今年度下半期分の約138万円は市が立て替えており、安愚楽側に督促中という。
肥後市長は「できれば市の観光拠点として(コスモス牧場を)継続したい。新しい三セクでやるかどうか検討したい」と述べた。18日に定期株主総会が予定されている。【重春次男】
 

安愚楽出資の観光牧場、小林市が継続目指す

http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/miyazaki/20111110-OYS1T00221.htm
安愚楽出資の観光牧場、小林市が継続目指す
(2011年11月10日  読売新聞)

東京地裁から民事再生手続きの廃止決定を受けた安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)が、破産手続きに移ることが明らかになったことについて、県内の関係者に動揺が広がった。同社が出資する第3セクターがある小林市は9日、急きょ対策会議を開き、3セクが運営する観光施設「コスモス牧場」について、2013年度まで営業継続を目指す方針を決めた。
小林市は1994年、安愚楽牧場などと3セク「北きりしまリゾート牧場」を設立、牛やウサギなどの動物と触れ合えるコスモス牧場(約10ヘクタール)の共同運営を始めた。出資比率は市が54・3%、安愚楽牧場21・3%、JAこばやし13・7%、安愚楽牧場の子会社「レストラン安愚楽北霧島」が10・7%で、割合に応じて牧場の借地料年間約433万円を負担している。
しかし、安愚楽牧場の経営悪化が表面化した夏場以降、安愚楽牧場と子会社は借地料を滞納、計約137万円を市が肩代わりしている。
肥後正弘市長は、借地契約が14年3月で終わることに触れ、「コスモス牧場は重要な観光施設。少なくとも契約の残り期間は(営業)継続を目指したい」と話した。安愚楽牧場側の借地料は市側での負担も検討するという。

安愚楽の破産手続き 「牧場経営が心配」、市内の預託牛関係者ら

http://www.y-mainichi.co.jp/news/19679/
安愚楽の破産手続き 「牧場経営が心配」、市内の預託牛関係者ら
11月10日2011

民事再生手続き中の(株)安愚楽牧場(栃木県那須町)が東京地裁(鹿子木康裁判長)の同手続きの廃止決定を受け、破産手続きに移行する見通しとなった。預託牧場に波紋が広がっている。
石垣市内の預託牧場の経営者は「預託料は今のところ、きちんと支払われているが、破産したらどうなるのか心配。牛だけ残されると、毎日のエサ代だけがかさんでいく」と不安げに話した。
また、預託牛(母牛)について、安愚楽牧場本社から買い取ってほしいと依頼されているが、具体的な価格の提示はないという。
ある牧場関係者は「買い取る方向で考えているが、母牛更新がされていないので高齢母牛が多い」と難色を示す。
また「買い取っても子牛が生まれて出荷するまでに8カ月かかる。その間、収入がない。牛を引き取ってもらっても収入がない」と八方ふさがり状態だ。
市内には預託牧場が7カ所あり、母牛約2100頭が預託されている。

2011/11/09

「少しでもお金返して」「牛がやせた」 県内オーナーら

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20111108/656677
「少しでもお金返して」「牛がやせた」 県内オーナーら
(11月9日)

安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)の破産手続きが始まる見通しになったことについて、県内の和牛オーナー制度の出資者や預託農家は8日、「少しでもお金を返してもらいたい」「飼料が十分でなく牛がやせた」といった悲痛な声が上がった。一方、同牧場の被害者の相談に応じている県弁護団の須藤博弁護士は「第三者が管理することで透明性が担保される」と評価しながらも、オーナー救済には厳しい見方を崩さなかった。
「民事再生でやれるのか半信半疑だっが、時間を掛けて少しでも返してもらえればと期待していたのに…」。老後の資金として夫婦で約5400万円を出資していた宇都宮市、無職男性(76)は深いため息をついた。
同牧場は資金ショート寸前。大量の牛が餓死しかねない厳しい状況が判明し、男性は「お手上げになったということか。どうしていいのか分からないが、つぎ込んだ財産を少しでも返してもらいたい」と訴えた。
約200万円を出資した那須塩原市の男性(71)は「これまでいい思いをさせてもらった。無理とは思うが、これからの生活を考えると少しでも返してもらえれば」とあきらめ口調だった。
県内預託農家の50歳代男性は「今のところ安愚楽側から飼料供給や預託料の支払いは続いているが、十分な飼料を与えられず牛はやせてしまった。早く新しい経営の引き受け手がみつかることを願っている」と心配そうな表情を浮かべた。
同牧場本社には現在約15人が勤務。応対した人事部の男性社員(62)は「破産について詳しいことは分からない。ホームページに載っているのでそちらを見てほしい」と繰り返した。
県弁護団の須藤弁護士は「破産処理で配当が少し増える程度ではないか。財産である牛がどれだけ売れるかは分からない」と厳しい見方を示す。
今後は資金の流れの解明や経営責任の追及が求められると指摘し、「破産手続きにまで追い込まれた同牧場を監督する立場にある国、県の責任も問われる」と強調した。

「少しでも返済を」 安愚楽破産手続き オーナー悲痛 栃木

http://sankei.jp.msn.com/region/news/111109/tcg11110902240003-n1.htm
「少しでも返済を」 安愚楽破産手続き オーナー悲痛 栃木
2011.11.9 02:24

経営破綻した和牛オーナー制度の安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)が民事再生手続きを廃止し、破産手続きに入ることになった8日、県内のオーナーからは「出資金はどれくらい返ってくるのか…」などと悲痛な声が相次いだ。
小山市の50代の会社員男性は「もう全額返済なんて期待していない。でも会社に言いたいことは『少しでも多く返済してほしい』ということ」。2千万円以上を出資していたといい、「破綻してから今後の生活をどうしようという状態が続いている」と訴える。
夫婦で約10年にわたり出資を続けていた鹿沼市の40代の主婦は「牛を売りに出しているという噂は聞いていたが、まさか破産するとは」と驚きを隠さない。破綻から約3カ月が経過し、「仕方ないという諦めの気持ちも出てきた」とも。ただ、夫婦の出資額は2千万円を超えており、「気持ちの整理はつきません」と話した。

オーナー「刑事責任追及を」

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20111109-OYT8T00028.htm
オーナー「刑事責任追及を」
(2011年11月9日  読売新聞)

返済は出資額の1%切る可能性
4300億円を超える負債を抱えて経営破綻した「安愚楽牧場」(那須塩原市埼玉)が8日、破産する見通しとなった。被害対策弁護団からはオーナーへの返済が出資額の1%を切るとの予想も明らかにされ、県内のオーナーらからは「せめて刑事責任の追及を」との声が上がった。
1100万円を出資していた県北の男性(65)は「やはりとは思ったが…」と、破産手続きへの移行を悔しそうに話した。自宅近くの同社の牧場やレストランを訪れ、「幅広く展開していてこれなら安心できる」と出資したのが昨年11月。東日本大震災以降も、「問題は生じておりません」などと書かれた文書を信用していた。しかし、一度も配当を受け取らないまま、会社は破綻した。
全国安愚楽牧場被害対策弁護団の見通しでは、男性への返済額は10万円を下回る可能性もある。「自分の老後を見つめ直すためにも、早くこの問題を終わらせてほしい」と男性はため息交じりに話した。
また、300万円を出資した県東部の男性(42)は「悪くても1割は返ってくると思っていたのに。社長や役員の刑事責任を追及してもらわないと、悔しさは晴れない」と憤った。
26頭の牛を同社から預かる県北地方の農家の男性(62)は「受け取っていない預託料約80万円を受け取り、早く安愚楽牧場と手を切りたい」と話す。2年前に預託を受け始めたが、民事再生手続きに入ってから新たな預託は止まった。未払いの預託料は6、7月の2か月分。「毎日汗をかいて育てて、1円でも良い値段でと牛を出荷してきたのに」と悔しさをにじませた。
被害対策県弁護団の須藤博事務局長は「民事再生手続きを続けるよりは、破産の方が迅速な手続きができる」と評価。「牛は日々餌が必要な生き物。資金繰りが悪化して資金ショートしてしまう前に、売れるものは売って、出来るだけ多くの債権者に返せる金を残してもらいたい」と話した。 同社の県内での主要取引先だった那須野農協は、民事再生手続きに入って以降、現金での取引に切り替えた。役員は「破産になったとしても特段の変化はない」と話す。
那須塩原市の安愚楽牧場本社では、閉ざされた門扉に破綻した8月以降、「社員以外立入禁止」「開放厳禁」と赤い文字で書かれた紙が張られている。この日、社内では社員が黙々と業務をこなしていた。読売新聞の取材に対し、男性社員は「こちらでは何も答えられない」とだけ話した。

安愚楽牧場、破産手続きへ…牛餓死の恐れ

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111108-OYT1T01093.htm
安愚楽牧場、破産手続きへ…牛餓死の恐れ
(2011年11月9日01時48分  読売新聞)

和牛オーナー制度の運営で知られ、民事再生手続き中の「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は8日、同手続きを廃止する決定を出した。
これにより同社は今後、破産手続きに移行する見通しとなった。
同社は、牛をただちに売却するのが難しいとして、当面事業を存続できる民事再生手続きを進め、最終的に会社を清算する方針だった。ところが、地裁から4日に再生管財人に選任された渡辺顕弁護士らが同社の財産状況を調査した結果、牛の餌代などで資金繰りが逼迫(ひっぱく)していることが判明。資金不足で財産保全はおろか、牛が餓死する可能性もあるとして、8日付で民事再生手続きの廃止を求める上申書を地裁に提出していた。

安愚楽牧場:「何もかも失った」「悔しい」出資オーナー

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111109k0000m040098000c.html
安愚楽牧場:「何もかも失った」「悔しい」出資オーナー
毎日新聞 2011年11月8日 21時24分(最終更新 11月8日 22時40分)

老後や家族のために、と安愚楽牧場に多額の資金を預けていた全国の「オーナー」たちは先行きへの不安を口々に語った。
栃木県内の40代のオーナー夫妻は20年ほど前、生まれたばかりの長女の養育費にしようと「預金感覚」で契約した。やがて「老後の蓄えになるから」と考え、約9000万円をつぎ込んだ。破綻直前、牧場側から「特別なオーナー様だけに」と銘打って、出資を促す案内も届いたという。夫婦は「少しでも多くお金を戻してほしい」と話した。
県内に住む別の女性(51)は3年前、女性誌の広告で知り、契約した。投資額は約1億2300万円に上るといい、「何もかも失ってしまった。この先、どうしたらいいのか」とつぶやいた。
宮城県石巻市の男性(69)は「やはり破産手続きですか……」と肩を落とした。25年前にオーナーになり、計750万円を出資。東日本大震災で被災した自宅の改修費に充てるため解約しようと考えていた矢先だった。
計2500万円を預けた埼玉県の女性(61)は「悔しいです。ばかだったと思うしかありません」と語り、無念さをにじませた。
【柴田光二、泉谷由梨子】

安愚楽牧場の破産 出資者は資金回収に諦めも

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111108/crm11110820550037-n1.htm
安愚楽牧場の破産 出資者は資金回収に諦めも
2011.11.8 20:52

安愚楽牧場の破産手続きが始まる見通しになったことについて、和牛オーナー制度への出資者からは8日、「手続きを進め、早く解決してほしい」「今後どうなるのか」など、いら立ちや不安の声が上がった。
夫婦で約1300万円を出資した三重県伊勢市の団体職員の男性(52)は「民事再生手続きでは時間がかかるだけという印象だった」とうんざりした様子。資金の回収にはあまり期待していないが「今も生活や気持ちが不安定なまま。(破産手続きが完了すれば)ある程度は整理が付く」と自らに言い聞かせるように話した。
約3800万円を出資した長野県松本市の無職男性(66)は「安愚楽牧場は資産を正直に全部出してほしい。(和牛の)預託農家はかわいそうだが、信用できない会社は無くした方がいい」ときっぱり。出資金を当てにして、自宅を建て替えるために解体しており、将来が不安で眠れない状態が続いているという。

安愚楽牧場、破産手続きに移行へ…牛餓死の恐れ

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111108-OYT1T01093.htm
安愚楽牧場、破産手続きに移行へ…牛餓死の恐れ
(2011年11月8日21時09分  読売新聞)

和牛オーナー制度の運営で知られ、民事再生手続き中の「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は8日、同手続きを廃止する決定を出した。
これにより同社は今後、破産手続きに移行する見通しとなった。
同社は、牛をただちに売却するのが難しいとして、当面事業を存続できる民事再生手続きを進め、最終的に会社を清算する方針だった。ところが、地裁から4日に再生管財人に選任された渡辺顕弁護士らが同社の財産状況を調査した結果、牛の餌代などで資金繰りが逼迫(ひっぱく)していることが判明。資金不足で財産保全はおろか、牛が餓死する可能性もあるとして、8日付で民事再生手続きの廃止を求める上申書を地裁に提出していた。

安愚楽牧場、破産手続きに移行へ…牛餓死の恐れ

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111108-OYT1T01093.htm
安愚楽牧場、破産手続きに移行へ…牛餓死の恐れ
(2011年11月8日21時09分  読売新聞)

和牛オーナー制度の運営で知られ、民事再生手続き中の「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は8日、同手続きを廃止する決定を出した。
これにより同社は今後、破産手続きに移行する見通しとなった。
同社は、牛をただちに売却するのが難しいとして、当面事業を存続できる民事再生手続きを進め、最終的に会社を清算する方針だった。ところが、地裁から4日に再生管財人に選任された渡辺顕弁護士らが同社の財産状況を調査した結果、牛の餌代などで資金繰りが逼迫(ひっぱく)していることが判明。資金不足で財産保全はおろか、牛が餓死する可能性もあるとして、8日付で民事再生手続きの廃止を求める上申書を地裁に提出していた。

安愚楽牧場、民事再生手続が廃止 破産手続の開始へ

http://www.zaikei.co.jp/article/20111108/85985.html
安愚楽牧場、民事再生手続が廃止 破産手続の開始へ
2011-11-08 20:55

肉牛飼育、和牛預託オーナー制度を運営する「安愚楽牧場」(栃木県)は8日、8月9日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請していたが、本日同地裁により、民事再生手続が廃止されたことを発表した。これに伴い、東京地方裁判所から発せられた保全管理命令により、保全管理人として弁護士の渡邊顯氏が選任された。
渡邊氏は、同日発表した「保全管理人就任のご挨拶」の中で、民事再生手続の廃止の経緯について債権者らに説明している。渡邊氏の説明によると、平成23年11月4日に東京地方裁判所から発せられた管理命令に基づき、同氏が管財人として安愚楽牧場の財産状況を調査したところ、安愚楽牧場の資金繰りが逼迫しており、早期に牧場および牧場内の牛を売却しなければ、早晩資金ショートする可能性があり、安愚楽牧場の財産保全はおろか、大量の牛が餓死し、社会問題となりかねない状況にあることが判明したという。
さらに同氏は、「このような状況では、再生計画案の立案は極めて困難であり、手続を続行することは断念せざるを得ないと判断し、裁判所に対して民事再生手続の廃止を求める上申書の提出を行い、廃止決定を受けた」と民事再生手続の廃止の経緯について説明している。
また、「今後は、破産手続に入ることを前提とした保全管理による早期の牧場及び牧場内の牛の処分という手段を講じることになるが、この方が資産処分を迅速化することができ、債権者の利益に資するものと思料する」と述べ、債権者の理解を求めている。

安愚楽牧場:破産手続きへ 民事再生を断念

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111109k0000m040073000c.html
安愚楽牧場:破産手続きへ 民事再生を断念
毎日新聞 2011年11月8日 20時33分(最終更新 11月8日 22時54分)

「和牛オーナー」制度で出資会員を集めていた「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の経営が破綻した問題で、東京地裁(鹿子木康裁判長)は8日、進行中だった民事再生手続きの廃止を決定し、破産法に基づく保全管理命令を出した。同日付で保全管理人に選任された渡辺顕弁護士が明らかにした。今後1カ月間に異議申し立てがなければ、破産手続きに移行する。
9月に始まった民事再生手続きでは、地裁が今月4日、財産管理の権限を経営陣から再生管財人に移す管理命令を出した。しかし、管財人に選任された渡辺弁護士が同牧場の資産状況を調べた結果、資金繰りが逼迫(ひっぱく)し、早ければ今月中にも運転資金がショートする状態であることが判明。再生計画の立案は極めて困難と判断し、再生手続きの廃止を求める上申書を提出した。牧場側も了承しているという。
資金繰りを圧迫している最大のネックは、約13万頭の牛にかかる月約20億円のエサ代。牧場側は牛の売却を進めて現金収入を確保するとともにエサ代を削減していく意向だが、7万人を超える和牛オーナーの同意を一つ一つ得るのは非常に難しい。渡辺弁護士は「債権者の同意が逐一求められる民事再生手続きでは手間とコストがかかり過ぎ、迅速な破産手続きが妥当と判断した」と述べた。
一方、オーナー側の被害対策弁護団の調査によると、オーナーへの配当に充てる引当預金は約20億円にとどまっており、配当率は被害額の1%未満になる見通しという。弁護団は「今後、牧場側への損害賠償請求なども検討する」と話した。【和田武士】

安愚楽牧場、破産手続きへ 民事再生を断念 資金繰り逼迫で

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E2EAE2E1988DE2EAE3E3E0E2E3E39191E3E2E2E2
安愚楽牧場、破産手続きへ 民事再生を断念 資金繰り逼迫で
2011/11/8 20:25

和牛オーナー制度が行き詰まって経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は8日、民事再生手続きを廃止する決定をした。資金繰りの逼迫で牛が大量死する恐れがあり、一定の時間がかかる再生手続きを続けるのは困難と判断した。今後、破産手続きに移行する見通しだ。
安愚楽牧場には今月4日、同地裁が管財人による管理を命令。管財人に就いた渡辺顕弁護士が牧場の資産を調べたところ、資金繰りが逼迫し、牛の餌代にも困る状況が判明。このため渡辺弁護士が地裁に民事再生手続きの廃止を求めた。1カ月の異議申立期間を経て、破産手続きに移行する。
渡辺弁護士は8日、記者会見し「民事再生手続きは集団和解の側面があるが、今回は7万人もの債権者がおり、合意形成は至難の業。冬を前に牛の大量餓死の恐れもあり、破産手続きの方が迅速で望ましいと判断した」と述べた。
被害対策弁護団の紀藤正樹弁護士も記者会見し「本来破産処理されるべき事案だった。事態は深刻で詐欺の疑いも強く、経営陣などの刑事責任追及も検討していく」と述べた。

安愚楽牧場が破産へ 民事再生手続き廃止決定

http://sankei.jp.msn.com/life/news/111108/trd11110817360013-n1.htm
安愚楽牧場が破産へ 民事再生手続き廃止決定
2011.11.8 17:35 [倒産・破産]

和牛オーナー制度が行き詰まり、破綻(はたん)した畜産会社、安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は8日、民事再生手続きの廃止を決定した。同社は今後、破産手続きに移行する。
今月4日に管財人に選任された渡辺顕弁護士が同社の財産状況を調査し、「早期に牧場や牛を売却しなければ、資金がショートする可能性がある」と判断。「財産保全はおろか、大量の牛が餓死し、社会問題となりかねない」として、再生手続きの廃止を求める上申書を地裁に提出した。
廃止決定に伴い、保全管理人に選任された渡辺弁護士によると、約13万頭の牛にかかるエサ代は月約20億円。「破産手続きに移行すれば、牛の処分などをより迅速に進めることができる」としている。
同制度は、繁殖用の牛に投資を募り、子牛を買い取って配当する仕組み。同社は自社牧場や預託先牧場を全国展開し、会員は全国7万3千人超とされる。東京電力福島第1原発事故の影響で牛肉価格が下落するなどして経営が悪化し、民事再生法の適用を申請していた。民事再生手続きの申立書によると、負債総額は約4330億円に上る。
同社をめぐっては、被害対策弁護団が東電への賠償請求や、詐欺罪での経営陣の刑事告訴などを検討している。

「安愚楽牧場」破産手続きへ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111108/t10013825451000.html
「安愚楽牧場」破産手続きへ
11月8日 22時20分

経営が破綻して民事再生の手続きが進められていた栃木県の畜産会社「安愚楽牧場」は、資金繰りがひっ迫し、牛が大量に死ぬ事態になりかねないとして、会社の財産を直ちに処分する破産の手続きに移行することになりました。
栃木県那須塩原市に本社がある安愚楽牧場は、繁殖用の牛への投資を募って子牛を買い取って配当する「和牛オーナー制度」で成長を続け、会員は7万人を超えましたが、原発事故の影響で牛肉価格が下落して経営が悪化したとして、裁判所に民事再生法の適用を申請し、ことし9月から手続きが進められていました。これについて、経営陣の代わりに財産を管理する保全管理人に選ばれた渡邊顯弁護士が、8日夕方、記者会見し、民事再生の手続きを廃止し、破産の手続きに移行することを明らかにしました。会社の財産を調査した結果、資金繰りがひっ迫し、このままでは牛の餌代がなくなって、牛が大量に死ぬ事態になりかねない状態だったということで、会社を存続させながら債務を返済する民事再生よりも会社の財産を直ちに処分する破産の手続きの方が望ましいと判断したということです。今後1か月間、異議の申し立てがなければ、破産手続きが開始されることになり、管財人は、牛の売却など財産の処分を進めることにしています。

安愚楽牧場が破産へ=民事再生手続き廃止―東京地裁

http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201111080103.html
安愚楽牧場が破産へ=民事再生手続き廃止―東京地裁
2011年11月8日20時6分

民事再生手続き中の安愚楽牧場(栃木県那須町)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は8日、同手続きを廃止する決定をした。破産手続きに移行する見通しで、同日、同社に対し財産の保全管理を命じ、管財人だった渡辺顕弁護士を保全管理人に選任した。
会見した渡辺弁護士によると、財産状況を調査したところ、資金繰りが極めて苦しいことが判明。早急に財産の処分を進める必要があり、再生計画立案は困難と判断し、地裁に上申書を提出したという。 
[時事通信社]

安愚楽牧場 民事再生手続きが廃止される

http://www.ytv.co.jp/press/mainnews/194082.html
安愚楽牧場 民事再生手続きが廃止される
(11/08 18:42)

和牛オーナー制度で経営破綻した「安愚楽牧場」の民事再生手続きが廃止された。
安愚楽牧場をめぐっては、これまで牧場主体で手続きが進められていたが、管財人の弁護士が調査したところ、牛の売却が進んでおらず、資金繰りがひっ迫していることがわかったという。
管財人は、このままでは今月中にも餌代がなくなり、大量の牛が餓死しかねないとして手続きの廃止を求め、東京地裁もこれを認めた。今後、破産手続きが開始され、牛の売却などが進められることになる。

安愚楽牧場 民事再生手続きが廃止される(東京都)

http://news24.jp/nnn/news89024747.html
安愚楽牧場 民事再生手続きが廃止される(東京都)
[ 11/8 18:42 NEWS24]

和牛オーナー制度で経営破綻した「安愚楽牧場」の民事再生手続きが廃止された。 安愚楽牧場をめぐっては、これまで牧場主体で手続きが進められていたが、管財人の弁護士が調査したところ、牛の売却が進んでおらず、資金繰りがひっ迫していることがわかったという。 管財人は、このままでは今月中にも餌代がなくなり、大量の牛が餓死しかねないとして手続きの廃止を求め、東京地裁もこれを認めた。今後、破産手続きが開始され、牛の売却などが進められることになる。

安愚楽牧場の民事再生手続き廃止 破産手続きへ

http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/211108047.html
安愚楽牧場の民事再生手続き廃止 破産手続きへ
(11/08 18:38)

和牛オーナー制度の運営が行き詰まり、民事再生手続きを進めていた畜産会社「安愚楽牧場」について、東京地裁は8日、再生手続きを廃止する決定をしました。今後、破産手続きが始まる見通しです。
安愚楽牧場は、個人投資家らに繁殖用の和牛の雌牛を購入してもらい、生まれた子牛を買い戻す和牛オーナー制度で事業を展開していました。しかし、口蹄疫(こうていえき)や福島第一原発の事故の影響などで経営が急激に悪化し、4330億円あまりの負債を抱えて経営破綻し、9月から民事再生手続きが進められていました。今月4日には、経営陣の代わりに財産を管理する管財人が選任され、牧場の財産状況を調査していました。その結果、「資金繰りがひっ迫しており、財産保全はおろか大量の牛が餓死し、社会問題になりかねないことが判明した」として、再生手続きの廃止を求める上申書を提出し、地裁が廃止を決定しました。今後1カ月の間に異議が申し立てられなければ、破産手続きが始まることになります。

安愚楽牧場被害7万人まったくメド立たない出資金回収

http://www.j-cast.com/tv/2011/11/08112526.html?p=all
安愚楽牧場被害7万人まったくメド立たない出資金回収
2011/11/ 8 16:48

黒毛和牛のオーナーを募り、高利の配当を謳って7万人を超える出資者を集めて倒産した栃木県・那須塩原の安愚楽牧場の被害者救済はどうなるのか。キャスターの国谷裕子は「牧場の倒産によって、出資者へ出資金が戻ってくるメドはまったくたっていません。今、全国12か所で被害対策弁護団が結成され、出資金の返済を求めていく構えです」と現状を伝えた。

退職金1000万円が消えた
安愚楽牧場は出資者をどう集められたのか。関係者はこう話す。
「5年前から配当の利率を上げ、高利回りをアピールして会員の拡大をした。しかし、その当時から高利回りの配当をいつまでも維持できないということは分かっていた」
破綻の13日前にも、48万円出資すれば半年後には52万円、利率8パーセントの高利回りだからと勧誘していた。まったくの詐欺である。定年退職したある出資者は「高利回りは確実だからと言われて退職金の1000万円を出資した。全額返済を要求しているが、いくら戻ってくるのか分からない」と肩を落とす。被害者弁護団の紀藤正樹弁護士は「破綻当日まで出資者に出資金の振り込みをさせていた。悪徳手口であることは間違いない」と断じる。

飼育委託農家も「酪農続けていけない」
倒産による被害は消費者だけではない。畜産農家にも広がっている。安愚楽牧場から牛を預かって育ててきた300軒余りの畜産農家からは、もう廃業するしかないと悲鳴が上がる。北海道で140頭の牛を預かっていた酪農家・大原則行さんは、「牛の回収が始まっている。回収されれば収入の道はなくなり、酪農は続けていけない」と窮状を訴えた。酪農家を取材した岩田宗太郎記者(NHK宇都宮局)は「(安愚楽牧場が保有する)140万頭すべてを回収することは困難です。これだけ多数の牛の面倒をどう見るのかが問題になっています」と伝える。
国谷は「この酪農家の現状をどう考えればいいのでしょう」と、ゲストのグルメ漫画「美味しんぼ」の作家・雁屋哲に問う。
「酪農家の多くが自分では牛を飼えない状況に追い込まれています。国内で消費される牛肉の半分は海外からのもので、しかも牛肉の値段は下がっています。また、欧米の畜産技術と比べて、日本が遅れているという面もあります。消費者の嗜好の問題もあり、牛肉なら霜降り(さし)が一番という根強い神話がある。赤身でも美味しい牛肉があるのに。日本の畜産をこれからどうするのか、みんなで考える必要があります」
安愚楽牧場は黒毛和牛のシェア20%を占めると見られる。
*NHKクローズアップ現代(2011年11月7日放送「黒毛和牛オーナー 7万人の悲鳴」)
文・ナオジン

代理人のお仕事とは

自称畜産会社、あるいは畜産会社のようなものの代理人
http://aaguragura.blogspot.com/2011/08/blog-post_8481.html

この3か月間、何をやっていたのか、情報きぼんぬ。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E2EAE2E1988DE2EAE3E3E0E2E3E39191E3E2E2E2
安愚楽牧場、破産手続きへ 民事再生を断念 資金繰り逼迫で
2011/11/8 20:25
> 安愚楽牧場には今月4日、同地裁が管財人による管理を命令。管財人に就いた
>渡辺顕弁護士が牧場の資産を調べたところ、資金繰りが逼迫し、牛の餌代にも
>困る状況が判明。このため渡辺弁護士が地裁に民事再生手続きの廃止を求めた。

4日ほどで判明するほどに資金繰りが逼迫している、自称畜産会社、あるいは
畜産会社のようなものの代理人を3か月やるってどんな感じ? 

2011/11/07

和牛早く売るしかない安愚楽牧場、エサ代20億円が負担に

http://media.yucasee.jp/posts/index/9452
和牛早く売るしかない安愚楽牧場、エサ代20億円が負担に
最終更新:2011年11月07日 10時15分

安愚楽牧場が東京地裁から民事再生法に基づく管理命令を受け、民事再生手続きを行っていくこととなった。しかし、和牛約13万頭を維持するためのエサ代が月額約20億円必要となることが明らかにされ、管財人は「楽観視するわけにはいかない」としており、一刻も早く売却する必要に迫られている。
同牧場が10月15日現在で抱える和牛の頭数は、合計13万3386頭、そのうちオーナー和牛は、10万9612頭だという。エサ代は1頭あたり月額1万5000円、預託料は1頭あたり月額4500円~1万5000円程度。これは預託農家が飼料代を負担するかどうかによって変わってくるという。月総額で約20億円になるという。
ただ「エサ代が削減できず、牛が売れない状況が続けば、かかる懸念なしとしないが、これを回避すべく最大限の努力を傾注する」としたが早期の売却以外にエサ代を削減する方法はないという。
そうなれば、早期の現金化を目指すなら、売却を優先するあまりに二束三文の価格でも応じるということにもなりかねない。
「不確定要素が多く、将来の見通しは困難」と管財人。民事再生手続きを維持できなければ、破産に移行することになる。

2011/11/06

安愚楽牧場、09年には実質債務超過 開示文書 農水省、改善指導「会計処理が不適切」

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819490E2E6E2E5E28DE2E6E3E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2?n_cid=TW001
安愚楽牧場、09年には実質債務超過 開示文書 農水省、改善指導「会計処理が不適切」
2011/11/6 18:25

4330億円の負債を抱えて8月に民事再生法の適用を申請した安愚楽牧場(栃木県那須塩原市、渡辺顕再生管財人)が2009年2月、投資家への会計処理の仕方や情報開示が不適切だとして、当時、和牛預託取引(オーナー制度)の監督官庁だった農林水産省から改善指導を受け、事後点検のための定期報告も求められていたことが、消費者庁がこのほど開示に応じた行政文書で明らかになった。
開示文書では、安愚楽牧場が契約満期時…
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2011/11/04

民事再生手続きの安愚楽牧場、管財人を選任

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111104-OYT1T01145.htm
民事再生手続きの安愚楽牧場、管財人を選任
(2011年11月4日20時58分  読売新聞)

和牛オーナー制度の運営で知られ、民事再生手続き中の「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は4日、財産管理の権限を経営陣から再生管財人に移す管理命令を出した。
再生管財人には、同手続きで監督委員を務めてきた渡辺顕弁護士(64)を選任した。
和牛オーナー約7万3000人のうち約5000人が地裁に対し、ずさんな経営を行ってきた現経営陣には財産管理を任せられないとして、再生管財人を選任するよう申し立てていた。
渡辺弁護士らは記者会見で、「牛や牧場の売却をスピードアップし、配当を積み増したい」と説明。東京電力福島第一原発事故の影響で経営が行き詰まったことについては、「直接的な被害だけでなく、風評被害も含めて東電に請求することになるだろう」と述べた。

東京地裁、安愚楽牧場に管理命令

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E2E6E2E19F8DE2E6E3E3E0E2E3E39191E3E2E2E2;at=ALL
東京地裁、安愚楽牧場に管理命令
2011/11/4 19:49

和牛オーナー制度が行き詰まって破綻し、民事再生手続き中の「安愚楽牧場」(栃木県)に対し、東京地裁は4日、管財人による財産管理を命じる「管理命令」を出した。同手続きでは現経営陣が再建に当たるのが一般的だが、オーナーである債権者の一部が「現経営陣による再建は透明性が確保できない」などとして、管理命令を出すよう裁判所に求めていた。

安愚楽牧場:預託農家、早期救済求める 県弁護団が説明会 /鹿児島

http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20111104ddlk46020339000c.html
安愚楽牧場:預託農家、早期救済求める 県弁護団が説明会 /鹿児島
毎日新聞 2011年11月4日 地方版

和牛オーナー制度で資金を集め、民事再生法の適用を申請した「安愚楽(あぐら)牧場」をめぐり、預託農家救済のための県弁護団がこのほど、説明会を開いた。約10人の農家が参加し、早期の救済を求めた。
弁護団は現在、県内外の約30の預託農場の代理人として、未払いの預託料回収などについて安愚楽側と交渉を進めている。
説明会では弁護士がこれまでの交渉経過を報告。「『預託料が全額回収できなければ牛の出荷に同意しない』などと同社側に通知し、現在回答を待っている状況」と説明した。
薩摩川内市の預託農家の60代男性は「安愚楽側からの説明がなく、今は情報が不足している。今後も預託農場として営めるよう、安愚楽には、別の業者を見つけてほしい」と訴えた。【黒澤敬太郎】

黒毛和牛オーナー 7万人の悲鳴(仮題)

http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/yotei/index.cgi
黒毛和牛オーナー 7万人の悲鳴(仮題)
2011年11月 7日(月)放送 ジャンル:社会問題 事件・事故 生活・食糧

内容紹介(NO.3115)

黒毛和牛のオーナーを募り、高利の配当をアピールして7万人を超える市民から出資金を集めたまま倒産した『安愚楽牧場』(栃木・那須塩原)。負債額は4300億円にのぼり、出資金が戻ってくる目処もたっていない。今、全国12カ所で被害対策弁護団が結成。弁護団は、徹底的に返済を求めていく構えだ。被害は消費者だけでなく、畜産農家にも広がっている。14万頭の黒毛和牛を保有するという安愚楽牧場。牛を預かって育ててきた300軒余りの酪農家が「廃業せざるを得ない」と窮状を訴える。7万人の消費者に被害が及んでいる「黒毛和牛オーナー制度」はなぜ成り立ってきたのか、日本の黒毛和牛のシェア20%を占める「安愚楽牧場」の破たんの深層に迫る。


出演者
    雁屋 哲さん(作家)
    岩田 宗太郎(NHK前橋局・記者)

2011/11/02

安愚楽破綻で鹿児島県内預託農家へ弁護団説明会

http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=35998
安愚楽破綻で鹿児島県内預託農家へ弁護団説明会
(2011 10/31 06:30)

和牛オーナー制度が行き詰まり、栃木県の畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」が経営破綻した問題で、県内の預託農家を対象にした弁護団の説明会が30日、鹿児島市であった。会場からは「牛の価値が下がり、今後の生活が不安」との声が相次いだ。
弁護団は預託料など未収債権の全額回収を目指しており、事務局長の柿内弘一郎弁護士は「会社側が事業を継続できないことも想定し、預託事業を引き継ぐ第3者の選定も進めている」と説明した。
参加した男性(70)は「預託事業を続けるのか辞めるのか、会社側が早く方針を出さなければ、牛の価値がなくなり生活できなくなる」と訴えた。
県内には南さつま市に直営牧場2カ所と、同社から繁殖雌牛や肥育牛を預かる預託農家が約50戸ある。
弁護団によると、現在依頼を受けているのは県外も含め37戸、未収債権は総額1億円を超えるという。弁護団事務局(アーバンリバティス法律税務事務所)=099(225)6306。

2011/10/29

安愚楽牧場:預託農家に対する報告・説明会 県弁護団、30日開催 /鹿児島

http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20111028ddlk46020598000c.html
安愚楽牧場:預託農家に対する報告・説明会 県弁護団、30日開催 /鹿児島
毎日新聞 2011年10月28日 地方版

和牛オーナー制度で資金を集め、民事再生法の適用を申請した「安愚楽(あぐら)牧場」について、預託農家救済のための県弁護団は30日、預託農家に対する報告・説明会を開く。
弁護団は県内にある預託農場の代理人として安愚楽側と現在交渉中。預託農家が畜産を継続できるよう、預託料の全額回収を目指している。
説明会では、弁護士が交渉の途中経過を報告。今後の活動方針などを説明し個別の相談も受け付ける。午後3時、鹿児島市東千石町のビジョンビル「ビジョンホール」で。問い合わせは弁護団事務局(099・225・6306)。【黒澤敬太郎】

2011/10/25

各地の弁護団まとめ(2011/10/24更新)

各地の弁護団の公式情報または関連情報。
(2011/10/24: 福岡県の情報を追加)

全国(全国安愚楽牧場被害対策弁護団)
http://agurahigai.a.la9.jp/

栃木県(被害対策栃木県弁護団)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110818/tcg11081801480004-n1.htm
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E6%A0%83%E6%9C%A8%E7%9C%8C%EF%BC%89

群馬県(安愚楽牧場被害対策ぐんま弁護団)
http://blog.okonogi.jp/2011/09/post-126.html
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E7%BE%A4%E9%A6%AC%E7%9C%8C%EF%BC%89

埼玉県(安愚楽牧場被害対策埼玉弁護団)
http://www.pref.saitama.lg.jp/news/page/news110823-05.html
http://www.asukalo.com/introduce.html
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C%EF%BC%89

千葉県(千葉安愚楽牧場被害対策弁護団)
http://www.chiba-ben.or.jp/%E5%AE%89%E6%84%9A%E6%A5%BD%E7%89%A7%E5%A0%B4%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E8%80%85%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%BC%9A%E3%82%92%E5%AE%9F%E6%96%BD%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1313976858
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%EF%BC%89

静岡県(安愚楽牧場被害対策静岡県弁護団)
http://s-bengoshikai.com/
http://s-bengoshikai.com/agura.pdf
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E9%9D%99%E5%B2%A1%E7%9C%8C%EF%BC%89

東海三県(東海安愚楽牧場被害対策弁護団)
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/110914_4.htm
http://ameblo.jp/nishio-tomohiro/entry-11010509370.html

大阪府(安愚楽被害・大阪弁護団)
http://agura-higai-osaka.cocolog-nifty.com/
http://twitter.com/#!/agurahigaiosaka

兵庫県(安愚楽牧場被害兵庫県弁護団)
http://blog.goo.ne.jp/deppa/e/e7679cbd2294f1c96019a8b285b1c411
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%EF%BC%89

福岡県(安愚楽牧場被害福岡弁護団)
http://www.fben.jp/whatsnew/2011/10/post_240.html

鹿児島県
http://www.kben.jp/about/news.php?detail=1314239650&category=0&year=2011&month=9
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6%E7%9C%8C%EF%BC%89

安愚楽牧場と未払い金交渉へ

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-10-24_25135/
安愚楽牧場と未払い金交渉へ
2011年10月24日 09時40分

【石垣】「和牛オーナー制度」が行き詰まり、民事再生手続き中の畜産会社安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)に対し、石垣市内の農家7人が23日、未払いとなっている繁殖牛の預託料の支払いなどを求め、預託農家弁護団(代表・柿内弘一郎弁護士)に交渉を委任することを決めた。未払い預託料は、1農家当たり約1千万円~数百万円に上っている。
県内では、石垣市や伊江村などで農家12戸が約3800頭を飼育している。農家らによると、預託料は6月分の半額と7月分が支払われていない。8月以降は、同社への借り入れと相殺する形で支払われているという。また、同社が預託料を抑えようと種付けを禁止しており、雌牛の受胎能力の低下が懸念されている。
同日、市内で開かれた柿内弁護士による説明会で、農家側は「石垣の牛は全て繁殖牛。発情期に受精させないと治療が必要になるため、受精禁止はもってのほか」「畜舎や機械へ投資してきて、ほとんどの牧場がぎりぎりの運営。金融機関も話を聞いてくれない」などと訴えた。
同弁護団は九州地方の農家20人の委任を受け、肥育料の支払いや、牛の預託業務の継続などを求め同社に意見書を提出している。

ノベルズ、安愚楽の契約牧場に肉牛預託

http://www.tokachi.co.jp/news/201110/20111019-0010726.php
ノベルズ、安愚楽の契約牧場に肉牛預託
2011年10月19日 15時26分

【上士幌】肉牛生産・販売などを行うノベルズ(上士幌町、延与雄一郎社長)が、経営破綻した安愚楽牧場(本社栃木県)の契約牧場2戸と肉牛の預託契約を締結したことが18日までに分かった。安愚楽の預託牧場と契約を結んだのは、道内の一定規模の牧場ではノベルズが初めて。
ノベルズは2006年に設立。交雑種(F1)の雌牛を長期肥育した「十勝ハーブ牛」を全国に販売している他、他牧場への個体販売も行っている。飼育頭数は全体で約1万頭。3年後までに、これを計2万頭とする計画を持っている。
今回の契約はこの計画に基づくもの。ノベルズが独自に調べ、安愚楽と預託契約を結んでいた農家と個別に協議を進めていた。
契約を結んだのは本別町の「上方牧場」と、オホーツク管内大空町にある牧場の計2戸。安愚楽からの預託牛を安愚楽本体に戻した上で、ノベルズの牛を本別の牧場で約80頭、大空町の牧場で約400頭預かる。ノベルズ側の社員は両町に出向はせず、定期的に訪問する形を取る予定。
ノベルズは現在、他にも安愚楽と契約を結んでいた道内北部の牧場2、3戸と同様の契約締結に向けた交渉を進めており、今後は「十勝管内の牧場とさらに契約を結ぶこともあり得る」(延与社長)という。
ノベルズが上士幌町外に牛を預託するのは初めて。延与社長は「もともと預託先を探していた。契約を結んだ牧場は意識の高いところで、相互に成長する関係になれば」と話している。
安愚楽は8月に、資金繰りの悪化から東京地裁に民事再生法の適用を申請した。同社と契約を結ぶ預託農家は全道で154戸、十勝管内では53戸ある。
9月には足寄町の預託農家などが呼び掛けて全道約50戸の農家が「全道安愚楽対策預託者協議会」を立ち上げ、預託料未払い金の返還や、預託システムを引き継ぐ企業がないか関係機関に解決への協力を呼び掛けている。JA北海道中央会は顧問弁護士が約40戸と契約し、安愚楽側との交渉準備を進めている。

ノベルズ:「安愚楽」預託先2戸と預託契約--上士幌の牧場 /北海道

http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20111020ddlk01020239000c.html
ノベルズ:「安愚楽」預託先2戸と預託契約--上士幌の牧場 /北海道
毎日新聞 2011年10月20日 地方版

上士幌町の肉牛繁殖・肥育牧場「ノベルズ」は19日、和牛オーナー商法で経営破綻した「安愚楽牧場」(栃木県)の預託先農家2戸と預託契約を締結したことを明らかにした。安愚楽牧場に代わる預託事業者として名乗りを上げたのは全国初で、延与(えんよ)雄一郎社長は「今後も契約を増やし、酪農の中で共に生きる人を探したい」と話す。
契約を結んだのは本別町と大空町の牧場2戸。これ以外にも複数の牧場と交渉中で、飼育頭数の拡大を図る方針という。
安愚楽牧場から肉用牛を預かっている農家は道内に154戸ある。農家は9月に「全道安愚楽対策預託者協議会」を設立して経営支援を求めており、同会の横山和夫事務局長は「協議会としても、引き続き行政や農業団体などに預託存続を訴えたい」としている。【三沢邦彦】

2011/10/11

生活の糧見えず 牛預託解消に不安 安愚楽牧場 破綻2カ月

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=9895
生活の糧見えず 牛預託解消に不安 安愚楽牧場 破綻2カ月
(10月10日)

 安愚楽牧場が民事再生法の適用を申請してから9日で2カ月がたった。同社の牛を預かる農家は、牛の預託料を受けながら経営を続ける。こうした中、同社が近く、預けている牛の引き上げなどの処分に着手し、預託関係を解消するとの情報も流れ始めた。預託事業に代わる生活の糧が見えない中で同社が牛の処分に踏み出せば、預託料の支払いも終わる。「恐ろしい現実がくる」(北海道の農家)と、農家に不安と緊張も広がっている。
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上半期の倒産、5726件 前年上期より0.4%減 零細倒産は増加

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111011/biz11101114320009-n1.htm
上半期の倒産、5726件 前年上期より0.4%減 零細倒産は増加
2011.10.11 14:31

 民間信用調査会社の帝国データバンクが11日まとめた2011年度上半期(4-9月)の倒産件数(負債額1000万円以上)は、前年同期比0・4%減の5726件だった。前年同期比マイナスは2年連続。負債総額は28・4%減の1兆8855億円。10年度下半期に続く2期連続の2兆円割れとなり、過去10年では最少を記録した。
 東日本大震災の被災企業に対する金融支援や復興需要を背景に東北地方の倒産件数が14・8%減少したことなどが反映された。
 ただ、歴史的な円高の影響を受けた倒産は増加傾向にあり、28件と前年同期に比べ5件増加した。このうち、デリバティブ損失による倒産が11件だった。
 地域別では、関東が2162件、近畿が1398件など5地域で前年を下回った。
 負債総額が大幅に減少したのは、負債100億円以上の大型倒産が減少したため。前年同期より8件少ない10件にとどまった。ただ、負債5000万円未満の零細倒産は2915件と前年を2・6%上回り、半期ベースでは、過去10年で最多となった。
 負債額のトップは、和牛オーナー制度の運営会社、安愚楽牧場の4330億円だった。

帝国データバンク、2011年度上半期の全国企業倒産集計を発表

http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=293732&lindID=5
帝国データバンク、2011年度上半期の全国企業倒産集計を発表

全国企業倒産集計
2011年度上半期報

 集計期間:2011年4月1日~2011年9月30日
 発表日:2011年10月11日
 集計対象:負債額1000万円以上
        法的整理による倒産

□倒産件数は5726件、2年連続の前年同期比減少
□負債総額は1兆8855億1700万円、過去10年で最小

 倒産件数    5726件
 前年同期比   ▲0.4%(2010年度上半期 5751件)
 前期比      ▲0.3%(2010年度下半期 5745件)

 負債総額     1兆8855億1700万円
 前年同期比    ▲28.4%(2010年度上半期 2兆6319億円)
 前期比       ▲2.1%(2010年度下半期 1兆9254億7600万円)

<主要ポイント>
 □倒産件数は5726件と、前年同期の5751件を0.4%下回り、2年連続の前年同期比減少
 □負債総額は1兆8855億1700万円と、半期ベースで2期連続の2兆円割れとなり、過去10年で最小を記録した
 □業種別では、小売業とサービス業を除く5業種で前年同期比減少となった。建設業(1563件、前年同期比1.3%減)が構成比27.3%を占めトップ。減少率では不動産業(7.8%減)、運輸・通信業(7.3%減)、製造業(6.1%減)と続いた
 □主因別では、販売不振や業界不振などを主な原因とする「不況型倒産」(4847件)の構成比は84.6%と、過去10年で最高となった
 □規模別では、負債5000万円未満(2915件)が前年同期比2.6%増、過去10年で最多
 □地域別では、関東(2162件)、近畿(1398件)など5地域で前年同期を下回った。とくに東北(231件)は前年同期比14.8%減で、2004年度下半期以来13期ぶりの250件割れ
 □上場企業倒産は3件にとどまり、前年同期の5件を下回った
 □負債額トップは、(株)安愚楽牧場(8月、民事再生法、栃木県)の4330億8300万円

※以下、グラフ資料など詳細は添付の関連資料を参照
● 関連リンク
(株)帝国データバンク ホームページ
● 関連資料
グラフ資料など詳細

4~9月の倒産件数2%減 震災対応など効果 負債総額も減少

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819591E3E3E2E3E68DE3E3E3E2E0E2E3E39797E3E2E2E2;at=ALL
4~9月の倒産件数2%減 震災対応など効果 負債総額も減少
2011/10/11 18:42

 東京商工リサーチが11日発表した2011年度上半期(4~9月)の倒産件数は前年同期比2.1%減の6420件だった。上半期で前年割れだったのは3年連続。政府の資金繰り支援や東日本大震災の被災企業への特別措置、復旧事業などが影響した。負債総額は28.6%減の1兆9758億円で、1990年度以来、21年ぶりに2兆円を下回った。
 負債総額が大きく減ったのは大型倒産が少なかったため。100億円以上の倒産は45.0%減の11件、10億円以上の倒産は20.8%減の217件だった。負債総額が最も大きかったのは和牛オーナー制の畜産会社、安愚楽牧場(栃木県)で、4330億円だった。
 地域別にみると震災の特別措置を受けた東北が18.2%減の234件で、関東は5.0%減の2386件。産業別では震災後の自粛ムードの影響を受けたサービス業が10.7%増加した。
 9月単月の倒産件数は前年同月比9.2%減の1001件、負債総額は85.0%減の2123億円だった。東京商工リサーチは「金融機関の貸し出し姿勢に緩和の兆しがない」として、企業の資金需要が膨らむ年末から来年3月末にかけて倒産件数が増えるとみている。

2011/10/09

各地の弁護団まとめ

A BUG's Pensieve 2
安愚楽牧場被害者弁護団は今までにいくつ結成されたの?
http://move2600.blog96.fc2.com/blog-entry-1958.html

以下、各地の弁護団の公式情報または関連情報。

全国(全国安愚楽牧場被害対策弁護団)
http://agurahigai.a.la9.jp/

栃木県(被害対策栃木県弁護団)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110818/tcg11081801480004-n1.htm
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E6%A0%83%E6%9C%A8%E7%9C%8C%EF%BC%89

群馬県(安愚楽牧場被害対策ぐんま弁護団)
http://blog.okonogi.jp/2011/09/post-126.html
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E7%BE%A4%E9%A6%AC%E7%9C%8C%EF%BC%89

埼玉県(安愚楽牧場被害対策埼玉弁護団)
http://www.pref.saitama.lg.jp/news/page/news110823-05.html
http://www.asukalo.com/introduce.html
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C%EF%BC%89

千葉県(千葉安愚楽牧場被害対策弁護団)
http://www.chiba-ben.or.jp/%E5%AE%89%E6%84%9A%E6%A5%BD%E7%89%A7%E5%A0%B4%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E8%80%85%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%BC%9A%E3%82%92%E5%AE%9F%E6%96%BD%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1313976858
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%EF%BC%89

静岡県(安愚楽牧場被害対策静岡県弁護団)
http://s-bengoshikai.com/
http://s-bengoshikai.com/agura.pdf
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E9%9D%99%E5%B2%A1%E7%9C%8C%EF%BC%89

東海三県(東海安愚楽牧場被害対策弁護団)
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/110914_4.htm
http://ameblo.jp/nishio-tomohiro/entry-11010509370.html

大阪府(安愚楽被害・大阪弁護団)
http://agura-higai-osaka.cocolog-nifty.com/
http://twitter.com/#!/agurahigaiosaka

兵庫県(安愚楽牧場被害兵庫県弁護団)
http://blog.goo.ne.jp/deppa/e/e7679cbd2294f1c96019a8b285b1c411
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%EF%BC%89

鹿児島県
http://www.kben.jp/about/news.php?detail=1314239650&category=0&year=2011&month=9
http://aaguragura.blogspot.com/search/label/%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%EF%BC%88%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6%E7%9C%8C%EF%BC%89

安愚楽牧場:出資者らに説明会 県弁護団結成、被害回復を支援 /鹿児島

http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20111009ddlk46020326000c.html
安愚楽牧場:出資者らに説明会 県弁護団結成、被害回復を支援 /鹿児島
毎日新聞 2011年10月9日 地方版

和牛オーナー制度で資金を集め、民事再生法の適用を申請した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)について、県内の弁護士が弁護団を結成し8日、出資者らを対象にした説明会を開いた。
9月上旬に県弁護士会が実施した説明会で、弁護団結成を求める意見が相次いだことから同月中旬に結成した。全国の弁護団と連携を取りながら、同社の民事再生手続きを監視し、損害賠償請求訴訟で責任を追及していく方針。
説明会には約30人が参加。参加者からは「被害回復にはどのくらいの時間がかかるのか」など不安の声が上がっていた。
弁護団の増田博弁護士は「県内には300人以上の被害者がいる。これまで1人で悩んでいた人も、遠慮なく相談にきてほしい」と話している。問い合わせは鹿児島合同法律事務所(099・225・1441)。【黒澤敬太郎】

2011/10/08

安愚楽牧場:出資者へ24日無料説明会 新潟で県弁護士会 /新潟

http://mainichi.jp/area/niigata/news/20111007ddlk15020007000c.html
安愚楽牧場:出資者へ24日無料説明会 新潟で県弁護士会 /新潟
毎日新聞 2011年10月7日 地方版

和牛オーナー制度で全国から出資者を集め現在民事再生手続き中の畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市)の県内の出資者を対象に、県弁護士会は24日、新潟市中央区の新潟ユニゾンプラザで無料の「安愚楽牧場出資者説明会」を開く。
東京商工リサーチ新潟支店によると、8月現在で同支店が把握している県内の会員数は個人と会社合わせて809人。県弁護士会が9月4日、電話相談を実施したところ42件の相談があった。「新潟に相談の受け皿がほしい」など情報提供の継続を望む声が多く寄せられたという。
安愚楽牧場は8月9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、9月6日に同地裁が再生手続きの開始を決めた。
説明会は午後6時半から。今後の再生手続きの流れなどについて説明する。申し込みは県弁護士会(025・222・5533)。【川畑さおり】

2011/10/07

口蹄疫:なぜ感染広がった 農家が根強い不信感 安愚楽牧場専属獣医師を告発 /宮崎

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20111006ddlk45040534000c.html
口蹄疫:なぜ感染広がった 農家が根強い不信感 安愚楽牧場専属獣医師を告発 /宮崎
毎日新聞 2011年10月6日 地方版

口蹄疫で家畜を殺処分した川南町の畜産農家の男性2人が5日、経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」の専属獣医師を、獣医師法違反の疑いで、高鍋署に告発した。背景には、農家の「なぜ感染が広がったのか」という疑問と同社への根強い不信感がある。【石田宗久】
2人は午前11時ごろ、同署を訪れた。都原誠一副署長は「事件として受理するか内容を吟味する」と話した。
昨年4月に発生した口蹄疫で、告発した2人のうち1人の農家は届け出順で5例目と確認された。安愚楽牧場の第7農場は7例目だが、国の口蹄疫対策検証委員会は、これらを含む農場数軒をまとめて初期段階での感染と推定している。
第7農場を巡っては、有識者による県の検証委が通報遅れを問題視。一帯では4月上旬からウイルスがまん延していた可能性を指摘している。獣医師はこの農場を含む13農場の1万数千頭を1人で担当。日常的な健康状態のチェックや薬の投与は一般従業員に任せており、県は検証委から「獣医師法に照らして問題がある疑いがある」と指摘を受け、同社に改善指導していた。
獣医師は、安楽愚牧場が昨年6月、同社の感染隠しの疑いを報じた旬刊紙(月3回発行)を相手取り、謝罪広告を求めた訴訟で、今回告発した農家らを名指しして、ウイルスがうつされたと被害者の立場を主張。「1~6例目が感染した後、第7農場にも口蹄疫が伝播したと推認するのが合理的かつ自然」となどと陳述した。これに対し、農家は「根拠なく責任を押しつけられるのには納得できない。獣医師の管理の仕方は問題だ」と話している。

消費者庁、景表法違反容疑で安愚楽牧場を調査

http://www.data-max.co.jp/2011/10/06/post_16364_dm1223_2.html
消費者庁、景表法違反容疑で安愚楽牧場を調査
2011年10月 6日 13:30

民事再生手続き中の「安愚楽牧場」について、消費者庁が景品表示法違反の疑いで調査を始めた景品表示法は、商品やサービスの誇大広告や虚偽表示を禁じている。消費者庁は現在調査中であることから、NET-IBの取材に対して詳細の明言を避けた。
安愚楽牧場は、8月に民事再生法の適用を東京地裁に申請していたが、震災直後に債権者に「経営に問題はない」と説明しており、倒産の数カ月前から、年率を上げて追加融資を募っていた。「必ず利益が出る」といった表現は違反にあたり、消費者庁はこれまで安愚楽牧場が融資を募った広告やパンフレットなどを調査している。
景表法違反が判明した場合、消費者庁が行政指導を実施することになり、今後の民事再生法の手続きにも影響を与えそうだ。

安愚楽牧場獣医を告発 川南の農家2人

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=41210&catid=74&blogid=13&catid=74&blogid=13
安愚楽牧場獣医を告発 川南の農家2人
2011年10月05日

経営破綻した「安愚楽牧場」(栃木県)=民事再生手続き中=の男性獣医師が、口蹄疫感染疑い7例目となった川南町の同社直営農場で、牛を診察していないのに従業員に指示して医薬品を投与していたとして、同町の口蹄疫被害農家の男性2人が5日、獣医師法違反の疑いで県警に告発状を提出した。
告発した農家は「問題を風化させたくない」などと語り、「感染経路究明の端緒になれば」とも期待するが、県警は「受理する、しないについてはコメントできない」としている。
告発状によると、獣医師は本県で口蹄疫が発生する前の昨年3、4月、同農場の牛を直接診察することなく従業員に投薬を指示した疑いがあるという。

2011/10/05

安愚楽牧場 消費者庁が調査

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111005/t10013041471000.html
安愚楽牧場 消費者庁が調査
10月5日 4時6分

和牛オーナー制度という投資で高い配当を示して会員を集め、経営破たんした栃木県の畜産会社「安愚楽牧場」について、消費者庁は、事実とは違う表示で客を勧誘することを禁じた景品表示法違反の疑いもあるとして調査を始めました。
栃木県那須塩原市に本社がある安愚楽牧場は、繁殖用の牛への投資を募り、子牛を買い取って配当する和牛オーナー制度で成長を続けましたが、東京電力福島第一原子力発電所の事故で牛肉価格が下落したことなどから経営が悪化し、現在、民事再生法の手続きが進められています。消費者庁は、安愚楽牧場が広告などで年に3%から4%という高い配当を示していた点などについて、事実と違う表示で客を勧誘することを禁じた景品表示法違反の疑いもあるとして、先月、安愚楽牧場から任意で資料の提出を受けたほか、投資した人たちの弁護団からも財務諸表や広告などの提出を受け、具体的な調査を始めました。消費者庁では、安愚楽牧場が示していた高い配当が実際に可能だったかどうかなどを詳しく分析し、行政処分をするかどうか検討することにしています。

安愚楽牧場を景品表示法違反の疑いで調査 消費者庁

http://www.j-cast.com/2011/10/05109136.html
安愚楽牧場を景品表示法違反の疑いで調査 消費者庁
2011/10/ 5 15:05

和牛オーナー制度が行き詰まり民事再生手続き中の「安愚楽牧場」について、景品表示法違反などの疑いがあるとみて、消費者庁が調査に乗り出したことが2011年10月4日わかった。
安愚楽牧場は雌牛のオーナーを募って契約金を集め、直営や委託牧場で牛を飼育。生まれた子牛を同社が買い取ることで高利回りを実現する金融商品として注目されたが、東日本大震災と原発事故の影響もあって経営が悪化し、8月に民事再生法の適用を申請していた。
安愚楽牧場の経営をめぐっては、新たな出資金を配当などに回す「自転車操業」状態だった疑いが強いことや、同社の経営が悪化した後も新たな出資者を募っていたことから、被害者対策弁護団などが経営実態の解明を求めていた。消費者庁はすでに、任意で資料の提出を受けており、違法な勧誘がなかったか調べる。
景品表示法は、商品の広告などで誇大表現や虚偽表示により不当に顧客を勧誘することを禁じている。

安愚楽牧場に景品表示法違反の疑い 消費者庁が調査開始

http://www.asahi.com/national/update/1005/TKY201110050205.html
安愚楽牧場に景品表示法違反の疑い 消費者庁が調査開始
2011年10月5日13時34分

和牛オーナー制度が破綻(はたん)した安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県)について、消費者庁が景品表示法違反の疑いもあると見て調査を始めたことがわかった。景品表示法は事実と異なる広告などで客を勧誘することを禁止している。同庁は安愚楽牧場側から任意で資料の提出を受けており、内容を分析して、処分するか検討する。
安愚楽牧場の和牛オーナー制度は、オーナーが購入した繁殖雌牛が産んだ子牛を同社が買い取り、契約終了後に雌牛も買い戻す仕組み。高い利回りが得られるとしてPRしたが、東日本大震災後に経営悪化が表面化し、今年8月に民事再生法の適用を申請した。全国に約7万3千人のオーナーがおり、負債総額は約4330億円とされる。
被害対策弁護団は、安愚楽牧場が経営悪化後もオーナーを募っていた点などを問題視し、同庁に実態解明を求めていた。

安愚楽牧場を消費者庁が調査、景表法違反の疑い

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111005-OYT1T00102.htm
安愚楽牧場を消費者庁が調査、景表法違反の疑い
(2011年10月5日03時03分  読売新聞)

和牛オーナー制度で知られ、民事再生手続き中の「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)について、景品表示法違反などの疑いがあるとみて、消費者庁が調査に乗り出したことが4日、わかった。
同庁は、行政処分の必要性を検討する。
被害対策弁護団などが、東日本大震災以後に同社の経営が悪化した後も新たな出資者を募っていたと指摘し、経営の実態解明を求めていることを受けた措置で、同庁は資料を分析するなどして、違法な勧誘などがなかったか調べる。景品表示法は、商品の広告などで虚偽表示や誇大広告で不当に顧客を勧誘することを禁じている。
同社は、雌牛のオーナーを募って契約金を集め、直営や委託牧場で牛を飼育。生まれた子牛を同社が買い取ることで高利回りを実現する金融商品として注目された。ところが、震災や原発事故などの影響で経営が悪化し、8月、民事再生法の適用を東京地裁に申請。民間の信用調査機関によると、負債総額は約4300億円で、オーナーは全国約7万3000人に上る。

安愚楽牧場:消費者庁が調査 景品表示法違反の疑い

http://mainichi.jp/select/today/news/20111006k0000m040039000c.html
安愚楽牧場:消費者庁が調査 景品表示法違反の疑い
2011年10月5日 19時27分

和牛オーナー制度で出資者を集め、現在は民事再生手続き中の「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)について、後藤斎・副消費者担当相は5日、景品表示法違反の疑いで調査を始めたと明らかにした。同法は商品やサービスの広告などの不当表示を禁じている。
同社は出資者に繁殖用牛を購入してもらい、生まれた子牛の売却益を配当として支払う方式で約7万人の会員を集めた。しかし、口蹄疫(こうていえき)や東日本大震災の影響で経営が悪化。8月には民事再生法の適用を東京地裁に申請していた。
消費者庁は今後、行政処分を行うか検討する。ただ、後藤副消費者相は詳細について「調査そのものに影響が出る」として、明らかにしなかった。【曽田拓】

消費者庁、安愚楽牧場を本格調査 景品表示法違反の疑い

http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011100401001168.html
消費者庁、安愚楽牧場を本格調査 景品表示法違反の疑い
2011/10/04 23:27   【共同通信】

和牛オーナー制度が行き詰まり民事再生手続き中の畜産会社安愚楽牧場(栃木県)について、消費者庁が景品表示法違反の疑いがあるとみて本格的な調査に乗り出したことが4日、分かった。消費者庁は同日までに同社から任意で資料の提出を受けた。
景品表示法は、商品の広告などで誇大表現や虚偽表示により不当に顧客を勧誘することを禁じている。同庁は資料を分析して経営の実態解明を進め、行政処分の必要性を検討する。

消費者庁、安愚楽牧場を本格調査

http://news.tbs.co.jp/20111004/newseye/tbs_newseye4843475.html
消費者庁、安愚楽牧場を本格調査
(04日23:23)

和牛オーナー制度で知られる栃木県の「安愚楽牧場」が経営破綻した問題で、消費者庁が景品表示法違反の疑いがあるとみて本格的な調査を開始したことがわかりました。
この問題は、和牛オーナー制度で資金調達し、黒毛和牛の生産を全国展開していた、栃木県の畜産会社、「安愚楽牧場」が今年8月、総額4300億円以上の負債を抱えて倒産したものです。
この和牛オーナー制度について、消費者庁が商品の広告などで大げさな表現や虚偽表示で不当に客を勧誘することを禁じている景品表示法違反の疑いがあるとみて、本格的な調査を開始したことがわかりました。
安愚楽牧場は、破綻直前にも新たに出資者を募っていましたが、消費者庁は勧誘や契約の際に出資者に対して詳しく説明していなかったとみて、今後、経営の実態を解明し、行政処分について検討する方針です。
一方、安愚楽牧場の獣医師について、宮崎県川南町の2人の畜産農家が、獣医師法違反の疑いなどで、5日に告発することが分かりました。
この畜産農家は獣医師について、川南町の直営牧場で資格を持たない従業員に注射を打たせたとして、獣医師法違反の疑いなどで5日に告発状を提出するということです。
また今回は、去年、宮崎県で口蹄疫が発生した際、この獣医師が口蹄疫の疑いがある牛を確認していたにもかかわらず、隠していた疑いでも告発するということです。

安愚楽牧場獣医師を告発 従業員に投薬させた疑い

http://www.asahi.com/national/update/1005/SEB201110050014.html
安愚楽牧場獣医師を告発 従業員に投薬させた疑い
2011年10月5日13時27分

和牛オーナー制度を運営し、経営破綻(はたん)した安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県那須塩原市)の獣医師が資格を持たない従業員に投薬をさせたとして、宮崎県川南町の畜産農家2人が5日、獣医師法違反の疑いで獣医師を刑事告発する書面を、県警高鍋署に提出した。
告発状で畜産農家は、獣医師について、町内の系列牧場で家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の発生が確認される前の昨年3月と4月、牧場で牛を直接診察することもなく、資格を持たない従業員に抗生物質の投薬をさせた疑いがある、としている。
県の口蹄疫対策検証委員会の最終報告書によると、同町にある安愚楽牧場の系列牧場では、昨年4月22日に獣医師が牛の異常を確認し、同24日に「感染疑い」を県に届けたが、この時点で多くの牛が発症していた、とされている。

安愚楽牧場の獣医師を告発=近くの畜産農家-宮崎

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011100500342
安愚楽牧場の獣医師を告発=近くの畜産農家-宮崎
(2011/10/05-13:09)

経営破綻した安愚楽牧場(栃木県那須町)の獣医師が、宮崎県内の同社牧場で家畜を直接診察せずに投薬を指示していたなどとして、同県川南町の畜産農家2人が5日、獣医師法違反の疑いで告発状を県警高鍋署に提出した。同署は写しを預かり、受理するかどうか検討する。
告発状によると、獣医師は2010年3月と4月、川南町にあった同社の牧場の牛に対し、直接診察することなく薬を処方し、投薬させた疑い。
投薬時期は宮崎県で家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫発生が確認される直前で、告発した畜産農家の1人は「獣医師が適切に診察していれば口蹄疫がもっと早期に発見され、被害も少なくて済んだのではないか」と話した。

安愚楽牧場獣医師を告発 宮崎、口蹄疫被害の農家

http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011100501000282.html
安愚楽牧場獣医師を告発 宮崎、口蹄疫被害の農家
2011/10/05 12:01   【共同通信】

経営破綻した畜産会社安愚楽牧場(栃木県)の男性獣医師が、宮崎県内の同社の農場で、牛を診察していないのに医薬品の投与を繰り返した疑いがあるとして、口蹄疫被害にあった宮崎県川南町の畜産農家の男性2人が5日、獣医師法違反の疑いで、獣医師の告発状を宮崎県警に提出した。
問題となっているのは、同社の児湯第7牧場(宮崎県川南町)で、昨年の県内7例目の口蹄疫発生農場だった。告発人の農家はいずれも第7牧場の近くで畜産業を経営、口蹄疫では飼育する牛全頭を殺処分した。

安愚楽牧場の獣医師を告発へ 宮崎、口蹄疫被害の農家

http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011100401001162.html
安愚楽牧場の獣医師を告発へ 宮崎、口蹄疫被害の農家
2011/10/04 23:50   【共同通信】

経営破綻した畜産会社安愚楽牧場(栃木県)の男性獣医師が、宮崎県内の同社農場で牛を診察していないのに医薬品の投与や処方を繰り返した疑いがあるとして、畜産農家の男性2人が獣医師法違反容疑で、獣医師を5日に告発することが4日、分かった。
問題となったのは同社の児湯第7牧場(宮崎県川南町)。宮崎県によると、第7牧場は昨年、県内7例目の口蹄疫発生農場となり、肉用牛725頭が殺処分された。
告発する畜産農家の男性2人は、いずれも第7牧場の近くで畜産業を営み、昨年の口蹄疫で飼育する牛全頭を殺処分した。

口蹄疫:安愚楽牧場の専属獣医師を告発 宮崎の2農家 

http://mainichi.jp/select/today/news/20111006k0000m040043000c.html
口蹄疫:安愚楽牧場の専属獣医師を告発 宮崎の2農家 
2011年10月5日 19時46分 更新:10月5日 19時51分

家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)で牛の殺処分を余儀なくされた宮崎県川南町の2農家が5日、和牛オーナー商法を全国展開し経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」=民事再生手続き中=の専属獣医師を、獣医師法違反の疑いで県警高鍋署に告発した。同署は告発状を受理するかどうか検討している。
告発状によると、獣医師は昨年3月、川南町にあった同社の第7農場の牛を診察せずに、獣医師免許のない農場の従業員に電話で投薬を指示するなどした。
県口蹄疫対策検証委員会の報告書によると、獣医師は4月22日に発熱などを確認したが、同社役員の判断ですぐには通報せず、県への届け出は同24日だった。検証委は4月上旬からまん延状態だった可能性と獣医師法違反の疑いを指摘し、県は同社に改善指導した。
告発した農家は「獣医師が適切に診断していれば、被害は拡大しなかったはずだ」と話した。同社は「コメントできない」と話している。【石田宗久】

安愚楽牧場:獣医師を2農家が告発へ 宮崎、口蹄疫被害で

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111005k0000m040145000c.html
安愚楽牧場:獣医師を2農家が告発へ 宮崎、口蹄疫被害で
毎日新聞 2011年10月5日 2時30分

家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)で牛を殺処分した宮崎県川南町の2農家が、和牛オーナー商法を全国展開する畜産会社「安愚楽牧場」=民事再生手続き中=の専属獣医師を、獣医師法違反の疑いで5日、県警高鍋署に告発する。感染経路をめぐり「獣医師の怠慢が感染拡大を招いた」と訴えている。
告発状によると、獣医師は昨年3月、川南町にあった同社の第7農場の牛を診察せずに、電話などで獣医師免許のない農場の従業員に投薬を指示するなどした。自ら診断せずに医薬品を処方することを禁じた獣医師法に違反するとしている。
口蹄疫は昨年4月に発生。告発した農家は届け出順で5例目と確認された。【石田宗久】

安愚楽牧場の獣医師、無診察投薬疑いで告発へ

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20111005-OYS1T00225.htm
安愚楽牧場の獣医師、無診察投薬疑いで告発へ
(2011年10月5日  読売新聞)

宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題を巡り、同県川南町の畜産農家2人が、町内に直営牧場を所有している安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須塩原市、民事再生手続き中)の男性獣医師について、獣医師法違反(無診察による医薬品投与)容疑の告発状を5日にも県警高鍋署に提出する。農家側は、不適切な診療によって口蹄疫の発見が遅れ、感染拡大を招いた恐れがあるとしている。
告発状によると、獣医師は口蹄疫発生が確認される直前の昨年3月中旬から4月中旬にかけ、同社が川南町で直営する児湯第7牧場の場長から「牛が風邪をひいたようだ」などと連絡を受け、直接、牛を診察しないまま、獣医師資格を持たない社員に電話で医薬品の投与を指示したとしている。獣医師法では、獣医師が自ら診察せず投薬することを禁じている。
この牧場は、昨年4月下旬によだれや潰瘍など口蹄疫特有の症状が牛に出ていることを確認したにもかかわらず、県にすぐ通報しなかったとして、今年3月、文書で厳重注意を受けた。

安愚楽牧場の獣医師告発、無診察投薬疑いで

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20111005-OYS1T00726.htm
安愚楽牧場の獣医師告発、無診察投薬疑いで
(2011年10月5日  読売新聞)

宮崎県川南町の畜産農家2人が5日、町内に直営牧場を所有する安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須塩原市、民事再生手続き中)の男性獣医師について、不適切な診察で口蹄疫(こうていえき)の感染を拡大させたとして、獣医師法違反(無診察による医薬品投与)容疑で県警高鍋署に告発状を提出した。
告発状によると、獣医師は昨年3月中旬から4月中旬にかけて、直営牧場の場長から「風邪の症状を示す牛が発生したので投薬したい」などの連絡を受けながら、直接、牛を診察しないまま、獣医師資格を持たない牧場職員に医薬品の投与を指示したとしている。獣医師法では、獣医師が自ら診察せずに投薬治療を行うことを禁じている。

2011/10/04

「安愚楽」破綻 弁護団、8日鹿児島市で説明会

http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=35445
「安愚楽」破綻 弁護団、8日鹿児島市で説明会
(2011 10/04 12:27)
和牛オーナー制度が行き詰まり、栃木県の畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」が経営破綻した問題で、鹿児島県内の出資者を対象にした対策弁護団が4日発足した。説明会を8日午前10時から鹿児島市易居町の県弁護士会館で開く。
同社は民事再生法に基づく再生手続きに入っている。弁護団は出資者への情報提供のほか債権届の提出などを支援する。全国各地で弁護団が立ち上がっており、鹿児島では9月の県弁護士会の説明会で、出席者から結成の要望が相次いでいた。
信用調査会社などによると、県内の出資者は約370人、総額約19億5000万円。全国では約7万人、総額約4330億円に上るとみられる。
県内では、同社から牛を預かり育てる預託農家の弁護団も発足している。

2011/09/28

安愚楽牧場経営破綻、県内への影響

http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000001109270001
安愚楽牧場経営破綻、県内への影響
2011年09月27日

和牛オーナー制度を運営している安愚楽牧場(本社・栃木県)の経営破綻(は・たん)を巡り県は26日、県内への影響を明らかにした。飼育牛は計7247頭で、直営牧場が2カ所、契約で預かって育てている預託牧場は13カ所あった。オーナーとして309人が総額19億1800万円を出資していた。預託牧場への預託料は6、7月分の一部が未払いだが、8月9日の民事再生法適用申請後は2週間ごとに前払いが再開されたという。
県議会農林水産委員会で報告された。飼育牛7247頭は県内の牛の総頭数(約6万2500頭)の約12%に相当。飼料代や稲わら代など販売代金の未収も県内で数千万円に上る見込みだという。
一方、オーナー会員として県内の309人が総額19億1800万円を出資していた。1千万円以上の大口出資者も54人いた。県消費生活・男女共同参画プラザ「アイネス」には、オーナー会員からの契約金返還やクーリングオフなどに関する相談が今月中旬までに9件寄せられたという。
県畜産振興課は、今後明らかにされる安愚楽牧場の具体的な再生計画や弁済方針をふまえ、牧場にいる牛や施設への対応策を検討する方針。(原篤司)

2011/09/25

【追跡・安愚楽破綻】(下)名前だけの黒毛和牛 和牛オーナー制度行き詰まりの舞台裏

http://sankei.jp.msn.com/affairs/print/110925/crm11092512010007-c.htm
【追跡・安愚楽破綻】(下)名前だけの黒毛和牛 和牛オーナー制度行き詰まりの舞台裏
2011.9.25 12:00

「安愚楽の牛は名前だけの黒毛和牛だ」
3年前まで福島県浪江町で安愚楽牧場の預託牧場を営んでいた50代の男性はこう酷評する。男性は安愚楽牧場から子牛を預かり、食用になる肥育牛として飼育していた。
安愚楽牧場の和牛オーナー制度では、子牛の売却益から出資者に配当金を支払う。多くの子牛が高く売れれば、配当金を差し引いた額は安愚楽牧場の利益になる計算だ。そのため、良質な牛を育てた預託牧場には報奨金を支払う制度も設けられていた。
だが、男性が安愚楽牧場から指示を受けた牛の飼育期間は26、27カ月。通常の飼育期間より4カ月ほど短い。もともと、男性が預託牧場を始めたころは28~30カ月で出荷する契約だったが、3カ月もすると出荷前倒しを求めてきたという。
契約した当初の報奨金制度は、「A3」ランク以上で売り上げが80万円を超える牛を育てた農家が対象となっていたが、報奨金を受け取る農家が増えると、対象は「A5」ランクに引き上げられた。
「最後は1頭100万円の売り上げで、報奨金は1%。26、27カ月の若い牛を出荷しても肉質が良くないから100万円の売り上げなんて無理だった」。二転三転する安愚楽牧場の対応に憤りを感じた男性は預託農家を辞めたという。
和牛オーナー数の増加に伴い、安愚楽牧場は平成4年ごろから預託牧場の拡大に力を入れ始めた。
13年ほど前から肥育牛の預託牧場となった福島県双葉郡の男性(58)の場合、預託料として1頭当たり1日100~160円の餌代を毎月まとめて安愚楽牧場から受け取っていた。牛の売買も安愚楽牧場が行い、農家は牛舎の敷物代と光熱費のみを負担する。
「牛の購入代金と餌代がかからないことが最大のメリットだった。今さら独自に畜産業はできない。安愚楽の預託がなくなれば、廃業しかない」
利幅が薄いといわれる畜産業界で、初期投資のかからない安愚楽牧場の預託牧場は増加を続けた。農林水産省の調査によると、預託農家は全国に計346戸。栃木県内にも6戸ある。預託農家が飼育している繁殖牛は約3万5千頭、肥育牛が約3万5600頭に上る。
全資産を売却して債権者への弁済に充てる方針という安愚楽牧場。自社牧場と預託牧場で飼育する14万頭を超える牛が、大きな資産であることは間違いない。安愚楽牧場側は、牛の飼育を続けるために事業を継続できる民事再生法を選択したという説明をしている。
双葉郡の男性の元には、安愚楽牧場が民事再生法の適用を東京地裁に申請してからも、2週間ごとに預託料が振り込まれている。しかし、安愚楽牧場側からは9月になってファクスが届いただけで、今後の飼育や出荷に関する説明は一切ない。
出荷するタイミングを過ぎれば牛の販売価値は大きく下落するだけに、男性は「380頭の牛を抱えているが、年内に出荷しなければいけない牛が200頭はいる。今いる牛の分の支払いだけでもしっかりしてほしい」と頭を抱えていた。
「手をかけて育てた牛は高く売れるものだと思っていた」。和牛オーナーに対して、安愚楽牧場からは牛の価格に関する説明はなかったため、栃木県内のオーナーの一人は高配当を生み出す仕組みを、そう理解していたという。
だが、預託牧場の男性の受け止めは全く逆だった。
「ただ牛を育てているだけで、数をこなせばいいという感じだった」
安愚楽牧場側にとって、牛は資金を集めるためだけの“道具”でしかなかったのだろうか。

この連載は松岡朋枝、伊沢利幸が担当しました。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital

2011/09/24

【追跡・安愚楽破綻】(中)破綻必至の自転車操業 和牛オーナー制度行き詰まりの舞台裏

http://sankei.jp.msn.com/affairs/print/110924/crm11092412000006-c.htm
【追跡・安愚楽破綻】(中)破綻必至の自転車操業 和牛オーナー制度行き詰まりの舞台裏
2011.9.24 12:00

『肥育牛売買コースのご案内』-。宇都宮市の和牛オーナーは、7月中旬に安愚楽牧場から届いた新規コースをPRする1枚のチラシに違和感を覚えた。『新企画特別なオーナー様だけにご紹介!』という文句が踊り、半年で8%を超す配当がうたわれていた。
子牛の売却益を利益として配当する安愚楽牧場の和牛オーナー制度で扱われていたのは、子牛を産むために飼育される繁殖牛。食肉用に飼育される肥育牛が“商品”として紹介されたことは、記憶になかった。
「6月にはオーナーへの利益などの支払いを停止し、実質破綻状態にあった。返済能力がない状態で新たな出資を募ったことは、詐欺の可能性がある」
安愚楽牧場被害対策栃木県弁護団の伊沢正之団長は指摘する。安愚楽牧場側は経営状況を把握していない従業員が出資を募り、詐欺には当たらないと主張。しかし、伊沢団長は「配当停止は従業員も知っているはず」と反論し、「契約時に配当停止などの重要な事柄を伝えていなければ、預託法違反の可能性もある」と語気を強めた。
和牛に出資し配当を得る和牛預託商法は、平成7~9年ごろに社会問題となった。高利回りをうたって出資を募りながら、実際には牛を所有していない事業者も多く、出資者の解約が相次ぎ破綻に追い込まれた。しかし、7年3月時点で約2万7千頭の牛を所有し経営を続けてきた安愚楽牧場は、「最後の砦(とりで)」と呼ばれた。
「安愚楽には牛がいるから大丈夫だと思った」
多くのオーナー債権者が声をそろえるように、同業者が相次いで破綻するなかで生き残ったことが、結果的に安愚楽牧場の信頼を強固なものにした。
出資者の信頼は、さらなる投資につながった。12年3月には、安愚楽牧場が所有する牛は約6万5千頭に増加した。その5年後には約11万頭、さらに5年後の22年3月には約15万頭。牛の頭数に比例するように、7年3月に237億円だった売上高は、22年3月に784億円に達した。
「取引業者も含め、安愚楽牧場を優良企業だと評価していたはずです。レストランや加工食品事業への拡大など、リスクマネジメントもしっかりしていた」
東京商工リサーチ宇都宮支店の担当者は、そう振り返った。同社が出した企業レポートで、安愚楽牧場は全国平均を大きく上回る高得点を記録し続けた。
「そもそも安愚楽牧場は破綻必至の詐欺商法だ」
宇都宮市内で8月28日に開かれた安愚楽牧場被害対策説明会で、県弁護団はオーナー債権者に切り出した。弁護団が問題視するのは、安愚楽牧場が毎年の配当に加え、契約期間満了時に出資した全額の返還を基本にしている点だ。
「牛の餌代や従業員の賃金はどこから支払われているのか?それは新たな出資者の出資金。出資者が増え続けなければビジネスモデルが成り立たない自転車操業だ」
滞ることなく支払われ続けた配当金は、新たな出資者を獲得したり、契約期間が満了した出資者に再び出資を促したりするための“材料”だったと指摘する。
弁護団は詐欺や預託法違反などの疑いで、安愚楽牧場側を刑事告発することも視野に入れて、具体的な勧誘方法など、和牛商法の全容解明を急いでいる。
だが、捜査関係者の反応は鈍い。「ある一点だけを見て詐欺だということは可能かもしれない。しかし、当初から詐欺だったというには判断材料が少なすぎる…」
優良企業として成長を続けてきたはずの安愚楽牧場に見え隠れする新たな一面に、県内のあるオーナー債権者は複雑な心境を吐露した。
「安愚楽にはいい思いをさせてもらったという気持ちもある。ただ、法に触れることをしているのであればうやむやにはしてほしくない。新たな被害者を出さないためにも…」
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安愚楽牧場、出資金で配当調達か…「自転車操業」と専門家

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110924/dms1109240807001-n1.htm
安愚楽牧場、出資金で配当調達か…「自転車操業」と専門家
2011.09.24

和牛オーナー制度が行き詰まり、4000億円超の負債を抱えて破綻した畜産会社安愚楽牧場(栃木)が、遅くとも5年前には新たな出資金で既存の出資者向けの配当などを調達していた疑いが強いことが23日、財務諸表を検討した複数の専門家の指摘で分かった。
専門家は「自転車操業状態に陥っていた」と指摘。破綻の最大の理由について、同社は昨年発生した口蹄疫や東京電力福島第1原発事故による経営悪化としていたが、ビジネスモデル自体がそれ以前に破綻していた可能性が出てきた。
経緯を確認する同日までの取材に対し、安愚楽牧場の回答はなかった。
和牛オーナー制度は、安愚楽が雌の繁殖牛を一頭当たり300万~500万円程度でオーナーと呼ばれる出資者に売却し、数年後に買い戻す仕組み。飼育は安愚楽が担当し、その間に生まれた子牛を売却して、年3~4%程度の配当が得られると宣伝していた。
最近5年間の財務諸表によると、毎年3億~5億円程度の当期純利益を計上しているが、資産運用に詳しい大手町会計事務所の大黒崇徳代表税理士は「本業のもうけの割合を示す数字は0・1~0・8%。年3%以上の利益が出る事業ではなかった」との見方を示す。
さらに(1)自己資本比率が低く資本の大半はいずれ出資者に返還する必要がある(2)現金が40億円減少する一方で固定資産が65億円増加し、資金繰りが悪い-などから「出資が増えると、それ以上のお金が必要になるビジネスモデルだった可能性が高い」と指摘している。
大手信用調査会社の担当者も「オーナーを募集し続け、必然的に簿外債務が膨らむ構造」と分析。全国安愚楽牧場被害対策弁護団(東京)は、東日本大震災前まで35万~50万円で推移していた繁殖牛の市場平均価格に注目し、「出資が増え続けないと成り立たない経営だった」とみている。