2011/10/25

ノベルズ、安愚楽の契約牧場に肉牛預託

http://www.tokachi.co.jp/news/201110/20111019-0010726.php
ノベルズ、安愚楽の契約牧場に肉牛預託
2011年10月19日 15時26分

【上士幌】肉牛生産・販売などを行うノベルズ(上士幌町、延与雄一郎社長)が、経営破綻した安愚楽牧場(本社栃木県)の契約牧場2戸と肉牛の預託契約を締結したことが18日までに分かった。安愚楽の預託牧場と契約を結んだのは、道内の一定規模の牧場ではノベルズが初めて。
ノベルズは2006年に設立。交雑種(F1)の雌牛を長期肥育した「十勝ハーブ牛」を全国に販売している他、他牧場への個体販売も行っている。飼育頭数は全体で約1万頭。3年後までに、これを計2万頭とする計画を持っている。
今回の契約はこの計画に基づくもの。ノベルズが独自に調べ、安愚楽と預託契約を結んでいた農家と個別に協議を進めていた。
契約を結んだのは本別町の「上方牧場」と、オホーツク管内大空町にある牧場の計2戸。安愚楽からの預託牛を安愚楽本体に戻した上で、ノベルズの牛を本別の牧場で約80頭、大空町の牧場で約400頭預かる。ノベルズ側の社員は両町に出向はせず、定期的に訪問する形を取る予定。
ノベルズは現在、他にも安愚楽と契約を結んでいた道内北部の牧場2、3戸と同様の契約締結に向けた交渉を進めており、今後は「十勝管内の牧場とさらに契約を結ぶこともあり得る」(延与社長)という。
ノベルズが上士幌町外に牛を預託するのは初めて。延与社長は「もともと預託先を探していた。契約を結んだ牧場は意識の高いところで、相互に成長する関係になれば」と話している。
安愚楽は8月に、資金繰りの悪化から東京地裁に民事再生法の適用を申請した。同社と契約を結ぶ預託農家は全道で154戸、十勝管内では53戸ある。
9月には足寄町の預託農家などが呼び掛けて全道約50戸の農家が「全道安愚楽対策預託者協議会」を立ち上げ、預託料未払い金の返還や、預託システムを引き継ぐ企業がないか関係機関に解決への協力を呼び掛けている。JA北海道中央会は顧問弁護士が約40戸と契約し、安愚楽側との交渉準備を進めている。

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