http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20111006ddlk45040534000c.html
口蹄疫:なぜ感染広がった 農家が根強い不信感 安愚楽牧場専属獣医師を告発 /宮崎
毎日新聞 2011年10月6日 地方版
口蹄疫で家畜を殺処分した川南町の畜産農家の男性2人が5日、経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」の専属獣医師を、獣医師法違反の疑いで、高鍋署に告発した。背景には、農家の「なぜ感染が広がったのか」という疑問と同社への根強い不信感がある。【石田宗久】
2人は午前11時ごろ、同署を訪れた。都原誠一副署長は「事件として受理するか内容を吟味する」と話した。
昨年4月に発生した口蹄疫で、告発した2人のうち1人の農家は届け出順で5例目と確認された。安愚楽牧場の第7農場は7例目だが、国の口蹄疫対策検証委員会は、これらを含む農場数軒をまとめて初期段階での感染と推定している。
第7農場を巡っては、有識者による県の検証委が通報遅れを問題視。一帯では4月上旬からウイルスがまん延していた可能性を指摘している。獣医師はこの農場を含む13農場の1万数千頭を1人で担当。日常的な健康状態のチェックや薬の投与は一般従業員に任せており、県は検証委から「獣医師法に照らして問題がある疑いがある」と指摘を受け、同社に改善指導していた。
獣医師は、安楽愚牧場が昨年6月、同社の感染隠しの疑いを報じた旬刊紙(月3回発行)を相手取り、謝罪広告を求めた訴訟で、今回告発した農家らを名指しして、ウイルスがうつされたと被害者の立場を主張。「1~6例目が感染した後、第7農場にも口蹄疫が伝播したと推認するのが合理的かつ自然」となどと陳述した。これに対し、農家は「根拠なく責任を押しつけられるのには納得できない。獣医師の管理の仕方は問題だ」と話している。
口蹄疫:なぜ感染広がった 農家が根強い不信感 安愚楽牧場専属獣医師を告発 /宮崎
毎日新聞 2011年10月6日 地方版
口蹄疫で家畜を殺処分した川南町の畜産農家の男性2人が5日、経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」の専属獣医師を、獣医師法違反の疑いで、高鍋署に告発した。背景には、農家の「なぜ感染が広がったのか」という疑問と同社への根強い不信感がある。【石田宗久】
2人は午前11時ごろ、同署を訪れた。都原誠一副署長は「事件として受理するか内容を吟味する」と話した。
昨年4月に発生した口蹄疫で、告発した2人のうち1人の農家は届け出順で5例目と確認された。安愚楽牧場の第7農場は7例目だが、国の口蹄疫対策検証委員会は、これらを含む農場数軒をまとめて初期段階での感染と推定している。
第7農場を巡っては、有識者による県の検証委が通報遅れを問題視。一帯では4月上旬からウイルスがまん延していた可能性を指摘している。獣医師はこの農場を含む13農場の1万数千頭を1人で担当。日常的な健康状態のチェックや薬の投与は一般従業員に任せており、県は検証委から「獣医師法に照らして問題がある疑いがある」と指摘を受け、同社に改善指導していた。
獣医師は、安楽愚牧場が昨年6月、同社の感染隠しの疑いを報じた旬刊紙(月3回発行)を相手取り、謝罪広告を求めた訴訟で、今回告発した農家らを名指しして、ウイルスがうつされたと被害者の立場を主張。「1~6例目が感染した後、第7農場にも口蹄疫が伝播したと推認するのが合理的かつ自然」となどと陳述した。これに対し、農家は「根拠なく責任を押しつけられるのには納得できない。獣医師の管理の仕方は問題だ」と話している。
0 件のコメント:
コメントを投稿