2013/06/21

安愚楽牧場、元社長ら逮捕へ=不実の告知、預託法違反容疑?全国7万人・警視庁

http://jp.wsj.com/article/JJ10787265456234824503619280564762985271273.html
安愚楽牧場、元社長ら逮捕へ=不実の告知、預託法違反容疑?全国7万人・警視庁
2013年 6月 18日 09:00 JST 更新

 「和牛オーナー制度」で全国から出資金を集め経営破綻した安愚楽牧場(栃木県、破産手続き中)の問題で、警視庁捜査2課は、契約を結ぶ際、事実と異なる説明で顧客を勧誘した疑いが強まったとして、特定商品預託法違反(不実の告知)容疑で、安愚楽牧場の元社長ら3人の逮捕状を取った。18日にも、容疑が固まり次第、逮捕する。

 経営破綻により、全国で約7万人が計約4200億円の投資被害に遭った一連の問題は、当時の幹部の刑事責任を問う事態に発展した。 

[時事通信社]

安愚楽牧場旧経営陣を強制捜査へ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130618/k10015375101000.html
安愚楽牧場旧経営陣を強制捜査へ
6月18日 6時58分

「和牛オーナー制度」で全国の7万人以上の会員から資金を集め、おととし経営破綻した栃木県の畜産会社「安愚楽牧場」が、繁殖用の牛の数を過大に説明していた疑いが強まったとして警視庁は旧経営陣数人を近く特定商品預託法違反の疑いで取り調べるなど強制捜査に乗り出す方針を固めました。

栃木県那須塩原市に本社があった「安愚楽牧場」は、繁殖用の牛への投資を募り、生まれた子牛を市場で売却した代金を配当する「和牛オーナー」制度で成長を続け、会員は7万人を超えましたが、おととし4200億円余りの負債を抱えて経営破綻し、破産の手続きが進められています。
警視庁が「安愚楽牧場」の契約や運用の実態について捜査を進めたところ、破綻の直前に投資家と契約する際に繁殖用の牛の数を実際よりも過大に説明していた疑いが強まったということです。
特定商品預託法では、投資の判断に影響を与える重要な事実について事業者が実際と異なる説明をすることが禁じられていて、警視庁は旧経営陣数人を近く特定商品預託法違反の疑いで取り調べるなど強制捜査に乗り出す方針を固めました。
警視庁は資金の流れなどを調べて、運用の実態について全容解明を進める方針です。

安愚楽牧場、強制捜査へ 和牛出資7万人超、詐欺容疑

http://www.asahi.com/national/update/0618/TKY201306170517.html
安愚楽牧場、強制捜査へ 和牛出資7万人超、詐欺容疑
2013年6月18日6時0分

 全国約7万3千人が出資した和牛オーナー制度が行き詰まり、約4300億円の負債を抱えて破産手続きを進めている「安愚楽牧場」(本社・栃木県那須塩原市)について、警視庁が近く詐欺などの疑いで強制捜査に乗り出す方針を固めたことが捜査関係者への取材でわかった。被害弁護団によると、消費者に広く被害が出た事件としては過去最大規模という。

 同社は1981年設立。繁殖牛のオーナーを募って契約金を集め、全国約40カ所の直営牧場などで牛を飼育。繁殖牛が産んだ子牛を同社が買い取り、エサ代などを引いた額をオーナーに「利益金」として還元する仕組みで運営してきた。

 雑誌広告などを積極的に展開。契約満了時に繁殖牛を契約金と同額で買い戻すとして実質的な元本保証をうたい、「支払いの遅れ、減額は一度もない」と強調して出資を募っていた。

続きを読む

2013/02/19

海江田代表を損賠提訴 「安愚楽牧場」出資者30人

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130219/trl13021907190000-n1.htm
海江田代表を損賠提訴 「安愚楽牧場」出資者30人
2013.2.19 07:15 [民事訴訟]

 4千億円超の負債を抱えて破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)をめぐり、出資者30人が18日、経済評論家時代に出資を勧める記事を発表した海江田万里民主党代表(63)を相手取り、計約6億1千万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴状によると、海江田氏は昭和62年~平成4年ごろ、安愚楽牧場について「知る人ぞ知る高利回り」「リスクはゼロ」などと雑誌や書籍で紹介。出資者側は「破綻の危険性を容易に認識できたのに、調査や説明の義務を怠った」と主張している。

 同日会見した出資者の男性は「海江田さんが投資に太鼓判を押す雑誌記事を見たのがきっかけだった。時間が経過したから責任を持たない、というのは容認できない」と訴えた。

 海江田氏の記事をきっかけに投資したとする94人が昨年6月、海江田氏に約1億5千万円の賠償を求める調停を東京簡裁に申し立てたが不調に終わり、今月5日に手続きが打ち切られていた。海江田氏の代理人は「訴状が届いた時点で内容を検討の上で対応する」とのコメントを発表した。

海江田代表を提訴=安愚楽牧場出資者30人-東京地裁

http://jp.wsj.com/article/JJ11815619702284144515616639309882507890913.html
海江田代表を提訴=安愚楽牧場出資者30人-東京地裁
2013年 2月 18日 17:00 JST 更新

 「和牛オーナー制度」で約4200億円を集め経営破綻した安愚楽牧場(栃木県、破産手続き中)をめぐり、民主党の海江田万里代表が経済評論家時代に書いた雑誌記事などをきっかけに出資し、損害を受けたとして、40?70代の出資者30人が18日、海江田氏に計約6億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 訴状によると、海江田氏は1987年ごろから92年ごろまでの間、雑誌や書籍に安愚楽牧場の和牛オーナー制度への投資を推奨する記事を掲載していた。 

[時事通信社]

安愚楽被害者が集団提訴

http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/news/post_35500
安愚楽被害者が集団提訴
2月18日

出資を勧める記事を書いたとして海江田代表を提訴です。和牛オーナー制度で出資金を集め、経営破綻した安愚楽牧場をめぐって、民主党の海江田万里代表が経済評論家時代に書いた雑誌記事などが出資のきっかけになったとして、被害者30人がおよそ6億円の損害賠償を求めて、きょう東京地裁に提訴しました。海江田氏側は「訴状が届いた時点で内容を検討の上対応する」としています。

安愚楽被害者、海江田氏を月内提訴へ

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130205/trl13020519400008-n1.htm
安愚楽被害者、海江田氏を月内提訴へ
2013.2.5 19:37 [民主党]

 4千億円超の負債を抱えて破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)をめぐり、出資者約30人が経済評論家時代に出資を勧める記事を発表していた民主党・海江田万里代表を相手取り、月内にも数億円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こす方針を固めたことが5日、分かった。

 出資者の代理人弁護士によると、海江田氏は平成4年ごろまで、安愚楽牧場について「知る人ぞ知る高利回り」「リスクはゼロ」などと雑誌や書籍で紹介。代理人は「海江田氏を信頼して出資した被害者は多く、責任は重大」と訴えている。

 海江田氏の代理人は「訴状を見てしかるべき対応をする」としている。

 海江田氏の記事などをきっかけに出資したとする被害者94人が昨年6月、海江田氏に約1億5千万円の賠償を求める調停を東京簡裁に申し立てたが成立せず、5日、手続きが打ち切られた。

安愚楽破綻、きょう第2回債権者集会

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20130121/963921
安愚楽破綻、きょう第2回債権者集会
(1月22日)

 和牛オーナー制度が行き詰まり破産手続き中の安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)が2011年8月に経営破綻して間もなく1年半。本県を含む全国6カ所の出資者や被害対策弁護団は詐欺容疑などで安愚楽や経営陣を地元警察に告訴・告発する一方、各地の弁護団は国家賠償請求訴訟の準備を進める。22日に東京で破産手続きの第2回債権者集会が開かれるが、刑事、民事上の責任追及にもなお時間がかかるとみられ、負債総額約4300億円に上る「史上最悪の消費者被害問題」の行方は依然不透明なままだ。

 ■警察が情報共有
 2012年4月以降、地元府県警に告訴・告発したのは本県、大阪府、東海3県、千葉県、埼玉県、群馬県の6カ所の出資者ら。「新たな契約をしても和牛買い戻し代金などを支払えないにもかかわらず、(顧客に)支払いが受けられると誤信、契約させ金をだまし取った」などと訴えている。
 これまでに告訴・告発状を受理したのは大阪府警のみ。本県警の捜査関係者によると、被害は全国に及ぶことから、警察庁や警視庁などと情報交換しながら慎重に対応している模様だ。

 ■対象は2省庁想定
 国賠訴訟は各地の弁護団が全国弁護団と連携。本県弁護団によると、被告は旧農林水産省と消費者庁を想定する。「重要な事実」と注目するのは、預託法に基づく09年7月までの旧農水省による立ち入り調査と、同9月に同法の所管となった消費者庁の動きだ。
 同法は、出資者との契約数に見合う繁殖牛を飼育していないのに、それを偽り契約する「不実告知」などを禁止する。消費者庁は安愚楽破綻後、「07年度以降、飼育する繁殖牛はオーナーとの契約頭数の6割にも満たない時期があった」と認定しており、本県弁護団は両省庁が適切な対応をしていれば被害の拡大を防げたと訴える。

 ■「お金戻らない」
 破産管財人の渡辺顕弁護士は12年5月、第1回債権者集会で同4月末までに回収できた資産は約23億円、負債全体の0・5%にとどまると説明。22日の第2回債権者集会では進捗状況などに言及するとみられる。
 全国弁護団は「過去の消費者事件の例からも、今後の捜査の広がりによって違法性などが明らかになるまで、破産手続きを進める管財人も具体的な見通しを示せないだろう」と指摘。国賠訴訟を含め捜査の行方が一つの鍵を握るとみられる。

安愚楽牧場、1000万円の投資につき返金額2000円

http://media.yucasee.jp/posts/index/12908
安愚楽牧場、1000万円の投資につき返金額2000円
最終更新:2013年01月31日 16時45分

 安愚楽牧場の被害対策弁護団は、東京地裁で行われた債権者集会を受けて、同牧場社長の三ヶ尻久美子氏の判明している資産約4500万円から追加分がなく、仮に投資額が1000万円とすれば、返金額は2000円になる見通しを、公式サイトで発表した。

 同牧場の管財人が調査した三ケ尻氏の資産残高は約4500万円。これは前回とは変わっておらず、今後も調査を行うとしたが、期待薄で終わりそうだ。

 財産は約5500万円で、資産売却の手数料などの支出が約1000万円となった。資産の内訳は、保険解約金が約2100万円、預金約580万円、現金約210万円、東電株500株、千代田化工建設株2500株、大阪ガス株1000株、山林(宇都宮、那須塩原など)約1300万円、腕時計約20万円となっているという。

 仮に現時点で管財人が、今の資産をすべて配当として認めれば、1000万円の投資につき、返ってくる金額は2000円程度になると見積もっている。

民主党もうダメだ~ 新代表は提訴寸前、元代表たちは内輪モメ

http://gendai.net/articles/view/syakai/140552
民主党もうダメだ~ 新代表は提訴寸前、元代表たちは内輪モメ
2013年1月19日 掲載

それでも政党交付金85億円

「貧すれば鈍する」とはこのことか。民主党の新代表となった海江田代表が、経営破綻した安愚楽牧場への出資を推奨していたとして、一部の被害者から損害賠償を求められていることが明らかになった。2月5日の協議で和解が成立しなければ、東京地裁に提訴されるというから穏やかではない。

 問題は、93年の初当選前までさかのぼる。経済評論家としてテレビや雑誌で活躍していた海江田は、同牧場について「高利回りの利殖商品」と紹介。「元本は保証付き」と出資を勧める記事を書いた。そのため、記事を読んで出資した被害者94人から、総額1億5000万円の賠償を求められる事態になっているのだ。

 なんともみっともない話だが、醜態をさらしているのは新代表だけではない。菅元代表は、中国で「尖閣は係争地」と発言した鳩山元代表について、「考えて発言する必要がある。歴代総理もそうしているはずだ」とブログで糾弾した。なるほどご立派な意見だが、首相時代に退陣時期をめぐる発言などで、たびたび世間を惑わした男が何をエラソーに言っているのか。

 だいたい、この手の内輪モメに国民はウンザリし、民主党に引導を渡したのだ。そのことが、まだ分からないらしい。

 代表代行まで務めた仙谷元官房長官も、自らの著書で脱原発デモに参加した鳩山や、原発ゼロを掲げた菅について「賛成できない」と批判した。落選してもなお仲間を叩き、「正しいのは自分だ」と主張する。救いがたいトンマぶりだ。

 上から下までダメな党。それでも今年もベラボーな税金が支払われる。衆院選の惨敗でほぼ半減とはいえ、政党交付金は85億円を超える見込みだからイヤになる。
 政治評論家の山口朝雄氏が言う。

「惨敗したとはいえ野党第1党です。それなりに存在感を発揮すべきですが、経済政策で押せ押せの自民党を前に萎縮し、沈黙している。その上、目立つのはスキャンダルや内輪モメばかりでは、存在意義すら疑われます。今後も足の引っ張り合いを繰り返し、バラバラになる公算は大。7月の参院選まで持たないかもしれません」

 それならそれで結構。一日も早く解党すべきだろう。

【永田町注目 与野党アキレス腱】民主 人材に資金、ヤル気…ナイナイづくしで厳しい党再生★(2)

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130206/plt1302060708000-n1.htm
【永田町注目 与野党アキレス腱】民主 人材に資金、ヤル気…ナイナイづくしで厳しい党再生★(2)
2013.02.06

 「無党派層や若い人の支持をどう獲得するかが最大の課題だ」「老練な政治家を育てろ」

 先週2日、宇都宮市のホテルに集まった連合栃木の関係者などから、厳しい意見が続出した。視線の先にいたのは、民主党の海江田万里代表だ。

 昨年末の衆院選で、民主党は公示前の230議席から約4分1の57議席まで激減した。党分裂前、2009年衆院選で得た308議席から比べると、減少率はさらに拡大する。歴史的惨敗のショックを引きずり、党再生がノロノロと始まった。その地方行脚の第1弾が宇都宮だった。

 こうした動きを見ながら、連合関係者は「民主党にとって最大のアキレス腱は『人材不足』だ」と嘆息する。確かに、野田佳彦前内閣の12閣僚のうち8閣僚が落選し、仙谷由人元官房長官ら大物も多数議席を失った。

 「本来、どん底だからこそ、岡田克也前副総理や前原誠司元外相、細野豪志幹事長といった面々が『自分が代表になって党を再生する』と先頭に立つべきだった。どうして、首をすくめたのか。結局、代表選に出馬したのは、経産相時代に国会答弁で泣き崩れた海江田氏と、馬淵澄夫元国交相。これでは党再生は厳しい」と元民主党議員。

 加えて、海江田氏は、和牛オーナー制度で約4200億円もの出資金を集めて経営破綻した「安愚楽牧場」の被害者から、「経済評論家時代の海江田氏が、安愚楽牧場への出資を勧めていた」として、損害賠償を求められて民事訴訟の寸前だ。海江田氏側は「賠償責任はまったくない」と強気を崩さない。

 「結果はともかく、こんなトラブルに巻き込まれている代表で党再生は大丈夫かという危惧の念はある」(民主党関係者)

 第2のアキレス腱は、党再建資金だ。

 「民主党の政治活動資金の源は、個人献金もあるがメーンは政党助成金。今回の議席激減で165億円の政党助成金は85億円と半減する。企業献金も厳しいなか、党の台所は苦しい」(同)

 人材もカネも不足した「ないないづくし」。こうなったら、残るはヤル気だが、これもアキレス腱になりつつある。

 民主党の支援団体である連合の古賀伸明会長は1月31日、民主党本部で「民主党議員らと会っているが、党再生を死ぬ気でやるという迫力がない」と苦言を呈した。

 今年夏の参院選で、民主党は参院87議席中、45議席が改選となる。昨年の衆院選直前、民主党の支持率は13・5%(11月17日、18日=産経新聞・FNN調査)だったが、今は6・3%(1月26、27日=同)まで半減。日本維新の会や、みんなの党にも抜かれて、第4位まで転落した。現状では参院選も極めて厳しい。(ジャーナリスト・田村建雄)

“2位”にも入れない!! 「選挙」で共産に負けた民主 凋落ぶり露呈

http://news.livedoor.com/article/detail/7401374/
“2位”にも入れない!! 「選挙」で共産に負けた民主 凋落ぶり露呈
産経新聞 2013年02月12日10時15分

 中央ではあまり報じられていないが、去る3日に投開票が行われた横浜市議神奈川区補欠選挙(欠員1)は民主党の凋落ぶりを象徴する結果となった。

 自民党が勝利したのはともかく、得票数で民主党が共産党の後塵を排し、「2位」にもなれなかったのだ。党内では「まさか…」とショックが広がっているが、かつて「2位じゃダメなんでしょうか?」と言った、あの蓮舫参院議員もさすがに真っ青だろう。

 同補選は自民党の福田進市議の死去による欠員を補うために実施され、自民、民主、共産、無所属の4人が出馬した。開票の結果、自民党候補が1万6千867票で当選し、共産党候補は8千277票で2位、民主党候補は7千252票で3位だった。民主党はなんと共産党にも千票以上差をつけられて負けたのだ。

 「民主党にとって、より深刻なのは、自民と共産の候補がともに新人だったのに対し、民主の候補がある程度知名度があった元職だったこと。首都圏に限らず都市部の有権者の『民主党離れ』は予想以上に加速していることだろう」。永田町関係者はそう指摘する。

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が1月26、27両日に実施した合同世論調査では、第2次安倍晋三内閣の支持率が政権発足時の前回調査(昨年12月26、27両日)から9・5ポイント上昇し64・5%となった。平成18年発足の第1次安倍内閣を含め過去最高で、不支持率は20・9%と前回比7・3ポイント減少した。

 内閣支持率とともに自民党の政党支持率も2・4ポイント増の36・1%に上昇したが、民主党(6・3%)は日本維新の会(10・2%)やみんなの党(6・4%)を下回り4位に転落した。

 民主党からは「今や、振り向けば共産党という有り様。維新とみんなが連携を模索する中、野党第一党とは言えなくなってる」(中堅議員)という悲鳴が聞こえてくる。

 民主党は5日、早々と今夏の参院選と東京都議選の選挙対策本部を設置し、選対本部長の海江田万里代表が「一人でも多くの公認候補の必勝を期し、頑張っていくことを大いに発信していく」「一丸となって勝ち抜く」などと気勢を上げた。

 しかし、党幹部の馬渕澄夫幹事長代理が「参院選は二番底になる」と絶望的な見方を示しているように、「衆院選惨敗ショック」がなおも尾を引き、党再生への展望が開けない中、参院選で狂瀾(きょうらん)を既倒にめぐらすどころか、惨敗は避けられないだろう。

 民主党関係者はこう自虐的に言う。「党の先頭に立つ海江田氏自身も、破綻した安愚楽(あぐら)牧場をめぐる損害賠償問題を抱えている。参院選は自民党の大砲に、竹槍で立ち向かうようなもの。もはや共産党より一議席でも多く議席をとることを目標にした方が現実的だろう」

【民主党崩壊】参議院選で民主党消滅?-ネットでは大歓迎の声が

http://www.best-worst.net/news_auvelVTDl0.html
【民主党崩壊】参議院選で民主党消滅?-ネットでは大歓迎の声が
 2013年2月10日 21:00 

■民主党が消滅する?
とにかく民主党がボロボロだ。
2013年2月9日、民主党は参院選挙対策本部を設置し、夏の参議院選に向け動き始めた。
しかし、その先行きは真っ暗になりそうだ。
衆議院選敗北以降、何故この政党に国政を任せていたのか?と疑問になるような事態が続いている。
海江田万里代表は、評論家時代に安愚楽牧場を宣伝していたことが発覚。「リスクゼロ」と宣伝を行っていたことも明らかとなっている。
また、原口一博議員は「グーグルアース」で艦船の位置が見える発言を行い、ネット住民の嘲笑に晒されている。フェイスブックではいらぬ言い訳をして「お祭り」状態だ。
自民党・徳田毅議員への追及も「モナ夫」こと細野豪志幹事長がいたのでは厳しい追及もできない。

■野党の共闘を呼び掛けるが完全無視
そのような中、2013年2月9日に民主党・前原誠司前経済財政相はこのまま参議院選に行けば民主党は10議席になってしまうと強い懸念を示した。
このため、他の野党との共闘を強調しているが、民主党と共闘しようとする野党は皆無の様だ。
完全孤立である。
「日本維新の会」、「みんなの党」は民主党の労組依存体質とは相いれない公約を掲げており、党としての共闘は無理だろう。
そうなれば、民主党の中からまた離脱者が続出。
本当に誰もいなくなったという事態になってしまうかもしれない。
実際に地方選では苦戦を続けている。
1月27日の北九州市議選では自民党に惨敗。民主党は3議席減らした。
2月6日の横浜市議神奈川区補選では共産党以下の得票数に終わったのである。

■ネット大歓迎!「民主党」消滅
2013年2月9日には「【選挙】 「参院選で負けたら党はなくなる」・・・民主党、止まらぬ惨敗」するというスレッドが2ちゃんねる勢いランキングのTOPにたった。
2ちゃん住民も大歓迎のようだ。
・何の問題も無い
・「負けたら?」確定だろ
・介錯するか
・売国奴を実感した恐ろしい時代だった
・半分は非改選で残るだろ
・早く無くなれ
「参議院選で負けたら」ではなく「参議院で負けるので」、民主党が消滅するという意見もある。
参議院選までに自民が何か大きな失敗をしたとしても、離れていく票は民主党には流れていかないことだけは予想ができる。

民主党 スキャンダル続発に戦々恐々

http://gendai.net/articles/view/syakai/140728
民主党 スキャンダル続発に戦々恐々
2013年1月30日 掲載

 自民党の“先制攻撃”だったのか。

 読売新聞が28日と29日の朝刊で、民主党前参院議員のカネの問題をデカデカと報じている。

 内藤正光前参院議員(49)が、国会議員に年間1200万円支給される「文通費」を2009年までの7年間、海外投資に流用。東京国税局の調査を受けたため、当時の財務政務官だった同党の尾立源幸参院議員に相談し、尾立が国税庁に圧力と受け取られかねない“注意”をしていたというのだ。

 引退した前議員のカネの問題だからか、他紙は29日までどこも“後追い”していないが、戦々恐々なのが民主党だ。

「自民党が28日の通常国会スタートに合わせて、読売にリークしたというウワサが党内に広まっています。政権を取った以上、どんな調査も出来るし、ほかにも民主党のスキャンダルを掴んでいるのではないかとささやかれている。“ねじれ”の参院側を批判する記事というのも特徴的です。『審議に協力しないと次々にリークするぞ』という脅しだと捉えている議員もいますよ」(民主党参院関係者)

 与党からの攻撃に怯える野党なんて、まるっきり立場が逆。情けない限りだ。
「自民党は民主・海江田代表が経営破綻した安愚楽牧場への出資を推奨していたことに重大な関心を寄せているし、鹿野道彦元農相らの中国書記官スパイ疑惑事件も依然として調べています。民主党は政権時代、相手の弱みを利用することに不慣れでしたが、自民党はお手のもの。表面に出さなくても、水面下でチラつかせ、さまざまな協力を迫っていくでしょう。民主党は蛇ににらまれたカエル同然です」(政治ジャーナリスト)

 始まったばかりの国会だが、もう勝負ありか。

落選者にお年玉200万円! マヌケな党内懐柔策で大恥かいた海江田民主党代表

http://news.livedoor.com/article/detail/7365669/
落選者にお年玉200万円! マヌケな党内懐柔策で大恥かいた海江田民主党代表
2013年01月31日07時00分

「火中の栗を拾う」なんて大層なことを言って民主党代表になったものの、全く存在感を出せない海江田万里(63)。

 参院選の野党共闘では維新やみんなの党から相手にされず、衆院選敗北を検証する「党再生本部」も実質“開店休業”。被災地訪問は代表就任約1カ月後の1月23日と遅すぎるスタートに、さすがに党内からも「やる気がないなら辞めろ」(2回生議員)、「参院選の戦略を考えているのか」(中堅議員)と怒りの声が上がっている。

 そんな批判を知ってか、海江田が慌てて党内懐柔に乗り出した。

 先の衆院選で大惨敗した民主党は、いまや現職議員より落選・浪人の方が多数派だ。そこで海江田は落選者を味方につけるため、カネを“大盤振る舞い”し始めたのである。

「衆院選の落選者がいる約200選挙区にお年玉として200万円、先週までに振り込みました。さらに来月以降、月50万円を支給することも決めた。とにかくカネで批判を抑え、支持を取りつける狙いでしょう。海江田さん自ら電話をかけて『ご要望のあった資金を振り込みました』と伝える念の入れよう。でも、間違って離党した議員にも電話をかけてしまい、大恥をかいたようです」(民主党関係者)

 こんなマヌケが代表で大丈夫なのか。28日から通常国会が始まったが、海江田は安倍政権を追い込めるのか。

「まずは補正予算の審議が最初のヤマ場ですが、民主党はすでに反対しない姿勢を見せているし、大臣への問責乱発もしないと明言しているので、追い込むのは難しいでしょう。経営破綻した安愚楽牧場に投資した被害者が、海江田さんを提訴する構えを見せていることも大きなマイナスです。このままでは7月の参院選に勝つ見込みは薄く、参院改選組から『代表を辞めろ』『細野に代われ』と引きずり降ろされることもあり得そうです」(政治評論家・浅川博忠氏)

 また泣き出さなければいいが……。

(日刊ゲンダイ2013年1月28日掲載)

2013/01/23

漫画『クロサギ』作者・夏原武が警告! 今年は“薄利多売詐欺”に気をつけろ


http://wpb.shueisha.co.jp/2013/01/18/16636/
漫画『クロサギ』作者・夏原武が警告! 今年は“薄利多売詐欺”に気をつけろ
[2013年01月18日]

雑誌編集者を経てノンフィクションライター、マンガ原作者として活躍中の夏原武氏が今年の詐欺のトレンドを予想する!

芸能人のブログ掲載で話題になったペニーオークションサイトの手数料詐欺など、あの手この手を使い進化する詐欺の手口。詐欺をテーマとした大人気コミック『クロサギ』の原作者である夏原武氏に、今年増えると予測される手口を聞いた。

最近は将来への不安と長引く低金利時代にのっかり、投資系詐欺の手口に変化が現れている。以前は大口の儲け話をエサに被害者から短期間に財物を吸い取る“ヒットアンドアウェー方式”が主流だったが、最近はそんなおいしい話にだまされる人も少ない。

逆に近年は、数%の配当金を実際に払うなどしばらく「泳がせ」つつ、出資者を増やして長く大きく稼ぐ“薄利多売方式”が目立つようになっているという。

たとえば、2011年に破綻し目下、係争中の安愚楽牧場。被害者数は7万4000人、被害総額4208億円に上る。「オーナー」に繁殖牛を購入させ、購入価格の3%から8%以上を毎年還元するという投資スキームだが、実態は完全に自転車操業だった。

事件化する前から多くの識者により問題を指摘されていたが、民主党の海江田万里・新代表が、かつて「リスクはゼロ」(『女性セブン』1992年7月2日号)と語るなど、同社の広告塔として活躍していたことは忘れるわけにいかない。

この安愚楽牧場のようなパターンが、かたちを変えて増えてくると夏原氏は警告する。

「今年、発生するのではと思っているのは『マグロ養殖詐欺』。今年4月には近畿大学の養殖マグロを使った専門料理店が大阪にオープンしますし、養殖マグロビジネスはこれから大きくなる分野。詐欺師は絶対に新たな動きを見逃さない」

さらに、市場状況も養殖マグロへの投資に説得力を与えているという。

「昨今は、中国市場にマグロを奪われるなど安定供給が危ぶまれている状況。これも詐欺師にとっては追い風になる。『このマグロ危機を救うのは養殖だ。あなたの投資は日本の食卓を救う上、確実に儲かる』と言えば、ひっかかる人も多いはずです」

また、夏原氏はネットの普及に伴う情報の氾濫に苦言を呈する。

「暴力団の本格参入に加え、中国マフィアとの協力体制の構築、手口の複雑化など、詐欺の世界はだましのスキルがますます向上しています。その一方で、だまされる側はネットサービスに慣れることで『無料』であることへの警戒心があまりに薄くなり、SNSでは個人情報をダダ漏れさせ、さらに既存メディアは嫌うのにネットに書かれてある不確かな情報はうのみにする『自分を情報強者と思い込んでいる情弱』が増えている。これでは詐欺はなくなりません。僕は詐欺を減らしたいという思いもあって『クロサギ』の原作を書いているんですけども、ホント、なんだかむなしくなります」

今年は詐欺師の高笑いの聞こえない年になればいいのだが……。

(取材・文/コバタカヒト)

■週刊プレイボーイ3・4合併号「2012年の詐欺を振り返り、2013年の詐欺を展望する!!」より

民主党もうダメだ~ 新代表は提訴寸前、元代表たちは内輪モメ


http://gendai.net/articles/view/syakai/140552
民主党もうダメだ~ 新代表は提訴寸前、元代表たちは内輪モメ
【政治・経済】
2013年1月19日 掲載

それでも政党交付金85億円

「貧すれば鈍する」とはこのことか。民主党の新代表となった海江田代表が、経営破綻した安愚楽牧場への出資を推奨していたとして、一部の被害者から損害賠償を求められていることが明らかになった。2月5日の協議で和解が成立しなければ、東京地裁に提訴されるというから穏やかではない。

 問題は、93年の初当選前までさかのぼる。経済評論家としてテレビや雑誌で活躍していた海江田は、同牧場について「高利回りの利殖商品」と紹介。「元本は保証付き」と出資を勧める記事を書いた。そのため、記事を読んで出資した被害者94人から、総額1億5000万円の賠償を求められる事態になっているのだ。

 なんともみっともない話だが、醜態をさらしているのは新代表だけではない。菅元代表は、中国で「尖閣は係争地」と発言した鳩山元代表について、「考えて発言する必要がある。歴代総理もそうしているはずだ」とブログで糾弾した。なるほどご立派な意見だが、首相時代に退陣時期をめぐる発言などで、たびたび世間を惑わした男が何をエラソーに言っているのか。

 だいたい、この手の内輪モメに国民はウンザリし、民主党に引導を渡したのだ。そのことが、まだ分からないらしい。

 代表代行まで務めた仙谷元官房長官も、自らの著書で脱原発デモに参加した鳩山や、原発ゼロを掲げた菅について「賛成できない」と批判した。落選してもなお仲間を叩き、「正しいのは自分だ」と主張する。救いがたいトンマぶりだ。

 上から下までダメな党。それでも今年もベラボーな税金が支払われる。衆院選の惨敗でほぼ半減とはいえ、政党交付金は85億円を超える見込みだからイヤになる。
 政治評論家の山口朝雄氏が言う。

「惨敗したとはいえ野党第1党です。それなりに存在感を発揮すべきですが、経済政策で押せ押せの自民党を前に萎縮し、沈黙している。その上、目立つのはスキャンダルや内輪モメばかりでは、存在意義すら疑われます。今後も足の引っ張り合いを繰り返し、バラバラになる公算は大。7月の参院選まで持たないかもしれません」

 それならそれで結構。一日も早く解党すべきだろう。

安愚楽牧場 出資金の一部を返金へ


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130122/k10014984871000.html
安愚楽牧場 出資金の一部を返金へ
1月22日 20時54分

和牛オーナー制度で7万人を超える会員を集めて経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」の2回目の債権者集会が、22日、開かれ、破産管財人の弁護士が、ことし中に債権者への返金を始めたいと説明しました。

栃木県那須町に本社がある「安愚楽牧場」は、繁殖用の牛への投資を募り、生まれた子牛を買い取って出資者に配当する「和牛オーナー制度」で成長を続け、会員は全国で7万人を超えましたが、おととし8月、4000億円を超える負債を抱えて経営破綻し、破産の手続きが進められています。
22日、2回目の債権者集会が東京・千代田区で開かれ、会場の日比谷公会堂にはおよそ1000人の債権者が集まりました。
被害対策弁護団などによりますと、集会では、破産管財人の弁護士が、原発事故で牛肉の価格が下落したことに対する東京電力からの賠償金や、安愚楽牧場が納めていた税金の還付金、それに、所有していた不動産の売却などでおよそ210億円が回収できるという見通しを明らかにしたということです。そのうえで、破産管財人は、ことし中に債権者に対する返金を始めたいと説明したということです。
集会に参加した74歳の女性は「出資した額には全く届きませんが、少しでもお金が戻ってほしいと思います」と話していました。

安愚楽配当資産、消費税還付で210億円に増加


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130122-OYT1T01215.htm
安愚楽配当資産、消費税還付で210億円に増加
(2013年1月22日22時31分  読売新聞)

 和牛オーナー制度を展開し2011年に経営破綻した「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市、破産手続き中)の第2回債権者集会が22日、東京都千代田区の日比谷公会堂で開かれ、債権者に対し破産管財人から配当資産が当初の見込みより多い約210億円になることが伝えられた。

 全国安愚楽牧場被害対策弁護団(団長・紀藤正樹弁護士)が明らかにした。

 弁護団によると、当初、配当資産は約23億円にとどまるとされていたが、11年までに納付した消費税のうち約172億円が還付されたという。負債総額は約4272億円に上っている。

回収資産5%の見通し 安愚楽牧場、債権者集会で説明


http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013012201001933.html
回収資産5%の見通し 安愚楽牧場、債権者集会で説明
2013年1月22日 19時53分

 和牛オーナー制度が行き詰まり、4千億円超の負債を抱えて破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)をめぐり、債権総額に対して回収できる資産は5%程度になる見通しであることが22日、分かった。同日開かれた第2回債権者集会の後、被害対策弁護団が明らかにした。

 破産管財人の資料によると、消費税約172億円の還付などで、現時点での資産は約192億円。加えて和解仲介手続き中の東京電力福島第1原発事故の損害賠償として約20億円も支払われる見込みという。
 前回昨年5月の債権者集会で説明した資産約23億円から大幅大幅に増えた。届け出債権は総額約4272億円としている。


民主・海江田代表「安愚楽牧場」投資推奨で窮地 「情勢変わり評論効力なくなった」と言うが…


http://www.j-cast.com/2013/01/19161930.html?p=all
民主・海江田代表「安愚楽牧場」投資推奨で窮地 「情勢変わり評論効力なくなった」と言うが…
2013/1/19 18:38

   民主党の海江田万里代表が、2011年8月に経営破たんした「安愚楽牧場」をめぐる問題で窮地に追い込まれつつある。
   安愚楽牧場の出資被害者は全国で約7万3000人、出資金額は約4300億円にのぼる。その大半は返還されない見通しで、一部の被害者が旧経営陣らを詐欺容疑などで刑事告訴している。海江田代表も経済評論家時代に「元本は保証付き」などと、出資をすすめる記事を執筆していて、その責任が問われている。

あたかもリスクがないかのように記述していた

   安愚楽牧場は「和牛オーナー制度」(和牛預託商法)を売りものに、経営破たんする直前まで、出資金を募っていた。その制度については、テレビや雑誌、書籍などで広く紹介されており、その中には出資を推奨するものもみられた。
   安愚楽牧場に出資した約6400人の被害者から依頼を受けた、全国安愚楽牧場被害対策弁護団(団長・紀藤正樹弁護士)は2012年12月28日、民主党の代表に就任した海江田氏に対する声明を発表。それによると、海江田代表が「経済評論家」として多くの雑誌や書籍で安愚楽牧場の和牛預託商法を紹介していたことを取り上げている。
   たとえば、
「元金確実で、しかも年13.3%と考えれば、他の金融商品はまっ青!」(「今どうすれば一番損をしないか‐このままではいると5年で、はだか同然」1987年6月、青春出版社)
「和牛の死亡率は0.4%と低く、また万一そのような事態があっても代わりの牛が提供されるので、契約どおりの利益は保証されます」(「BIGMAN」1988年3月号) 「知る人ぞ知るといった高利回りの利殖商品」「むろん元本は保証付き」(「海江田万里の金のなる本」1989年8月、双葉社)
「この利益は申し込み時に確定していて,リスクはゼロ」(「女性セブン」1992年7月2日号)
「利益は申し込みをした時点で確定していますから,リスクもありません。」(「月刊DoLive」1992年9月号)
などと、あたかも元本保証がされ、リスクがないかのように記述していた。

和解の成立なければ、提訴も
   弁護団によると、被害者の中には、「経済評論家」である海江田代表の記事や書籍を信用して安愚楽牧場に出資をした者が多数いるという。さらに同氏が国会議員に転身したことでより信頼し、出資したり出資額を増やしたりした被害者すらいる。「その責任は重い」としている。
   弁護団は、出資被害者で海江田代表の記事や書籍をきっかけに安愚楽牧場に出資した人のうち94人を申立人として、海江田氏に損害額である約15億8300万円の10%にあたる約1億5800万円について、賠償に応じるように求める民事調停を2012年6月18日に東京簡易裁判所に申し立てている。
   しかし、3回にわたる調停で、海江田代表は当初から一貫して責任を認めていない。「記事を執筆したときと日本の経済情勢がまったく異なり、評論の効力はなくなった」との主張だ。
   このままだと、次回期日(2013年2月5日)の調停も不調になることが見込まれる。毎日新聞(13年1月18日付)によると、次回の調停が不調に終わった場合、94人のうち約30人が東京地裁に提訴する、という。

海江田氏を提訴も 評論家時代「安愚楽牧場」への出資推奨 


http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130118/plt1301181215001-n1.htm
海江田氏を提訴も 評論家時代「安愚楽牧場」への出資推奨 
2013.01.18

 民主党の海江田万里代表が民事提訴される可能性が出てきた。和牛オーナー制度で約4200億円もの出資金を集めて、一昨年8月に経営破綻した「安愚楽(あぐら)牧場」への出資を、経済評論家時代の海江田氏が頻繁に勧めていたとして、一部被害者が損害賠償を求めて東京簡裁に民事調停を申し立てているが、全国安愚楽牧場被害対策弁護団は次回協議(2月5日)で和解が成立しなければ東京地裁に提訴する方針というのだ。毎日新聞が18日報じた。

 弁護団はHPで「海江田氏は、和牛預託商法の危険性を認識し、リスクを示すべき立場にあったが、漫然と安易に安愚楽牧場を紹介し続け、執筆料等の利益と便益を享受してきた」などと指摘。海江田氏は同紙に「損害賠償責任を負うものではない」と代理人を通じて返答している。

2013/01/14

詐欺容疑で安愚楽牧場社長ら告訴


http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20130108-1069496.html
詐欺容疑で安愚楽牧場社長ら告訴
[2013年1月8日17時45分]

 和牛オーナー制度が行き詰まり経営破綻した畜産会社、安愚楽牧場(栃木県、破産手続き中)に出資金をだまし取られたとして、群馬県の出資者7人が8日、三ケ尻久美子社長と、増渕進元専務を詐欺容疑で群馬県警に告訴した。

 群馬県の被害対策弁護団によると、同社は2011年4月ごろには経営が悪化していたにもかかわらず、社長らは同年7月、7人とオーナー契約をして計856万円をだまし取ったとしている。

 弁護団によると、千葉県や大阪府などの出資者も各地の警察に詐欺容疑などで告訴・告発している。(共同)

安愚楽牧場の広告、海江田氏「いま感想を聞かれても」


http://media.yucasee.jp/posts/index/12671
安愚楽牧場の広告、海江田氏「いま感想を聞かれても」
最終更新:2012年12月25日 16時25分

 民主党の新代表になった海江田万里氏が25日の会見で、経済評論家時代に安愚楽牧場について週刊誌などのPR欄で登場していたことに対して「二十数年前に自分のお金を出してやっていたこと、今ここで感想と言われてもお答えできない」と述べた。

 経営破たんして民事再生法の適用を申請した和牛預託商法の安愚楽牧場。7万人にも上るオーナーがいたこともあり、昨年、大きな社会問題となった。

 海江田氏は過去に、女性セブン(92年7月2日号)には「リスクはゼロ」とまで言い切ってしまっている。また、SAPIOでは、競馬の共同オーナーと比べて、和牛は賞金を獲得しなくても配当は確実に入ってくるという説明も行っている。


 安愚楽牧場の広告に登場し、またパーティーへの出席もあったという。「それはまたあとで、お話をしたいと思う」としたが、基本的には「終わったということ。それだけのこと」と片づけた。

安愚楽牧場被害弁護団が海江田氏に声明送る



http://media.yucasee.jp/posts/index/12701
安愚楽牧場被害弁護団が海江田氏に声明送る 
最終更新:2012年12月28日 17時25分

 全国安愚楽牧場被害対策弁護団は28日、民主党の新代表に海江田万里氏が就任したことを受けて、「海江田万里氏の民主党代表就任に対する声明」を本人と民主党に送付した。また、自公の両党にも送付した。

 声明文では、海江田氏が評論家だった時代に安愚楽牧場を、さもノーリスクの投資商品であるかのように推奨したことについて、「専門家としての立場を併せて考えれば,責任は重大です」と触れている。

 弁護団によると、そうした過去の主張には次のようなものがあるという。

・「13.3%の高利回りは驚異的だ」「元金確実で,しかも年13.3%と考えれば,他の金融商品はまっ青!」(書籍・「今どうすれば一番損をしないか」)

・「和牛の死亡率は0.4%と低く,また万一そのような事態があっても代わりの牛が提供されるので,契約どおりの利益は保証されます」(雑誌・「BIGMAN」昭和63年3月)

・「知る人ぞ知るといった高利回りの利殖商品」「むろん元本は保証付き」
(書籍・「海江田万里の金のなる本」)

・「この利益は申し込み時に確定していて、リスクはゼロ」
(雑誌・「女性セブン」平成4年7月2日)

・「利益は申し込みをした時点で確定していますから,リスクもありません。」
(雑誌・月刊「ドリブ」平成4年9月)

 また、弁護団は被害者約6400人の依頼を受けているが、その被害合計の15億8288万1000円の10%にあたる1億5828万8100円について、賠償に応じるよう調停を東京簡裁に申し立ててもいるが、海江田氏は応じていない。

 安愚楽牧場は昨年8月に、配当、預託金返還が困難となり事実上破綻。現在は破産手続が進められている。被害者は7万人以上で、総出資額は約4300億円に上るとも言われている。


破綻の安愚楽から献金 自民西川氏の政党支部


http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012122801001808.html
破綻の安愚楽から献金 自民西川氏の政党支部
2012/12/29 02:00   【共同通信】

 自民党の西川公也衆院議員(70)が代表を務める同党栃木県第2選挙区支部が、昨年8月に破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)から少なくとも2006~10年に計125万円の献金を受けていたことが28日、政治資金収支報告書で分かった。秘書を務める長男(41)が破綻直前まで2年間近く同社顧問を務め、報酬を受け取っていたことも判明した。

 消費者庁の昨年の調査では、同社は遅くとも07年3月以降、飼育していた繁殖牛が、オーナーと呼ばれる出資者との契約数に満たない状態だった。複数の元社員は、同時期には出資金を配当に充てる「自転車操業」だったと認めており、一部が献金にも回っていた形だ。

民主党とはもう誰も手を組まない 夏の参院選惨敗で「消滅」のシナリオ


http://www.j-cast.com/2013/01/09160737.html?p=all
民主党とはもう誰も手を組まない 夏の参院選惨敗で「消滅」のシナリオ
2013/1/ 9 18:50

   衆院選で惨敗し、野党に転落した民主党。巻き返しを図るには日本維新の会やみんなの党との共闘が欠かせないが、両党からは冷たく突き放された。
   新代表に就任した海江田万里氏にも、暗雲が垂れこめる。「和牛預託商法」で数多くの出資者を集めながら経営破たんした「安愚楽牧場」について、かつて「宣伝役」を務めていたことに被害者側から責任を追及されているのだ。

維新幹事長「絶対無理」と言い切る

海江田代表は野党共闘に前向きだが

   民主党幹部は年明け以降、相次いで野党共闘を呼び掛けている。海江田代表は2013年1月7日に開かれた党役員会で、「他の野党との協力も必須」と述べた。細野豪志幹事長は日本維新の会の名前を挙げて、「協力できなければ自公を利するのは明らか」と強調した。輿石東参院議員会長も、夏の参院選に向けて野党間の候補者調整に意欲を示している。
   維新の橋下徹代表代行も、1月4日の記者会見で「みんなの党だけでなく、民主党の一部の人たちともまとまるべきだ」と主張。早くも両党で連携の動きか、と見えるが実際は厳しそうだ。維新の松井一郎幹事長は、交渉のテーブルにはつくものの協力には否定的な見解を示したからだ。党綱領の「維新八策」で公務員改革と教育改革を掲げるが、民主は公務員労組の支持を受けているうえ、参院を仕切る輿石氏は日本教職員組合出身。改革に積極的にはならないと見て、松井幹事長は「(協力は)絶対無理」と言い切ったという。
   1月9日放送の情報番組「ひるおび!」(TBS系)に出演したみんなの党・江田憲司幹事長は、橋下代表代行が「民主党の一部の人たち」と発言した点に注目。「労組依存じゃない人と一緒にやりたいとの気持ちではないか」と推測し、名指しこそしなかったが、民主の「参院のドン」に象徴されるような労組依存体質が、政権担当時に行政改革や天下り廃止を徹底できなかった「元凶」と指摘した。
   では、みんなの党はどうか。渡辺喜美代表は、民主と「一致できる政策はある。それを前提に(参院選の)1人区で共闘を考えたい」と発言していたと番組で紹介された。江田幹事長は渡辺代表の真意について、「今の段階では民主含め、えり好みせず交渉する」と話す一方、消費増税を巡るいわゆる「民自公」の3党合意を民主の新執行部がどう進めていくかにかかっているとした。みんなの党は衆院選で消費増税凍結を掲げており、民主が歩み寄らない限りは手を結ばない考えだ。
   別のみんなの党幹部は読売新聞の取材に、「民主とは戦う」「民主と連携した瞬間に民意が離れる」と、はっきりと「別路線」を打ち出していた。

「安愚楽牧場」弁護団が海江田氏に1億6000万の賠償請求

   民主の新執行部にも不安要素がある。代表の海江田氏が経済評論家だった1990年代に、「和牛預託商法」の安愚楽牧場を宣伝するような記事を続々と執筆していたのだ。この牧場は多くの人から出資を募ったが経営に行き詰って2011年に民事再生法を申請、多額の負債を抱えて破たんした。
   海江田氏は「サンデー毎日」1990年7月22日号の「モーモー牛さんも財テクの対象に」という記事で、自らも安愚楽牧場(当時は安愚楽共済牧場)で和牛のオーナーになっていると説明。「単純計算すれば年平均10%の利回り」を「財テクとしてはまずまず」と評価し、「会員になりたいと思った人」向けに牧場の連絡先まで記した。「SAPIO」1990年8月23日号や「女性セブン」1992年7月2日号でも、読者を勧誘するかのように「貯蓄より有利と評判」「リスクはゼロ」などと安愚楽牧場の商法を称賛している
   こうした行為について、紀藤正樹弁護士を団長とする「全国安愚楽牧場被害対策弁護団」は2012年12月28日付で「海江田万里氏の民主党代表就任に対する声明」をウェブサイト上で発表した。海江田氏がかつて安愚楽牧場の商法について「あたかも、元本保証がなされ、リスクがないと述べていました」と指摘。
   経済評論家として「安愚楽牧場の和牛預託商法の危険性を認識できた」はずが、逆に「宣伝役」に回った点を批判したうえで、6月18日に海江田氏に対して1億5828万8100円の賠償に応じるように求める民事調停を東京簡易裁判所に申し立てた。その後3回の調停が行われたがいずれも不調に終わり、4回目が2013年2月5日に予定されている。民主党代表に就任したのを機に、改めて「責任を認め,誠実な対応をすることを求める」とした。
   野党との連携に見込みが立たないうえ、代表自身が社会的責任を問われる立場――。散々な状況の民主党に、今夏の参院選に勝機はあるのか。1月8日付「夕刊フジ」では早くも参院選の結果を予想した。現在、民主は88議席で第1党だが、改選される46議席のうち獲得できるのはわずか17議席、非改選と合わせても59議席にとどまり、大勝するとみられる自公の半数程度に落ち込むという。さらに獨協大・白鳥令名誉教授の分析として、「民主がダメだというのは国民の間で定着している」「離党者が続出して、選挙後には民主党は消滅するだろう」との見方を紹介した。

2013年、詐欺師の手口はこれだ! 振り込め詐欺から環境・エネルギー系、ニセ科学まで要注意


http://www.nikkeibp.co.jp/article/sj/20121226/335189/
2013年、詐欺師の手口はこれだ! 振り込め詐欺から環境・エネルギー系、ニセ科学まで要注意
2012年 12月27日

 原稿を書こうとしていたら民主党の代表選が放映されており、海江田万里氏が選ばれた。記者会見の質疑で共同通信が安愚楽牧場との関わりを問いただしていたが、何とも歯切れの悪い返答で、自分も投資していたから、終わったことだから、20年前だからなど言い訳にならぬ言い訳をしていた。

安愚楽牧場問題は何も終わっていない
 すでに明らかになっていることだが、「全国安愚楽牧場被害対策弁護団は、2月中にも損害賠償の訴訟を起こすことを、裁判所の手続を通じて海江田氏に通告済み」(紀藤正樹弁護士のTwitterより)なのだ。このような状況にある人間を最大野党が党首に選ぶとは、何とも呆れた状況である。

 戦後最大の消費者被害である安愚楽牧場問題は何も終わっていない。2013年、いよいよ詐欺事件として動き出すし、警察の捜査も予定されている。広告塔にも前述したように損害賠償請求がなされるのだ(本来ならば、もっと早くやってもよかったが、総選挙に対する気遣いなのだ。それすら推し量れないから、代表選に立候補するのだろう)。

 さて、2012年は振り込め系詐欺が猛威をふるった年であった。特に劇場型は完成度を高めていき、巨額の被害を全国にもたらしている。社債や抵当証券など様々な有価証券や、土地の権利などを餌に「購入すれば倍額で引き取る」といった騙しを行った。数千万円単位で被害を受けた人も多数出た。

世情に合わせて増えるトラブル系の詐欺

 また、いわゆるオレオレ詐欺(トラブル系振り込め詐欺)も増加し、振り込みではなく手渡しという新しいスタイルで被害を生み出した。金融機関対策として「主人の入院費」「家のリフォーム代」など言い訳まで指導する徹底ぶりで、窓口で注意されたにも関わらず4000万円も騙されてしまった被害者が出ているほどだ。

 この傾向はおそらく2013年も続くだろうと思われる。トラブル系は世情に合わせるところがあるため、たとえば強制わいせつで逮捕される人が増えれば「痴漢の示談金」といった嘘がまた増えることだろう(実際、NHKやJRなど有名団体の職員や企業の社員が逮捕されている)。

 個人情報保護法も名ばかりで、個人情報は漏れっぱなしであり、「名簿屋」は平気で商売をしているため、ピンポイントでの騙しが増えており、これも続くだろう。医者だと分かっていれば「医療ミス」を仕掛けることになるし、教育者であれば「教え子を怪我させた」「妊娠させた」などになる。

 とにもかくにもトラブルを名乗る振り込め詐欺に関しては、本人と直接連絡を取るしかない。2013年に被害を増加させないためにも、これを徹底して啓蒙してほしい。「電話番号が変わった」という連絡が入ったら、必ず前の電話番号にかける、そして、本人ととにかく会う、これだけで被害は防げるのである。

パンフレットと電話には要注意

 問題は劇場型のほうで、こちらは巧妙さが増している。騙す側も元商品取引会社や元証券会社、元電話セールス会社の社員など、口の達者な人間もいるため、営業トークが板についていることが多い。また、売り込みパンフレットが送り付けられた後で、消費者センターなどを名乗り「詐欺が増えている」と伝えた上で、相手にパンフレットの社名を言わせて「そこは問題ありません」と保証するような悪質手口が当たり前になっている。

 おそらく、そして、残念ながら被害額という点では2013年もこの「振り込め系詐欺」が圧倒的なものになるだろう。それだけに、うまい名称を警察庁には考えて欲しいものだ。ほとんどが手渡しになっていることや、トラブル系に加えて劇場型が増えていることもある。いかに、犯罪形式を理解させるかが重要になる。

 こうした場合、大切なのは話を簡略化することだ。個別具象的にすればするほど、話が難しくなる上に、「ここが違うから大丈夫」といった抜け穴が増えてしまう。

 「パンフレットを送ってきて、電話があったら、それが誰であろうと詐欺です」ぐらいでちょうどいいのである。

 次に、前回ここで伝えたステルスマーケティング。芸能人利用はしばらくは控え目になるだろうが、より巧妙になると思われる。いかに宣伝臭さをなくすか、そして、トラブルにならないようにするか、詐欺師たちは懸命に考えていることだろう。ペニーオークションでやらなくなっても、ダイエットや健康などで同じことが行われる。これに加えて、ネット上の有名人、いわゆるパワーブロガーを利用する可能性もある。それも本物だけではなく、作り出されたニセパワーブロガーという手法もある。

 つまり、ステルスマーケティングをやるために、まずは、有名ブログを作り出すためのステルスマーケティングをやるという、二重構造だ。

「広告塔」への損害賠償は認められるか

 Twitterなど様々なSNSを利用して、「ネット有名人」を作り出すことができれば、その人間を利用するだけのこと。露骨にシステムや商品の宣伝をせず、「新しいビジネスの分析」など穏当に見せかけておいて、結果としてはまるように持ちかける手法になるだろう(冒頭で述べた安愚楽がまさにそうで、海江田氏は自身の連載で巧みに参加するような文言を連ねていた)。

 広告塔への損害賠償が認められるかどうか、2013年はこれも要チェック。マルチ商法など悪質商法や詐欺まがい商法を、安直に宣伝すれば、宣伝に加わった人間も弁済義務を負うといった判断が出る可能性もある。

 もうひとつ増えるだろう可能性は、エコロジーや環境、エネルギーに関わる詐欺だ。自公連立による安倍政権になったわけだが、それでも原発再稼働は簡単にはできないし、原発の新設も容易ではないだろう。

 となれば、再生可能エネルギーがより重要視されることだろう。太陽光や風力などの設置に関わる悪徳商法、詐欺商法に注意が必要だ。安い見積もりをしておきながら、いざ設置したら「おたくの屋根では特殊な工具が必要だった」「修繕が必要だったのでやっておいた」など追加料金を請求したり、発電量がでたらめだったりなど、リフォーム詐欺同様の手口に注意しなくてはいけない。

ニセ科学の横行を許してはいけない

 ひとつ安倍政権になって気になるのは、安倍総理がオカルティックな、つまり非科学的な「水からの伝言」などに肯定的と思われるところだ(とくに奥様が)。

 詐欺は基本的にオカルトと親和性がある。ニセ科学も詐欺を支えている。ホメオパシーやデトックス、プラズマクラスターなどの多くは科学的根拠に著しく欠ける(プラズマクラスターについては検証が行われ、通常空間ではほとんど効果がないという実験結果がある。消費者庁からも指摘されている)。

 ニセ科学について肯定的とも思われるような人物が国のトップにいると、それを利用しようとする連中が出てくるのは当然だ。これもある主のステルスマーケティングのようなもので、潜在的に詐欺や悪徳商法を支えることになるのだ。

 環境問題が大切なのは言うまでもないが、だからといって、ニセ科学が横行していいはずもない。放射能除去効果があるといった詐欺商品は現在でも多数出回っているし、なかには大学教授が関わっているケースまである。見分けるのが難しいという側面は確かにある。だが、科学が分からなくても、判別する方法はある。

新しい制度や条例ができた直後は詐欺が多発する

 それは、本当に効果があるのならば、一民間企業や組織「だけ」が喧伝することはないということだ。そこをつつくと彼らは「企業や学会が圧力を加えている」といった言い訳をする。

 ふざけてはいけない。本当に環境や人体にいいものであれば、特許料を払ってでも使うのが当たり前だ。利益追求を当然とする企業ならましてや、だ。「あなただけに」の甘言に乗ってはいけない。

 2013年、本来ならば新政権になり山積する経済問題や外交問題、エネルギー問題の解決が望まれる年だ。少なくとも、詐欺師たちが「変化」を喜ぶような年にだけはしたくない。

 新しい制度や条例(法律)ができた直後は特に詐欺が多発する。そういう意味でも国や行政の動きには(賛否は別として)敏感になっておく必要があるだろう。

夏原武(なつはらたけし)

作家
1959年生まれ。雑誌編集者を経てフリーランスに。著書に「サギの手口―最新裏仕事人列伝」(データハウス) 「現代ヤクザのシノギ方」(宝島社)「バブル」(同・共著)など多数。漫画原作として「新クロサギ 13」(週刊ビッグコミックスピリッツ)「新・逃亡弁護士 成田誠 1 」(月刊 ビッグコミックスピリッツ)などを連載中。

近著に「震災ビジネスの闇」(宝島SUGOI文庫)、「反社会的勢力」(洋泉社新書y)。