2011/08/13

経営悪化後も出資募る 安愚楽牧場「会社存続のため」

http://www.asahi.com/national/update/0811/TKY201108110626.html
経営悪化後も出資募る 安愚楽牧場「会社存続のため」
2011年8月12日3時4分

「和牛オーナー制度」を運営する安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県)が民事再生法の適用を申請し、事実上倒産した問題で、経営陣が経営危機を認識した7月中旬以降も、高配当をうたった短期運用商品で新規出資を募っていたことがわかった。同社幹部が取材で明らかにした。「会社を存続させるため、なんとか資金を調達したかった」とするが、駆け込みの資金集めが被害を広げた格好だ。
この幹部によると、7月16~18日に社長ら幹部数人が資金繰りを検討。同月20日付の文書で、牛のエサなどの仕入れ先に代金の支払いの延期を求めた。
その一方で、一部のオーナーらには新商品を紹介する文書(同月19日付)を発送。「一口48万円を出資すれば、半年後には52万円を支払う」などとし、実質的な元本保証、高配当で新たな出資を募る内容だった。
複数のオーナーによると、同社の東京支店では7月28日まで社員が電話の問い合わせに応じ、新規契約も受け付けていたという。このころオーナーに届いた同社の月報誌でも、8月末を締め切りにして新規契約を募集していた。幹部は「(7月末まで)営業部は通常業務だった」と話し、全社的に資金集めをしていたことを認めた。

0 件のコメント:

コメントを投稿