2011/08/30

【埼玉】安愚楽牧場の債務弁済問題 オーナー説明会に430人

http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20110828/CK2011082802000110.html
【埼玉】安愚楽牧場の債務弁済問題 オーナー説明会に430人
2011年8月28日

和牛オーナー制度で金を集め、東京地裁に民事再生法の適用を申請した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)の債務弁済問題で、埼玉弁護士会の有志が結成した弁護団が二十七日、さいたま市でオーナー向け説明会を開いた。説明会後に個別相談を受ける予定だったが、「参加者数が予想を上回った」として急きょ中止。説明会を二回に分けて開き、延べ約四百三十人が参加した。
弁護団によると、埼玉は全国で三番目にオーナーの数が多いという。
説明会では、担当の弁護士が民事訴訟の流れや現状を説明。同社が地裁への申し立ての中で「約四千三百億円の負債がある。一九九一年の牛肉の輸入自由化以来、一頭当たりの利益は赤字傾向。オーナーには投資金の1%程度が戻る試算」とみていることを明らかにした。弁護士は「会社は客観的価値の約十倍で牛を売っていた。少しでも多くの債権を回収し経営責任も問う」とし、訴訟の原告になるよう呼び掛けた。
長野県に住む家族と合わせて三千万円以上を支払った川口市内の主婦(26)は「親が二十年以上続けていて、安定的だと思っていたのに。一円でも多く取り戻したい。裁判への参加を検討する」と話していた。 (池田宏之)

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