2011/08/23

安愚楽牧場:破綻 コスモス牧場、今後の対応を協議--小林市対策会議 /宮崎

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20110823ddlk45020601000c.html
安愚楽牧場:破綻 コスモス牧場、今後の対応を協議--小林市対策会議 /宮崎
毎日新聞 2011年8月23日 地方版

小林市は22日、和牛オーナー制度で資金調達し、経営破綻した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)が出資する市内の牧場などについて対応を協議するため、肥後正弘市長を議長とする対策会議を設置し、初会議を開いた。【重春次男、石田宗久】
市によると、同市細野には同牧場が出資する第三セクター「北きりしまリゾート牧場」(通称コスモス牧場)がある。牧場内のレストラン安愚楽は22日、休業した。また、市内に預託農家は11戸(黒毛和牛約2400頭を飼育)あるという。
対策会議は市幹部16人で構成。協議は冒頭のみ公開し、肥後市長は「市に影響が及ぶ事態だ。畜産関係者らと連携を強め、対応していきたい」と述べた。
市によると、コスモス牧場は安愚楽牧場と子会社のレストラン安愚楽、市、JA小林が出資して94年10月、設立。95年4月、観光体験型牧場としてオープンした。敷地約10ヘクタールの借地料として、三セクが年間約430万円を地主に支払うが、半額以上は安愚楽側の負担という。市は今後▽単独で負担を続ける▽閉鎖する▽JAと協議のうえ他の出資者を探す、などの方策を探るという。

◇県内債権額10億円
東京商工リサーチ宮崎支店によると、安愚楽牧場に出資した県内のオーナー会員債権者は210人で、債権額は10億3900万円にのぼる。最高債権額は6100万円。1000万円以上の債権者が32人、1000万円未満が178人だった。
全国の債権者は7万3356人で、債権額は4207億6700万円。県内の債権者数、債権額はいずれも都道府県別で46位。全国の直営40農場中、最多の15農場が県内に集中する一方、出資の比率は低かった。
口蹄疫の影響で、県内15農場のうち、現在も児湯地域の13農場ででは牛の飼育は再開されていない。
安愚楽牧場は繁殖牛のオーナーを募り、生まれた子牛の売却益を配当する商法で全国展開した。

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