http://www.tokachi.co.jp/news/201108/20110821-0010163.php
十勝の肉牛市場変動なし
2011年08月21日 14時40分
【音更】ホクレン十勝地区家畜市場(音更町音更西2線)で17~20日、肉牛市場が開かれた。放射性セシウムで汚染された稲わらを食べた東北産の牛の肉が流通した問題と、安愚楽牧場の経営破綻が判明してから初めての開催で、価格が注目されていた。取引前は素牛価格が暴落するとの見方もあったが、市場関係者の想定した下落幅よりも小幅にとどまった。素牛生産者は安堵(あんど)、安値を狙って来場した購買者には期待外れの結果となった。
1頭当たりの平均価格は肉専用種(去勢)で39万9295円と前回の市場から5%下落、同(雌)で34万4755円と同2%上昇、交雑種(去勢)で24万7569円と同10%ダウン、同(雌)で19万6792円と同7%ダウンだった。
いずれの種も落札率は93.5~98.1%と前回市場を数ポイント上回り、購買意欲が高かった。購買者は約200人。福島県など牛肉出荷停止となっている東北を中心にやや減った一方、これまで東北の市場で買っていた購買者が新たに増えたため、通常と同じ程度の人数となった。
素牛を購入後、肥育して枝肉にするまでは約20カ月かかる。セシウム牛肉問題に加えて安愚楽牧場の経営破綻の影響で今後、国内の牛の飼養頭数が減る可能性も出てくる。
地元の市場関係者は「頭数が減って枝肉価格が上がるとみて、今が買い時だと判断した人もいたのではないか」とみる。新得町の肥育農家は「思っていたより客(購買者)が多く、頑張って価格を上げて買わなければならず、きつかった」と述べた。
一方、出荷側では、前回市場より価格は下げたものの「今までが高過ぎた」という声もあり、黒毛和種の素牛を出荷した池田町の農家は「価格はそんなに悪くなかった。購買者の中にはもっと安くなることを期待して来ていた人もいたようだ」と落ち着いた取引に一安心していた。
ホクレン帯広支所は「肉牛の出荷制限が宮城県で解除され、枝肉相場も回復してきており、8月上旬に行われた安平町(胆振管内)の市場の時から状況が変わってきているため、心配するほど下がらなかった」とした。
ただ、次回(9月13~16日)の市場については「状況が読みづらくどうなるか分からない」と気をもんでいる。
十勝の肉牛市場変動なし
2011年08月21日 14時40分
【音更】ホクレン十勝地区家畜市場(音更町音更西2線)で17~20日、肉牛市場が開かれた。放射性セシウムで汚染された稲わらを食べた東北産の牛の肉が流通した問題と、安愚楽牧場の経営破綻が判明してから初めての開催で、価格が注目されていた。取引前は素牛価格が暴落するとの見方もあったが、市場関係者の想定した下落幅よりも小幅にとどまった。素牛生産者は安堵(あんど)、安値を狙って来場した購買者には期待外れの結果となった。
1頭当たりの平均価格は肉専用種(去勢)で39万9295円と前回の市場から5%下落、同(雌)で34万4755円と同2%上昇、交雑種(去勢)で24万7569円と同10%ダウン、同(雌)で19万6792円と同7%ダウンだった。
いずれの種も落札率は93.5~98.1%と前回市場を数ポイント上回り、購買意欲が高かった。購買者は約200人。福島県など牛肉出荷停止となっている東北を中心にやや減った一方、これまで東北の市場で買っていた購買者が新たに増えたため、通常と同じ程度の人数となった。
素牛を購入後、肥育して枝肉にするまでは約20カ月かかる。セシウム牛肉問題に加えて安愚楽牧場の経営破綻の影響で今後、国内の牛の飼養頭数が減る可能性も出てくる。
地元の市場関係者は「頭数が減って枝肉価格が上がるとみて、今が買い時だと判断した人もいたのではないか」とみる。新得町の肥育農家は「思っていたより客(購買者)が多く、頑張って価格を上げて買わなければならず、きつかった」と述べた。
一方、出荷側では、前回市場より価格は下げたものの「今までが高過ぎた」という声もあり、黒毛和種の素牛を出荷した池田町の農家は「価格はそんなに悪くなかった。購買者の中にはもっと安くなることを期待して来ていた人もいたようだ」と落ち着いた取引に一安心していた。
ホクレン帯広支所は「肉牛の出荷制限が宮城県で解除され、枝肉相場も回復してきており、8月上旬に行われた安平町(胆振管内)の市場の時から状況が変わってきているため、心配するほど下がらなかった」とした。
ただ、次回(9月13~16日)の市場については「状況が読みづらくどうなるか分からない」と気をもんでいる。
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