2011/08/30

債権者殺到「何すれば・・・」

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20110829-OYT8T00061.htm
債権者殺到「何すれば・・・」
(2011年8月29日  読売新聞)

安愚楽牧場問題 弁護団説明会、急きょ2回
和牛のオーナー制度を運営していた安愚楽牧場(那須塩原市)が東京地裁に民事再生法の適用を申請し、出資者への支払いを停止している問題で、安愚楽牧場被害対策県弁護団(伊沢正之団長)などが28日、宇都宮市駒生のとちぎ青少年センターで、債権者向けの説明会を開いた。弁護団の予想を上回る420人が参加。出資金への不安の声を上げながらメモを取ったり、質問をしたりして、説明に聴き入っていた。
会場となった同センターの多目的ホールには、債権者が殺到。定員の約200人を上回り、急きょ、2回に分けて開かれることになった。会場の外は、2回目の説明会を待つ約150人以上の債権者であふれた。
説明会では、弁護団の事務局長を務める須藤博弁護士らが、同社の負債総額が4330億円に上ることや、同社の民事再生手続きは実質破産とほぼ同様だということ、同社から出資金がいくら戻ってくるか具体的に説明がないことなどについて話した。
また今後、弁護団は▽和牛オーナー(債権者)の被害救済▽同社の経営者や関連会社の責任追及を検討▽同社や経営者の刑事責任について告訴・告発を検討――などの方針で活動することや、弁護団に依頼する際の手続きについて説明した。
質疑応答では、債権者から「被害者は何をすればいいのか」「弁護団は各地で立ち上がっているが違いはあるのか」などの質問があり、「会社の責任を追及するための資料が必要。面談の際に具体的に話を聞けるように用意してほしい」「弁護団同士は連携をとっているので、基本的な対応は同じになる」などと応じた。
19日に東京で開かれた同社側の説明会にも参加したという茨城県結城市の女性(54)は「会社側の説明では元金がかなり戻ってくるかもと思わされたが、今日の説明でそれがうそだとはっきりわかった」と憤った。
弁護団は、9月15日までに希望した債権者と個別面談を行った上で、正式に受任する予定。

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