http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/news/20110817/590342
安愚楽、神戸で債権者説明会 三ヶ尻社長が「私財も処分」
(8月18日 05:00)
民事再生法の適用を申請した黒毛和牛生産の安愚楽22 件牧場(那須塩原市埼玉)は17日、神戸市で初の債権者説明会を開いた。同社の和牛オーナー制度への出資者は全国約7万3千人に上る。説明会で三ヶ尻久美子社長は「皆さまのご理解に背く形になり、おわび申し上げます」と涙ながらに陳謝し、私財を処分して債権者への弁済に当てることを明言。同社代理人弁護士は会社の全資産を売却し、債務弁済する方針を示した。
説明会は「グリーンアリーナ神戸」で午前と午後の2回に分けて行われ、関西のオーナーを中心に計約900人が出席した。
午前の出席者によると、三ヶ尻社長は「昨年の口蹄疫問題が落ち着いたと思った直後、福島第1原発事故の影響で和牛の放牧制限や出荷停止を余儀なくされた。併せて既存オーナーの解約が相次ぎ、資金繰りが急激に悪化した。一企業の努力ではいかんともし難くなった」などと経緯を説明した。
民事再生手続きの申立書によると、負債額は約4330億円。大部分は出資者に対する負債で約4200億円となっている。
代理人弁護士は今後の弁済方針について、全事業の第三者への譲渡の可能性を探るとしたほか、早ければ半年後に固まる再生計画に賛同した出資者に対し、保有する和牛の売却代金を均等割りして支払うとした。ただ全額弁済は不可能との見方を示した。
出資金がいくら戻るかの配当率に関し、代理人弁護士は「(資産などの)調査が終わっておらず断定的なことはいえない」とした。民事再生法を選択した理由を「オーナーの財産維持に直結する牛の生命を守ることを最優先した。事業を譲渡されたスポンサーがその事業を継続する考え方」などと述べた。
債権者の質問に答え、代理人弁護士は「(スポンサーが見つかったとして)オーナー制度をそのまま継承することは難しい」「国や東京電力との具体的な損害賠償交渉を始めたい」などとした。
説明会は19日にも東京都内で開かれる。
安愚楽、神戸で債権者説明会 三ヶ尻社長が「私財も処分」
(8月18日 05:00)
民事再生法の適用を申請した黒毛和牛生産の安愚楽22 件牧場(那須塩原市埼玉)は17日、神戸市で初の債権者説明会を開いた。同社の和牛オーナー制度への出資者は全国約7万3千人に上る。説明会で三ヶ尻久美子社長は「皆さまのご理解に背く形になり、おわび申し上げます」と涙ながらに陳謝し、私財を処分して債権者への弁済に当てることを明言。同社代理人弁護士は会社の全資産を売却し、債務弁済する方針を示した。
説明会は「グリーンアリーナ神戸」で午前と午後の2回に分けて行われ、関西のオーナーを中心に計約900人が出席した。
午前の出席者によると、三ヶ尻社長は「昨年の口蹄疫問題が落ち着いたと思った直後、福島第1原発事故の影響で和牛の放牧制限や出荷停止を余儀なくされた。併せて既存オーナーの解約が相次ぎ、資金繰りが急激に悪化した。一企業の努力ではいかんともし難くなった」などと経緯を説明した。
民事再生手続きの申立書によると、負債額は約4330億円。大部分は出資者に対する負債で約4200億円となっている。
代理人弁護士は今後の弁済方針について、全事業の第三者への譲渡の可能性を探るとしたほか、早ければ半年後に固まる再生計画に賛同した出資者に対し、保有する和牛の売却代金を均等割りして支払うとした。ただ全額弁済は不可能との見方を示した。
出資金がいくら戻るかの配当率に関し、代理人弁護士は「(資産などの)調査が終わっておらず断定的なことはいえない」とした。民事再生法を選択した理由を「オーナーの財産維持に直結する牛の生命を守ることを最優先した。事業を譲渡されたスポンサーがその事業を継続する考え方」などと述べた。
債権者の質問に答え、代理人弁護士は「(スポンサーが見つかったとして)オーナー制度をそのまま継承することは難しい」「国や東京電力との具体的な損害賠償交渉を始めたい」などとした。
説明会は19日にも東京都内で開かれる。
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