2011/08/04

安愚楽牧場が経営悪化 牛肉価格下落など要因

安愚楽牧場が経営悪化 牛肉価格下落など要因
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/economics/news/20110802/579070
(8月2日 05:00)

黒毛和牛生産の安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)が債権債務調査を東京都内の弁護士に依頼したことが1日、東京商工リサーチ宇都宮支店の調べで分かった。資金繰りの悪化により、取引先への代金支払いが停止状態にあるという。福島第1原発事故の影響で、牛肉の市場価格が下落したことなどが原因としている。
同支店によると、担当弁護士が資産・債務の調査を1カ月以内に終え、今後の方針を決定するという。
同牧場は、1979年に牧場経営を開始。繁殖牛のオーナーを募集し、生まれた子牛を買い取る黒毛和牛委託オーナー制度の運営、食肉加工品の製造販売などで事業を拡大した。自社、預託先牧場は全国に約380カ所あり国内最大規模。オーナー制度の会員は約3万人に上るという。
昨年の宮崎県の口蹄疫問題に加え、原発事故による放牧制限、放射性セシウムの検出による福島県産牛肉の出荷制限などで、経営状況が悪化したという。2011年3月期の売上高は約1027億2300万円。

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