2011/08/17

安愚楽牧場:初の債権者説明会 三ヶ尻社長が涙の謝罪

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安愚楽牧場:初の債権者説明会 三ヶ尻社長が涙の謝罪
2011年8月17日 14時23分 更新:8月17日 14時40分

和牛オーナー制度で約7万人の出資会員を集め、民事再生法の適用を申請した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県、三ヶ尻久美子社長)は17日、神戸市で初の債権者説明会を非公開で開き、出資者ら約300人が詰めかけた。出席者によると、三ヶ尻社長は「(福島第1原発事故の影響で)オーナーの契約解除が相次ぎ、資金繰りが急激に悪化した。皆様の理解に背く形になったことをおわびします」と涙ながらに謝罪した。
説明会は午前と午後の2回開催。午前の出席者によると、同社は経営破たんの理由を口蹄疫(こうていえき)や福島第1原発事故で和牛価格が下落したことを挙げ、「一企業だけでは何ともしようがなくなった」(三ヶ尻社長)と釈明した。
今後の方針については▽再生計画に賛同した出資者には保有する和牛の売却代金を均等割りして支払うが、全額返還はできない▽社長の個人資産を弁済に充てる▽東京電力への賠償請求を検討する--などを示した。説明会は19日にも東京都内で開かれる。
会場では出資者から「老後の資金がダメになった」などの訴えが相次いだという。高知県内の無職男性(70)は取材に「満足のいく説明は全くなかった。経営が悪化した後も勧誘するなんて絶対に許せない。1円でも多く返してほしい」と怒りをあらわにした。
【金森崇之】

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