2011/08/10

「30年以上減額、遅延なし」謳うも…

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「30年以上減額、遅延なし」謳うも…
最終更新:2011年08月10日 10時20分

バブル期には10%近く、また景気低迷後でも3%以上の高い運用利回りをうたってきた、安愚楽牧場。契約では解約には違約金10%、全額返金など募集時期によって条件が異なるが、牧場側にそこまでの原資があるかどうか不明。戦後最大の「消費者被害」となることは確実視されている。
東京電力の福島第一原発の事故後に解約が増えているようだ。今年の募集商品で同社の約款には「途中解約も可能」となっている。ただし、契約金の10%の違約金が必要となるそうだ。
ただし、牧場の再建計画がどうなっているのかは現時点では不明ながら、現在の牧場に全出資者分の解約を賄い切るだけの体力はないことが予想される。
同社の広告では「利益や契約金は保証されたものではない」とした上で、30年以上も(配当金の)減額や遅延は一度もないとしている。そして、天災や疫病などの被害を最小限に抑えるため、直営牧場を40カ所に展開しリスク分散を図っているという。
出資者に安心を与えるための売り文句も、この一大事には効き目はなかった。

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