2011/09/07

煙樹ケ浜に過去最大量の漂着ごみ

http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2011/09/post-454.html
煙樹ケ浜に過去最大量の漂着ごみ
2011年9月 8日

大雨のたびに日高川からの流木など漂着ゴミが打ち上がる美浜町の煙樹ケ浜には、 今回の豪雨で過去最大量のゴミが打ち上がった。 町内では日高川町小釜本の安愚楽牧場から流された牛の漂着が約160頭確認されており、 町は対策本部を設置し、 牛の回収を優先して対応を検討中。 海岸に積み上がった流木等のごみの撤去は国の災害復旧事業の適用を申請し、 シラス漁地引き網のエリアについては町単独でゴミの移動を行う方向で検討が進んでいる。
台風が過ぎた4日朝、煙樹ケ浜には流木とともに多くの牛が流れ着き、町は6日現在、町内で生存牛37頭、死亡牛120頭を確認。生きている牛は安愚楽牧場が回収、死骸については県が中心となって6日から回収作業が始まった。腐敗が進むなか、 町の漂着物関係の対策本部は牛を優先しながら対応を検討している。
町内には日高川から押し出された流木等も大量に打ち上がり、煙樹ケ浜は和田のキャンプ場から本ノ脇の県道三差路付近にかけて、高さ1・5㍍ほどまでごみが積み上がった状態。これについては県が国に対して災害復旧事業の適用を申請する方向だが、国の審査にまだしばらく時間がかかるとみられ、町はシラス漁の地引き網が一日も早く操業再開できるよう、漁業エリアのごみの移動を町単独で行いたいという。
漂着物等の対策本部長を務める上田収司副町長は、 「従来の台風による漂着ごみは、高波によって内陸側へ押し上げられていたが、今回の台風は高波がおさまったあとに流れ着いたらしく、波打ち際に打ち上げられているのが特徴。このごみの中にまだ牛が何頭も埋もれているかもしれない。 とにかくできるだけのことを早く対応していきたい」 と話している。

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