2011/09/03

山岡さん初入閣 喜ぶ地元

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20110902-OYT8T01249.htm
山岡さん初入閣 喜ぶ地元
(2011年9月3日  読売新聞)

知事「安全な地域作りの先頭に」
野田内閣が2日に発足し、衆院栃木4区選出の山岡賢次さん(68)が国家公安委員長として初入閣を果たした。山岡さんは参院2期を務め、衆院5期目のベテラン。待望の閣僚就任に、地元の支持者からは喜びの声が上がった。
「国家公安委員長内定」。午前10時過ぎ、テレビでテロップが流れると、小山市西城南の事務所には支持者から祝福の電話が次々とかかってきた。
秘書を務める保母欽一郎県議は午前10時頃、山岡さんから電話を受け、「大臣の拝命を受けた。地元のみなさんへの報告を頼む」と言われた。支持者の中には、「農林水産大臣じゃないの?」と驚いた様子で電話してくる人もいたという。
小山市連合後援会の清水栄二会長は「大臣就任を待ち望んでいたので、本当にうれしい。大震災後で大変だと思うが、日本のために活躍してくれると信じている」と期待を込めた。
一方、福田知事も「安全・安心な地域作りの先頭に立ってほしい」と述べた。消費者行政の分野では、放射性物質による食品汚染問題について「暫定規制値を超えないものは安全だと、消費者へしっかりメッセージを発してほしい」と語った。

2日夜、新閣僚の記者会見で、山岡さんは原発事故による農畜産物などの風評被害について「国家的責任も考えなくてはいけない」と述べた。
山岡さんは1983年、自民党から参院比例に立候補、初当選。93年には、衆院旧2区に立候補して当選した。その後、新進党、自由党を経て民主党に。民主党では国会対策委員長などを歴任。小沢一郎元代表の側近としても知られている。

■安愚楽牧場問題解決へ進展期待
山岡さんが手がける治安、消費者行政の分野に関しては、県内にも関係する様々な問題があり、その解決にリーダーシップを発揮するよう求める声が上がった。
足利市と群馬県太田市で発生した5件の幼女殺害・失踪事件。被害者家族は7月、中野寛成・国家公安委員長(当時)に対し、同一犯の可能性を視野に入れた再捜査をするよう求めたばかりだ。1979年に殺害された福島万弥ちゃん(当時5歳)の父、譲さん(57)は「山岡さんは県選出で、事情を知っているので期待が持てる。最近は短い期間で大臣が代わることが多かったが、この問題に片を付けるつもりで腰を据えて取り組んでほしい」と話した。
一方、山岡さんは消費者相を兼務するため、戦後最大の消費者被害になることも懸念される「安愚楽(あぐら)牧場」(那須塩原市)の倒産について、同社に出資している和牛オーナーら関係者からは解決に向けた取り組みの推進を望む声も聞かれた。
安愚楽牧場被害対策県弁護団事務局長の須藤博弁護士は「消費者庁は発足から2年たつが、各省庁の役人の寄せ集めということもあり、まだ何もしていない印象」と指摘する一方、「どうみても安愚楽のビジネススタイルは問題なのだから、先頭に立って、役人に発破をかけて変えていってほしい」と話した。
約300万円を出資したオーナーで、山岡さんの地盤に住む男性会社員(42)も「なぜ問題が起きたのか、政治の責任もあるのではないか。山岡さんにはそういうことの調査にも取り組んでほしい」と期待していた。

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