2011/09/07

オーナー「どうせだめ」

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20110907-OYT8T00034.htm
オーナー「どうせだめ」
(2011年9月7日  読売新聞)

安愚楽再生手続き あきらめ、不安交錯
民事再生法の適用を申請していた安愚楽牧場(那須塩原市)に対し、東京地裁が手続きの開始決定を認めたことについて、オーナーからは「どうせだめ」「とにかく早く、少しでも多くお金を返してほしい」などの声が上がり、あきらめや不安、切実な思いが交錯した。
12年間にわたり、夫婦で550万円を投資してきた壬生町の40代女性。「民事再生が認められてよかったのか、破産して管財人に任せた方がよかったのかわからない」としつつ、「どうせ会社はもうだめ。ホテルなど売れるものを売って、1日も早く1円でも多く返して欲しい」と話す。同じく出資する女性の知人の中には、再建すればまた配当はもらえると信じている債権者もいるという。女性は「会社は、もっと実情を誠実に伝える努力をして」と訴えている。
約750万円を出資した宮城県の男性(69)は「事業を続けたことで、我々への返済が増えるのならいいが、どうかわからない。損害賠償の訴訟を起こした方がいいのではないか」と話し、近く被害者弁護団に依頼する予定だという。
約5000万円を出資している東京都の女性(67)は「民事再生で事業を継続したとしても、安愚楽牧場の事はもう信用できない。もう向こうのシナリオに乗るつもりはない」と憤る。この女性も弁護団に依頼する予定で、「被害者側が主導権を握るような形で、会社の違法性や体質の問題を明らかにしていってほしい」と話している。

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