2011/09/04

「再生・救済厳しい状況」県弁護士会、出資者らに説明会

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20110904-OYT8T00039.htm
「再生・救済厳しい状況」県弁護士会、出資者らに説明会
(2011年9月4日  読売新聞)

安愚楽牧場問題
和牛オーナー制度を運営する「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の民事再生法適用申請を受け、県弁護士会は3日、県内の出資者や預託農家を対象にした説明会を鹿児島市で開いた。県内各地から44人が参加。弁護士会の消費者問題対策委員会に所属する弁護士5人が、再生手続きや配当の見込みなどについて説明した。終了後、同委員会の森雅美委員長は「弁護団設立の必要性を感じた」と話した。
説明会で、森委員長は「清算型の民事再生になりそうで、再生・救済ができるような状況ではない」と報告。参加者からは「第一にすべきことは何か」「刑事責任や損害賠償責任を問えるのか」といった質問が出され、弁護士らは「債権届を出すことが最優先」「経営陣は破産するだろう。お金を取り戻すことは難しい」などと答えた。
説明会に参加した鹿児島市の40歳代の女性は、約20年間にわたり計約8600万円を出資したという。「安愚楽牧場から届いた通知で民事再生法適用申請のことを知り、その日は何も食べられなかった。老後のために少しずつためていたのに……」と、ぼう然とした様子で話していた。
県弁護士会によると、弁護士事務所や消費生活センターに連日、この問題で多くの相談が寄せられている。県内では1日、安愚楽牧場から肥育や繁殖の預託を受けている19牧場の未払い金を回収するため、有志の弁護団が結成された。

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