2011/09/05

安愚楽牧場 JA北海道中央会が交渉窓口に

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安愚楽牧場 JA北海道中央会が交渉窓口に
2011年09月05日 14時34分

黒毛和牛生産の「安愚楽牧場」(本社栃木県)が東京地裁に民事再生法の適用を申請した問題で、JA北海道中央会(飛田稔章会長)は、道内預託農家や各JAの委任を受けて、安愚楽側との交渉窓口を担うことにした。個別に弁護士に委任する農家らとも連携する考えで、飛田会長は「組織化して交渉することが大事」と話している。
5日午前、帯広市内の農協連ビルで開かれた十勝管内の関係組合長会議で、飛田会長が説明した。
会議には浦幌、足寄など管内7市町村のJA組合長、ホクレン、十勝農協連など関係者約20人が参加。道中央会の阿賀準一経営対策部長と澤田昌広顧問弁護士(札幌)が状況を説明し、今後の対応について話し合った。
飛田会長は「道内の畜産農家、JAへの影響を重要視している。預託農家が経営を継続できる方向をきちんとつくらねばならない。組合員でない農家にもしっかり対応し、弁護士を中心に皆が一緒に交渉することが大切」と述べた。
道中央会によると、全道の預託農家数154戸(個人139戸)のうち現在、道中央会の顧問弁護士に委任しているのは約30戸。現在、各JAを通じて預託農家に委任を呼び掛けている。非JA組合員にも市町村を通じて参加を促す。
安愚楽側との交渉については、民事再生の開始決定が出ておらず、具体的交渉に入れない状況。阿賀部長は「今は優先債権として餌代が出ているが資金繰りが滞ると優先弁済もできない。預託牛もやがて処分する方針なので、それまでに経営をどうするか」と今後の課題を指摘した。
JAうらほろの馬場幸弘組合長は「預託形式での継続を望む組合員が多い。安愚楽の資金繰りがいつまで続くのかが一番関心のあるところだ」と話していた。
十勝管内には12市町村に預託牧場53戸があり、預託牛9232頭がいる。3日に11市町村42戸が農家組織「十勝ブロック安愚楽対策協議会」を設立している。

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