2011/09/15

■ 白老のバイオマス施設、計画額を8200万円下回る

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■ 白老のバイオマス施設、計画額を8200万円下回る
【2011年9月14日(水)朝刊】

白老町議会定例会9月会議が13日開かれ、一般質問に大渕紀夫(共産党)、前田博之(無会派)、西田祐子(清風クラブ)、及川保(同)の4議員が登壇。町側は機能不良などで計画通りの固形燃料生産が達成されていないバイオマス燃料化施設の販売実績は21、22両年度で3660万円、計画額より8290万円下回ったことを明らかにした。前田議員の質問に答えた。
同議員は「今年4月から8月の生産量は目標比68%にとどまっており、生産量は3年連続して目標を大幅に下回る」と指摘。さらに「厳しい財政状況のなかで結果的に税金にツケを回すことになっている。同施設は将来的に見て、見直し程度でいいのか。そろそろ大きな転換点を迎えるのが必至だと思う」と迫った。
飴谷町長は「いま目標数字に達していないから失敗だとはならない。目標に向かって改良を進めていく。早い時期に目標を達成するよう頑張らなければならない。失敗だと思っていないし、先進的な取り組みをしていると思う」と答え、見解に隔たりを見せた。
12日に3期目不出馬を表明した飴谷町長は会議の冒頭、2期8年間中の議会の協力に感謝するとともに「これからはいずれにしても新人の方が町長。私同様、今まで通り温かい気持ちで見守っていただきたい」と述べた。
「町長として一番つらかったことは」と質問した大渕議員に飴谷町長は「行革に伴って100人以上が辞められた。私の責任のもとで行ったが、辞めた方も、そして残った職員も議会もみんな大変だった。そして光が見えてきて財政的にも普通の町に近くなった」と述べた。
西田議員は地域防災計画の見直しについて質問。町側は「津波対策として標高10メートル以上の高台など、一時避難場所として約20カ所を候補地に選び、避難経路設定など町内会との打ち合わせを進めている」と答えた。
及川議員は「白老牧場」を有し、このほど民事再生手続き開始が決定した安愚楽牧場について取り上げた。町側は町内に和牛預託先農家が1軒あり、繁殖雌牛約640頭を預託しているが、預託料に遅延がないことを報告。白老牛ブランドに対する影響も「無い」と答えた。
きょう14日も一般質問を続行、吉田和子(公明党)、山本浩平(新風)、斎藤征信(共産党)の3議員が登壇する。
(富士雄志)

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