2011/09/22

安愚楽牧場問題 預託農家が全道対策協議会設立

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安愚楽牧場問題 預託農家が全道対策協議会設立
2011年09月22日 15時11分

【足寄】黒毛和牛生産の安愚楽牧場(本社栃木県)が東京地裁に民事再生法の適用を申請し、再生手続きが開始された問題で21日、道内の和牛預託農家約50戸が足寄町内に集まり、「全道安愚楽対策預託者協議会」を設立した。預託料の未払い金の返還や、預託システムを引き継ぐ企業がないか関係各機関に協力を呼び掛ける。会長には明河修さん(53)=足寄町=を選んだ。安愚楽問題で全道規模の協議会が設立されたのは初めて。
十勝ブロック安愚楽対策協議会の会長を務める明河さんらが呼び掛け、足寄町、浦幌町、清水町、オホーツク管内津別町、根室管内別海町、中標津町などの預託農家が同日、道立足寄少年自然の家・ネイパルあしょろで「全道安愚楽対策意見交換会」を開いた。意見交換会には預託農家ら約70人が出席、意見交換後に協議会の設立を決めた。
協議会には現時点で道内の預託農家の3割に当たる約50戸が参加、安愚楽側に未払いとなっている預託料の返還を求める。
和牛預託事業を引き継ぐ企業を探す上で、農水省など関係各機関にも協力を求める。同会未加入の預託農家にも入会を呼び掛ける。
留萌管内手塩町の男性は「福島第1原発の問題がなければシステムは機能していた。国の責任で一頭いくらの補助金があってもいい」、浦幌町の預託農家は「安愚楽側の求めでここ数年設備投資を増やしてきた。まとまって陳情などができないか」などと述べていた。
明河会長は「牛の命・価値を守るのが第一。安愚楽の形態で預託事業を継続できるよう、みんなで各方面に働き掛け続ける」と話していた。

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