http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2011/09/post-453.html
牛の死骸回収も始まる
2011年9月 8日
安愚楽牧場が水没し、 飼育していた和牛約550頭が流され、 各地で死骸が見つかっていることを受け、 県は6日午後から本格的な回収作業をスタートさせた。
回収しているのは、 和歌山市に支店がある徳島県の運搬・処理専門業者。 町や県の担当者とともにトラックやクレーン付きのユニック車に分乗し、 走り回っている。 同日午後3時すぎには、 田尻地内で行方不明者の捜索をしていた御坊署員や自衛隊員ががれきに埋もれて死んでいる1頭を見つけ、 クレーンでつり上げて回収した。 最終的には徳島県まで運び、 専門施設で処理されることになっている。 初日は午後からの作業で、 実際に回収できたのはわずかだった。 生きている牛は安愚楽牧場の系列牧場に運ばれているという。
牛は現場下流の中津地区ほか市内の日高川沿い、 美浜町の煙樹ケ浜、 由良町白崎海洋公園、 遠くは有田や和歌浦周辺にも数多く流れ着いたとの報告がある。 流されたうち生き残ったのは数十頭、 多くが死んでいるとみられているが、 正確な数字は把握できていない。 流出から3日が経過して腐敗が始まっており、 周辺の衛生状態や異臭が問題化。 中津地区の住民は 「がれきの下で死んでいるのだろうか、 かなりにおう」 と表情を曇らせている。 県によると、 口蹄疫など伝染病の心配はないという。 回収費用は、 県と安愚楽牧場とで検討している。 県畜産課では 「衛生状態を考慮して可能な限り早急に回収したい。 ただ、 状況によって優先順位をつけて作業するので、 理解してほしい。 腐敗してきているので、 触ったりしないようにお願いします」 と協力を求めている。
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