2011/08/31

安愚楽牧場4300億破綻。そもそも悪名高い「和牛預託商法」の「生き残り」安愚楽牧場に、なぜ大金を預けるのか。――出資詐欺の悪党手口を全部書く!

http://www.nikkeibp.co.jp/article/sj/20110823/281550/
安愚楽牧場4300億破綻。そもそも悪名高い「和牛預託商法」の「生き残り」安愚楽牧場に、なぜ大金を預けるのか。――出資詐欺の悪党手口を全部書く!
作家 夏原武
2011年 8月31日

豊田商事の2倍以上、空前絶後の被害額
豊田商事事件は、永野会長の凄惨な最後で強く記憶されているが、なによりも注目すべきは、2000億円と言われる被害額だろう。
マルチや詐欺・詐欺商法では他にもオレンジ共済組合事件(96億円)、経済革命クラブ事件(350億円)などがあるものの、2000億円という被害額は目を疑うほどであった。
2000億はとにかく巨大で、これ以上の巨額な被害を生む事件は起きないだろうと言われていた。
しかしつい最近、豊田商事の2倍以上もの被害額の事件が起きてしまった。和牛オーナー制度運営「安愚楽牧場」倒産である。
2011年8月22日時点において「詐欺である」と認定されたわけではなく、今のところは「経営不振によるもの」とされている。だが、疑わしい部分もあり弁護団からは「詐欺的」という言葉が出ている。
筆者も長年詐欺や詐欺商法を見てきた「プロ」として、とてもではないが、現時点での牧場側のコメントには首肯できない。
今日はこのあたりのカラクリを全部書いてしまおう。

安愚楽牧場は、悪名高い「和牛預託商法」とどう違うのか
最初に以下の記事を読んでもらおう。
4300億円を超える負債が判明した和牛オーナー制度を運営する「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市)。
全国安愚楽牧場被害対策弁護団(団長・紀藤正樹弁護士)は、違法な勧誘が行われていた可能性があるとして消費者庁に行政処分などを求め、「5000億円以上の被害規模が確実な情勢で、豊田商事事件を上回る戦後最大の消費者被害となる」と危機感を強める。
同社は経営が悪化した7月中旬、これまでより高利回りで新たなオーナーを勧誘しており、被害拡大につながったとみられる(読売新聞2011年8月16日)
まず考えてもらいたい。そもそも「和牛オーナー制度」というのが、真っ当な商売なのだろうか?
この名称を聞いて思い出されるのは、90年代に「和牛預託商法」と呼ばれた悪徳ビジネスである。

「和牛預託商法」のイカサマ手口
「和牛預託商法」とは、簡単に言えば、和牛仔牛の飼育に出資することで「成牛となって売買されたときに、高額な配当を得られる」と謳うもの。
きちんと機能すれば理論通りになるのかもしれない。しかし実際には「高配当」がひとり歩きし、実際には「飼育も牛保有もしてない」などという会社が続出した。
早い話、単に出資金を集めるだけの詐欺が行われていたのである。
これまでに弁護団が結成されただけでも「和牛の里共済牧場」「あさぎり高原共済牧場」「ふるさと共済牧場」「みちのく都路村共済牧場」などの事件がある。
こうした事件が起きた背景には「特定商品等の預託等取引契約に関する法律」に家畜が含まれていなかったことがある。

安愚楽牧場は、和牛預託商法の「生き残り」
1996年から97年に被害が続発した和牛預託商法を鑑みて、同法律にの特定商品に家畜が含まれることになった。
それにより、前述の牧場をはじめ、最盛期に17社もあった預託会社は、出資金返還に応じざるを得なくなり、次々に破綻。
軽井沢ファミリー千紫牧場とジェイファームの両社長は、出資法違反と詐欺で逮捕・起訴に到っている。
つまりはっきり書けば、「和牛預託商法」はかなり怪しい商売だったわけである。
安愚楽牧場の「和牛オーナー制度」、どことなく「和牛預託商法に似ている」と思わないだろうか。
それもそのはず。実は安愚楽牧場はこの「和牛預託商法の元祖」と呼ばれていたのである。破綻せずに生き残ったのは、曲がりなりにも牛を飼育する実態があったからだ。

なぜ安愚楽牧場に何千万も金を預ける
早い話、安愚楽牧場は「和牛預託商法」グループ「最後の生き残り」なのである。
つまり、出資法違反や詐欺で逮捕者が出たビジネス業界の一員であったことは間違いないのだ。
この話は当時さんざん報道されていたわけで、そのような企業に出資するリスクは明白だったはず。なのに疑問も抱かず、なぜ何千万も虎の子の金を預けるのか。
和牛預託商法の話に戻そう。
この商法をやっていた連中は、集めた金を牛の飼育などには使わず、不動産投資など他のことに使っては費消していったのが実態。集めた金から「配当金」を払うという、詐欺独特の自転車操業状態であったこともわかっている。
要するに「和牛」という高級商品をお題目にしてはいるものの、中身はずっと以前から存在している出資詐欺や投資詐欺の類と同じなのである。

エビ養殖、和牛飼育……、毎度おなじみ「出資詐欺」
出資詐欺は手を変え品を変え登場する。なぜならある商法が行き詰ってバレると、別の品に変えてカモを探すからだ。
考えてもみてほしい。真珠養殖詐欺だの東南アジアでのエビ養殖詐欺など、大規模な詐欺事件の報道を思い出すはずだ。
もちろんいずれも「養殖」実態はほぼなく、金を集めるだけが目的という悪質なもの。被害者も多数出ている。
金を集めるだけ集めると配当が滞り、「台風でエビの養殖が打撃を受けた」とかなんとか言い訳しながら、悪党は撤退を始めるわけだ。
養殖というビジネスが重要なのはたしかだが、それによって高配当が得られるという絵図には、なんの保証もない。

高配当なら、なぜ銀行に行かない?
そもそも、もし高配当が本当であれば、一般投資家などに小口で売る手間を掛けるより、銀行に話を持ち込めばいい。喜んで出資してくれるはず。
――なのになぜ年寄りの退職金を狙ってくるのか。
投資する前にたったこれだけ考えれば、「怪しい」とわかりそうなものである。
こういった怪しい出資・投資話は、枚挙に暇がない。ラスベガスカジノ出資から始まり、ブラジルで金鉱山に出資しないかとか、果てはアフリカの砂金産出地域の不動産購入などまである。
毎年のように話が出てくるのだが、ここ数年では、マカオカジノ出資があちこちで勧誘されていたのが記憶に新しいところだ。

安愚楽牧場「手口」は、撤退期の詐欺ビジネスに酷似
和牛預託というのは、本質的には素人が関わるものではない。
生産農家や共同組合員などがリスク分散の意味も込めて出資を募集するもの。本来、成牛が売買されたとしても「高級和牛肉がもらえる」程度のものだ。
つまり、和牛預託「商法」とはまったく違うし、そもそも儲かるものではない。
今回の安愚楽牧場事件で弁護団が指摘しているのは、破綻が明らかになった時点でも、新たに勧誘し、しかも配当率をアップしている点。
これは撤退期の詐欺商法がよくやる手口に、きわめてよく似ている。
つまり、詐欺商法業者の話だが、もう破綻必須と悟った悪党が、社会で目立つ危険性を犯しても、「行きがけの駄賃」で被害者を増やして逃げるパターンだ。

安愚楽牧場「配当」はどこから出ていたのか
そこがきわめて「詐欺的」なのである。
今回の安愚楽牧場も、この「逃走パターン」に酷似している。
これに対し安愚楽牧場側は「末端にまで情報が行き渡っていなかった」と言い訳している。
まさに盗っ人猛々しい言いぐさだ。破綻が見えているのなら、細かな話は伏せていたとしても新規勧誘の全面禁止を通達することぐらい、いくらでもできるはずだからだ。
被害者の話も報道されているが、これまで配当が滞ることはなかったと話している。
たしかに配当さえ続いていれば、問題はない。
問題は、その配当をどこから出していたかだ。生育牛の売却利益から出ていたならいいが、集めた金額を考えるに、出資金から配当を捻出していたのではないかと思えてしまう。

出資金は保全されていたのか?
穿った見方だとは思うが、この手の「商法」には、よくあることだからだ。
つまり「配当を出し続けている」という事実が、新規顧客を呼び込むための「餌」になるからである。
筆者のこれまでの同様事件の取材例の話をしよう。
被害者が見せてくれる通帳には、きちんと決まった日付で配当が記されていることが多い。
ただし、出資した金額に比べれば微々たるものだ。たとえば1000万円出資して年8%配当であれば、わずか80万円。5年受け取っても、元金の半分にもならない。
それなのに配当を受け取った「カモ」は、知り合いなどに「いい出資先」として紹介したりする。そのときに圧倒的な効力を有するのが、「配当の事実」なのである。

残るものなどない
しかし、ここで「もしこの出資先が詐欺企業だったらどうするか」、ちょっと考えてみよう。
前述の計算でもわかるように、事業など一切していなくても、配当は預かった金から払うことができてしまう。
つまりひとりの出資金で、12人くらいのカモに1年配当を出せる。残り11人の1億1000万円は、まるまる懐に入れればいい。たった1年でこれだ。
早い話、「約束した配当」を続けても、詐欺師の手元には莫大な金が残るのである。
つまり、配当などはなんの保証にもならないというわけだ。
この手の詐欺でいちばん困るのは、兌換できるものが一切手元に残らないことである。
契約証であろうと預かり証であろうと、そんなものは私企業が発行しただけのものであり、公的な保証とはまったく関係ない。
現物が存在していればまだいいが豊田商事事件でもわかるように、そもそも投資事業をしていないのだから、現物すら存在しない。

生き物に投資する危うさ
今回の場合、現物は存在するのだが、なにしろそれは生きた牛である。被害弁済として受け取れるものではない。
さらに、売却したとしても被害額を埋めることなど絶対に不可能なのである。
たしかに、311の東日本大震災による影響はあっただろうし、原発による放射能の影響もあったのだろう。
だが「それがすべて」と思えないのは、和牛預託商法というビジネスの範疇に存在しているからである。
高級和牛は高級マグロ同様、宝石のような取引価値を有している。が、それは消費が前提にあるわけで、需給バランスが大きく影響してくる。
安定した一定相場が続くという保証はどこにもない。

怪しい投資話には乗るな
震災も原発もなかったとしても、だから大丈夫だったという理屈にはならない。
最低金利が続き、景気の先行きも不透明、そこに加えての震災・原発という未曾有のアクシデントが起きている日本では、資産をどう運用したらいいのか誰もが迷うことになる。
だが、だからといって、理論ばかりが先走りし、自分に都合のいい経済見通しや市場分析ばかりの業者に預けることは絶対に避けなければいけない。
今回は、その典型的なケースであることだけは間違いない。
仮に詐欺としての認定がなかったとしても、被害額が史上最大になるという意味では、同じことなのである。

夏原武(なつはらたけし)
作家
1959年生まれ。雑誌編集者を経てフリーランスに。著書に「サギの手口」(データハウス)「現代ヤクザのシノギ方」(宝島社)「バブル」(同・共著)など多数。漫画原作として「クロサギ」(小学館ビッグコミックスピリッツ)「ギャングスターズ」(秋田書店プレイコミック)を連載中。

安愚楽牧場:再生法申請 被害対策弁護団、きょう結成 債権者1000人超に /群馬

http://mainichi.jp/area/gunma/news/20110831ddlk10020245000c.html
安愚楽牧場:再生法申請 被害対策弁護団、きょう結成 債権者1000人超に /群馬
毎日新聞 2011年8月31日 地方版

和牛オーナー制度で資金を集めていた「安愚楽(あぐら)牧場」(本社・栃木県那須塩原市)が民事再生法の適用を申請した問題で、「安愚楽牧場被害対策群馬弁護団」が31日に結成される。東京商工リサーチ前橋支店によると、県内の債権者は1062人、債権総額は58億9200万円に上っており、弁護団は9月10日に説明会を開催する。
弁護団は群馬弁護士会所属の有志9人で結成し、他県の弁護団と連携して安愚楽牧場の経営実態などを調査し、債権者の救済に向けて活動する。
同弁護士会が27日に行った電話相談には56件(債権総額約8億3500万円)の相談が寄せられ「債権は返金されるのか」「牧場の再生手続きは今後どうなっていくのか」などの質問が大半だったという。県内の消費生活センターには今月1~28日に計42件の相談があった。
一方、東京商工リサーチ前橋支店によると、県内で債権額1000万円以上は149人おり、1億円以上も1人(債権額1億7000万円)いた。
弁護団結成準備会の樋口和彦代表は「多くの県民が困っている。今後の手続きの手助けや見通しを説明できるよう努力したい」と話している。
説明会は午後6時から、前橋市野中町の県勤労福祉センターで。参加費無料。【鳥井真平】

「安愚楽」和牛オーナーは賠償対象外 東電方針、牧場とは交渉

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110831/biz11083110080003-n1.htm
「安愚楽」和牛オーナーは賠償対象外 東電方針、牧場とは交渉
2011.8.31 10:08

東京電力は、福島第1原発事故の損害賠償問題で、東京地裁に民事再生法の適用を申請した「安愚楽牧場」(栃木県那須町)の7万人超の和牛オーナーについて、個別の賠償請求には応じない方針だ。同牧場の破綻に対する損害については今後、交渉するが、どこまで債権者の救済につながるかは不透明だ。
東電の広瀬直己常務は30日の会見で、「オーナーの方の出資は原子力事故とは関係ない」と述べ、賠償に応じない方針を示した。
同牧場は、原発事故とその後の放射性セシウムに汚染された牛肉の流通で、和牛価格が下落し、オーナーの解約が急増したことが破綻の原因とし、東電に損害賠償を請求する方針を表明。債権者の一部にも請求の動きがある。
細野豪志消費者・食品安全担当相も8月2日の会見で、「牧場の場所や牛の問題ということから言っても、賠償の枠組みに乗る可能性は十分ある」と述べていた。
これに対し、東電は、オーナーの損害は、同牧場への出資によるもので、直接的な賠償対象にはならないと判断した。ただ、同牧場の破綻と原発事故の因果関係が認められた場合は、直接被害や風評被害の賠償に応じる。賠償金は、同牧場を通じてオーナーに弁済される形となり、どこまで損害が認定されるかが今後の焦点となる。
同社は繁殖牛の所有者を募集し、生まれた子牛を買い取り、出資者に売却益を還元する独自の制度を運営。高利回りの利殖手段として会員を拡大してきた。民間調査機関の帝国データバンクによると、負債額は約4330億円で、今年最大の企業倒産。うち約7万3000件、約4207億円をオーナー契約者の債権が占めている。

交通費5000円 宿泊8000円 東電、原発賠償算定基準を公表

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110831/bsd1108310802002-n1.htm
交通費5000円 宿泊8000円 東電、原発賠償算定基準を公表
2011.8.31 05:00

東京電力は30日、福島第1原発事故の損害賠償をめぐる算定基準などを発表した。政府指示による避難費用のうち同一県内の移動交通費は1人1回当たり5000円の定額を支払い、宿泊費は1泊8000円を上限とする。文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会が今月5日に決定した中間指針に沿ったものだが、風評被害に関する事故の影響度合いの算定率などは「検討中」として先送りした。
個人向けは、9月12日をめどに請求用紙の発送と受け付けを開始し、10月の支払いを目指す。想定対象は5万6000世帯の15万人。法人や個人事業主に対しては、9月中をめどに請求用紙を発送する。
事故が収束していないため、初回の賠償請求対象期間は、事故発生の3月11日から8月末までとし、その後は、3カ月ごとに請求受け付けと支払いを行う。
紛争審査会は、風評被害の救済に関して、農林水産など幅広い業種を認定したが、東電は根拠となる市場価格の下落率などについて「具体的な数値は検討中」として示さなかった。
観光業などは全国からの請求が予想され、この日会見した東電の広瀬直己常務は「対象企業は40万~50万とみているが、実際にどれだけ積み上がるか分からない」と述べた。
また、広瀬常務は、経営破綻した「和牛オーナー制度」を運営する安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須町)が、東電に破綻の責任があるとした問題について「オーナーの出資は、原子力事故とは関係がない。賠償は牛の出荷に対する損害に限られる」とし、出資金は賠償の対象にならないとの認識を示した。

預託農家が説明要望へ 安愚楽牧場

http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001108300001
預託農家が説明要望へ 安愚楽牧場
2011年08月31日

和牛オーナー制度を運営する「安愚楽(あ・ぐ・ら)牧場」(本社・栃木県)の経営が行き詰まった問題で、同社から牛を預かって育てている県内の預託農家が、同社に今後の経営方針について説明を求める方針であることが30日、わかった。一時滞っていた農家への預託料の支払いは再開されたものの、農家からは先行きを心配する声が上がっている。
新富町の伊藤成年さん(51)は、肉用牛を育てる肥育農家だ。県内の預託農家でつくる「宮崎安愚楽会」の会長で、一部のメンバーから「自分たち(預託農家)の先行きや同社の経営方針を聞きたい」との声が寄せられている。「会としての総意ではないが、情報を得ていくらかでも不安を解消したい」と伊藤さんは話す。
11年前に会社員を辞め、家族の勧めで預託農家になった。昨年の口蹄疫(こう・てい・えき)では、預かっていた牛50頭を殺処分。だが今年5月10日に飼育を再開し、増設した畜舎2棟で109頭を育てている。
預託金はこれまで月1回振り込まれてきた。今は一頭あたり一日120円で、月約36万円になる。うち十数万円を肥育に必要な光熱費などに充てている。
安愚楽牧場の経営難が表面化する以前の6月分から預託金が一時、振り込まれなくなった。同社から供給される餌の量もいったん4分の1まで減った。
ただ、預託金の振り込みは今月12日から再開、餌の量も3分の2程度にまで回復した。
しかし、安愚楽会のメンバーの中には、同社から「支給する餌を半分に減らしたい」との連絡を受けた農家もあるという。同社の再生計画はまだ不明。預託農家の今後の取り扱いについても、今のところ同社から連絡はない。
同社との預託契約は1年単位。伊藤さんは「次の契約ができるのか。飼育成績がよくないと打ち切られるのではないか」と不安げだ。「県内のすべての預託農家が存続できるよう、同社に求めたい」と話す。

◆県内 預託22戸、210人が出資
農林水産省のまとめでは、8月10日現在、「安愚楽牧場」直営の牧場は全国に38カ所、預託農家は346戸。両方を合わせた飼育牛は計14万5100頭。地域別の預託農家数は、北海道(136戸)が最も多く、これに九州(121戸)が続く。
県などによると、県内の預託農家は22戸(ほかに1戸が休止中)で全国の6%だ。内訳は、肉用牛を育てる「肥育農家」が9戸、子牛を生ませて育てる「繁殖農家」が13戸。同社の牧場3カ所と預託農家で計約6千頭が飼育されている。
一方、帝国データバンク宮崎支店の調べでは、県内には210人の出資者がいる。うち1千万円以上の大口出資者は32人。債権総額は10億3900万円に上るという。

安愚楽牧場問題きょう弁護団結成

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20110831-OYT8T00042.htm
安愚楽牧場問題きょう弁護団結成
(2011年8月31日  読売新聞)

和牛オーナー制度を運営する「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)が民事再生法の適用を申請し、出資者への支払いを停止している問題で、群馬弁護士会の有志は30日、債権者救済に取り組む弁護団を結成すると発表した。
記者会見した樋口和彦弁護士によると、メンバーは弁護士9人で構成される予定で、31日に設立準備会合を開いて正式に結成する。弁護団では、債権届の代理提出や今後の見通しの説明、刑事手続きの検討などを行う。9月10日午後6時からは、前橋市野中町の県勤労福祉センターで、被害者向け説明会を開催する。
同会は27日に無料電話相談会を実施している。県内在住者から56件の相談があり、相談者の出資金の平均額は1491万円で、最高額は1億5900万円だったという。
県や市などの消費生活センターにも1日から28日の間に、オーナー会員(債権者)から計42件の相談が寄せられた。県消費生活課によると、「配当金が月末に入るはずだが、入っていないので心配」などの内容が多かったという。
東京商工リサーチ前橋支店によると、債権者は県内に1062人おり、債権総額は約58億円にのぼる。

東電が9月12日から補償受付を開始、今後は3カ月ごとに請求

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22936720110830?sp=true
東電が9月12日から補償受付を開始、今後は3カ月ごとに請求
2011年 08月 30日 17:57 JST

[東京 30日 ロイター] 東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)は30日、福島第1原子力発電所・第2原子力発電所の事故による個人への損害補償について、9月12日をメドに請求書の発送・受付を開始し、10月の早い段階での支払い開始を目指すと発表した。
3月11日の事故発生から8月末までの間に確定した損害について、初回に請求。その後は、3カ月ごとに請求することになる。
法人・個人事業主については、書類の作成に時間がかかっているものの「書類が整ったら手続きを開始し、10月に個人とそう遅れることなく支払いを始めたい」(広瀬直己常務)としている。
損害賠償を支援する「原子力損害賠償支援機構」と東電が共同で特別事業計画を策定。政府が認可したうえで、機構が賠償資金を支援することになる。
補償額は、同一県内の移動は1回あたり1人5000円、宿泊費は1泊8000円を上限とするなど、政府の原子力損害賠償紛争審査会が5日に出した中間指針に基づく基準を示した。
東電はこれまでに、仮払いとして、5万6000世帯・15万人に対し、1120億円を支払っている。仮払いで支払った補償金は初回の本補償から差し引くことになるが、万が一仮払いが本補償を上回った場合には、次の支払い時に差し引くなどの対応を取ることになる。
東京地裁に民事再生法の適用を申請した安愚楽牧場(那須塩原市)については「牧場が出荷する牛の風評被害や出荷制限は対象になる。出資は事故とは何ら関係ないため、あくまで牛の出荷に関する侵害に賠償は限定される」との認識を示した。
現在、補償対応は1200人体制で行っているが、10月メドに約6500人体制に拡大して対応する。6500人中、社員は3000人、その他委託や派遣で賄う方針。ただ、補償業務がどの程度の作業量になるか不明なため「8000人程度になる可能性も考えている」と、さらなる人員増も視野に入れている。
補償総額の見積もりについては「今回は8月31日までの分を確定したに過ぎず、合理的に見積もる賠償認識とは基本的に違う。8月31日以降、どの程度続くのかも、まだ分からない」と述べるにとどめた。
野田佳彦首相の下で発足する新内閣に対しては「賠償責務果たしていきたい。国の支援を頂きながら、迅速、公正な賠償していきたい。そういう意味で一緒にやらせていただきたい」とした。
(ロイターニュース 清水 律子)

東電:福島原発事故の賠償金本払い、安愚楽牧場オーナーは対象外 (1)

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=ae5CQWWIykQs
東電:福島原発事故の賠償金本払い、安愚楽牧場オーナーは対象外 (1)
8月30日(ブルームバーグ)

東京電力は、福島第一原子力発電所事故に伴う賠償金の本払いで、経営難に陥っている安愚楽牧場の「和牛オーナー制度」のオーナーへの補償は対象外とする考えだ。
東電の広瀬直己常務取締役は30日の会見で、「安愚楽牧場が損害を受けた分については補償対象となるが、オーナーへの補償は対象外。あくまでも牛への補償」と述べた。
同牧場の債権者向け通知書などによると、昨年に宮崎県で発生した口蹄疫(こうていえき)で打撃を受けたところに、東電・福島第一原発事故に伴う牛の放牧制限や牛肉の放射性セシウム汚染で経営状況が一気に悪化した。全国に約3万人のオーナーがいるという。
一方、広瀬常務によると、本補償支払いの請求件数は、福島の農業従事者らの推計から約40、50万件に上るとみている。補償総額については「対象にできていない項目があることも考えると、まだ分からない」と言う。
東電が同日発表した賠償金の本払い概要によると、9月12日をめどに請求書用紙の発送と受け付けを開始。支払いの開始時期は、10月を見込んでいる。対象は、事故発生日から8月末までに確定した損害とし、9月以降の損害については3カ月ごとに補償するとしている。
更新日時: 2011/08/30 18:07 JST

出資金は賠償対象外=安愚楽牧場破綻で-東電常務

http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011083000757
出資金は賠償対象外=安愚楽牧場破綻で-東電常務
(2011/08/30-18:38)

東京電力の広瀬直己常務は30日の記者会見で、「和牛オーナー制度」を運営する安愚楽牧場(栃木県那須町)が経営破綻した問題について「オーナーの出資は原子力の事故と関係がない。牛の出荷に対する損害に賠償は限定される」と述べ、出資金は福島第1原発事故の賠償対象外との考えを示した。
安愚楽牧場は放射性物質に汚染された牛肉の流通で牛の価格が下落し、売り上げが減少。この結果、オーナーの解約が急増し、資金繰りが悪化したとして、東電に破綻の責任があるとの見解を示している。

宮崎県における安愚楽牧場の実態(後)~進出から破綻まで

http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16149.html
宮崎県における安愚楽牧場の実態(後)~進出から破綻まで
2011年8月30日 07:00

<1993年に宮崎に進出>
安愚楽牧場(株)、1981年12月の設立。現在は北海道から九州、沖縄まで国内各地に直営農場38カ所、生産預託農場330カ所を擁し、仔牛の生産から成牛飼育まで一貫した生産肥育体制を持つ、国内大手に位置付けされる黒毛和牛牧場。
93年に宮崎県に進出し、宮崎支店(児湯郡高鍋町大字上江6573-2)を開設、97年には児湯地区(高鍋町、川南町、都農町)、西都市を中心に直営農場を順次開設、また、規模拡大を図るなか、預託農場も増やし、2011年5月末現在では小林市や児湯地区に直営農場38ヵ所のうちの15カ所が宮崎県内(児湯地区12カ所、西都地区1カ所、小林地区2カ所)にある。だが、口蹄疫発症により、児湯地区の12カ所の直営牧場は現在、閉鎖状態にあり、西都の1牧場と、小林の牧場2カ所で約2,000頭を飼育している。また、預託農場は22カ所が聞かれ約4,000頭を飼育している。ほかは、小林市のレジャ-施設「コスモス牧場」を運営する第三セクタ-・北きりしまリゾ-ト牧場に小林市JAこばやしなどとともに出資している。また、子会社が運営するコスモス牧場内にも「レストラン安愚楽北霧島」「ラマイ市場」を出店していたが、11年8月23日で閉館状態とされた。

<殺処分による保証金88億2,330万円受ける>
昨年(10年)発生した口蹄疫により15カ所の直営農場を持ち、児湯地区12カ所の農場が殺処分の対象となった。預託農家の分はわからないが約1万5,000頭が殺処分による埋却処理が行なわれたと聞かれ、殺処分による保証金88億2,330万円を受けた。(算出基準・乳用牛が20~60万円・肥育牛が60万円~90万円程度。豚が約5万5,000円程度)
保証金は家畜の所有者に対して暫定的に支払われ、その後、実際の評価額に足りない分が上乗せされるといったやり口で、全額が支払われた。しかし、これらの保証の対象は家畜の所有者に限られ、委託を受けて牛や豚を肥育して、出荷価格の一部を受け取る預託農家は対象外であった。
当時の預託農家は川南町で12軒(牛4軒・約1,500頭、豚8軒・約6,000頭)、木城町で4軒(牛3軒・約1,700頭、豚1軒・約1,000頭)があった。ただし、一部では見舞金として預託元が預託農家へ金一封を支給するようになっていた。
現代表はカネへの執着が強く、シビアであるとも聞かれていたが、今回の保証金に対しても、各預託農家に25~30万円程度は支払われようだが、当時の預託農家全体でも支払は数百万円程度で済ましたものと推定される。
ある預託農家は、「1頭につき1日120円の預託料がでるが、7月分は支払われていない。また、安愚楽牧場から指定されたエサしか与えられないル-ルがあるため、そのエサも届かず、このままでは牛が餓死してしまう」と、嘆いていた。小林地区の預託業者は、「8月9日に2週間分預託料が送られてきたが、今後はどうなるのか、不安を隠せない状況となっている」など、苦慮している一面が実態として聞かれた。

<オ-ナ-制度利用者は宮崎県内で210人>
今回の当社の倒産は、口蹄疫により再開した畜産業者は53%余り、再開の有無を思考する畜産業者などへ大きなショックを与えるところとなった。
当県におけるオ-ナ-制度を利用した出資者は1,000万円以上が32人内外で、同1,000万円未満が178人内外いると言われている。また、県内在住の出資者の債権総額は10億3,900万円内外が見込まれており、最大の債権額は約6,100万円であると聞かれる。
また、配当金などの支払遅延が生じた7月以降も、元本保証、高配当(48万円を出資すれば、半年後に予定額52万円、予定額を下回った分は同社が負担などの内容)で新たに出資を募っていたようだが、当県内でのその後の被害者は不明である。
当社は否定しているが、口蹄疫発症の証拠隠ぺいや報告を伸ばすなど、宮崎県内での口蹄疫問題から地元を中心に、全国的にも大きく信用失墜をしていたのは否めず、また、従来から資金的には内部留保も乏しく余裕はなかったとも聞かれていた。また、運営はいずれ行き詰るとの風評もあった。
しかし、カネの執着心の強い代表者とも言われ、安愚楽牧場自体シビアな経営であったにもかかわらず、口蹄疫終息から1年余りであっけない幕切れとなった。
(了)
【特別取材班(宮崎)】

2011/08/30

債権者殺到「何すれば・・・」

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20110829-OYT8T00061.htm
債権者殺到「何すれば・・・」
(2011年8月29日  読売新聞)

安愚楽牧場問題 弁護団説明会、急きょ2回
和牛のオーナー制度を運営していた安愚楽牧場(那須塩原市)が東京地裁に民事再生法の適用を申請し、出資者への支払いを停止している問題で、安愚楽牧場被害対策県弁護団(伊沢正之団長)などが28日、宇都宮市駒生のとちぎ青少年センターで、債権者向けの説明会を開いた。弁護団の予想を上回る420人が参加。出資金への不安の声を上げながらメモを取ったり、質問をしたりして、説明に聴き入っていた。
会場となった同センターの多目的ホールには、債権者が殺到。定員の約200人を上回り、急きょ、2回に分けて開かれることになった。会場の外は、2回目の説明会を待つ約150人以上の債権者であふれた。
説明会では、弁護団の事務局長を務める須藤博弁護士らが、同社の負債総額が4330億円に上ることや、同社の民事再生手続きは実質破産とほぼ同様だということ、同社から出資金がいくら戻ってくるか具体的に説明がないことなどについて話した。
また今後、弁護団は▽和牛オーナー(債権者)の被害救済▽同社の経営者や関連会社の責任追及を検討▽同社や経営者の刑事責任について告訴・告発を検討――などの方針で活動することや、弁護団に依頼する際の手続きについて説明した。
質疑応答では、債権者から「被害者は何をすればいいのか」「弁護団は各地で立ち上がっているが違いはあるのか」などの質問があり、「会社の責任を追及するための資料が必要。面談の際に具体的に話を聞けるように用意してほしい」「弁護団同士は連携をとっているので、基本的な対応は同じになる」などと応じた。
19日に東京で開かれた同社側の説明会にも参加したという茨城県結城市の女性(54)は「会社側の説明では元金がかなり戻ってくるかもと思わされたが、今日の説明でそれがうそだとはっきりわかった」と憤った。
弁護団は、9月15日までに希望した債権者と個別面談を行った上で、正式に受任する予定。

安愚楽牧場、被害対策弁護団が9月に無料説明会

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110829-OYT1T00996.htm
安愚楽牧場、被害対策弁護団が9月に無料説明会
(2011年8月29日21時43分  読売新聞)

和牛オーナー制度で知られる安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須塩原市)が東京地裁に民事再生法の適用を申請した問題で、「全国安愚楽牧場被害対策弁護団」(団長・紀藤正樹弁護士)は29日、出資者を対象とした無料説明会を9月1日に東京・霞が関で開くと発表した。
同弁護団は東京、第一東京、第二東京の各弁護士会に所属する有志が結成。弁護団によると、これまでに約2800件(総額約450億円)の相談が寄せられているという。
説明会は午後5時、午後6時20分、午後7時40分からの3回で、今後、同弁護団に法的措置を委任する際に必要な書類を配布する。問い合わせは同弁護団(03・3261・3026)。

安愚楽牧場問題で説明会=9月1日に、被害弁護団

http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201108290127.html
安愚楽牧場問題で説明会=9月1日に、被害弁護団
2011年8月29日21時6分

「和牛オーナー制度」運営の安愚楽牧場(栃木県那須町)が民事再生法の適用を申請し、経営破綻した問題で、「全国安愚楽牧場被害対策弁護団」(団長・紀藤正樹弁護士)は29日、出資者を対象とした説明会を9月1日に東京都内で開催すると発表した。
弁護団によると、これまでに約2800件の電話相談が寄せられ、被害総額は約451億円に上るという。損害賠償請求訴訟や役員の破産申し立てに加え、刑事告訴、告発も検討しており、会場では各種手続きの弁護団への委任についての必要書類も配布する。
説明会は同日午後5時、6時20分、7時40分からの3回で、場所は東京都千代田区の弁護士会館2階。事前予約は不要。問い合わせはリンク総合法律事務所03(3261)3026。 
[時事通信社]

9月1日に「安愚楽牧場」被害者説明会

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20110829-827433.html
9月1日に「安愚楽牧場」被害者説明会
[2011年8月29日20時30分]

和牛オーナー制度を展開していた「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)の東京地裁への民事再生法適用申請をめぐり、東京の3弁護士会でつくる「被害対策弁護団」(紀藤正樹団長)が9月1日、東京・霞が関の弁護士会館で説明会を開く。
午後5時、6時20分、7時40分からの3回を予定。民事再生手続きへの対応や刑事告訴、民事提訴などに必要な手続きを弁護団に委任するための書類も配布する。
同弁護団には今月26日までに約2880件の相談が寄せられ、被害額は約450億円に上るという。「安愚楽牧場の実態を解明し、被害者の救済と同種事案の撲滅を目指したい」としている。
また東京都と熊本県の2人が29日までに、「牧場側だけに手続きを委ねると適切な配当が期待できない」として、管財人による管理を命じるよう同地裁に申し立てた。手続きの開始決定に併せて判断が示される見通し。(共同)

管財人管理を申し立て 安愚楽牧場破綻で債権者

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0EBE2E19E8DE0EBE2EAE0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=DGXZZO0195583008122009000000
管財人管理を申し立て 安愚楽牧場破綻で債権者
2011/8/29 23:29

和牛オーナー制度を展開していた安愚楽牧場(栃木県)が東京地裁に民事再生法の適用を申請したことを巡り、東京都と熊本県の債権者(オーナー)計2人が29日までに、同地裁に対し、管財人による管理を求める申し立てをした。被害対策弁護団が東京都内で記者会見して明らかにした。
民事再生手続きは原則として現経営陣による再建を認め、迅速な立て直しを目指す仕組み。それでは問題がある場合、裁判所は財産の管理などを全面的に管財人に委ねる「管理命令」を出すことができる。弁護団は「現経営陣では適正な再生は見込めない」と主張している。
弁護団は「被害総額が巨額に上る可能性が高い」として、9月1日に東京・霞が関で被害者説明会を開く。

安愚楽牧場:被害対策弁護団 東京地裁に「管理命令」要請

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110830k0000m040084000c.html
安愚楽牧場:被害対策弁護団 東京地裁に「管理命令」要請
毎日新聞 2011年8月29日 20時23分

「和牛オーナー」制度で出資する会員を集めていた「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)による民事再生法の適用申請を巡り、被害対策弁護団は29日、管財人を選任して同社の財産管理にあたらせる「管理命令」を出すよう東京地裁に申し立てたことを明らかにした。
弁護団によると、東京都と熊本県の女性会員2人が25日付で申し立てた。裁判所の管理命令が出ると、会社による資産の管理処分権が制限される。弁護団は「安愚楽牧場に財産管理・処分を委ねておくと、被害者に配当すべき財産を損なう恐れがある」などとしている。
弁護団は来月1日、東京・霞が関の弁護士会館で被害者説明会を開催する。午後5時、同6時20分、同7時40分からの3回。予約不要。問い合わせは弁護団(03・3261・3026)へ。【和田武士】

宮崎県における安愚楽牧場の実態(前)~口蹄疫で訴訟

http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16135.html
宮崎県における安愚楽牧場の実態(前)~口蹄疫で訴訟
2011年8月29日 10:44

畜産王国と言われる宮崎県だが、昨年(2010年)4月から家畜伝染病口蹄疫の発生で大ダメ-ジを受けた。また、口蹄疫終息から1年が過ぎようとしていた矢先の8月10日、皮肉にも口蹄疫発症の届出を遅らせ、口蹄疫拡大の基にもなったとも言われている、(株)安愚楽牧場が東京地裁に民事再生法の適用を申請した、負債総額4,330億8,300万円(出資オ-ナ-分含む)で破綻したことが明らかになったことで、畜産県である宮崎県にも衝撃が走った。

<口蹄疫発症拡大の基を否定、裁判訴訟が続く>
昨年4月20日、児湯郡都農町の繁殖牛農家で口蹄疫感染した疑いのある牛3頭が見つかった。宮崎県では2000年以来、10年振りの発症。ところが、この約2週間前、すでに感染の疑いがある牛が発見されていたと関係者は話す。それは、700頭余りを飼育する安愚楽牧場第7牧場(児湯郡川南町)で口蹄疫症状のひとつである"よだれ"を大量に流す牛が発見された。当初はその牧場長らは「風邪だ」と無視、その間、胃腸薬やペニシリン接種で凌ごうとしていたようだが、そのうち1頭が死亡、その間150頭~200頭に同じような症状が見られた。この第7牧場から感染牛の報告があったが、確定したのは5月4日。安愚楽牧場は1カ月近くも牛が口蹄疫に感染していたことを隠していた等々...をより詳細に、地元ロ-カル誌が取り上げた。だが、安愚楽牧場は、これを全面否定し、裁判訴訟にまで発展した。なお、現在も訴訟は続いている。
たしかに、届出を遅らせたことで、安愚楽牧場の飼料配送車の行き来でえびの市の預託農場にまで口蹄疫が飛び火、後には日向市、宮崎市、さらには県内最大の畜産地帯である都城市にまで口蹄疫が感染拡大に繋がったことは否定できない。また、その間上層部ではデ-タ改ざんなど隠ぺい工作が行なわれていたのではとの推察もされるなか、従業員には厳しいかん口令が引かれ、また従業員も他牧場への移動(入れ替え)が頻繁に行なわれるなど、情報漏れを防ぐ策が取られていたとも聞かれていた。結果として、預託農家の分は解らないが、児湯地区12ヵ所の直営牧場の家畜1万5,000頭が殺処分による埋却処理の対象となった。
今年(11年)1月にまとめられた、検証委員会の報告書によれば、地元農場などのアンケ-トや現地のヒヤリング調査などを実施して、現在も続く裁判訴訟のなかで、国の疫学調査チ-ムの報告は、安愚楽牧場の直営農場(第7牧場から初発)の可能性を指摘した。だが、結果は1例目ではなく、第7例目に位置づけた。第7例目として「3月30日に風邪の症状を示す牛がいた」「4月8日には複数の牛に食欲不振が見られ9日から改善薬を一斉に投与」「4月18日から20日にかけて飼養牛全頭に抗生物質を投与」していたことなどが報告された。この結果、国の疫学調査チ-ムは4月8日と推測している。
これに対して、県検証委員会は、4月24日の段階で、多くの牛が発症していただけではなく、殺処分の4月26日には治癒している牛も相当数見られたことで、「かなり以前からウイルスが侵入し、口蹄疫を発症していた」と推測している。
(1)4月9日に同一棟の数十頭の牛に食欲不振改善を投与。(2)その後数日の内に症状が爆発的に感染。(3)発生初期の伝染力は弱かった―などから4月8日より前に口蹄疫の症状が出て、まん延していたとしている。国と県とは食い違いがあるが、今年3月、県は「家畜伝染病予防法違反の疑いがある」として、安愚楽牧場に対して厳重注意の文書指導を行なった。
同社の獣医師についても第7牧場には3月から4月にかけてまったく行っておらず、家畜の症状を従業員から電話で聞き、投薬の支持をするなど、ズサンな経営の一面も見え隠れするなどしていた。
児湯地区の地元畜産業者は、「口蹄疫が拡大したのは安愚楽牧場が発症元」と口を揃えて話す。しかし、その確証は取れない。また、前述した国や県の検証委員会が検証した事実を認めながらも児湯郡川南町が提示した条件を無視、地元住民の了承を得ないまま児湯地区の12ヵ所の直営牧場を6月の再会を目論んでいた。だが、とくに問題となった発症が多かった児湯第7牧場周辺の住民から牧場再開反対が満場一致で決議された声明文が提出されていた。

★第7安愚楽牧場再会に反対します★
平成22年4月に発生した口蹄疫は県内に大きな被害をもたらしました。私たちの第10分館地域も例外ではありませんでした。その様な中、第7例目である安愚楽牧場は22日には口蹄疫の症状を有する多数の牛が居るにもかかわらず、経過観察とし4月24日に家畜保険所に通報したとして県から業務改善命令が出されました。一連の流れの中で従業員にはかん口令を出し弁護士を通してしか話さないなど、問題の解決にも非協力的であり地域の住民からの信頼は得られない。以上から再開に反対します。
決議・平成23年度第10分館総会

声明文の内容は、地元の信用が大きく失墜していたことを告げている。そして児湯地区にある12カ所の牧場の再開はされないまま、安愚楽牧場は経営破綻し、頓挫した状態となっている。
(つづく)
【特別取材班(宮崎)】

「餌の量半分に」 再生法申請の安愚楽牧場から指示 道内の預託先農家に

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/314789.html
「餌の量半分に」 再生法申請の安愚楽牧場から指示 道内の預託先農家に
(08/29 07:50、08/29 10:44 更新)

【中標津】民事再生法の適用を申請した安愚楽牧場(栃木県)が、釧路、根室管内の預託先農家に対し、牛に与える餌の量を半分にするよう指示したことが分かった。
両管内の複数の預託先農家によると、指示は27日午後5時すぎにファクスで届いた。文面には「8月27日からの給与量ですが(中略)マニュアル量の半分でお願いします」と記されていた。<北海道新聞8月29日朝刊掲載>

【栃木】安愚楽牧場被害対策の県弁護団 刑事告訴も検討へ

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20110829/CK2011082902000054.html
【栃木】安愚楽牧場被害対策の県弁護団 刑事告訴も検討へ
2011年8月29日

和牛オーナー制度を運営する安愚楽(あぐら)牧場(那須塩原市)が東京地裁に民事再生法の適用を申請し、出資者への支払いが滞っている問題で、被害対策栃木県弁護団が二十八日、宇都宮市駒生一のとちぎ青少年センターで被害者説明会を開いた。出資者約三百七十人が参加。全国安愚楽牧場被害対策弁護団の紀藤正樹団長も出席し、各地の被害対策弁護団と歩調を合わせていく方針を示した。
説明会では県弁護団の伊沢正之団長らが、負債総額が四千億円以上にのぼる同牧場の経営状況を説明。経営手法は預託法違反などに触れる恐れもあると指摘し、今後は損害賠償請求に加え詐欺罪などの刑事告訴も検討する考えを示した。
出資者からは「被害者にとって最善策は」「できるだけ弁済を」など質問や要望が相次いだ。
県内に別荘を所有する東京都葛飾区の主婦(69)は「十年間で一千万円出資した。配当があったので安心してしまった」と肩を落とした。四年前から数千万円を出資したという宇都宮市の会社員男性(52)は「会社側の説明は不十分で納得できない。しっかり真相を究明してほしい」と話していた。
県弁護団への問い合わせは須藤博法律事務所=電028(600)6777=へ。受付時間は午前七~九時と午後五~七時。 (松平徳裕)

県弁護団、告発も視野 安愚楽牧場説明会に420人 栃木

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110829/tcg11082902190003-n1.htm
県弁護団、告発も視野 安愚楽牧場説明会に420人 栃木
2011.8.29 02:18

和牛オーナー制度を運営し、東京地裁に民事再生法の適用を申請した畜産会社「安愚楽牧場」(那須塩原市埼玉)の被害対策栃木県弁護団(団長・伊沢正之弁護士)による被害対策説明会が28日、宇都宮市で開かれた。県内外から約420人の債権者が出席し、弁護団の今後の活動方針などに熱心に耳を傾けた。
予想を上回る参加者に、弁護団は急遽(きゅうきょ)説明会を2回に分けて実施した。県弁護団の伊沢団長は、会社側が経営が悪化した7月以降にも新たなオーナーを募集していたことなどを挙げ「詐欺の可能性がある」と指摘し、「会社の嘘を暴いて刑事告発が必要なら行う」と説明。同席した全国安愚楽牧場被害対策弁護団団長の紀藤正樹弁護士も「国や自治体を動かさないと解決は難しい」として、各県の弁護団と連携して国や県に対応を求める方針を明らかにした。参加者からは「返済額が少しでも上がるよう努力してほしい」などと要望が出た。
約5千万円を出資しているという県内の女性(66)は「細かな情報まで調べてあり参考になった。配当が遅れた時点で不審に思うべきだったが、少しでも出資金が戻ってくるようお願いしたい」。長野県松本市から参加した会社員男性(62)は「実際に弁護団に会って、お金を取り返すために頑張ってみようという気持ちになった。栃木の動きが全国に広がってほしい」と語った。
県弁護団は依頼を受けた債権者に対して個別面談を行い、勧誘方法など具体的な問題点を把握することにしている。

安愚楽牧場:破綻 被害対策弁護団、さいたまで説明会 刑事告訴も /埼玉

http://mainichi.jp/area/saitama/news/20110828ddlk11020170000c.html
安愚楽牧場:破綻 被害対策弁護団、さいたまで説明会 刑事告訴も /埼玉
毎日新聞 2011年8月28日 地方版

和牛オーナー制度で資金を集め、民事再生法の適用を申請した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)について、被害対策埼玉弁護団が27日、さいたま市の浦和コミュニティセンターで被害者説明会を開いた。集まった約430人に現状と今後の見通しについて説明。損害賠償請求訴訟で責任追及する方針を改めて示し、詐欺罪などでの刑事告訴の考えも明らかにした。
弁護団の中村弘毅弁護士は「安愚楽牧場は赤字経営で、自転車操業状態だった事実を隠し、次々に契約金を払わせた」と話した。
会場からは質問が相次いだ。県内に住む看護師の女性(43)は、数年前に100万円余りを契約したという。「銀行は利息がよくないから使わないお金を回した。自分にとって大金なので返してほしい」と不安げな表情を浮かべた。数千万円を契約したという60歳代の無職男性は「震災後、利率がよく短期の契約コースへの勧誘が増えたので心配はしていた。自己責任と言われるかもしれないが悔しい」と憤りを見せた。
弁護団は今後も相談を受け付け、弁護団への参加を呼び掛ける。問い合わせは、さいたま市浦和区高砂2の1の16浦和大熊ビル3階、つきのみや法律事務所中村弘毅弁護士に郵送またはファクス(電話048・799・3405)。【平川昌範】

【埼玉】安愚楽牧場の債務弁済問題 オーナー説明会に430人

http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20110828/CK2011082802000110.html
【埼玉】安愚楽牧場の債務弁済問題 オーナー説明会に430人
2011年8月28日

和牛オーナー制度で金を集め、東京地裁に民事再生法の適用を申請した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)の債務弁済問題で、埼玉弁護士会の有志が結成した弁護団が二十七日、さいたま市でオーナー向け説明会を開いた。説明会後に個別相談を受ける予定だったが、「参加者数が予想を上回った」として急きょ中止。説明会を二回に分けて開き、延べ約四百三十人が参加した。
弁護団によると、埼玉は全国で三番目にオーナーの数が多いという。
説明会では、担当の弁護士が民事訴訟の流れや現状を説明。同社が地裁への申し立ての中で「約四千三百億円の負債がある。一九九一年の牛肉の輸入自由化以来、一頭当たりの利益は赤字傾向。オーナーには投資金の1%程度が戻る試算」とみていることを明らかにした。弁護士は「会社は客観的価値の約十倍で牛を売っていた。少しでも多くの債権を回収し経営責任も問う」とし、訴訟の原告になるよう呼び掛けた。
長野県に住む家族と合わせて三千万円以上を支払った川口市内の主婦(26)は「親が二十年以上続けていて、安定的だと思っていたのに。一円でも多く取り戻したい。裁判への参加を検討する」と話していた。 (池田宏之)

出資者説明会に350人 安愚楽牧場破綻 実態把握進める

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20110827-OYT8T00824.htm
出資者説明会に350人 安愚楽牧場破綻 実態把握進める
(2011年8月28日  読売新聞)

和牛のオーナー制度を運営していた安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)が東京地裁に民事再生法の適用を申請し、出資者への支払いを停止している問題で、埼玉弁護士会の有志が27日、さいたま市浦和区の公共施設「コムナーレ」で出資者向けの説明会を開いた=写真=。
会には約350人が参加。弁護団長を務める福村武雄弁護士らが、同牧場の負債総額が4000億円を超えていることや、同牧場が19日に東京都内で開いた債権者説明会でも、破綻に至った経緯などについて実質的な説明がなかったことを明らかにした。今後は、各地の被害対策弁護団と連携して経営実態の把握を進めていく考えを示した。
民間調査会社によると、県内には同牧場の和牛オーナーが6341人おり、全国で3番目に多い。説明会に参加した約1500万円を出資しているという男性(59)は「老後の生活資金になればと思って出資した。牧場側には誠意ある対応を求めたい」と話した。

安愚楽牧場破綻 県弁護団を結成へ

http://www.at-s.com/news/detail/100056640.html
安愚楽牧場破綻 県弁護団を結成へ
(8/29 07:51)

和牛オーナー制度で資金調達し、黒毛和牛の生産を全国展開していた畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)の民事再生手続き開始を受けて、県弁護士会消費者問題委員会は28日、同社への出資者向けの説明会と相談会を静岡市葵区の県弁護士会館で開いた。県内の出資者約150人が参加した。
説明会は、同社が破綻した経緯や今後の民事再生手続きの流れなどを弁護士が解説した。同委員会を中心に近く県弁護団を結成し、全国弁護団と連携して出資者への弁済率向上などに取り組む方針を説明した。
同委員会によると、同社の負債総額は約4300億円。オーナー制度を利用した出資者は県内で約2千人、全国では約7万3千人に上るとみられる。
出席した磐田市の60代の主婦は「知人に勧められ、6〜7年前から3千万円くらい出した。社長が女性なので安心し切っていた」と後悔を口にした。数千万円を出資したという静岡市の40代の男性会社員は「家族にも内緒だったので(破綻は)ショック。少しでも多く取り戻したい」と話した。

安愚楽牧場:破綻 「破綻は必至の商法」宇都宮で県弁護団、出資者救済説明会 /栃木

http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20110829ddlk09020073000c.html
安愚楽牧場:破綻 「破綻は必至の商法」宇都宮で県弁護団、出資者救済説明会 /栃木
毎日新聞 2011年8月29日 地方版

民事再生法の適用を申請し破綻した「安愚楽(あぐら)牧場」(本社・那須塩原市)の出資者救済のため、県弁護団(団長・伊澤正之弁護士)は28日、宇都宮市内で説明会を開催。「破綻は必至の商法だった」などとして詐欺や出資法違反などの容疑での刑事告訴や、国の責任追及も検討しているとした。
同社の負債額はオーナーへの返金額を含めると4330億円。所有不動産や牛など全てを売却して精算するとの方針。
説明会には約420人が参加。県内の会社員の女性(47)はほぼ全財産の9000万円を投資した。さらに破綻直前の7月19日に「特別なオーナー様だけに」との売り文句で1000頭限定の肥育牛を購入すれば、半年後に同社が8%加算した額で買い戻す高配当の商品を勧める手紙を受け取ったという。この商品は元本保証されていた。
こうした破綻直前の勧誘について弁護団の須藤博事務局長は「払いようがないのは分かっており、詐欺罪にあたる」と批判した。弁護団は相談を受け付けている。午前7~9時と午後5~7時。問い合わせは事務局の須藤博法律事務所(電話028・600・6777)。【松本晃】

牛飼える「ありがたい」

http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001108260002
牛飼える「ありがたい」
2011年08月26日

口蹄疫(こう・てい・えき)の終息宣言から1年を控えた25日の昼前、高鍋町持田の肥育牛農家、金崎均さん(54)は牛舎に向かった。朝夕の餌やり以外も、合間を見て、餌の食べ具合など牛の体調を確認するためだ。
「牛の体調が悪いかどうか1日でも1時間でも早く見つけないと」。そんな話をしながら見て回る金崎さんを見つけ、寄ってくる牛がいた。「あいつはなれなれしいから寄ってくるんですよ」。金崎さんは手を伸ばして、柵から顔を出した牛をなでた。
金崎さんは口蹄疫発生により、昨年6月に牛計118頭を殺処分。同11月から飼育を再開した。毎月市場に行って牛を買いそろえ、現在は57頭にまで増えた。
最初に買った牛は筋肉が付いて大きくなり、サシ(脂肪)を入れる時期という。成長具合に応じて、餌となるトウモロコシや麦の分量を変えていく。20カ月の肥育期間を経た後の来年7月が、最初の牛の出荷予定だ。
順調に進んでいるように見えるが、心配事もある。枝肉価格の低迷だ。
東京電力福島第一原発事故による放射性セシウム汚染問題で牛肉の消費が低迷し、価格が下落。子牛を買い、大きく育てて出荷する肥育牛農家に大きな影響を及ぼしている。「和牛オーナー制度」を運営する安愚楽(あ・ぐ・ら)牧場(本社・栃木県)が民事再生法の適用を申請し、事実上倒産したことも気がかりだ。県内の肥育牛農家の代表たちは今月19日、「このままでは肥育牛経営の継続は困難な状況」として、河野俊嗣知事に対策を要請した。
金崎さんは「枝肉価格が戻ってくれないと、新しい子牛もよう買わん。ほかにも潰れる農家が出てくるのではないか」と話す。
昨年の口蹄疫では感染拡大がなかなか収まらず、「出口の見えないトンネル」状態だった。今年になって、鳥インフルエンザの発生、新燃岳の噴火、そして東日本大震災があった。
金崎さんは「口蹄疫はあったけど、自分には命もあるし牛小屋もある。牛も飼える。好きなことができてありがたい」としみじみ語った。(石田一光)

「安愚楽牧場110番」を開催 県弁護士会 

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004408010.shtml
「安愚楽牧場110番」を開催 県弁護士会 
(2011/08/26 19:37)

畜産会社「安愚楽牧場」の民事再生法適用の申請を受け、兵庫県弁護士会は26日、神戸市と姫路市で出資者を対象にした無料電話相談会を開催した。出資者からは「破綻直前に出資を迫られた」「お金は返ってくるのか」などの相談が次々寄せられた。
神戸市では中央区の神戸クリスタルタワーで、姫路市では県弁護士会姫路支部会館で開かれた。県弁護士会によると、安愚楽牧場の出資者は全国で約7万人、兵庫では3100人以上がいるという。

相談会の各会場では、開始直後から電話がひっきりなしに鳴り続けた。神戸では「契約を解約した方がいいか」「弁護団に入る方法は」など計112件の相談が寄せられ、2億3000万円を出資した人も。姫路では「元金は返ってくるのか」など計30件の相談があり、最大で6千万円を投資した人がいた。
神戸、姫路で合わせて22人の弁護士が対応。「全体像がはっきりするまではあわてて解約しない方がいい」などと丁寧にアドバイスした。
また県弁護士会はこの日、弁護団を結成。来月、神戸と姫路の弁護士会館で出資者向けの説明会を開く。神戸市中央区の県弁護士会館では9月5日午後3時からと午後5時からの2回、姫路市北条1の姫路支部会館では11日午前10時から。無料。予約不要。同会TEL078・341・8227
(前川茂之、中川 恵)

配当への不安相次ぐ 安愚楽牧場破綻 県弁護士会が電話相談 兵庫

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110827/hyg11082702240003-n1.htm
配当への不安相次ぐ 安愚楽牧場破綻 県弁護士会が電話相談 兵庫
2011.8.27 02:24

和牛オーナー制度の運営会社「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)が民事再生法の適用を申請したことを受け、県弁護士会は26日、オーナー向けの電話相談会を実施。「夫の遺産をすべてつぎ込んだ」「老後の貯えを出資したが、配当があるのか不安」などの相談が相次ぎ、改めて深刻な実態が浮き彫りとなった。
電話相談は、神戸と姫路の2カ所で開催。同会の弁護士計22人が、オーナーの出資状況を聞き取り、民事再生手続きの流れを説明するなどした。相談件数は142件で、平均出資額は約1740万円。最大で約2億3千万円を出資した人もいた。相談者の年齢は幅広く、今後の配当を不安視する質問が多かったという。
県内のオーナーは3千人を超えるといい、県弁護士会の有志は同日、被害対策弁護団を結成。今後、実態調査を進め、オーナーへの情報提供など被害救済に取り組む。
また、県弁護士会は9月5日に神戸市中央区の同会館本館、9月11日に姫路市北条の同会姫路支部会館でオーナー向け説明会を開催する。無料。問い合わせは、県弁護士会分館事務局((電)078・341・8227)

「刑事責任追及」も視野に 安愚楽問題で被害対策県弁護団が説明会

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/news/20110828/598075
「刑事責任追及」も視野に 安愚楽問題で被害対策県弁護団が説明会
(8月29日)

民事再生法の適用を申請した安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)の被害対策県弁護団(伊沢正之団長)は28日、宇都宮市で初の説明会を開き、県内外のオーナー約420人が出席した。和牛預託商法で和牛オーナー向けの負債は約4200億円に上り、弁護団は「史上最悪の消費者被害」と位置付け、出資法違反など安愚楽側の刑事責任や国の責任追及も視野に入れ、返還金増額を目指す。
弁護団は、民事の経営責任追及とともに、刑事責任の告訴・告発も「検討する」と強調。(1)元本保証を禁じた出資法違反(2)経営に関する重要な事実の不告知などを禁止した預託法違反(3)返済見込みがないのに出資を集めた詐欺-などの可能性を挙げた。被害を防げなかった監督官庁の農林水産省や消費者庁についても、責任があるとの見方を示した。
伊沢団長は「(民事再生法という)安愚楽が描いたレールでいいはずはない。うそがあればあばき、経営者個人の責任追及も検討していく」などと訴えた。同席した紀藤正樹・全国弁護団長は「再生法というと会社再建という幻想が生まれるが、現実にはどこまでオーナーへの(返還金の)配当率を上げられるかの議論だ」などと説明した。
全国弁護団と共同歩調を取る県弁護団は9月15日までオーナーからの個別相談申し込みを受け付け、それぞれとの面談を通じて受任手続きを進める。
家族で約9千万円を出資した佐野市の会社員女性(47)は「多くの人が集まれば力になるだろう。自分も弁護団の続きに参加するしかない」と話した。
問い合わせは須藤博法律事務所、電話028・600・6777(平日午前7時~9時、午後5時~7時)。

「手紙を信じて解約しませんでした...」~安愚楽牧場・ご意見投稿

http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16098.html
「手紙を信じて解約しませんでした...」~安愚楽牧場・ご意見投稿
2011年8月26日 07:00

弊社記事『安愚楽牧場・嵐の債権者会議』について、読者からいただいたご意見メールを紹介します。

1.「取り上げて頂いてありがとうございます」
私は被害者です。ずっと信用していました。バカでした。ネットなど見ず、安愚楽からの手紙を信じていました。7月どころか、もっと前から支払い遅延があったこと、何も知りませんでした。民事再生? まだオーナーを騙すつもりです。民事再生に賛成をさせるつもりです。
8月9日に民事再生を申請した際には一切言及されなかったオーナー債権4,000億の事実が8月9日以降、新たに判明しました。この申請自体に申請上の瑕疵・齟齬があったと見るべきではないでしょうか。申請を却下するのが裁判所のあるべき姿ではないでしょうか? もう、資産は隠されていますよ。戻って来るお金なんかあるわけがない。SFCGの弁護士ですから。お願いです。刑事事件になるよう、報道を続けて下さい。
【匿名希望】

2.「あぐら説明会について」
わたしも東京説明会に出席しました。
多額の不明金があるなか、質疑応答で質問しようと何度も手を挙げましたが最後は時間切れで打ち切りにされてしまいました。報道されています7月の終わり、倒産寸前に退陣した、三ヶ尻の弟を含む役員たちの退陣に至った経緯が知りたいです。ぜひ、マスコミの方々のお力をお借りしたいと思っています。
【kura】

3.「警察の手が入るべきです」
たしかに債務調査に入る一ヶ月前くらいに「経営は大丈夫。解約をしないで満期更新してください」という手紙を三ヶ尻から受け取っています。それを信じ解約をしませんでした。にもかかわらず、翌月の一日には イキナリ弁護士からの通知書が送られてきて、呆然としてしまいました。
なぜ安愚楽を応援しようとしたオーナーが元本の10%目指す支払いの提示などの仕打ちを受けなければならないのでしょうか。安愚楽のことなど考えず、さっさと解約すればよかった。三ヶ尻形式がまかりとおるのであれば、随分、真っ黒な日本になってしまったんだなぁ~。こんな経験したから、これからは誰も信じることはできません。
さらに 安愚楽は民事再生で継続した場合、毎月1万5,000円のえさ代をオーナーに請求すると伝えてきました。筋違いもいいところです。最初に契約したときにえさ代込みで出資金を入金しています。その契約を無視する気でいるのでしょうか。
使途不明金3,500億は何に使ったのでしょう? 額が大きすぎます。「帳簿がない」など耳を疑う発言も説明会で聞いています。安愚楽の経営状態を洗うために 第三者を入れて徹底的に調査すべきです。警察の手が入るべきです。
【オーナー7】

4.「取材、記事UP有難うございます。」
自己責任と認識していますが、どう考えても不明金が隠されているか、悪用されたように思えてなりません。民事再生から清算にと、外部からの管財人をいれずに現経営者の思い通りの結末シナリオどおりに進むのも納得できず、投資資金が戻ってこなくても、真相を解明してほしいと願っています。今後とも引続き取材をお願いします。
【大成博子】

5.「あぐら牧場ニュースを読んで。」
債権者には民事再生の意味を理解していない高齢者が多いです。ネット、携帯に不慣れな世代の方々はテレビのニュース(ほとんどされていませんが)か新聞の情報のみが頼りになっています。民事再生でお金が戻ってくると勘違いされている方に、どうか新聞、ニュースでわかりやすく説明して欲しいのが今の願いです。
わたしたちには、力がありません。債権者同士は繋がっていないので、勘違いされている方に説明することもできません。弁護士会が立ち上がっても、安愚楽のいい加減な説明で、平等に分配されると信じている方が大勢いらっしゃいます。お願いします。
【あぐら債権者】

貴重なご意見ありがとうございました。

2011/08/25

安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(7)~総括「債権者に情報格差」

http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16082.html
安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(7)~総括「債権者に情報格差」
2011年8月25日 13:11

安愚楽牧場の債権者説明会を6回の連載でレポートをしてきたが、その間、多くの債権者からご意見・ご要望などをいただいた。やはり今回の説明会では、挙手しても指名されず、言いたいことが言えなかった債権者も多数いたようだ。いただいたご意見などは、別途紹介するとして、今回は債権者説明会を総括する。
債権者説明会では、安愚楽牧場の杜撰な経営の実態が明るみになった。同社の説明によれば、倒産のきっかけは「口蹄疫や震災などの問題でオーナーの解約が続出した」だが、"続出した"はずの解約数は全体の1%しかないという。ただ、口蹄疫問題の際、満期を迎えたオーナーに送られた文面にも、『解約数は全体の1%で、経営はまったく問題ありません』と記載されていたといい、説明と矛盾している。
オーナーの1%が解約しただけで経営が傾いてしまうのか、実際は震災後に1%以上の解約があったのか、どちらかしかないが、安愚楽牧場側は真実を隠している。
経営がぎりぎりの状態でありながら、オーナーに更新や新規の投資を迫ったことは、詐欺罪にあたるのかどうかも、今後の焦点になってくるだろう。震災後、安愚楽側の言い分を信じ、契約更新や新規投資をしたオーナーが被害に遭ってしまった。信じる者が被害に遭い、疑う者が救われた状況となったのだ。
三ヶ尻社長は必死に「だますつもりはなかった」と弁明していたが、この必死な姿が逆に不信感を増長させる。まるで自分でも詐欺だと認識しているかのようで、民事再生法を選択して早急に事態の収束を図ろうとする行動も、刑事罰を受けたくないがための動きに見えてしまう。
安愚楽牧場 「口蹄疫問題の頃から自転車操業に陥っていたのでは?」という質問に対し、代理人弁護士は「自転車操業であったという感想を抱いていないわけではない」と答え、はぐらかせながらも、すでに自転車操業に陥っていたことを暗に認めている。
牛預託商法の「ふるさと牧場」による詐欺事件では、出資金をだまし取ったとして同社社長ら6人が2008年に詐欺罪容疑で逮捕された。経営状態を偽り、出資金を募った安愚楽牧場が、詐欺罪に該当してもおかしくはないだろう。

<債権者に情報格差>
債権者説明会での質問内容や、会場の反応、債権者への直接取材で感じたことは、債権者には大きく分けてふたつのグループに分類できるということだ。
ひとつは、今回の倒産は安愚楽牧場が悪かったのではなく、直接的な原因は「東電の放射能漏れ問題やセシウム牛問題」として、安愚楽側の言い分を信じているグループ。このグループは、「東電や国が補償すべき」とし、民事再生法への理解度も薄く、いまだに全額返済を期待している人もいる。
もうひとつは、安愚楽側の言い分に納得せず、「隠された資産を徹底追及すべき」とするグループだ。このグループは民事再生法の選択にも疑問を持つ人も多く、「たとえお金が返ってこなかったとしても、三ヶ尻社長には刑事罰を望む」と訴える人もいる。
このふたつのグループには、大きな情報格差が存在する。前者は「ネットが活用できない派」で、後者は「ネット活用派」である。
債権者説明会には、高齢者の参加者も多く、どちらかというと前者のほうが多いように感じた。民事再生手続きがスムーズにいったとすれば、債権者集会で「再生計画案の決議」が実施され、債権者の多数決で「認可」か「否決」「不認可」が決定する。ここで、このふたつのグループが鍵を握る。安愚楽の言い分を信じる前者が多いようだと、再生計画案は認可されやすく、少ないと否決され、「破産」の道をたどることになる。
ただ、今後の流れで安愚楽牧場の不祥事などが報道されたり、全国安愚楽牧場被害者対策弁護団の動きによって、刑事事件に発展する可能性もある。
ただそれも、前者グループが多いと社会問題には発展しにくい。安愚楽問題の今後の行方は、「ネットの普及」が命運を左右する、と言えるかもしれない。
(了)
【山本 剛資】

安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(6)~「計画倒産なのでは!!」

http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16071.html
安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(6)~「計画倒産なのでは!!」
2011年8月24日 15:30

債権者説明会は、終焉を迎えようとしていた。これまで債権者からの追及で共通点が多かったのが、経営状態が悪化していたにもかかわらず、『経営状態に問題はない』として契約をつなぎとめていたことは、詐欺にあたるのでないか? ということだ。最後の質問者は、これまでの質問を総まとめするかのように、核心をついた指摘を繰り返した――。
債権者(女性)「オーナー制度について質問があります。今回、7万3,000人から、4,200億円にもおよぶお金を集めているのですが、本来、この資金は借入金という位置づけになると思います。そうなれば、支払いの時のために、引当金などを計上していないとおかしいと思います。なのに、先ほど弁護士の方は、集めたお金を売上に上げ、仕入れの経費として処理をしていたと言いました。また、売上の比率は過去3年間、黒毛売買が7割前後となり、収入源にもなっています。
支払に関しては、すべて経費であげている。そうすると結局、自転車操業と言われても仕方がないと思います。
新しい会員の方の契約金が入るか、契約の更新が続かないと支払いが滞るということが、はっきりと最初からわかっている構造です。『粉飾ではない』とおっしゃっていましたが、そちらが用意されたこの損益計算書、これが詐欺をしていた、自転車操業をしていたという動かぬ証拠になると思います。
先ほど、東電に賠償を求める話がありました。経営者が悪いのではなく、口蹄疫や大震災、セシウム問題という流れで倒産に至ったということですが、実際は口蹄疫の前から、経営はおかしかったんだと思います。だから本当のことが言えなくて、資金集めをやめることができなかったと思います。それが本当の姿ではないでしょうか。今、私たちがしなければいけないことは、7万3,000人から集めた資金の流れを解明することだと思います。
私は元々3万人と言っていたオーナー会員が、なぜ7万3,000人にまで膨らんだのか、すごく疑問を持っています。牛15万頭のうちの10万頭であるというオーナー繁殖牛が、本当に7万3,000人のオーナーのものであるのか、それだけの数の牛が本当にいるのかどうか、ここもまだわかりません。本当に嘘だらけ。
みなさんの質問を聞いていましたが、社長はまったく質問に答えていません。1%しか解約がいないと説明してきたのに、倒産したら『解約が続出して経営が悪化して倒産に至った』と言う。嘘ばっかりじゃないですか! どうしてそんなに嘘ばかり言うのですか?
あなた方が言うことは、私たちは何ひとつ納得がいかないです。
今回は民事再生法について説明をされてきましたが、なぜ、『破産』でもなく、『会社更生法』でもなく、『民事再生法』なのか。説明を受けても私はわからないです。もっと大勢の弁護士がしっかりとした調査をしてもいいのに、なぜか、たった二人の弁護士さんが、民事再生を急いで進めています。駆け込みの手続きをしたことで、会社更生法はもうできないとも言います。
民事再生法を選択し、経営陣が残ることで、7万3,000人から集めた4,200億円の資金の流れをうやむやにして、終わらせようとしているのではありませんか! 本当はもっと前に終わりになる会社だったのに、刑事罰を恐れ、このシナリオで仕方がなく倒産したという形にしたいだけだと思います。
私たちにできることは、あなた方が隠そうとしている資金の流れを明らかにすることだけです。もし、破産が残された道なのであれば、私たちは民事再生法の再建案に賛成したくはありません。以上の説明をお願いいたします」
回答者(弁護士)「まず、なぜ民事再生法を選択したかについて、再度、説明させていただきます」
債権者「社長が答えろ!社長が!」(罵声)
回答者(弁護士)「たとえ牛を叩き売るような形になったとしても、どなたかが、この事業を引き受けてくれれば、牛を飼育できなくて餓死させてしまうよりはましです。
破産にした場合、最悪のパターンは、破産したことで牛の飼育ができなくなり、牛がバッタバッタと死んでしまうことです。
そうなった場合、みなさんに一銭も戻ってこないという可能性もあります。生き物が資産になっているケースでは、価値がある状態で処理できる場合とそうでない場合では、極端に結果が変わってしまうのです。
また、『自転車操業だったのでは?』というご指摘ですが、私もそのような感想を抱いてないわけではありません。しかし、決算書では過去にさかのぼって分析していませんので、『いくら消えたのか』といった数字的なことは、今の段階では的確にお答えできません。それは責任を持ってこれから調査を進め、しかるべき時にきちんと開示していくつもりです」
司会「まだご質問を希望される方、大勢いらっしゃると思いますが、30分も延長してしまいましたので、終わりにしたいと思います。最後に三ヶ尻の方から、もう一度ご挨拶させていただきます」
債権者「まだできるだろ!」「もう1回説明し直せ!」「質問にちゃんと答えろよ!」(罵声)
三ヶ尻氏「えー・・・・・・このような事態を招きましたこと、心からお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」
司会「以上を持ちまして、安愚楽牧場代理人弁護士による債権者説明会を終了させていただきます」
(つづく)
【山本 剛資】

安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(5)~「どう考えても詐欺!!」

http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16062.html
安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(5)~「どう考えても詐欺!!」
2011年8月24日 10:43

代理人弁護士の栃木氏による前向きな発言?(既報(4))により、会場は落ち着きを取り戻したように見えた。ただ、弁護士は重要なことをサラリと言った。それは「オーナーの債権は最終的に50億円程度になると思う」という言葉だ。4,200億円という債権が、1%程度の50億円になってしまうというのだ。もし東電や国の補償が実現したら、債権は50億円より多くなると思われるが、「補償を求める」としつつも、同氏の頭には東電や国の補償はどうせ無理だろう、という考えがあるのだろうか。
そして、債権者からの質問で、再び会場は荒れた--
債権者(男性)「一部の大物政治家、特定の宗教法人とのつながりは、すでに皆さんご存知だと思いますが、破たん直前に大量に解約をした政治団体、および宗教法人の名簿の開示を要求します」
(債権者から拍手の渦)
回答者「私どもでは、そういった情報は認知していません。調査を進めてその事実があった場合には、検討いたします」
債権者(男性)「実際に、口蹄疫や原発の問題が倒産の原因となったかもしれませんが、我々オーナー会員に送られてきた文書には、『震災の影響はほとんどありません』と書かれていました。言っていることが全然ちがうんですよ。どう考えたって詐欺でしょ、これは。どういうことだよ! 説明しろよ、経営者! 立って説明しろ」
三ヶ尻氏「・・・・・・・。実際のところ、口蹄疫の被害は1万5,000頭でした」
債権者「そんなこと聞いてないぞ!」「なぜ異なる説明をしたのか、説明してください!」(罵声)
三ヶ尻氏「それと先ほどの質問ですが、宗教法人、あるいは特定の方とのつながりについて、私自身、そういった団体に属していることは、まったくございません。口蹄疫については、あとからあとから被害が拡大していき、最終的に1万5,000頭に至ったのです。決してだますつもりは、ありませんでした」
債権者(女性)「6月末の満期金について、三ヶ尻社長に伺いたいです。6月末の満期直後に、満期金と利益金が支払われた人と、7月15日にそれらを支払われた人、そして私のように一銭も支払われなかった人がいます。何を根拠に差別されたのですか!」
債権者「社長が答えろよ!」(罵声)
回答者(弁護士)「私が受けた報告では、6月末は 旧オーナーの方ではなく、後に募集した『牧場シリーズ』の方を優先して支払いました。オーナーの方には、『もう少し待ってください』とお願いしました。そこで待っていただけないオーナーの方には、7月15日にお支払し、結果的にご協力いただいたオーナーの方に、迷惑をかけた形となってしまいました」
債権者「ふざけるなよ!」「いい加減にしろ!」(罵声)
(つづく)
【山本 剛資】

安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(4)~「私も被災者です!!」

http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16048.html
安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(4)~「私も被災者です!!」
2011年8月23日 10:49

債権者説明会は、終盤に入った。司会者は規定の時間が過ぎていることを強調し、まだ多くの債権者が質問を終えていないのに、説明会を打ち切ろうとしていた――
債権者(女性)「今回のことは、7月25日に会議があって、その後連絡もなく、8月1日にいきなりこのような事態になったと私は感じています。しかもその事実は、そちらから送られてくる通知書でなく、ニュースで知りました。そんな不誠実な会社を信じられると思いますか? 東日本大震災の影響を受けたと言っていましたが、私も被災者の一人です。ここにいる大勢の方も、何らかの被害を受けた方が多いと思います。それなのに・・・・・・(涙)」
債権者「がんばれ!」
債権者(女性)「もう何を信じていいのかわかりません!これからは、ここにいる債権者だけでなく全国にいる債権者が、あなた達がどのような行動をとっていくのかを、ずっと監視しています」
回答者(栃木弁護士)「みなさんに大変ご迷惑をかけることになったのですけども、実は私は多くの中小零細企業の再建を担当してきました。まずこの相談を受けた時、私の事務所では、ちょっと力量が足りないと思った。ですがもう7月末には、75億円近くのお金が払えなくなっていた状況でした。みなさんのために、私よりも経験がある方が引き受けてくれたらいいのですが、そういう方が見つからなかった場合、直ちに破産的なことになってしまう。それを考えて、引き受けることにしました。
本来、民事再生というものは、現経営者がみなさんの債権を大幅にカットして、自分が経営を続けていくということになるんです。けれども、今回の場合には、それが許されない。最終的には、恐らくオーナー様の債権というのは、50億円程度になってしまうのではないかと思っています。
そこで、オーナー様の被害を少なくする一番いい方法は、この企業体を全体で購入してもらうことです。一応、ほぼ無担保の360億円以上の牧場や牛舎を持っていますし、牛が14万5,000頭残っているわけです。
日本一の牧場ですから、そこに価値を見出し、事業を継続していただける方をどうにか見つけ出していくつもりです。それができない場合、順次、牧場ごとに分割して売却し、みなさまへの弁済に充てていくしかない、と思っています。
したがって、私は安愚楽牧場の現経営者のために、代理人弁護士を引き受けたのではございません。日本一の牧場を社会的な資産として残すことが、社会のためになる。そういった信念を持って、この仕事を引き受けたのです。今後ともよろしくお願いいたします」
(つづく)
【山本 剛資】

安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(3)~「解約は何人なんだ!!」

http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16034.html
安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(3)~「解約は何人なんだ!!」
2011年8月22日 14:32

既報(2)での三ヶ尻社長の答弁により、和牛委託オーナー制度は、解約が重なると資金不足に陥り、事業が継続できなくなることがわかった。同制度は、口蹄疫や震災などの影響がなくても、満期が集中している時期にたまたま解約が重れば、それだけで資金難に陥ってしまう。同ビジネスには重大な欠陥があることを、社長自らの言葉で明らかにしたのである。
また、口蹄疫問題の時期や震災後に「経営に問題がない」と説明していたことは、三ヶ尻社長は「だますつもりはありませんでした」と語ったが、だますつもりはなくても、結果的にオーナーを欺いていることになる。詐欺と言われても、言い逃れはできないだろう。
ここから債権者の追及は勢いを増す。しかし、答弁は会計士や弁護士が担当し、三ヶ尻社長は逃げ続けた――
債権者「マスコミによると、口蹄疫を隠ぺいしようとしていた報道がある。危機管理体制がまったくなっていないのでは? いかがですか?」
回答者「隠ぺいをしようとした事実はありません。ただし、国のほうからも指導をいただき、当社は安全委員会を設置し、徹底した対策をいたしました」
債権者「倒産したことは、オーナーによる解約が相次いだせいだと説明されていますが、現在オーナーは7万人といわれています。どのくらいの解約数があったのでしょうか?
私たちは、あなた方が『解約するとここは潰れてしまいますから、解約しないで更新してください。お願いします。お願いします』という必死にお願いする言葉を信じて、解約したかったけどしないで、あなた方を助けてきたんですよ!
そんな安愚楽牧場を支えてきた私たちが、なぜこんなに苦しい思いをしなければならないのですか? 私には母子家庭の娘がおりますが、その娘が解約しようとしたときに言ったんです。『今解約すると安愚楽牧場が潰れるから、解約しないで』と。いくらなんでもひどいじゃないですか! こういう仕打ちは。そちらからの文書には、『解約は全体の1%』と書いてありましたよ。どのくらいのオーナーが解約したのか、聞かせてください! 私たちはいつ死んでもおかしくない年齢です。集団自殺をしても仕方がない状況ですよ! 無責任すぎます」
債権者「支えたのは私たちなんだよ!」「何人いたんだ!」「ちゃんと説明しろ!」(罵声)
回答者「・・・・・・・・・。えー、今までのお支払した解約件数は、約5,000人でございます」
債権者「うそつけ!」「内訳は!」「真剣にやれよ!」「総額はいくらだ!」(罵声)
回答者「申し訳ございません。だいたい総額で、60億から75億ぐらいになると思います。今は日々、解約の数字が上がってきている状況で、正確な数字がお答えできないことをお詫び申し上げます。今は5,000件がわかっているのですが、総額で65億から70億の範囲だとご理解いただければと思います」
(つづく)
【山本 剛資】

安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(2)~「だましただろ!!」

http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16029.html
安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(2)~「だましただろ!!」
2011年8月22日 10:40

三ヶ尻氏「・・・・・・・。えー・・・・・・・」
債権者「早く立て!」「ちゃんと説明しろ!」「だましたんだろ!」(罵声)
三ヶ尻氏「口蹄疫に関して・・・口蹄疫に関しまして、事件発生と同時に1万5,000頭の処分が必要ということになり、宮崎県の牧場は風評被害に遭い、皆さま方からの解約が相次ぎました。私どもの事業は、一挙に解約が重なりますと、牛の対応、資金の調達ができなくなります。
ですからこそ、30年かけて、私どもはできる限り、法を順守した形でどんなことがあっても、乗り越えていかなければいけないという気持ちでやってきました。すぐに資金が入ってくることになれば、またその対応も違ってきますが、来月、来月というように、結局は後半、または年度末にかけての入金という形になり、その間は資金繰りが難しい状況でした。でもなんとか、口蹄疫のすべての補償金などが3月に入金となり、風評被害も収まりつつあり、消費も伸びてきたように思いました。これなら、なんとかなると思っていた矢先の3月11日、東日本大震災が発生しました。
3月11日の大震災におきましては、本社がある那須町は、震災前と比較し、都会からの観光客が1割以下に減りました。ホテルや食品加工事業なども、売り上げが下がるというより、まったく動かない状況になりました。
ですが、4月の後半から5月の観光シーズンにかけて、少しずつ消費も回復し、ゴールデンウィークにはお客様も戻ってきてくれました。それが、ゴールデンウィークが明けた頃、福島第一原発でメルトダウンが起きまして、解約、解約、という状況に陥ったのです。
本当に、この数カ月、状況が一挙に悪化していったのでございます。でも、7月末まで決してあきらめませんでした。倒産というのは、牛を放置するということが、一番恐ろしいのです。放置すれば死亡します。死亡すれば腐っていきます。二次的な被害が出てくるかもしれません。そいうことを含め、苦しいなかで決断をしました。
『決して、倒産してはいけないんだ』という気持ちで、最後の最後まで、資金の調達に回っておりました」
債権者「だからだまされたんだ!」(罵声)
三ヶ尻氏「いいえ、だますつもりはまったくございません。こういう結果になったことは申し訳ないことですが、私は、だますことは、そんなことは考えたことはございません」
(つづく)
【山本 剛資】

安愚楽牧場:預託農家346戸 牛は7万頭…農水省

http://mainichi.jp/select/today/news/20110825k0000m040035000c.html
安愚楽牧場:預託農家346戸 牛は7万頭…農水省
2011年8月24日 19時16分

農林水産省は24日、和牛オーナー制度で資金を集め、民事再生法適用を申請した安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)の預託農家戸数などを発表した。預託農家は計346戸で飼養頭数は計約7万3500頭、38の直営牧場を含めた総飼養頭数は約14万5100頭だった。安愚楽牧場から10日現在の数を聞き取った。
地域別で預託農家が最も多いのは北海道の136戸(計約2万7200頭)で、九州(沖縄県を除く)121戸(計約2万7700頭)▽東北51戸(計約7500頭)--など。総飼養頭数の種別は、繁殖牛約6万6600頭(国内の頭数の約10%)▽肥育牛約5万1500頭(同約6%)--など。【佐藤浩】

安愚楽牧場:破綻 相談117件・総額15億円 弁護団、27日被害者説明会 /埼玉

http://mainichi.jp/area/saitama/news/20110824ddlk11020087000c.html
安愚楽牧場:破綻 相談117件・総額15億円 弁護団、27日被害者説明会 /埼玉
毎日新聞 2011年8月24日 地方版

和牛オーナー制度で資金を集め、民事再生法の適用を申請した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)について、埼玉弁護士会の被害対策埼玉弁護団は23日会見し、県消費生活支援センターに4月以降117件(今月22日時点)の相談が寄せられたことを明らかにした。同弁護団は27日に被害者説明会を行う。
同弁護団やセンターによると、安愚楽牧場が8月1日付で契約者に配当金停止を通知して以降の相談が急増。内容は「今後返金されるか心配」「契約を解除したい」など。相談者の4月以降の契約額は平均1359万円で総額約15億円にのぼる。1億円以上の契約者もいるという。
安愚楽牧場は全国に牧場を持ち、会員から出資を募って繁殖牛を購入、生まれた子牛の売却益を配当金として資金調達していた。しかし口蹄疫(こうていえき)問題や東京電力福島第1原発事故で和牛価格が下落し、資金繰りが悪化した。
同弁護団は「契約者は県内だけでもかなりの数になるとみられる」とし、経営実態の調査などの上、損害賠償請求訴訟などで責任追及する方針を示した。
説明会は、午後1時半から午後5時、JR浦和駅東口の浦和コミュニティセンター(さいたま市浦和区東高砂町11の1)。申し込み不要。問い合わせはあすか法律事務所(電話048・833・7999)。【平川昌範】

安愚楽牧場 相談135件  27日 出資者向け説明会

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20110823-OYT8T01121.htm
安愚楽牧場 相談135件  27日 出資者向け説明会

和牛のオーナー制度で知られる安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須塩原市埼玉)が東京地裁に民事再生法の適用を申請し、出資者への支払いを停止している問題で、埼玉弁護士会の有志が作る安愚楽被害対策埼玉弁護団は27日、さいたま市のJR浦和駅東口にある市公共複合施設「コムナーレ」で出資者向けの説明会を開く。
弁護士約10人が安愚楽牧場の現状について説明するほか、個別相談にも応じる。
消費生活支援センターに出資者から、「出資金が返金されるのか心配だ」などの相談が相次ぎ、相談件数は22日までに135件に上る。同センターによると、平均出資額は1359万円で、なかには1億円を超えるケースもあった。
説明会は午後1時半からで、予約不要。弁護団長の福村武雄弁護士は「契約状況などがわかる資料を持参してほしい」と話している。問い合わせは、あすか法律事務所(電048・833・7999)へ。
(2011年8月24日  読売新聞)

安愚楽牧場110番 県弁護士会が27日に実施

http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2033270.article.html
安愚楽牧場110番 県弁護士会が27日に実施
2011年08月24日更新

和牛オーナー制度で資金を調達し黒毛和牛の生産を全国展開する畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)が、東京地裁に民事再生法の適用を申請した問題で、佐賀県弁護士会消費者問題委員会は27日、電話で法律相談に応じる緊急110番を開く。
東京商工リサーチによると、オーナー制度を利用した県内の出資者は248人、出資額は総額10億8300万円で1千万円以上の出資者は29人。電話相談では、2~3人の弁護士が今後の見通しや対処法などをアドバイスする。
同会委員長の大和幸四郎弁護士は「必要があれば弁護団の結成も検討したい」と話す。相談は27日午後3時半~同5時半まで。相談ダイヤルの番号は県弁護士会、0952(24)3411。

2011/08/23

安愚楽牧場:破綻 28日、債権者向け説明会 県弁護士会有志、静岡で /静岡

http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20110823ddlk22020248000c.html
安愚楽牧場:破綻 28日、債権者向け説明会 県弁護士会有志、静岡で /静岡
毎日新聞 2011年8月23日 地方版

和牛のオーナー制度を運営し全国から出資者を募っていた栃木県の安愚楽(あぐら)牧場が東京地裁に民事再生法適用を申請したのを受け、県弁護士会の有志は28日、債権者向けに今後の見通しや対応を説明する会を静岡市葵区追手町の県法律会館で開く。同会消費者問題委員長の鶴岡寿治弁護士は、「出資したお金がどうなるのか、今後どういう手続きが必要なのかなどを説明したい」と話している。
鶴岡弁護士によると、牧場破綻後に県内の弁護士や消費者センターに既に12人の出資者から相談があり、約2300万円出資した人もいるという。出資者は全国に7万人いるとされ、東京都では1500人が相談に来ていることから、鶴岡弁護士は、「県内の出資者はもっといるはず。債権を失わないためにもぜひ説明会に来てほしい」と話している。
会では、安愚楽牧場の民事再生手続きの見通しや、その際の債権届け出をする必要などを説明する。時間は午後1時から。問い合わせは県弁護士会(054・252・0008)。【平塚雄太】

海江田経産相は安愚楽牧場の「広告塔」か

http://media.yucasee.jp/posts/index/8681
海江田経産相は安愚楽牧場の「広告塔」か
最終更新:2011年08月23日 14時15分

民主党代表選への出馬を表明した海江田万里経産相が経済評論家時代に、安愚楽牧場について、週刊誌などのPR欄に登場し「リスクはゼロ」「私も和牛オーナーです」と語っており、週刊AERAに「広告塔」とその正体を明かされてしまった。
負債約4330億円を抱えて民事再生法の適用を申請した和牛預託商法安愚楽牧場。7万人に上るオーナーがいたことが明らかになったばかり。今から、当時の原稿を読み起こせば、こっけいとしかいいようがない。
AERAによると、女性セブン(92年7月2日号)には「リスクはゼロ」とまで言い切っていしまっている。また、SAPIOでは、競馬の共同オーナーと比べて、和牛は賞金を獲得しなくても配当は確実に入ってくるという説明を行っている。
もちろん投資商品である以上は、未来永劫配当を保証するものではないことなどは書かれているものの、まさに「広告塔」と言われても仕方がない、持ち上げっぷりだ。

安愚楽牧場:破綻 コスモス牧場、今後の対応を協議--小林市対策会議 /宮崎

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20110823ddlk45020601000c.html
安愚楽牧場:破綻 コスモス牧場、今後の対応を協議--小林市対策会議 /宮崎
毎日新聞 2011年8月23日 地方版

小林市は22日、和牛オーナー制度で資金調達し、経営破綻した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)が出資する市内の牧場などについて対応を協議するため、肥後正弘市長を議長とする対策会議を設置し、初会議を開いた。【重春次男、石田宗久】
市によると、同市細野には同牧場が出資する第三セクター「北きりしまリゾート牧場」(通称コスモス牧場)がある。牧場内のレストラン安愚楽は22日、休業した。また、市内に預託農家は11戸(黒毛和牛約2400頭を飼育)あるという。
対策会議は市幹部16人で構成。協議は冒頭のみ公開し、肥後市長は「市に影響が及ぶ事態だ。畜産関係者らと連携を強め、対応していきたい」と述べた。
市によると、コスモス牧場は安愚楽牧場と子会社のレストラン安愚楽、市、JA小林が出資して94年10月、設立。95年4月、観光体験型牧場としてオープンした。敷地約10ヘクタールの借地料として、三セクが年間約430万円を地主に支払うが、半額以上は安愚楽側の負担という。市は今後▽単独で負担を続ける▽閉鎖する▽JAと協議のうえ他の出資者を探す、などの方策を探るという。

◇県内債権額10億円
東京商工リサーチ宮崎支店によると、安愚楽牧場に出資した県内のオーナー会員債権者は210人で、債権額は10億3900万円にのぼる。最高債権額は6100万円。1000万円以上の債権者が32人、1000万円未満が178人だった。
全国の債権者は7万3356人で、債権額は4207億6700万円。県内の債権者数、債権額はいずれも都道府県別で46位。全国の直営40農場中、最多の15農場が県内に集中する一方、出資の比率は低かった。
口蹄疫の影響で、県内15農場のうち、現在も児湯地域の13農場ででは牛の飼育は再開されていない。
安愚楽牧場は繁殖牛のオーナーを募り、生まれた子牛の売却益を配当する商法で全国展開した。

安愚楽牧場問題で弁護団結成 28日に無料説明会 静岡

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110823/szk11082317470008-n1.htm
安愚楽牧場問題で弁護団結成 28日に無料説明会 静岡
2011.8.23 17:45

和牛オーナー制度を運営する畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市)が多額の負債を抱えて民事再生法の適用を申請した問題で、静岡県弁護士会は出資者らからの相談に応じる被害者弁護団を結成。28日午後1時から、静岡市葵区追手町の県法律会館で、被害者説明会を開く。
この問題をめぐり同弁護士会や消費生活センターなどへ多くの相談が寄せられ、県内にも出資者が少なくないことから対応を検討していた。同弁護士会によると、相談者の中に約2000万円を出資した人も確認されているという。
説明会では、法的手続きや今後の見通し、被害救済の依頼手続きなどについて説明する。その後、弁護士が無料で相談に応じる予定という。問い合わせは同弁護士会((電)054・252・0008)へ。

安愚楽牧場経営破綻

http://www.corporate-legal.jp/houmu_news379/
安愚楽牧場経営破綻
投稿日:2011-08-23 18:16:29 

破産の経緯
テレビCMなどでも有名な栃木県那須にある安愚楽牧場が今月、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し破たんした。狂牛病BSE問題や口蹄疫、生肉レバーの問題などがあり牛肉に関連するビジネスには厳しい状況が続いていたが、最終的には、福島原発の事故の影響が追いうちになったと見られている。

「和牛オーナー商法」とは
繁殖牛のオーナーを募集し、生まれた仔牛を買い取るシステムで資金を調達するシステム。同社ホームページでは、売買・飼養委託契約金として100万円(4年契約)を同社に支払えば、年1回、3万8000円の配当が得られるしている。高利回り金融商品として会員数を集め、オーナー数は7万人にまでのぼっていた。

債権計画、消費者の救済は?
再建計画は、全国に40ある牧場の数や飼育している和牛の数をも減らし事業を縮小する。また、人員削減も行う。また、東京電力への賠償も検討している。一方で、消費者の救済については、債権者説明会を行い、消費者への理解を求めている状況だ。

総評
今回の安愚楽牧場の経営破綻は、福島の原発事故が直接の原因との見方がある。その一方で、当初負債総額が630億円とされていたのが、オーナーらへの和牛買い取り費用4000億円が、突浮上したこともあり、その経営やオーナー制度の不透明さを疑問視する声が多々ある。
東京第二弁護士会に所属する紀藤正樹弁護士は、違法な勧誘が行われていた可能性があるとして消費者庁に行政処分などを求め、「5000億円以上の被害規模が確実な情勢で、豊田商事事件を上回る戦後最大の消費者被害となる」とブログなどで発言している。ただ、ある出資者の男性は「これまでは配当も滞りなく楽しい思いもさせてもらった」などといった声もあり、その経営手法をめぐっては解明が求められる。
gnino

安愚楽破たんで3セクのレストラン休業

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/259602
安愚楽破たんで3セクのレストラン休業
2011年8月23日 00:26

4300億円の負債を抱え、東京地裁に民事再生法の適用を申請した畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)の問題で、宮崎県小林市は22日、初の対策会議を開いた。同社も出資する第三セクター「北きりしまリゾート牧場・コスモス牧場」内の「レストラン安愚楽北霧島」が、同日から休業したことなどが報告された。
会議には肥後正弘市長ら市幹部16人が出席。同市によると、市内に直営農場は2カ所あるが、運営状況は把握できていないという。預託農家は11戸あり、約2400頭が飼育されている。
現在、同社から直接の連絡はなく、市が預託農家から聞き取りしたところ、10日以降の飼料は同社から届いているという。同レストランの従業員は2人で、再開のめどは立っていない。肥後市長は「安愚楽問題が市に与える影響は大きい。情報を収集し対応に努めたい」と話した。
=2011/08/23付 西日本新聞朝刊=

安愚楽牧場に関するお知らせ

http://www.pref.saitama.lg.jp/site/cyuuihou/cyuuihou-110818.html
安愚楽牧場に関するお知らせ
掲載日:2011年8月18日更新

埼玉弁護士会消費者問題対策委員会による「被害者説明会」が開催されます。参加される方は、契約書等の手持ち資料を当日お持ちください。なお、予約は不要です。
説明会は弁護士への委任の意思の有無にかかわらず出席可能です。

また、独立行政法人国民生活センターでも情報提供を行っています。

日時
8月27日(土曜日)13:30開場
会場
浦和コミュニティセンター第15集会室(コムナーレ9階)
JR浦和駅東口徒歩1分

問い合わせ先
048-833-7999(あすか法律事務所 神野(こうの)弁護士、福村弁護士)

「リスクはゼロ」「安全有利」 海江田経産相が安愚楽投資を「勧誘」

http://www.j-cast.com/2011/08/22105012.html?p=all
「リスクはゼロ」「安全有利」 海江田経産相が安愚楽投資を「勧誘」
2011/8/22 19:31

   原発問題で注目を浴びる海江田万里経済産業相が、民事再生法の適用を申請した安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)のオーナー制度を勧誘するともとれる記事を書いていたことが明らかになった。
   経済評論家だった1990年代初頭、当時の複数の連載コラムで安愚楽牧場のオーナー制度を紹介。自らが肉牛のオーナーだったことを明かした上で、「『それならひとつ会員になってみようか』と思った人は~」と、申し込み方法を紹介している。
   制度が行き詰まった安愚楽牧場の出資者は7万3000人以上、債権額は4200億円以上にのぼる。「広告塔として被害を拡大させた」との批判も出そうだ。

牛のオーナー制度はリスクが低いとの議論を展開
   「AERA」2011年8月28日号が「『広告塔』は海江田経産相」と題して掲載した記事によると、海江田氏は少なくとも3本の記事で安愚楽牧場について取り上げている。実際にこの3本の記事の中身を確認してみると、いずれも、高配当で比較的リスクが少ないことを強調したものだった。
   例えば、「サンデー毎日」1990年7月22日号では、「モーモー牛さんも財テクの対象に」と題して、海江田氏本人の署名入りで、債権者集会で謝罪を続ける立場になってしまった三ヶ尻久美子社長の、社長就任披露パーティーの様子を細かく紹介した記事を書いている。その中で、「実は私もこの牛のオーナーになっているのです」ともカミングアウト。記事の途中には「平均10%の利回りで」という見出しも入り、利回りの高さを強調した。記事本文でも「財テクとしての利回りもまずますだと思いますが」と、オーナー制度を評価している。また、3つある会員コースの内容を紹介した後は、「『それならひとつ会員になってみようか』と思った人は安愚楽共済牧場の預託事業センター(編注: 当時の記事には電話番号を記載)へ」と、ご丁寧にも電話番号まで書いて申し込みの方法を紹介している。
   また、「SAPIO」90年8月23日号では、「10%配当に加えて新巻き鮭1尾!なかなか捨てがたい『和牛オーナーシステム』」と題して、海江田氏が和牛のオーナーシステムと、競馬の共同馬主制度を対比する形で紹介。「先ほどの牛のオーナーシステムは配当が決まっている確定利回りなのに対して、こちらの共同馬主のほうは配当が不定」「牛のローリスク・ミドルリターンと、馬のハイリスク・ハイリターン、あなたはどちらを選びますか」と、牛のオーナー制度はリスクが低いとの議論を展開している。この記事では、前出の3コースの内容を表にして分かりやすく説明している。

「保険でしっかり保障され、約束通りの金額が支払われます」
   これら2つの記事から2年後に書かれた記事では、さらに「勧誘口調」が強くなっている。「女性セブン」92年7月2日号では、見出しに、「貯金より有利な和牛オーナー制度のうまみ点検! 2年で年利6%、4年で9%にプラスαもある」とうたい、リード文では「夢があって安全有利なら申し分ない」との記述も。オーナーに利益が還元される仕組みを説明する中では、「この利益は利息とは異なり、年間20万円以下は申告不要ですから実質的に非課税貯蓄と同じです。しかも、この利益は申し込み時に確定していて、リスクはゼロ。たとえ、参加期間中に牛が事故や病気などで死亡してしまっても保険でしっかり保障され、約束通りの金額が支払われます」と、「リスクはゼロ」とまで言い切っている。また、「SAPIO」同様、申し込み方法も紹介されている。
   もっとも、海江田氏は前出のサンデー毎日の記事で、「もちろんこの手のオーナー制度は銀行や郵便局の預貯金とは違いますから、法律で配当や元金が保障されているわけではありません」「もし、この会社が何らかのアクシデントに見舞われて倒産してしまったら、配当や元金はどうなるのか、その辺りも自分自身でよく確かめてから決めてください」と、一応の注意喚起はしている。だが、この程度の注意喚起では「広告塔」との批判は避けられそうもなく、民主党代表選出馬にも影響を与えそうだ。

次期首相候補・海江田万里氏も和牛オーナー!?~安愚楽牧場倒産で号泣?

http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16039.html
次期首相候補・海江田万里氏も和牛オーナー!?~安愚楽牧場倒産で号泣?
2011年8月22日 16:53

民主党代表選に立候補の意向を示した海江田万里経済産業相が、経済評論家時代に安愚楽牧場の雑誌広告に何度も登場し、自身も安愚楽牧場の和牛オーナーであることが、22日に発売された週刊誌「AERA」の報道により、明らかになった。
同誌によると海江田氏は、連載中の雑誌のコラムで、安愚楽牧場を投資の推奨商品として、熱心に紹介していたという。
名が売れた経済評論家が推奨する商品となれば、信頼度は格段に向上する。海江田氏が「広告塔」となったことで、安愚楽牧場とオーナー契約を結んだ債権者も少なくないだろう。実際、被害者弁護団の紀藤正樹弁護士のブログに寄せられた債権者のコメント欄には、「海江田氏の記事を読んで、安愚楽牧場を信頼した」といった書き込みも寄せられている。
オーナーでもあった海江田氏は、安愚楽牧場の破綻に関して何を思ったのだろう。物議をかもしたあの国会での"号泣"は、安愚楽牧場の件も一因になっているかもしれない。また、政治団体や宗教団体が、東日本大震災後に多数解約したという、債権者の情報もあるが、海江田氏はどうだったのだろうか。
次期首相候補の過去の汚点? が早くも見つかった。大型倒産だけに、もし同氏が次期首相になった場合、安愚楽牧場との関係を国会で追及される可能性は高い。

安愚楽牧場の出資者の最高額は1人3億円

http://media.yucasee.jp/posts/index/8670
安愚楽牧場の出資者の最高額は1人3億円
最終更新:2011年08月22日 15時35分

安愚楽牧場(本社・栃木県那須町、三ヶ尻久美子社長)のオーナー出資者約7万人の中に、1億円以上の出資者は135人いることが、東京商工リサーチの調査でわかった。また一人で最高の出資額は3億500万円だった。1人当たり債権額平均は574万円だった。 
全出資者は7万3356人、債権額は総額4207億6700万円になる。そのうちの135人が1億円超となった。
都道府県別では東京都が1万1740人(債権総額744億7900万円)で最多。地区別では関東地区(3万8636人、債権総額2283億8100万円)が最多で会員債権者数、会員債権額でも過半数を占めた。
会員債権総額をオーナー会員数で割ると1人当たりの平均額は574万円。また、会員債権者の金額レンジ別では1000万円未満が6万1980人(構成比84.4%)と大多数を占めた。

◆都道府県別の債権者数
1 東京都 1万1740人(16.0%)
2 神奈川県 9103人(12.4%)
3 埼玉県 6341人(8.6%)

2011/08/22

【ドキュメンタリー】安愚楽牧場倒産まで

http://media.yucasee.jp/posts/index/8661/1
【ドキュメンタリー】安愚楽牧場倒産まで
更新日:2011年08月22日

今年最大となる約4330億円の負債を抱えて民事再生法の適用を申請した和牛預託商法の「安愚楽牧場」。多くのオーナー出資者が参加して神戸、東京でそれぞれ債権者説明会が行われた。牧場側は今後も全力で弁済することを約束したが、怒りを露わにしているオーナーは多い。ゆかしメディアは出席した複数のオーナーへの取材を基に、倒産までのドキュメンタリーをまとめた。

6月についに未払い
雨が降りしきる中、東京・両国国技館で行われた「安愚楽牧場」の債権者説明会。オーナー出資者約7万人というだけあって、昼と夜の2回に分けて行われ、それぞれ2、3000人が参加したようだ。1回約3時間の説明会はときおり、オーナーが声を荒げる場面もあったようだ。
まず冒頭に、三ヶ尻久美子社長が涙ながらに頭を深々と下げて「申し訳ございません」と、謝罪したという。そして倒産の理由を2点挙げ、一つは昨年の宮崎県で起きた口蹄疫、二つ目は今年3月に起きた東京電力福島第一原発事故による解約が急増したことだという。
「今年3月には口蹄疫の保険金が数十億円入ったと言っていた」(60代男性)という証言もあったが、かなり苦しんだようで、その程度ではどうすることもできなかったようだ。そのくらい解約のスピードはすさまじかったと見える。
そして、ついに6月には未払いを起こしてしまったのだという。そこから、事態は風雲急を告げた。

7月末の配当が払えない?
出席者によると、安愚楽牧場は6月末の未払いが発生し、何とか60億円を用立てなければならなくなったという。その間もメディアへの広告出稿は止めずに、どんどん新規募集を行い、新たな資金を集めて乗り切ろうとしていたのだろうか。7月のスケジュールは次のようになる。
7月15日 約40億円の配当支払い
7月24日 安愚楽牧場が役員会を開催
7月26日 弁護士に事態を説明し相談
7月28日 弁護士から民事再生法の適用申請を勧められる
7月29日 民事再生法の適用を申請することを決定
8月1日 東京商工リサーチが「債務調査中」と発表
8月10日 東京商工リサーチが「倒産」を発表
8月17日 債権者説明会を開催(神戸市)
8月19日 債権者説明会を開催(東京都)
7月15日に配当の支払いは何とか完了したものの、問題は7月末にもう一度支払いがあることだった。その額は約60億円だったといい、26日の役員会ではあらゆる方法を模索したという。また、8月以降もメドが立たなかったことで、残る道は一つしかなかった。
牧場側にはもういっさいの余力は残っておらず、最悪のケースを覚悟して顧問弁護士に相談するより他なかった。7月の締め日であった7月29日、1979年に和牛1頭からスタートした安愚楽牧場を倒産させる道を選んだ。

安愚楽牧場のビジネスモデル
和牛の募集価格は、牛(価格の60%ほど)プラス飼料代などの諸経費が入って数倍~10倍に設定しているのだという。あまりにも高いように思うが、説明では和牛は子供を産んでいく上に売却できるために、配当金を出していくのは問題ないという。
だが、牧場側は、最近のデフレ傾向は和牛の価格でも起きていたと説明しており、高値で売却することは厳しかったものだと思われる。こうしたことも資金繰りが苦しくなっていった要因ではないかと思われる。
安愚楽牧場が預かっている和牛は約14万頭で、そのうち出資オーナー分は約10万頭。説明会では、和牛の育成には日々のランニングコストがかかるために、弁済資金を作るために早期の売却を行いたいという意向を伝え、出資オーナーたちに同意を求められたそうだ。
「同意するしかしょうがない。そうじゃなきゃ、現物引き取りになってしまうもの。でも50%以上は戻るようなことを言っていた。今までの配当と合わせたら、そんなに損はしていないから、勉強だと思わないと…」(60代男性、出資金300万円)
しかし、こんな物わかりのいい出資オーナーばかりではない。

俺は1億2000万円出資したんだぞ
説明会の場所は両国国技館。普段は大相撲の会場だけに、マス席に座ることになったオーナーも。「座り心地悪いわよね。もうちょっと何とかならないのと思ったわ」(夫と2人で来た50代女性)。大雨の中わざわざ遠方から東京まで出てきた人もいた。九州から来たという男性は手厳しかった。それもそのはずで出資金は1億円以上だったからだ。
その男性は「社長、あなたは問題がないなどとこれまで言ってきたが、われわれを騙してきたのか」などと追及したのだという。三ヶ尻社長はうつむいて、答えることができなくなってしまったそうだ。
他にも「東電を刑事告訴すべきだ」「本当に口蹄疫と原発事故が原因なのか? 実は自転車操業だったんだろう」などという厳しい意見が続出したという。
また「3月以降は系列ホテルも95%が稼働していなかった」(50代男性)などという証言もあり、グループの売上は実質的にないに等しい状態だったことがうかがえる。
また、出資して10年以上という60歳代の男性は7、8年前から徐々にポジションを減らしていったのだという。その理由を「今時、こんな高金利のモノないでしょ。宣伝も増やしていたし、危ないなと思っていましたから」と語った。賢明な選択であり、ダメージを最小限に抑えた。そして、男性は達観したような表情で最後にこう言った。
「みんな自己責任ということを忘れているよね」。
裁判所と清算方法について協議したり、東電の賠償支援機構にも要請するというが、やはり、みな忘れてはいけないことを忘れている。

【千葉】安愚楽牧場問題 説明会に債権者160人

http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20110822/CK2011082202000057.html
【千葉】安愚楽牧場問題 説明会に債権者160人
2011年8月22日

和牛オーナー制度を運営する安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)が民事再生法の適用を申請した問題で、県弁護士会による被害者説明会が二十一日、千葉市中央区の千葉商工会議所で開かれた。集まった約百六十人の債権者からは「会社の違法性は問えるか」「投資額はどれくらい戻ってくるのか」などの質問が相次いだ。
県内の被害者救済を目的とした被害対策弁護団も同日、正式に発足。法的措置などを検討していくという。
説明会では、担当弁護士が会社の経営状況や弁護団の今後の方針を説明。質疑応答では、債権者が「仮に会社が破産した場合、(原発事故による)国や東京電力の賠償責任はなくなってしまうのか」「多額の使途不明金があると聞いたが、実態は解明できるか」などと質問していた。
十年間で四千万円を投資した千葉市若葉区のパート女性(40)は「つい最近も配当が入ったばかり。会社側も経営悪化のことは債権者にひと言も言わなかった。だまされた気持ちでいっぱい」と途方に暮れていた。 (宇田薫)

2011/08/21

十勝の肉牛市場変動なし

http://www.tokachi.co.jp/news/201108/20110821-0010163.php
十勝の肉牛市場変動なし
2011年08月21日 14時40分

【音更】ホクレン十勝地区家畜市場(音更町音更西2線)で17~20日、肉牛市場が開かれた。放射性セシウムで汚染された稲わらを食べた東北産の牛の肉が流通した問題と、安愚楽牧場の経営破綻が判明してから初めての開催で、価格が注目されていた。取引前は素牛価格が暴落するとの見方もあったが、市場関係者の想定した下落幅よりも小幅にとどまった。素牛生産者は安堵(あんど)、安値を狙って来場した購買者には期待外れの結果となった。
1頭当たりの平均価格は肉専用種(去勢)で39万9295円と前回の市場から5%下落、同(雌)で34万4755円と同2%上昇、交雑種(去勢)で24万7569円と同10%ダウン、同(雌)で19万6792円と同7%ダウンだった。
いずれの種も落札率は93.5~98.1%と前回市場を数ポイント上回り、購買意欲が高かった。購買者は約200人。福島県など牛肉出荷停止となっている東北を中心にやや減った一方、これまで東北の市場で買っていた購買者が新たに増えたため、通常と同じ程度の人数となった。
素牛を購入後、肥育して枝肉にするまでは約20カ月かかる。セシウム牛肉問題に加えて安愚楽牧場の経営破綻の影響で今後、国内の牛の飼養頭数が減る可能性も出てくる。
地元の市場関係者は「頭数が減って枝肉価格が上がるとみて、今が買い時だと判断した人もいたのではないか」とみる。新得町の肥育農家は「思っていたより客(購買者)が多く、頑張って価格を上げて買わなければならず、きつかった」と述べた。
一方、出荷側では、前回市場より価格は下げたものの「今までが高過ぎた」という声もあり、黒毛和種の素牛を出荷した池田町の農家は「価格はそんなに悪くなかった。購買者の中にはもっと安くなることを期待して来ていた人もいたようだ」と落ち着いた取引に一安心していた。
ホクレン帯広支所は「肉牛の出荷制限が宮城県で解除され、枝肉相場も回復してきており、8月上旬に行われた安平町(胆振管内)の市場の時から状況が変わってきているため、心配するほど下がらなかった」とした。
ただ、次回(9月13~16日)の市場については「状況が読みづらくどうなるか分からない」と気をもんでいる。

安愚楽の利益金は雑収入→雑所得として課税対象

安愚楽の利益金は雑収入→雑所得として課税対象

雑所得(雑収入から必要経費を引いたもの)20万以下ならバックレOKとだけ思っている人が多そうだけど、それは間違い。大雑把に書くとこんな感じ。

【所得税(国税)】
  1. 他の所得と合算しても所得税を払う必要のない人(他の所得一切なし・控除一切なしの人の場合は38万円以下)は申告不要【所得税とられない】
  2. 源泉徴収・年末調整済みで確定申告(還付申告も含む)もしない人20万円以下の雑所得は申告不要【所得税とられない】
  3. 確定申告(還付申告も含む)する人は20万円以下でもバックレ不可。【所得税とられる】
【住民税(地方税)】
  1. 他の所得と合算しても住民税を払う必要のない人は申告不要。ただし、申告推奨。(申告していなければ所得証明がとれない。)【住民税とられない】
  2. 所得税の「源泉徴収・年末調整済みで確定申告(還付申告も含む)もしない人は20万円以下の雑所得は申告不要」のような規則はなし。このケースに該当する場合は、本来は住民税については雑所得分を追加で申告することが必要。【住民税とられる】
  3. すべての所得(雑所得を含む)を税務署に確定申告(還付申告も含む)している場合は税務署から市町村等にデータが回るので住民税の申告は不要。【住民税とられる】
申告すべきものを申告していなかった場合、修正申告は可能。修正申告のデータも税務署から市町村等に回り、しっかり住民税やそれをもとに決まる国民健康保険税(保険料)もしっかり追徴される。
なお、安愚楽が詐欺と認定された場合であっても、雑損失としては認められず、雑損控除の対象にはならない。(雑損控除の対象は災害と盗難。詐欺被害は対象外。)
所得税はかからないが住民税はかかるというケースもあるので注意。
ご不明な点はお近くの税務署へ。申告漏れの相談を素直にしに行って、いきなり逮捕などありえないので安心を。

(株)安愚楽牧場/清算型の民事再生申請・債権者判明

http://n-seikei.jp/2011/08/post-1018.html
(株)安愚楽牧場/清算型の民事再生申請・債権者判明

和牛オーナー預託運営(株)安愚楽牧場(栃木県那須塩原市埼玉2-37、代表:三ヶ尻久美子)は、東電によるセシウム牛問題に翻弄され8月9日約4,330億円の負債を抱え、東京地方裁判所に民事再生法の適用申請、債権者が判明した。なお、債権額は申請書に基づくものであり、今後変動する。
追、オーナー(出資総額約4,207億円)は団結して、損失額につき早急に東京電力=国に対して損失補償を求める必要がある。
借入金が極端に少ないが、オーナーからの出資金で潤沢に経営されていたのであろう。役員のこれまでの報酬額(子会社からの分も含めて)などもチェックする必要がある。

債権者                債権額/千円
那須野農業協同組合         4,749,971
湯浅商事(株)            181,802
北日本くみあい飼料(株)    818,217
鹿児島米穀(株)        803,279
JA東日本くみあい飼料(株)    697,786
JA北九州くみあい飼料(株)  568,568
三菱東京UFJ銀行        500,000
森久保薬品(株)         220,433
日本全薬工業(株)         103,004
花巻農業協同組合         92,863
(株)電通            91,412
北進運輸(株)         75,278
東関東TCM(株)         70,501
南さつま農業協同組合         60,079
こばやし農業協同組合         57,414
ヤマヒロ(株)          56,030
(株)城山産業          44,353
(有)村上商事           42,214
北海道牧草販売(株)         37,684
プロシード(有)           35,356
浦幌町農業協同組合          27,573
(有)佐々木運輸         24,284
(有)渡邊商事           23,648
十勝物産販売(有)          23,046
足寄町農業協同組合         19,922
杜陵印刷(株)            19,235
鵡川農業協同組合        19,232
大分県農業協同組合        18,585
南薩農業共済組合         18,473
(有)道北牧草販売        16,710
リコーリース(株)         16,159
(有)ニーズ食品         14,396
北さつま農業協同組合         14,295
(有)菊地農場           13,626
大日産業(株)           13,363
辰和工業(有)            11,055
1,000万円以上(オーナーの預託金債権約4,207億円除く)
[ 2011年8月19日 ]

安愚楽牧場:再生法申請 26日に無料の電話相談--県弁護士会 /兵庫

http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110821ddlk28020229000c.html
安愚楽牧場:再生法申請 26日に無料の電話相談--県弁護士会 /兵庫
毎日新聞 2011年8月21日 地方版

民事再生法の適用を申請した安愚楽(あぐら)牧場の「和牛オーナー商法」に関連し、県弁護士会の辰巳裕規副会長らは26日、無料の電話相談を実施する。同会所属の弁護士延べ30人が対応。被害状況を把握し、救済に努めたいとしている。
同社の債権者説明会にも参加した辰巳副会長は「そもそも経営が成り立つ構造だったのか、実態を解明したい」と話している。
電話相談は午前10時~午後3時。

▽神戸=078・341・8500
▽姫路=079・282・1035【金森崇之】
〔神戸版〕

安愚楽牧場:再生法申請 県弁護士会、被害者向け説明会--千葉できょう /千葉

http://mainichi.jp/area/chiba/news/20110821ddlk12020097000c.html
安愚楽牧場:再生法申請 県弁護士会、被害者向け説明会--千葉できょう /千葉
毎日新聞 2011年8月21日 地方版

民事再生法の適用を申請した和牛オーナー制度を運営する「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)に関する相談が県消費者センターや県弁護士会に多く寄せられている。県弁護士会消費者問題委員会も、被害対策弁護団を結成し、21日に県内被害者向けに説明会を開催する。
民間調査会社によると、県内のオーナー会員債権者は5220人と全国でも4番目に多い。1000万円未満の出資をした会員が85%以上だが、1億円以上の出資者も11人いるという。弁護団長の拝師徳彦弁護士は「史上最悪の消費者被害事件のケースになりうる」と危惧している。
説明会は21日午後2時から。安愚楽牧場の現状についての解説のほか、被害状況の聞き取りも行い、具体的な救済方法の検討に生かすという。
会場は千葉市中央区中央2の千葉中央ツインビル2号館「商工会議所第1ホール」。問い合わせは佐野総合法律事務所の上杉浩介弁護士(電話043・225・4611)【味澤由妃】

安愚楽牧場:再生法申請 27日に電話相談 /群馬

http://mainichi.jp/area/gunma/news/20110821ddlk10020073000c.html
安愚楽牧場:再生法申請 27日に電話相談 /群馬
毎日新聞 2011年8月21日 地方版

和牛オーナー制度で資金を集め民事再生法の適用を申請した「安愚楽(あぐら)牧場」の問題で群馬弁護士会は27日、県内のオーナーを対象に無料の電話相談を行う。21日は消費者金融の武富士の債権者を対象に無料の電話相談を受けつける。午前10時から午後3時まで。電話は027・233・4804。【角田直哉】

2011/08/20

安愚楽牧場 破綻 姿をくらませた女社長の素性

http://gendai.net/articles/view/syakai/132099
安愚楽牧場 破綻 姿をくらませた女社長の素性
2011年8月15日 掲載

被害総額は豊田商事事件の倍の4000億円
和牛投資で高配当を得られる――。
こんなうたい文句で投資家を集めた“和牛オーナー制度”の「安愚楽牧場」(那須塩原市)が10日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。投資家たちは騒然だ。
同社は81年に設立され、全国40カ所に牧場を所有。和牛に投資すれば年利3~7%の配当を受けられることで話題を呼び、7万人の投資家を抱え、今年3月期決算では過去最高の年間1000億円を売り上げた。1億円以上投資していた人も少なくない。ところが内情は火の車で、負債総額は3月末時点で約620億円。6月末から配当の支払いがストップしている。
安愚楽牧場の代表取締役は三ケ尻久美子という女性だが、表に出てくることが少ないため、会員ですらどんな人物なのかを知らないという。
「三ケ尻社長は1944年生まれ。今年67歳です。創業者の未亡人という説もありますが、実像はよくわかっていません。若いころはさぞ美人だったと思われる顔立ちながら、その美貌を使ってカリスマ性を高めたという話もない。和牛商法というリスクの高いビジネスに後ろめたさを感じているから姿を現さないという見方もあるし、“彼女はカイライにすぎない”と言う人もいます」(経済記者)
ある情報によると、三ケ尻氏は安愚楽牧場主催のパーティーで「私は移動に飛行機を使わない。節約のため全部電車です」と堅実な性格をアピールしていたという。だが、同社は昨年1月に宮崎県に所有する牧場で口蹄疫が発生した際、事実を通報するのが遅れたため宮崎県から厳重注意を受けている。
今回の倒産危機騒ぎでもボロを出した。経営陣が経営危機を認識した7月中旬以降も、「一口48万円を出資すれば、半年後には52万円支払う」というおいしい話で新規の投資家を誘い込んでいたのだ。投資家側の弁護団長を務める紀藤正樹氏が言う。
「被害総額は4000億円を超えるとみられ、戦後最大だった豊田商事事件の2000億円をはるかに上回ります。それなのに同社は新規の投資家を募り、現在、三ケ尻社長は行方不明。東京支店も閉鎖し、いまだに釈明会見を開いていません。非常に大きな問題です」
安愚楽牧場は来週、出資者向けの説明会を開く予定だ。三ケ尻社長は出てきて頭を下げるのだろうか。

情報収集と過去の反省におすすめ

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情報収集と過去の反省におすすめ

2ちゃんねる
2ちゃんねる検索(スレタイ「安愚楽」を検索)
http://find.2ch.net/?STR=%B0%C2%B6%F2%B3%DA&BBS=ALL&TYPE=TITLE
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ツイッター(Twitter) (「#agura」で検索)
http://twitter.com/#!/search/%23agura

Google ニュース (「安愚楽」で検索)
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紀藤弁護士のブログ(カテゴリー「2011-08 安愚楽牧場被害事件」の記事)
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/201108/index.html

A BUG's Pensieve 2
http://move2600.blog96.fc2.com/

リプラス 情報収集組合
http://re-plus.seesaa.net/category/10980797-1.html

べぶろぐ(山崎牧場日記)
http://koji.air-nifty.com/cozyroom/

365日のうた
http://don.paslog.jp/category/142035.html

個人向け社債ウォッチ!
http://shasai.seesaa.net/category/8893499-1.html

サラリーマンの蓄財日記~間違いなく億万長者になれる~
http://blog.livedoor.jp/fwht9851/archives/cat_50005432.html

株主優待Getちゃんのブログ
http://ameblo.jp/yuutaiqueen/theme-10037978627.html

安愚楽牧場・黒毛和牛委託オーナー制度の問題点
http://fund.jugem.jp/?eid=183

「(株)安愚楽牧場の民事再生に関するQ&A」(HP公開・後に削除)と「よくあるご質問へのご回答」(神戸説明会配布)の比較

「(株)安愚楽牧場の民事再生に関するQ&A」(HP公開・後に削除)と「よくあるご質問へのご回答」(神戸説明会配布)の比較

スペース・改行位置は変更しているものもあります。間違いがあればご指摘を。
【変更なし】 5問
【HP公開・後に削除のQ&A】【神戸説明会配布資料】で回答文言変更 8問
【神戸説明会配布資料では削除】 2問

【変更なし】
Q 安愚楽牧場は事実上倒産したのですか?
A はい。
ある会社が経済的に破綻して弁済期にある債務を一般的に返済できない状態が継続することを一般に事実上の倒産といいます。事実上の倒産の後,破産,民事再生,会社更生等の手続が申し立てられると,法的な意味での倒産処理手続が始まることになります。安愚楽牧場は,平成23年7月31日に予定していたオーナー様への分配金の支払いをすることができないという状態が継続しており,また,同年8月9日に東京地方裁判所に民事再生の申立てをしましたので,現在,事実上,また,法律上の倒産状態にあります。

【変更なし】
Q 民事再生とはどういうことですか?
A 民事再生は,会社の法的な整理手続の一種です。
経済的に破綻した個人や法人が,その財産や事業利益をもって,確定した再生債権の一定割合を弁済することを内容とする再生計画を定め,その計画が債権者の多数の賛同を得て裁判所の認可を受けると,債務者は,以後,その計画に定めに従って債務を弁済する義務を負い,その余の債務を免れることができます。

Q オーナーの出資金(元本)は返ってくるのですか?
【HP公開・後に削除のQ&A】
A 全額はお返しできませんが,一部はお返しできる見込みです。
オーナー様の出資金(正確には,中途解約の場合は「清算金」,期間満了の場合は「再売買代金」です。)の返還請求権は,民事再生手続上の再生債権となり,和牛の所有権はその再生債権を担保する財産として取り扱われる見込みです。そのため,オーナー様へのご返済は,まず和牛を順次売却して得られた資金をもって行い,不足する部分は再生計画に基づいて弁済されることになります。
返還金=和牛の売却価格(一頭について数十万円)+一般配当
ただ,現在までの調査では,和牛の売却によって確保できる返済原資は十分でなく,再生債権の配当分も大きくはならない見通しであり,結論的には,出資金元本の全額をお返しすることはできないでしょう。
出資金のどの程度を,いつお返しできるかについては,今後の手続の進展に伴って情勢が明らかとなり次第,このホームページでご案内する予定です。
【神戸説明会配布資料】
A 全額はお返しできませんが,一部はお返しできる見込みです。
オーナー様の出資金(正確には,中途解約の場合は「清算金」,期間満了の場合は「再売買代金」です。)の返還請求権は,民事再生手続上の再生債権となる見込みです。したがいまして,オーナー様へのご返済は,民事再生手続に従って行われることになります。

Q 今すぐ解約手続をとれば,お金はすぐに返してもらえますか?
【HP公開・後に削除のQ&A】
A いいえ。
オーナー様の出資金返還請求権は,第一次的には和牛の売却代金から弁済され,第二次的には再生債権として安愚楽牧場の一般財産から弁済される予定です。そうすると,和牛の売却や再生計画の認可確定までには時間を要しますので,今すぐにお返しすることはできません。また,その時期についても上述のとおり未定ですので,逐次見通しをご案内する予定です。
【神戸説明会配布資料】
A いいえ。
オーナー様の出資金返還請求権は,再生債権として安愚楽牧場の一般財産から弁済されると予想されます。そうすると,再生計画の認可確定までには時間を要しますので,今すぐにお返しすることはできません。また,その時期についても未定ですので,逐次見通しをご案内する予定です。

Q すでに解約していたのですが,出資金を優先的に返してもらえますか?
【HP公開・後に削除のQ&A】
A いいえ。
解約済みの場合でも,出資金の返還請求権は,和牛に対する担保権付き再生債権として扱われる見込みですので,和牛の売却と再生計画の確定まではお返しすることできません。また,解約済みの債権であるからといって他の債権者よりも優先的に弁済を受ける権利はありませんので,他の契約者の方と同じ扱いになります
【神戸説明会配布資料】
A いいえ。
解約済みの場合でも,出資金の返還請求権は,再生債権として扱われると見込まれますので,すぐにお返しすることできません。また,解約済みの債権であるからといって他の債権者よりも優先的に弁済を受ける権利はありません。

Q まだ契約を解約していないのですが,今から解約できますか?
【HP公開・後に削除のQ&A】
A はい。再生債権の届出期間内であれば解約できます。
再生債権届出期限は,平成23年10月下旬から11月上旬頃の見込みですので(詳しくは追ってご案内します。),それまでに到達するように,(株)安愚楽牧場の那須本部(〒325-0033 栃木県那須塩原市埼玉2−37)宛てに解約通知をご郵送ください。今から解約をしても返ってくる金額や時期に差はないように手続を進める予定です
【神戸説明会配布資料】
A はい。再生債権の届出期間内であれば解約できます。
再生債権届出期限は,平成23年10月下旬から11月上旬頃の見込みですので(詳しくは追ってご案内します。),それまでに到達するように,(株)安愚楽牧場の那須本部(〒325-0033 栃木県那須塩原市埼玉2−37)宛てに解約通知をご郵送ください。今から解約をしても返ってくる金額や時期に差はないように手続を進めたいと考えています

Q クーリングオフできますか? その場合,お金はすぐに返ってきますか?
【HP公開・後に削除のQ&A】
A 契約から14日以内であれば書面でクーリングオフできますが,お金をすぐにお返しできるわけではありません。その場合の預託金の返還請求権も和牛によって担保された再生債権として取り扱う予定ですので,通常の解約をされた方と同様となり,お金がすぐに戻るわけではありません
【神戸説明会配布資料】
A 契約から14日以内であれば書面でクーリングオフできますが,お金をすぐにお返しできるわけではありません。その場合の預託金の返還請求権も再生債権として取り扱われると見込まれます。通常の解約をされた方と同様となり,お金がすぐにお返しすることはできないと思われます

Q 契約を解約するのと継続するのでは,どちらが得なのですか?
【HP公開・後に削除のQ&A】
A 結果的に大差はないと思われます。
解約すると契約上10パーセントの違約金が発生し,その分再生債権の額が目減りすることになりますが,破綻後に解約をしたオーナー様が不利になる扱いは不公平であると考えますので,法律の許す限り,契約を継続されるオーナー様との間で返済額や返済時期に差が生じないようにしたいと考えています
【神戸説明会配布資料】
A 結果的に大差はないと思われます。
解約すると契約上10パーセントの違約金が発生し,その分再生債権の額が目減りすることになりますが,破綻後に解約をしたオーナー様が不利になる扱いは不公平であると考えますので,法律の許す限り,契約を継続されるオーナー様との間で返済額や返済時期に差が生じないようにしたいとは考えています。ただし,再生手続の中で,そのような扱いが許されるかどうかは現時点では明らかではありません。

神戸説明会配布資料では削除
Q 解約してしまったら,和牛の所有権がなくなり,東京電力や国から原発事故に伴う補償を受ける権利がなくなってしまうのですか?
A いいえ。
オーナーの方々に対しては,解約の成否にかかわらず,担保である和牛の売却代金による配当ができるように,再生計画を作るつもりです。すなわち,解約したからと言って,代金がオーナー様への返済に充てられることに変わりはありません。
国が和牛を放射能による被害前の価格水準で買い上げてくれたならば,その分,オーナー様への配当が増えることが期待されます。

神戸説明会配布資料では削除
Q 国(東電)からの補償はどの程度の規模になりますか?
A 現在,政府は出荷停止となった牛について補償を検討しているとの報道がなされております。安愚楽牧場では,担当省庁と連絡を取りつつ,情報を収集しております。現時点では,補償の時期・規模等についてはまだ具体的な告知はなされておりません。予想としては,放射能汚染地域(出荷停止地域)の和牛について全頭検査がなされ,そのうち放射能汚染が確認された和牛については時価による全頭買い上げ,それ以外の和牛については出荷停止期間の餌代分が補填されるものと考えられます。ただし,今回の経営破綻に伴うオーナー様の全損害を補填するということになるかどうかは,現時点では予測することができません。
ただし,国による補償は,最終的に東電に負担させることを前提に支払われるものとされております。そのため,東電を相手として交渉を開始し,決着がつかない場合には訴訟を提起することになります。それにより回収した損害賠償金は,債権者への配当原資となります。

Q 破綻直前まで安愚楽牧場の社員から出資を勧誘されました。倒産すると知ってお金を集めたのだから詐欺ではないですか?
【HP公開・後に削除のQ&A】
詐欺ではありません。
まず,そのような事実があったとすれば,お詫び申し上げます。安愚楽牧場の破綻の事実は,皆様に告知するまで,従業員にも秘密にしておりましたので,そのような行き違いがあったかも知れません。しかしながら,安愚楽牧場において,破綻の事実を知りながら,社員に出資を勧誘させたという事実はありませんので,詐欺は成立しないものと考えます
【神戸説明会配布資料】
A 安愚楽牧場の破綻の事実は,皆様に告知するまで,従業員にも秘密にしておりましたので,そのような行き違いがあったかも知れません。しかしながら,安愚楽牧場において,破綻の事実を知りながら,社員に出資を勧誘させたという事実はありません。

Q 安愚楽牧場の平成23年3月末の決算は黒字だったはずですが,あれは粉飾だったのですか?
【HP公開・後に削除のQ&A】
A いいえ。税理士のチェックを経た適法な決算です。
安愚楽牧場の決算では,和牛の飼養期間が満了したり解約がされたりしない限り出資金を返還する必要がないという取扱いになっていた関係で,オーナー様への返還義務が負債として計上されない仕組みになっていました。そのような処理は,税法上適法とされております。破綻直前に解約が急増し,また,再生手続上,未解約のオーナー様に対する出資金返還債務も負債としてカウントしました。その結果,今回,平成23年3月末決算よりも大幅に負債が増加することになったものです。
【神戸説明会配布資料】
A いいえ。税理士のチェックを経た決算です。
安愚楽牧場の決算では,和牛の飼養期間が満了したり解約がされたりしない限り出資金を返還する必要がないという取扱いになっていた関係で,オーナー様への返還義務が負債として計上されない仕組みになっていました。そのような処理は,税法上問題がないとされております。破綻直前に解約が急増し,また,再生手続上,未解約のオーナー様に対する出資金返還債務も負債としてカウントしました。その結果,今回,平成23年3月末決算よりも大幅に負債が増加することになったものです。

【変更なし】
Q 問い合わせの電話がつながらないのですが。
A 電話が混み合っております。
当事務所では,本件のために専用のコールセンター(電話番号050−5505−3720 受付時間午前9時~午後5時)を設置しておりますが,回線数が限られている関係で,電話が混み合ってつながらない場合があります。また,当事務所の回線もごく限られており,電話によるすべてのお問い合わせに対して十分にお答えすることができません。
コールセンターにつながらない場合や法律的な問題点についてお尋ねになりたいことがありましたら,質問事項を書面にまとめ(メモ程度で構いません),当事務所までご郵送ください。書面,FAX又はこのホームページにてご回答差し上げます。

【変更なし】
Q 安愚楽牧場のビジネスモデルは,当初から破綻していたのではありませんか。
A いいえ。
安愚楽牧場のビジネスモデルは,「和牛をオーナーに買ってもらい資金を調達する」→「調達した資金を牧畜業において回転させ収益を上げ,その一部をオーナーに配分する」→「約定期間満了時に,オーナーから和牛を買い戻す」というものでした。このモデル自体は,法律的に違法なものではなく,経済的にも収益モデルとして成り立っているものと考えられます。現に,このビジネスモデルは「預託法」の規制には違反しておらず,運用においても,監督官庁による抜き打ち検査によっても違法であるとの指摘は受けませんでした。
今回の破綻の直接の原因は,口蹄疫問題や和牛の放射能汚染問題等による解約の増大,新規契約の大幅な減少などにより,資金繰りに窮するに至ったことにあります。また,破綻の間接的な要因として,日本経済のデフレ傾向(デフレのため実質的に出資金返済の負担が重くなった。),和牛価格の下落傾向,配当率の高止まり傾向(年8パーセント超の高配当を約束した契約が多く残っていた。),飼養コストの高額化傾向なども,経営を困難にした要因であるといえます。

【変更なし】
Q 裁判所などから届く書類の送付先を指定・変更できますか?
A はい。
「送達場所」または「代理人」をご指定いただければ,そちら宛てにお送りすることも致しますので,ご希望の方は,その旨を書面にて(株)安愚楽牧場(〒325-0033 栃木県那須塩原市埼玉2−37)までお届けください。

以 上

債権者「裏切られた」 安愚楽牧場説明会 被害者2047人に

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-08-20/2011082015_01_1.html
債権者「裏切られた」 安愚楽牧場説明会 被害者2047人に
2011年8月20日(土)「しんぶん赤旗」

巨額の負債を抱えて経営破綻した安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須町)の債権者説明会が19日、東京・両国国技館で行われました。出席者によると、三ケ尻久美子社長は、謝罪の言葉を繰り返しましたが、会場からは「金を返せ」「信頼を裏切られた」など、厳しい声に包まれました。
牧場側は会社の全資産と社長の個人資産の譲渡代金を弁済にあてる方針を説明。赤字の牧場は従業員を解雇し、不動産を売却することも示されました。
会場からは「昨年の口蹄疫(こうていえき)のときも、今回の震災でも社長名の文書で問題はないと説明されてきた。われわれをあざむいてきたとしか思えない」「破綻の原因をオーナーの解約が相次いだせいにしている。一番牧場を支えてきたオーナーがなぜこんな苦しい思いをしなければならないのか」など、経営姿勢の誤りを指摘する声が飛び交ったといいます。
全国安愚楽牧場被害対策弁護団(団長・紀藤正樹弁護士)には、18日現在で2047人の被害者が登録し、相談の総額は約326億円にのぼります。
同弁護団は11日、「特定商品預託法に反する違法な勧誘が行われた可能性が高い」として、消費者庁に早急な対応を求めています。
安愚楽(あぐら)牧場 全国で約370カ所の牧場や、食肉加工などを運営する株式会社。繁殖牛の売買・飼養委託契約を交わし、契約期間内に生まれた子牛の売却益を還元する和牛オーナー制度を運営し、約7万3千人のオーナーがいます。9日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、負債総額は7月末時点で4330億円にのぼります。

県内オーナー よぎる「解約」踏み切れず

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20110819/591932
県内オーナー よぎる「解約」踏み切れず
(8月20日 05:00)

「あんなにたくさんのお金はどこへ行ったの」。19日に両国国技館で開かれた安愚楽牧場の債権者説明会。マス席で代理人弁護士の説明を聞いた県北の主婦(57)は、深いため息をついた。同牧場が和牛オーナー約7万3千人から集めた出資金は約4200億円。「新たな出資金を支払いに使う自転車操業だったんでしょうね」
主婦は約5年前、知り合いに勧められ、オーナーになった。それまでに他の「和牛預託商法」の会社が相次ぎ破綻したが、安愚楽は残っていた。「残るってことは出資しても安全ということかな」。老後に備え長年ためた数百万円を投じた。
契約時、3万円の商品券や季節の高級果物をプレゼントされた。1年後、元金の2・5%に当たる配当を手にした。銀行よりもはるかに高利回りだ。年1回確実に入る配当金。今の出資額は当初の2倍以上に増え、500万円を超えている。
「配当金やプレゼントは、やっぱりうれしかった」と主婦。が、どこか安愚楽の経営の危うさも感じていた。毎月送られてくる出資勧誘チラシでは配当率が徐々に上昇。「経営が厳しいから率を上げて、資金調達しているのかな」
今年初め、安愚楽が口蹄疫問題の悪影響を受けていること知り、解約を検討した。その後届いた同社の文書は、業績が持ち直しつつあると強調していたという。解約を思いとどまった。そして経営破綻。主婦は訴える。
「損害は自己責任。でも、正しい情報は伝えられたのか…」

安愚楽社長「だます考えない」

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20110819/591933
安愚楽社長「だます考えない」
(8月20日 05:00)

民事再生法の適用を申請した黒毛和牛生産の安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)は19日、東京・両国国技館で債権者説明会を開いた。説明会は17日の神戸市に続き2度目。和牛オーナーから「経営に問題はないという説明を受けてきた。だましたのか」などと怒声が飛び交う中、三ヶ尻久美子社長は「だますことを考えたことはございません」などと応じた。
雨が降りしきる中、会場の両国国技館周辺には関東を中心とするオーナーらが長蛇の列をつくった。
出席者によると、代理人弁護士は同社の資産売却の方向性について「一義的には大口スポンサーが(事業全体を)まとめて買っていただくことを想定しているが、現時点で申し出があるわけではない」と説明したという。
債権者の代理人として出席した全国安愚楽牧場被害対策弁護団の紀藤正樹弁護士は「会社側の説明を聞く限り、資金繰りに逼迫していた口蹄疫問題以降の出資金集めは詐欺的な要素が強いと思う」と話した。同弁護団は9月1日に都内で債権者説明会を開く。

安愚楽牧場 国技館で債権者説明会

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20110819-OYT8T01157.htm
安愚楽牧場 国技館で債権者説明会
(2011年8月20日  読売新聞)

和牛オーナー制度を運営し、民事再生法の適用を申請した安愚楽(あぐら)牧場(那須塩原市埼玉)の債権者説明会が19日、東京都墨田区の両国国技館で開かれた。説明会は17日に神戸市で行われ、2か所目。
説明会では、三ヶ尻久美子社長が「私の個人資産は当然すべて使って弁済したい」などと言い涙ぐんだ。代理人の柳沢憲弁護士が、負債額や資金調達のための出資募集に言及すると、「詐欺だ」と怒りの声が上がった。
質疑応答でも「経緯の説明ばかりで謝罪がない」「今まで安愚楽牧場を出資して助けてきた我々にこの仕打ちは何だ」と怒号が飛び交った。
安愚楽牧場被害対策県弁護団(伊沢正之団長)のある弁護士は「債権者の救済について新しい説明は全くなかった。質問についても曖昧な答えで切り抜けていた」と話した。

詐欺でもなんでもなければ

SFCG(旧商工ファンド)の元会長の代理人も務めた大物弁護士を雇う必要なし。
手続きを粛々と進めるだけなら小物弁護士で十分。
ありがとうございました。

安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(1)~「東電が補償しろ!!」

http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16026.html
安愚楽牧場 嵐の債権者説明会(1)~「東電が補償しろ!!」
2011年8月19日 20:00

きょう(19日)、(株)安愚楽牧場の債権者説明会が、東京・両国国技館で開催された。雨足が強いなか、会場には1,000人を超える債権者が訪れた。同説明会は非公開で実施されたのだが、NET-IBでは債権者の協力の元、詳細情報を入手することに成功したので、連載のレポート記事として紹介する。
まずは説明会の冒頭、三ヶ尻久美子社長による謝罪があった。三ヶ尻氏は、安愚楽牧場が成長してきた経過を振り返り、同業他社が倒産するなか、「安愚楽牧場なら安心」というオーナーの声が成長の原動力になったと語った。また、BSE問題からはじまり、牛肉の産地偽装、口蹄疫問題、東日本大震災にともなう福島第一原発の放射能漏れ事故といった業界を取り巻く逆風について説明。そして福島第一原発事故の影響やセシウム牛問題で出荷停止となり、オーナーからの解約が相次ぎ、資金繰りが悪化したという倒産の経緯を語った。
同氏は最後に「ご支援をいただいた皆様のご期待を裏切ることになり、申し訳ございません。皆様へのご迷惑を最小限に食い止めるため、社員一同、一丸となって努力をしていく所存でございます。このようになってしまったことを、心より深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と、声を詰まらせながら語り、株式投資や不動産などの個人資産はすべて会社に戻し、返済などに充てることも明言した。
続いて会計士などから、民事再生に入るまでの経緯、民事再生の流れ、返済計画の骨子などの説明があった。
時折罵声が飛んでいたが、ここまでは比較的に場内は静かだった。しかし、質疑応答の時間になると、雰囲気は一変した。
質問者からの「7月の申し込みした場合、クーリングオフが適用されるのか」との問いに、回答者が「今は全額返済できない。すぐ答えられない」と答えると、場内は騒然とし、怒号や罵声が飛び交った。
だが、別の質問者が「東電や政府が賠償すべきだと思う。政府が補償を検討中とのことだが、答えを待つのではなく、今すぐに交渉してほしい」と述べると、会場は一転して、歓声と拍手が沸き起こった。
回答者が「文部科学省が東電の事故に対する補償の指針を提示しているが、それに当てはめ、どれだけの請求ができるのか検討中です。今は民事再生手続きの開始決定も出ていない状況なので、動けません。手続き開始次第、内容を詰めて東電や国と折衝していきたい」と回答すると、またも拍手の渦が起きた。
九州から参加した債権者は、家族を含め1億数千万円の投資をしていたという。その債権者からの質問は厳しかった。
債権者「社長の冒頭のあいさつは、謝罪ではない。口蹄疫問題の際には、会社の経営はまったく問題がない、と説明を受けていた。震災後には本社を訪問して経営状態を問いただしましたが、経営に問題があるという説明は一切なかった。4月の時点でもらった文書にも、『国から補償を受けるので、まったく問題ありません。心配は無用です』と記載されていました。ずっとそう言い続けていたのに、今では『口蹄疫問題や震災が影響した』と言っている。これは投資家にうそをついていたのではないですか? このことについて、三ヶ尻社長に弁明いただきたい」
三ヶ尻氏「・・・・・・・。えー・・・・・・・」
(つづく)
【山本 剛資】

安愚楽牧場:都内で債権者説明会開く

http://mainichi.jp/select/biz/news/20110820k0000m040080000c.html
安愚楽牧場:都内で債権者説明会開く
毎日新聞 2011年8月19日 21時54分(最終更新 8月19日 22時01分)

和牛オーナー制度で資金を集め、民事再生法適用を申請した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)は19日、東京都内で債権者説明会を非公開で開いた。出席者によると、全資産を売却して弁済に充てるなどの方針が説明された。
説明会は17日の神戸に続き、主に関東などの債権者向けに開催された。出席した群馬県の70代の無職男性は「十数年前から累計で約1100万円投資してきた。300万円が未回収で、配当を除く実損は百数十万円。絶対安全とは思っていなかったし、仕方がないかもしれない」と半ばあきらめた様子。一方、神奈川県の50代の女性会社員は「約10年前から約1800万円投資した。せめて1000万円は返してほしい」と話した。【佐藤浩】

安愚楽牧場が東京都内で債権者説明会 債権者から不信の声

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00205790.html
安愚楽牧場が東京都内で債権者説明会 債権者から不信の声
(08/19 21:37)

和牛オーナー制度が行き詰まり、民事再生法の適用を申請した畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」が、東京都内で債権者への説明会を開いた。
安愚楽牧場は、およそ7万人の会員を集めていたが、福島原発事故の影響による牛肉の出荷制限などでオーナーの解約が相次ぎ、4,330億円の負債を抱えたとして、民事再生法の適用を申請している。
19日午後、東京・両国国技館で行われた債権者の説明会では、民事再生法の適用を申請するまでの経緯や、今後、牧場や施設を売却して債権者の弁済にあたるなどといった説明があった。
安愚楽牧場の債権者からは「不信感ですね、今は」、「ギリギリまで募集していたのは、考えられませんね」といった声が聞かれた。
全国安愚楽牧場被害対策弁護団・紀藤正樹弁護士は「口蹄(こうてい)疫以降は、自転車操業というよりも、詐欺的な要素が非常に高くなってきている」と話した。
債権者の弁護団によると、説明会には2,000人以上が参加したという。

安愚楽牧場、債権者説明会で社長謝罪

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4805134.html
安愚楽牧場、債権者説明会で社長謝罪
(19日17:37)

今年最大の倒産となった安愚楽牧場の債権者説明会が19日午後、東京・両国国技館で開かれ、三ヶ尻久美子社長が謝罪しました。
「民事再生法申し立てという事態になり、大変心苦しく申し訳なく、慙愧(ざんき)に堪えません」(安愚楽牧場 三ヶ尻久美子 社長)
説明会では、出席した債権者およそ1600人に対し、民事再生法を申請した経緯や債権者への弁済方針として、ホテルなども含めた保有する資産全てを売却、または譲渡して返済にあてていくことなどが説明されました。
しかし、債権者からは「福島の原発事故以前から経営は悪化していたはず。資金の流れを解明して欲しい」などの声が聞かれました。
「何が不満って、お金が返ってこないことが一番不満」(債権者)
「(経営が)ずさんだよ、会計士もずさん、社長だけじゃない」(債権者)

安愚楽牧場、東京で債権者説明会 弁済額の説明なし

http://www.asahi.com/national/update/0819/TKY201108190417.html
安愚楽牧場、東京で債権者説明会 弁済額の説明なし
2011年8月19日19時29分

「和牛オーナー制度」の運営が行き詰まり、民事再生法の適用を申請し、破綻(はたん)した安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県)の債権者説明会が19日、東京・両国国技館であった。17日の神戸市内での説明会に続き2回目。
説明会は前回と同じく非公開。東日本のオーナーらが主な対象。配布資料などによると、今月下旬に東京地裁から再生手続き開始の決定を受けると想定。2カ月ほどかけて約7万3千人のオーナーらから債権の申告を受け、約4330億円とされる負債総額を確定させる、としている。
出席者によると、同社側は牧場などの全資産を売却し、オーナーが投資した約4200億円の債務の弁済にあてる方針を改めて表明。しかし、具体的な弁済額の説明はなかったという。

「口蹄疫、原発が原因」 安愚楽牧場、社長が債権者に謝罪

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110819/biz11081919270013-n1.htm
「口蹄疫、原発が原因」 安愚楽牧場、社長が債権者に謝罪
2011.8.19 19:25

和牛オーナー制度が行き詰まり、民事再生法の適用を申請した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)が19日、都内で債権者への説明会を開き、三ケ尻久美子社長が「(宮崎県の)口蹄疫の発生や福島第1原発の事故でオーナーの解約が相次ぎ、資金繰りが急激に悪化した。おわびする」と謝罪した。説明会は17日の神戸市に続いて2回目。
全国安愚楽牧場被害対策弁護団の紀藤正樹団長は説明会後、「会社側の話を聞く限り、口蹄疫の発生前から事実上の自転車操業に陥っていたとみられる。発生後の資金集めは詐欺的要素が強い」と指摘。全国弁護団による債権者説明会を9月1日に都内で開くことを明らかにした。
民事再生手続きの申立書によると、負債総額は約4330億円。大部分は全国の出資者(7万3356人)への負債で計約4207億円に上る。

返済求め、会員から怒号=東京でも債権者説明会―安愚楽牧場

http://www.asahi.com/business/jiji/JJT201108190091.html
返済求め、会員から怒号=東京でも債権者説明会―安愚楽牧場
2011年8月19日19時6分

民事再生法の適用を申請して破綻した「和牛オーナー制度」運営の安愚楽牧場(栃木県那須町)の債権者説明会が19日、東京・両国国技館で開かれた。出席者によると、三ケ尻久美子社長らが謝罪を繰り返したが、オーナーの会員が投資していた約4200億円の弁済額などに関する具体的な説明はなく、質疑応答では全額返済を求めて怒号が飛び交った。
17日の神戸市での説明会と同様、牧場側は全事業の譲渡代金で弁済を図るが、不可能な場合は資産を分割売却する方針を説明。赤字牧場は従業員を解雇し、不動産を売却することも示された。
東京都国立市の男性(76)は「夫婦で10年以上前から投資していた。東京電力福島第1原発事故による補償の有無を聞きたかったが、具体的な説明はなかった」と落胆した表情で語った。自営業の男性(62)は「破綻が分かっていたのに、直前まで好条件で募集していたのは詐欺ではないかと思う」と疑問を口にした。 
[時事通信社]

安愚楽牧場 東京で債権者説明会

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110819/t10015018851000.html
安愚楽牧場 東京で債権者説明会
8月19日 18時35分

国内ではことし最大の経営破綻となった、栃木県の和牛の畜産大手、安愚楽牧場が、19日、東京で、民事再生の手続きにあたって債権者への説明会を開きました。「和牛オーナー制度」という投資のシステムに資産を投じた首都圏のオーナーたちからは、資金が返ってくるのか、不安の声が相次ぎました。
安愚楽牧場は、繁殖用の牛に投資を募り、子牛を買い取って配当する「和牛オーナー制度」で成長を続けましたが、福島第一原子力発電所の事故で牛肉価格が下落するなどの影響を受けたとして、今月、裁判所に民事再生法の適用を申請し、民間の信用調査会社によりますと、負債総額は、国内で経営破綻した企業としてはことし最大の4300億円余りに上っています。19日は東京・両国で、出資したオーナーなど債権者への説明会が開かれ、首都圏や東北地方からオーナーなどが訪れました。説明会は非公開で行われ、出席した債権者によりますと、三ヶ尻久美子社長が「口てい疫や3月の震災で、皆様には多大なご迷惑をおかけしました。おわびをしたい」と述べたということです。そして会社側の弁護士が、今後、牧場や牛を売却することで、債権者には投資した資金を返したいと説明しましたが、出席した債権者からは「具体的には、いつどのくらい返してもらえるのか」など、不安の声が相次いだということです。

安愚楽牧場の債権者説明会が開始~関東の被害者が続々集結

http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16017.html
安愚楽牧場の債権者説明会が開始~関東の被害者が続々集結
2011年8月19日 14:47

(株)安愚楽牧場の債権者説明会がきょう(19日)、東京・両国国技館にて、13時より開始された。雨足が強いなか、会場には多数の債権者が訪れた。注目を集める同説明会には、多くのマスコミも取材に駆けつけたが、会場内には入れず、完全非公開で実施された。
6,000万円を投資したという埼玉県の主婦(50代)は、「30年前から投資をしていましたので、安心していました。今思えば、昨年の口蹄疫の対応が悪かったので、あの時に解約すればよかった。震災の影響なので仕方がない面もありますが、とにかく私の全財産なので返してほしい」と怒りをぶつけた。
安愚楽牧場への不満を述べる被害者が多い一方、1,000万円を投資していたという埼玉県の女性(45歳)は「やはり投資は自己責任なので、ある程度のことは覚悟しています。ただ、なぜもっと早く知らせてくれなかったのか。今日の対応によって、今後の方針を決めたいと思います」と、覚悟を決めて説明会に臨む被害者もいた。
会場には債権者からの委任状を手に、会場に乗り込む紀藤弁護士ら被害者対策弁護団の姿も見られた。
債権者説明会は15時まで開催される。神戸に続き、東京でどのような説明がなされるのか、注目される。
【山本 剛資】

東京でも債権者説明会 和牛オーナーに安愚楽牧場

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110819/mca1108191047011-n1.htm
東京でも債権者説明会 和牛オーナーに安愚楽牧場
2011.8.19 10:43

繁殖牛の所有者を募集し、生まれた子牛を買い取って出資者に売却益を還元する「和牛オーナー制度」が行き詰まり、東京地裁に民事再生法の適用を申請した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)が19日、東京・両国国技館でオーナーら債権者への説明会を開く。
説明会開催は17日の神戸市に続いて2回目。同社は既に畜産事業やホテルなどの全資産を売却して債務を弁済する方針を表明している。
同社は独自のオーナー制度で規模を拡大してきたが、宮崎県で昨年発生した口蹄疫や東京電力福島第1原発事故の影響で契約解除が増えたり、和牛価格が下落したりしたために破綻した。
民事再生手続きの申立書によると、負債総額は約4330億円。大部分は全国の出資者(7万3356人)への負債で計約4207億円に上る。

安愚楽会員債権、最高額3億円~1億円以上は135人

http://www.data-max.co.jp/2011/08/135.html
安愚楽会員債権、最高額3億円~1億円以上は135人
2011年8月19日 10:19

東京商工リサーチが18日に発表した調査結果によると、民事再生法の適用を申請した(株)安愚楽牧場のオーナー会員7万3,356人の債権金額は、一人あたりの平均額が574万円で、1,000万円未満が6万1,980人(構成比84.4%)、1億円以上の会員債権者が全国で135人、債権額は最高で3億500万円だった。
都道府県別では、東京都が会員数・債権額ともに最多で、会員数1万1,740人、債権総額744億7,900万円となった。地区別でも関東地区が最多で、会員数3万8,636人、債権総額2,283億8,100万円となり、全体の過半数を占めた。

<国センに相談急増!相談者の8割は中高年>
また、(独)国民生活センターが同日に発表した「安愚楽牧場に関するトラブル速報!第1弾」によると、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)への相談は、2011年度は777件寄せられており、そのうち8月に入って寄せられた相談は734件と、会員への支払い停止の通知があった8月1日以降、相談が急増していることがわかった。
相談者の年代は、40代が247件(33.7%)、50代が162件(22.1%)、60代が156件(21.3%)と、40~60代で約8割を占めた。平均年齢は50.8歳だった。
性別は、男性が218件(28.1%)、女性が557件(71.9%)と女性が多く、職業等別では給与生活者333件(46.6%)や家事従事者250件(34.3%)が多かった。
地域別では、南関東が343件(41.7%)と約半数を占め、次いで近畿が98件(12.7%)、東海が68件(8.8%)、九州北部57件、(7.4%)、四国40件(5.2%)と続いた。
販売購入形態は、雑誌などの広告を見て申し込んだという通信販売が286件(74.5%)と、大半を占めている。
また、国民生活センターは、振り込め詐欺など二次的被害の危険性が高いため、不安な場合は「消費者ホットライン(0570-064-370)」に電話するように呼びかけるなど、警告を発している。
【山本 剛資】

安愚楽牧場債権者441人 県内

http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20110819/news20110819692.html
安愚楽牧場債権者441人 県内
愛媛のニュース2011年08月19日(金)

和牛オーナー制度を運営し、9日に東京地裁に民事再生法適用を申請した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)に出資した会員債権者が、県内で441人に上ることが18日、東京商工リサーチの調べで分かった。債権額は計24億1000万円で、1人平均546万円。
東商リサーチ松山支店によると、県内の会員債権者のうち、債権額1000万円未満が368人(83・4%)と大多数を占め、1000万円以上1億円未満が72人、1億円以上が1人。
全国の会員債権者は7万3356人で、債権額は計約4207億円。都道府県別では東京が最多の1万1740人で、神奈川9103人、埼玉6341人と続く。1人当たりの平均額は574万円。1億円以上の債権者は135人で、最高は3億500万円だった。

安愚楽牧場の和牛オーナー 「1億以上」135人 最高額は3億500万円

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110819/biz11081921150016-n1.htm
安愚楽牧場の和牛オーナー 「1億以上」135人 最高額は3億500万円
2011.8.19 21:09

東京商工リサーチは19日、民事再生法の適用を申請した「安愚楽牧場」のオーナー会員の出資額は、平均574万円だったと発表した。1億円以上も全国で135人おり、最高額は3億500万円だった。
オーナー会員数は全国で7万3000人を超しており、都道府県別でみると、最も多かったのは東京都で1万1740人だった。
東京都に次いで多いのは神奈川(9103人)▽埼玉(6341人)▽千葉(5220人)▽愛知(4726人)-の各県。本社のある栃木県は9番目の2040人だった。

県内出資者の債権総額20億円超 再生法申請の安愚楽牧場

http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20110819e
県内出資者の債権総額20億円超 再生法申請の安愚楽牧場
(2011/08/19 09:48 更新)

和牛オーナー制度を運営し、東京地裁に民事再生法の適用を申請した畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)の債権を持つ県内のオーナー会員は318人で、債権総額は20億7500万円に上ることが18日、東京商工リサーチのまとめで分かった。全国では7万3356人、計4207億6700万円。
オーナー制度は、繁殖牛の出資者を募り、生まれた子牛を同牧場が買い取って売却益を出資者に還元する仕組み。自社牧場が全国に約40カ所、繁殖委託牧場が約350カ所ある。
県内の1人当たりの債権額は最高が9100万円、最少が16万円。1千万円以上が55人。20年以上前から出資している県内の女性は「こんなことになり驚いている。原発事故の影響が大きかったのだろうか。元金だけは何とか返してほしい」と話した。

安愚楽牧場:再生法申請 被害318人20億7500万円 /秋田

http://mainichi.jp/area/akita/news/20110819ddlk05020069000c.html
安愚楽牧場:再生法申請 被害318人20億7500万円 /秋田
毎日新聞 2011年8月19日 地方版

◇東京商工リサーチ秋田支店調べ
和牛オーナー制度で全国約7万3000人の出資会員を集め、民事再生法の適用を申請した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)で、県内の被害者は318人、債権総額は20億7500万円に上ることが18日、東京商工リサーチ秋田支店の調べで分かった。
同支社によると、債権額が1000万円を超える県内の被害者は55人。債権額が1億円を超える被害者はいなかったが、1人当たりの債権額は平均約652万5000円で、全国平均約574万円を上回った。
同牧場の負債額は総額約4207億円に上っている。【小林洋子】

県内の債権総額は20億円超(秋田県)

http://www.news24.jp/nnn/news8611728.html
県内の債権総額は20億円超(秋田県)
[ 8/19 11:49 秋田放送]

和牛のオーナー制度で出資を募る栃木県の安愚楽牧場が経営破たんした問題で、県内の債権者は300人以上に上り、債権の総額も20億円を超えている事が分りました。
栃木県の安愚楽牧場は、繁殖用の牛の所有者を募集する和牛のオーナー制度で急成長し、会員の数は7万人を超えていました。東京商工リサーチ秋田支店によりますと、全国の債権額は4207億円余りで、このうち、秋田県内では、債権者が318人、債権の総額は20億7500万円に上っているという事です。牧場側では、すでに開催した債権者集会で、出資金の全額返済は出来ないと説明しています。県の生活センターでは、債務の弁済については不透明な部分が多いが、不安を感じている人がいればまずは相談して欲しいと話しています。

「安愚楽」出資者、道内は1892人 東京商工リサーチ発表

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/312682.html
「安愚楽」出資者、道内は1892人 東京商工リサーチ発表
(08/19 00:10)

東京商工リサーチ北海道支社は18日、民事再生法の適用を申請した畜産会社の安愚楽牧場(栃木県那須町)の和牛オーナー制度への出資者7万3356人のうち、道内からの出資者は1892人だったと発表した。
同社が債権者名簿を基に分類・整理した。道内の出資者は、金額別では1千万円未満が1593人、1千万円以上が295人で、1億円以上も4人いた。都道府県別では東京都の1万1740人が最多で、道内は10番目。

再生法申請の安愚楽牧場 鹿児島県内の債権者376人

http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=34468
再生法申請の安愚楽牧場 鹿児島県内の債権者376人
(2011 08/19 10:35)

和牛オーナー制度を運営し、東京地裁に民事再生法の適用を申請した畜産会社、安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)について、東京商工リサーチは18日、オーナー制度を利用した出資者数と出資総額を発表した。鹿児島県内の出資者は376人、出資総額は19億5300万円だった。全体に占める比率はそれぞれ0.51%、0.46%。
1億円以上の該当者はなかったが、1000万円以上は53人いた。
1000万円以上を出資したある債権者は、民事再生法申請後、安愚楽牧場側と全く連絡が取れなかった。17日までにこれまでの経緯を記した通知が届いたが、出資金の扱いなどは分からないまま。「老後の生活資金だった。自己責任だと理解はしているが、1割でも戻ってくれば」と話した。
県消費生活センターによると、8月以降、牛の投資に関する相談が寄せられているという。県弁護士会消費者問題対策委員会は8月末か9月初めごろに、債権者向けの相談窓口設置を予定している。

安愚楽牧場:破綻 道内の出資1892人、債権額109億円に /北海道

http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110819ddlk01020215000c.html
安愚楽牧場:破綻 道内の出資1892人、債権額109億円に /北海道
毎日新聞 2011年8月19日 地方版

「和牛オーナー商法」を展開した安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)の破綻で、東京商工リサーチ北海道支社は18日、道内で出資した会員は1892人で、債権額は約109億円に上るとの最新集計を発表した。債権額別で▽1億円以上4人▽1000万円以上295人▽1000万円未満1593人。このほか飼料納入など取引していた道内企業が214社あった。債権額は集計していないが「小口が大半で、それほど多額にはならない」という。
全国の会員債権者は7万3356人で債権額は計4207億円。関東地区が最多の3万8636人、2284億円という。【吉井理記】

県内債権者2000人超す

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20110818-OYT8T01153.htm
県内債権者2000人超す
(2011年8月19日  読売新聞)

安愚楽牧場問題出資額116億円
和牛オーナー制度を運営する那須塩原市の「安愚楽(あぐら)牧場」が民事再生法の適用を申請した問題で、同制度に出資した県内の債権者は2040人、出資額は116億2000万円にのぼることが18日、わかった。全国で最も多額の出資をしていたのも県内の債権者で、3億500万円を投じていた。
東京商工リサーチによると、全国約7万3000人の債権者のうち、県内の債権者は2・78%にあたる2040人で、全国で9番目に多かった。投資額は大半が1000万円未満だが、1000万円以上は307人、1億円以上も5人いた。
一方、出資額は116億2000万円で、全体(約4207億円)の2・76%を占め、8番目に多かった。東京商工リサーチは「栃木に本社があることが、債権者の多さに影響しているのではないか」と話している。

「安愚楽」債権者北陸3県で最多の475人

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20110819-OYT8T00002.htm
「安愚楽」債権者北陸3県で最多の475人
(2011年8月19日  読売新聞)

和牛オーナー制度の運営で知られ、民事再生法の適用を申請した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の会員債権者が県内に475人いることが18日、民間信用調査機関「東京商工リサーチ」富山支店の調べでわかった。
都道府県別の27位で、北陸3県では最多。債権額は計30億7900万円で25位だった。
475人を債権額で分けると、1000万円未満が407人、1000万円以上1億円未満が67人、1億円以上は1人。
全国の会員債権者数は7万3356人、債権額は総額4207億6700万円。1人当たり債権額は平均574万円に達するという。

安愚楽牧場:民事再生法申請 県内15カ所で飼育 肉用牛計8500頭 /大分

http://mainichi.jp/area/oita/news/20110819ddlk44020474000c.html
安愚楽牧場:民事再生法申請 県内15カ所で飼育 肉用牛計8500頭 /大分
毎日新聞 2011年8月19日 地方版

和牛オーナー制度で資金調達して黒毛和牛の生産を全国展開し、9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)。県内でも直営が2カ所、預託が13カ所あることが県や東京商工リサーチへの取材で分かった。
県畜産振興課によると10年11月現在、竹田、杵築各市の直営牧場で約3500頭。宇佐、豊後高田、国東、中津、杵築、玖珠の各市町の預託牧場で約5000頭。県内の肉用牛6万2500頭(今年2月現在)の14%にあたり、今後、牧場側が飼育頭数を減らすことになれば、飼料を提供している県内業者へのダメージは大きい。一方で牧場にいる牛は豊後牛のような県ブランドではなく、子牛も牧場間で融通していて、県内の生産農家からは購入していないという。
金塚秀夫課長は「牧場の今後の方針が決まり次第、肥育農家の支援を検討したい」と話す。【土本匡孝】

安愚楽牧場関係の相談殺到 相談者の契約額平均1千万円

http://www.asahi.com/national/update/0818/TKY201108180303.html
安愚楽牧場関係の相談殺到 相談者の契約額平均1千万円
2011年8月18日23時54分

 「和牛オーナー制度」が行き詰まり、民事再生法の適用を申請した安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県)に関する相談が急増している。国民生活センターの18日のまとめでは、経営状況の悪化が報じられた8月に入ってから、全国の消費生活センターに寄せられた相談は734件。相談者の契約金額は平均1067万円だった。
 安愚楽牧場に関する相談は2006年度以降に926件あり、今年8月分だけで8割を占める。多くが「経営が傾いていると聞いたが、どうしたらよいか」などの不安の声だ。なかには1億円以上にのぼる契約をした人もいたという。
 「全国安愚楽牧場被害対策弁護団」(団長・紀藤正樹弁護士)では、電話相談(03・3261・3026/平日午前11時~午後4時)も受け付けている。国民生活センターは「全国の消費生活センターでも被害弁護団の情報は把握しているので、問い合わせてほしい」と呼びかけている。
 19日には、東京・両国国技館で午後1時と午後6時の2回、同社の債権者説明会が開かれる。

2011/08/19

「原発」被害では片付けられない負債総額4300億円「今年最大の倒産」となった和牛商法「安愚楽牧場」が抱える根源的問題

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/16325
「原発」被害では片付けられない負債総額4300億円「今年最大の倒産」となった和牛商法「安愚楽牧場」が抱える根源的問題
2011年08月18日(木)

 負債総額4300億円---今年最大の倒産となった安愚楽牧場は、債権者の大半が一般投資家で、返済率が10%に満たないことが予想されるだけに、刑事事件への進展も含め、今後、社会問題化することは必至だ。
 「本年3月11日の東日本大震災以降、福島第一原子力発電所の放射線漏れ事故による牛の放牧制限、放射性セシウムの検出による出荷制限等と、同社の経営は大きな制限・打撃を受け・・・」
 債権者に送られた代理人弁護士の「通知書」(8月1日付)にはこう書かれていた。「風評被害」も含めて、原発事故の被害者であるという認識で、事実、安愚楽牧場は補償を求める方針を明らかにしている。

「原発」「口蹄疫」「飼料高騰」だけが原因ではない
 昨年には宮崎県で口蹄疫問題が発生、安愚楽牧場では約1万5000頭を「殺処分」にした。この時は農林水産省が約88億円を補償、直接の被害は免れたものの、「牛の異状について通報に遅れがあった」として宮崎県から改善指導を受け、また同社の姿勢を地元紙から厳しく批判され、イメージの低下は免れなかった。
 加えて、ここ数年で急激に高騰した飼料問題もある。20年近く、和牛の販売価格は卸、小売価格ともに横這いかデフレ経済を映して下落。そうした状況下で、飼料の高騰と口蹄疫問題で打撃を受け、さらに福島原発事故でとどめを刺された。
 「3重苦」が安愚楽牧場を襲ったのは確かだが、4300億円の負債総額で預託金を拠出したオーナー(投資家)が7万3000人にのぼるという被害規模は、「和牛預託商法」というビジネスモデルそのものの破たんがもたらしたものである。
 あなたも「和牛」のオーナーになりませんか---。
 高原、農村、和牛の三点セットの写真を使い、"牧歌的"な装いを凝らしたパンフレットで投資家を誘い込む「和牛預託商法」がブームになったのは、1996年以降の数年間だった。
 当時、金融界は、証券・銀行が次々に倒産、どこも信用できないという状況のなかで、「和牛」は確かさを感じさせ、しかも3%から高いところでは7%前後の高利を謳い、一口100万円という価格も、投資を誘い込みやすかった。
 「和牛預託商法」は一大ブームとなり、全国に20社近い業者が乱立、株式などの投資に縁のない主婦、老年層を中心にオーナーを集めていった。
 その大半は、詐欺まがいのインチキ業者だった。
 私は、その頃、不動産、金融先物、株式など多種多様なビジネスから転身した「和牛預託商法」の経営者たちを取材した。彼らの多くは、事務所を開き、新聞チラシを配布、肥育牧場と契約して投資のステージを確立しただけで、「びっくりするぐらいカネが集まる」と、悪びれることなく語るのだった。
 また、この商法の特徴は、利回りのほかに「和牛肉を1万円分」といった具合に、投資額に応じて現物支給、オーナーとの"連帯"を売り物にしていた。だが、にわか業者が多いから、牛肉の現物がない。子牛を買っても出荷までに2年はかかるのだから当然で、都内の業者を取材した時には、デパートで牛肉を購入、社員が事務所で段ボールに詰め、クール宅急便でオーナーに送る場面に遭遇、唖然とした覚えがある。

「畜産農家はかつかつでやっているのに」
 当然、ブームが去るのは早い。
 警察庁の指示で、都道府県警が捜査着手、多くのインチキ業者が、詐欺や出資法違反で摘発され、運よく刑事事件化を免れた業者も、オーナーの返還請求続出で、経営破たんしていった。
 唯一、残ったのが「和牛預託商法」の元祖である安愚楽牧場だった。それは、元祖に相応しい規模と実績を持っていたからだ。
「取材をするなら、まずウチの牧場を見学してください」
 同社の三ヶ尻久美子社長にいわれ、東北新幹線那須塩原駅から車で約30分の本社牧場を見学したことがある。
 44万平方メートルの広大な敷地に800頭の和牛が肥育されており、畜舎が整然と並んだ様子は壮観だった。その時点で、オーナー数は約3万人、全国の飼育頭数は約4万5000頭、直営牧場が11ヵ所にあり、ほかに182ヵ所の契約牧場があった。
 三ヶ尻社長は、子牛を買って肥育して販売するだけではなく、繁殖牛を飼い、子取りをして肥育する一貫体制を敷いたうえで、加工場、通信販売、レストラン経営などトータルに事業展開していることが"成功"につながった、と強調した。
 もちろん、にわか業者と安愚楽牧場の差は歴然としていた。
 しかし、牛を金融商品にして一般投資家から資金を集めるというシステムの脆弱さは、疑いようがなかった。
 3%から5%の金利を払い、定期的に牛肉などの商品をプレゼント、それで成り立つほど畜産業は甘くない。
 畜産農家のこんな言葉を聞いたことがある。
「2年かかって肥育して、粗利が10%を超える程度。そんなカツカツの状態だから畜産農家に跡継ぎはいない。都会の革靴を履いた連中が、どうして利益を保証できるのか、私らには理解できん」

安易に「風評被害」の補償に対象にするな
 皮肉にも、その答えが安愚楽牧場の急成長だった。
「和牛預託商法」がブームだった頃から14年が経過、同社の規模は倍増、オーナーは7万3000人、飼育頭数は14万6000頭になった。
ただ、危機は「新規募集」でしのぐという自転車操業で、規模がやむなく膨らんだという意味では、マルチの無限連鎖商法に似た危うさを秘めていた。
 証拠に、原発事故で経営が悪化、それを乗り切るために高配当での委託オーナーを新規募集している。
 また、既存会員には「特別なオーナー様にだけご紹介」として、半年で8%というとてつもない高利を約束。それが、破たん直前の6月や7月に行われていたことから、「全国安愚楽牧場被害対策弁護団」の団長である紀藤正樹弁護士は、「出資法、預託法違反の恐れが強い」と、指摘している。
 原発事故から半年で倒産し、負債総額が4300億円というのは、債務超過が続き、配当を新規募集でつなぐ自転車操業の証明で、決して原発事故が原因ではない。
 投資は自己責任が原則。だが、安愚楽牧場の勧誘方法が問われるのはもちろん、ビジネスモデルが破たんした「和牛預託商法」を見逃した行政当局の責任問題も生じよう。
 そうした破たん原因の解明と責任の追及なしに、「風評被害」で安易に原発賠償金を支払ってはなるまい。

2011/08/18

安愚楽牧場に関するトラブル速報!第1弾 -今後の情報に注意して!-

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110818_1.pdf
安愚楽牧場に関するトラブル速報!第1弾 -今後の情報に注意して!-
平成23年8月18日

報道発表資料
平成23年8月18日
独立行政法人国民生活センター
安愚楽牧場に関するトラブル速報!第1弾
-今後の情報に注意して!-

4.消費者へのアドバイス
・今後も情報収集に努めること
被害弁護団の情報等について、引き続き、情報収集に努めること。また、各地の消費生活センターでも地域の被害対策弁護団情報などを把握している場合があるので、問い合わせてみること。なお、安愚楽牧場のホームページ(http://www.agura-bokujo.co.jp/)や、安愚楽牧場の代理人弁護士事務所(栃木・柳澤法律事務所)のホームページ(http://tyl.dip.jp/)でも情報開示を行っている。

Q&Aを黙って引っ込めて、都合の悪いところを隠滅したものを神戸の説明会で配っているくせに何が情報開示?

安愚楽牧場 2次被害のおそれ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110818/t10014997471000.html
安愚楽牧場 2次被害のおそれ
8月18日 21時47分

国民生活センターは、「和牛オーナー制度」と呼ばれる投資で会員を集め、今月、民事再生法の適用を申請した、栃木県の畜産会社「安愚楽牧場」の債権者に対して、今後、悪質な業者が「金を取り戻せる」などと言って金を振り込ませる二次的な被害が起きるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。
「安愚楽牧場」は、和牛への投資を募って配当する「和牛オーナー制度」を運営するなどしていましたが、経営が悪化し、今月、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。国民生活センターによりますと、今年度、全国の消費生活センターなどに寄せられた「安愚楽牧場」に関する相談は、17日までに777件で、昨年度の35件と比べ急増しています。また、和牛の投資を巡っては、以前、高額の配当を示して和牛のオーナーを募りながら経営破綻する会社が相次いだ際、その債権者に対して「金を全額取り戻せる」などと言って、弁護士費用などとして金を振り込ませる被害が報告されたことから、国民生活センターは、「安愚楽牧場」の債権者にも、今後、悪質な業者が接触し、二次的な被害が起きるおそれがあるとして、不審な電話などには応じないよう注意を呼びかけています。心配な場合は、最寄りの消費生活センターなどにつながる「消費者ホットライン」0570-064-370に電話して、相談するよう呼びかけています。

民事再生か破産処理か

民事再生か破産処理か

現経営陣がそのまま居座れるのが民事再生
経理状態や裏の資金の流れの捜査も入らないのが民事再生
10%返しますと約束しても守られないかもしれないのが民事再生
同意した以上はオーナーはもう被害者とは言えないのが民事再生

現経営陣が強制的に追い出されるのが破産処理
経理状態や裏の資金の流れも洗い出されるのが破産処理
洗い出された隠し資産も分配されるのが破産処理
オーナーは被害者と主張し続けられるのが破産処理

安愚楽の過去の所業、現在の対応、安愚楽側弁護士の実績、今後の展開の予想で冷静に判断を。


続報 (株)安愚楽牧場 [栃木] 和牛畜産、和牛オーナー制度運営

http://www.tsr-net.co.jp/news/flash/1212827_1588.html
続報 (株)安愚楽牧場     [栃木] 和牛畜産、和牛オーナー制度運営
公開日:2011.08.18

オーナー会員債権者は大都市に集中~平均574万円 1億円以上は135人~
TSR企業コード:26-013666-2

8月9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請した(株)安愚楽牧場(那須塩原市埼玉2-37、登記上:那須郡那須町高久丙1796、三ヶ尻久美子社長)のオーナー会員債権者(以下、会員債権者)は7万3,356人、債権額は総額4,207億6,700万円だった。
会員債権者の債権額と地域別分布は、債権額別では1億円以上の会員債権者が全国で135人に達し、最大債権額は3億500万円だった。
都道府県別では東京都が会員債権者数1万1,740人(債権総額744億7,900万円)で最多。地区別では関東地区(3万8,636人、債権総額2,283億8,100万円)が最多で会員債権者数、会員債権額でも過半数を占めた。

1人当たり債権額 平均は574万円 
会員債権総額をオーナー会員数で割ると1人当たりの平均額は574万円。また、会員債権者の金額レンジ別では1,000万円未満が6万1,980人(構成比84.4%)と大多数を占めた。
一方、1億円以上の債権者は全国で135人にのぼり、最も債権額が大きかったのは3億500万円だった。

会員債権者の地区別分布 3大都市に集中
都道府県別の債権者数は東京都の1万1,740人(構成比16.0%)が最多。以下、神奈川県9,103人(同12.4%)、埼玉県6,341人(同8.6%)と続く。債権者数の上位10都府県中、関東地区で6都県を占め、特に東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の4都県で会員債権者、債権額ともに4割を超えている。地区別では関東、近畿、中部の3地区で全体の80.0%を占め、大都市圏にオーナー会員が集中している。

安愚楽牧場の牛80頭、別々川放牧場で放牧中 苫小牧市、今後の対応に苦慮

http://www.tomamin.co.jp/2011t/t11081803.html
安愚楽牧場の牛80頭、別々川放牧場で放牧中 苫小牧市、今後の対応に苦慮
(2011年 8/18)

9日に民事再生法の適用を申請し、経営破綻(はたん)した和牛オーナー制度運営の安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須町)の和牛80頭が苫小牧市樽前の市営別々川放牧場に放牧されている。同社は、所有資産を売却した上で債権の弁済に充てる方針を示しており、今後の放牧料の支払いは不透明。市は対応に苦慮している。
市は毎年5月から11月まで、別々川放牧場で白老町内の安愚楽牧場の直営牧場から和牛を受け入れている。今年も5月下旬から生後12カ月以上の成牛80頭を受託した。現在同放牧場で管理している和牛全頭が安愚楽牧場の牛という。
放牧料は日額で1頭180円。市は毎月末に放牧料を徴収しており「民事再生後も所定の放牧料が支払われる限りは、基本的に受け入れる」(市農林水産課)考えだが、「現段階で安愚楽牧場側からは連絡がないので何とも言えない」と話す。
ただ、安愚楽牧場が17日に開いた債権者説明会で、和牛を含む所有資産を清算する方向性が示されたことから「清算対象となり、今後、放牧料の支払いが不確定となった場合は、放牧場から出て行ってもらうことも考える」と市では話している。

安愚楽牧場再生法申請 県弁護士会が弁護団結成へ 

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004381018.shtml
安愚楽牧場再生法申請 県弁護士会が弁護団結成へ 
(2011/08/18 10:42)

和牛オーナー制度を運営する畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)の民事再生法適用申請を受け、兵庫県弁護士会は17日、9月上旬にも弁護団を結成し、資金の流れなどを追及する方針を明らかにした。
神戸市須磨区で同日開かれた債権者説明会は午後も続き、計約900人が集まった。債権者からは「資金管理がずさん」「解約時引当金を確保していないのは問題」などと厳しい指摘が相次いだが、経営陣からの明確な回答はなかったという。
同弁護士会に寄せられた相談には出資額が4500万円を超えるケースもあった。同社は原発事故後の解約続出で経営が悪化した6~7月にも短期出資を募っており、辰巳裕規弁護士は「詐欺性の有無も含め実態解明が必要」と話す。
同会は26日午前10時~午後3時、無料電話相談を受け付ける。神戸TEL078・341・8500、姫路TEL079・282・1035

安愚楽牧場の責任追及「不十分の恐れ」 弁護士会副会長が懸念

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E3E5E2E69F8DE3E5E2EAE0E2E3E39180EAE2E2E2;at=DGXZZO0195583008122009000000
安愚楽牧場の責任追及「不十分の恐れ」 弁護士会副会長が懸念
2011/8/17 21:55

民事再生法の適用を申請した「安愚楽牧場」の債権者説明会が神戸市で開かれたことを受け、傍聴した兵庫県弁護士会の辰巳裕規副会長が17日、記者会見し「経営陣が続投するため、経営責任の追及や資金の流れの解明が不十分になる恐れがある」との懸念を示した。
同弁護士会は26日、出資した和牛のオーナーを対象とする無料電話相談を神戸市と同県姫路市で受け付ける。9月上旬には説明会を開き、弁護団を結成する方針。〔共同〕

安愚楽牧場のオーナー債権者県内に309人 [18:15]

http://www.e-obs.com/obs-news/genko/DD08180017571.html
安愚楽牧場のオーナー債権者県内に309人 [18:15]
2011年 8月18日
  
「和牛オーナー」制度という投資で会員を集め、東京地裁に民事再生法の適用を申請した栃木県の畜産会社、「安愚楽牧場」の会員債権者が県内では309人に上ることがわかりました。
安愚楽牧場は繁殖用の牛への投資を募り、子牛を買い取って配当する「和牛オーナー制度」を運営していましたが、8月9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請しました。
民間の信用調査会社東京商工リサーチによりますと全国の債権者は7万3000人余り、債権額の総額はおよそ4207億円となっています。
このうち県内ではオーナー制度に出資していた人が309人、債権額の総額は19億1800万に上ることがわかりました。
さらに県内には安愚楽牧場直営の農場が竹田市と杵築市にあり、13の農家が委託を受けて肉用牛を育てています。
県や畜産関係者によりますと県内の飼育頭数は8000頭余りとなっていて、委託農家には契約料などが払われていないケースもあるということです。