2011/12/24

安愚楽牧場の女社長が自己破産、総額2億円

http://media.yucasee.jp/posts/index/9899
安愚楽牧場の女社長が自己破産、総額2億円
最終更新:2011年12月22日 15時15分

安愚楽牧場(栃木県)の代表取締役社長・三ヶ尻久美子氏が、東京地裁に自己破産を申請し、認められたことが22日までにわかった。負債額は約2億円に上る。
法人としては、8月に民事再生法の適用を申請。しかし、エサ代さえも賄うことができずに破産に移行した。負債総額は約4300億円となっている。
三ヶ尻氏は、東京、神戸で開催した債権者説明会では涙ながらに謝罪。責任を痛感しており私財を投げ打つ覚悟を示すなどしていたが、自己破産という道を選んだ。

安愚楽牧場の社長が自己破産

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111223-OYT1T00214.htm
安愚楽牧場の社長が自己破産
(2011年12月23日11時21分  読売新聞)

経営破綻した安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)の三ヶ尻久美子社長が東京地裁に自己破産を申請し、開始決定を受けた。
決定は21日付。関係者によると、債権者は14人で、負債は約2億円。
和牛オーナー制度を運営していた同社は、8月に民事再生法の適用を同地裁に申請。資金繰りが悪化するなどし、今月9日に破産手続きに移行した。
同社の負債総額は約4300億円、出資したオーナーは約7万3000人に上るが、今回の自己破産により、三ヶ尻社長の資産を受け取れるのは債権者14人のみになる見通し。東京都内のオーナーの女性(68)は「8月の債権者説明会では『債権者の皆さんに少しでも弁済したい』と言っていたのに話が違う。オーナーを向かず、自己保全の姿勢でひきょうだ」と憤っていた。
自己破産の申し立てをした代理人弁護士の事務所は取材に対し、「担当者が不在のため答えられない」としている。


2011/12/22

安愚楽牧場:社長が自己破産

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111222k0000m040101000c.html
安愚楽牧場:社長が自己破産
毎日新聞 2011年12月21日 23時15分(最終更新 12月21日 23時28分)

和牛オーナー制度が行き詰まり、破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)の三ケ尻久美子社長が東京地裁に自己破産を申請し、開始決定を受けたことが21日、関係者への取材で分かった。決定は21日付で、負債額は約2億円。
法人の安愚楽牧場は8月9日に民事再生法の適用を申請。しかし、選任された管財人らが調査した結果、「牧場や牛を売却しなければ財産保全はおろか、餌代をまかなえず大量の牛が餓死しかねない状況」であることが判明し、今月9日、破産手続きに移行した。安愚楽牧場の負債総額は約4300億円。大部分は出資者約7万3000人への負債となっている。(共同)

安愚楽牧場社長が自己破産 負債2億円

http://www.47news.jp/CN/201112/CN2011122101001952.html
安愚楽牧場社長が自己破産 負債2億円
2011/12/21 21:58   【共同通信】

和牛オーナー制度が行き詰まり、破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)の三ケ尻久美子社長が東京地裁に自己破産を申請し、開始決定を受けたことが21日、関係者への取材で分かった。決定は21日付で、負債額は約2億円。
法人の安愚楽牧場は8月9日に民事再生法の適用を申請。しかし、選任された管財人らが調査した結果、「牧場や牛を売却しなければ財産保全はおろか、餌代をまかなえず大量の牛が餓死しかねない状況」であることが判明し、今月9日、破産手続きに移行した。安愚楽牧場の負債総額は約4300億円。大部分は出資者約7万3千人への負債となっている。

2011/12/16

代理人のお仕事終了?

http://tyl.dip.jp/index.html
平成23年12月12日    株式会社安愚楽牧場関連情報の掲載を終了しました。   

http://tyl.dip.jp/html/disclosure.html
株式会社安愚楽牧場について
株式会社安愚楽牧場の民事再生手続は平成23年11月8日に廃止されました。これを受け,本ページに掲載していた同社の民事再生手続の関連情報は同年12月12日に掲載を終了しました。当事務所では今後の手続の進行や内容についてのお問い合わせにはお答えすることができません。ご質問等は,安愚楽牧場コールセンター(電話0120-130-560)までお願いいたします。

2011/12/14

負債4300億円ーー「安愚楽牧場」延命の陰にJAや農水官僚、族議員

http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2011/12/post-91e7.html
負債4300億円ーー「安愚楽牧場」延命の陰にJAや農水官僚、族議員

今年の大型倒産の一つに、和牛商法の元祖「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市)が挙げられる。負債は実に4300億円。今年8月に民事再生を申請したが認められず、破産手続きに移行している。全国7万人以上が、年利10%という高配当を謳ったこの商法に飛びつき出資したが、破産手続きにより戻って来る配当は、利子がつかないどころか、出資金の数%と見られる。この和牛商法、バブル崩壊後の低金利政策の下、90年辺りから続々登場。それを先取りし、最も古い81年12月に創業。そして最も大規模だった(9万頭以上)のが安愚楽だった。すでに90年代半ば過ぎには多くの和牛商法を採用した牧場は経営破たん、ないしは事件化。和牛商法=詐欺商法であることが証明されたが、安愚楽だけは別格とされ、今年まで営業を続けて来ていた。だが、この安愚楽とて、公表されている分と実際に飼育していた和牛の数に大きな差があり(6割。「熊本日日新聞」12月1日記事)、しょせん程度問題で、同じく詐欺商法だった実態が明らかになって来ている。が、それにしても、同じ商法の別会社が完全に淘汰されるなか、なぜ、安愚楽だけがいままで持ち、出資者がそれなりに付いたのか!? それは安愚楽だけが別格だったからではなく、同社の陰にJA(農協)幹部や農水官僚、農水族議員が見え隠れするのだ。
2011年12月12日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

2011/12/13

和牛オーナー広がる不安 安愚楽牧場が破産手続き

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E3E0E2E09D8DE3E1E3E0E0E2E3E39191E2E2E2E2;at=DGXZZO0195583008122009000000
和牛オーナー広がる不安 安愚楽牧場が破産手続き
2011/12/13 11:50 日本経済新聞 電子版

4300億円以上の負債を抱え8月に経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)の破産手続き開始が決まり、約7万人の「和牛オーナー」の間に契約金の回収への不安が広がっている。同社は高配当をうたって繁殖用の牛への投資を募ってきたが、返金は契約金の1%程度との見通しも。各地で被害者弁護団が結成され、民事・刑事両面で責任追及の動きが出ている。
「もう大半のお金は回収できないんじゃないか」。約2年前から安愚楽牧場の和…
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2011/12/11

安愚楽牧場のからくり 資金不足、新規契約で穴埋め 事業計画立案も融資交渉失敗

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819490E2EBE2E68A8DE2EBE3E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
安愚楽牧場のからくり 資金不足、新規契約で穴埋め 事業計画立案も融資交渉失敗
2011/12/11 18:46

9日に破産手続きを開始した安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)が、和牛オーナー契約収入のほとんどを、契約者への配当や解約金の支払いに当て、事業資金が慢性的に不足していたことが同社の資産内容を調査した監査法人の報告や元経営幹部の証言で明らかになった。同社は2009年以降に農林中央金庫などJAバンクグループや銀行から融資を受けようと、食品加工で稼ぐ総合畜産会社化を目指す事業計画を立案したものの、融資交渉は失敗。不足資金をオーナー契約の拡大で埋め、経営破綻を先延ばししていたようだ。

2011年3月期まで10年間のキャッシュフロー計算書(単位、億円)
オーナー契約    6164
食品加工、出荷牛販売    2132
繁殖牛買い戻し(解約)    ▲3902
子牛買い取り(配当)    ▲1505
オーナー牛育成費用    ▲1924
その他生産コスト(自社牛育成費用など)    ▲671
営業費用、本部費用    ▲272
助成金等収入    112
設備投資    ▲152
投融資    ▲36
※▲はマイナス、監査法人資料をもとに作成

ある元経営幹部は「減配や無配にすれば解約ラッシュが起きて、事業の継続はたちまち困難になる。事業を縮小均衡させて立て直すことは資金不足で選択できなかった」と語った。
事業が実質的に赤字状態であるにもかかわらず、安愚楽牧場は和牛オーナーに対し予定通りの年4~8%とも言われる高配当を続けていた。
8月に安愚楽牧場が申し立てた民事再生手続きで同牧場の財産評定を担当した監査法人の報告によると、同社は2011年3月期までの10年間に和牛オーナー契約の新規獲得や更新で累計6164億円を集めた。
一方で同じ期間中に、満期解約(繁殖牛の買い戻し)に3902億円かけ、配当(子牛買い取り)に1505億円を支出し、契約で集めた資金の9割近くが流出していた。牛へのエサ代や契約農場への預託費用など育成費1924億円の負担を加えると、この期間の和牛オーナー事業の資金収支は大幅な赤字だった。
報告によると、安愚楽牧場は和牛の飼養頭数(破綻時約15万頭)を近い将来、26万頭にまで拡大、高い付加価値が見込める食品加工、飲食事業も強化する中期計画を作成していた。
ただ、こうした計画の中身は社内でもほとんど知られず、「オーナー資金の返済負担から逆算した事業規模に過ぎない」(元幹部)ともみられていた。JAバンクや銀行も同牧場から受け入れた預金を担保とする限定的な融資にしか応じず、「交渉は失敗に終わった」(元経営幹部)という。
安愚楽牧場が抱えた約4300億円の負債のうち、オーナーに対する負債(買い戻し条件付き契約残高)は約4200億円にのぼる。
時価の10倍前後、1頭400万円以上もの値段で安愚楽牧場がオーナーに販売した繁殖牛の価値は、同社の経営破綻で暴落。9月5日時点での財産評定では、牧場、建物なども含めて資産総額はわずか132億円だ。
和牛の処分が遅れれば、資産も飼料代に消えていく。東京地裁が11月8日、民事再生手続きの廃止を決定。破産が決まったのを受けて、安愚楽牧場は取引のあった飼料会社や計約農場などに対する和牛のまとめ売りを加速。畜産関係者によると、1頭数万円での処分が進んでいるもようだ。
和牛オーナー制度のビジネスモデルも分析した監査法人の報告は「数年かけて返金するなら、保有牛が将来獲得する収益から滞りなく返金できた」と結論付け、経営破綻は「福島第1原子力発電所事故による放射能汚染の風評被害などで解約が殺到したためだ」とする経営陣の主張に一応の理解を示している。
しかし、「返済能力あり」との判断は、母牛が年1頭安定的に子牛を産む優良牧場の成績を残すことが大前提で、安愚楽牧場の実態とはかけ離れている。安愚楽牧場は、繁殖事業の不振で慢性的な牛不足、資金不足に直面し、オーナー契約の伸びに見合う繁殖牛(母牛)を確保できない状態が続いていた。
消費者庁も11月末、繁殖牛としてオーナーに販売した10万頭前後の牛のうち3~4割は子牛など繁殖牛ではなかったとして、景品表示法違反(優良誤認)だと認定、違反事実の公表を同牧場に命じている。
経営陣主導の民事再生手続きが廃止され、管財人主導の破産処理に切り替わったことで、経営陣の責任はあらためて検証される見通しだ。安愚楽牧場の厳しい経営の実情を知りうる立場にあった監督官庁や大口取引業者の責任を問う声も出ている。(編集委員 樫原弘志)

情報収集と過去の反省におすすめ【その他(特におすすめ以外)】(2011-12-11)

情報収集と過去の反省におすすめ【その他(特におすすめ以外)】(2011-12-11)

ツイッター(Twitter): 「#agura」で検索
http://twitter.com/#!/search/%23agura

OKWave: 『安愚楽』についての検索結果
http://okwave.jp/searchkeyword/%E5%AE%89%E6%84%9A%E6%A5%BD/date/desc/

Yahoo!知恵袋 検索結果: 安愚楽 で検索した結果
http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp/search?sort=16&p=%E5%AE%89%E6%84%9A%E6%A5%BD&ei=UTF-8

365日のうた: 安愚楽牧場安●場
http://don.paslog.jp/category/142035.html

個人向け社債ウォッチ!
http://shasai.seesaa.net/category/8893499-1.html

弁護士近藤早利のいいたいこと
http://skondo-life.cocolog-nifty.com/law/

サラリーマンの蓄財日記~間違いなく億万長者になれる~
http://blog.livedoor.jp/fwht9851/archives/cat_50005432.html

株主優待Getちゃんのブログ
http://ameblo.jp/yuutaiqueen/theme-10037978627.html

ホンネの資産運用セミナー: 安愚楽牧場・黒毛和牛委託オーナー制度の問題点
http://fund.jugem.jp/?eid=183

情報収集と過去の反省におすすめ【特におすすめ】(2011-12-11)

情報収集と過去の反省におすすめ【特におすすめ】(2011-12-11)

2ちゃんねる検索: スレッドタイトル「安愚楽」を検索
http://find.2ch.net/?STR=%B0%C2%B6%F2%B3%DA&BBS=ALL&TYPE=TITLE

unkar(うんかー): スレッドタイトル「安愚楽」を検索
http://unkar.org/2ch/search.php?q=%88%C0%8B%F0%8Ay

Google ニュース: 「安愚楽」で検索
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&gl=jp&tbm=nws&btnmeta_news_search=1&q=%E5%AE%89%E6%84%9A%E6%A5%BD

Yahoo!ニュース:  「安愚楽」で検索
http://news.search.yahoo.co.jp/search?ei=EUC-JP&fr=news_sw&p=%B0%C2%B6%F2%B3%DA

Yahoo!ニュース: 安愚楽牧場の経営悪化問題
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/agura_bokujo/

A BUG's Pensieve 2
http://move2600.blog96.fc2.com/

リプラス 情報収集組合
http://re-plus.seesaa.net/category/10980797-1.html

べぶろぐ(山崎牧場日記): 安愚楽牧場関連記事
http://koji.air-nifty.com/cozyroom/2011/11/post-02fa.html

紀藤弁護士のブログ: カテゴリー「2011-08 安愚楽牧場被害事件」の記事
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/201108/index.html

安愚楽被害・大阪弁護団のブログ
http://agura-higai-osaka.cocolog-nifty.com/

安愚楽牧場破綻:破産手続き開始決定

http://mainichi.jp/select/biz/news/20111209ddm012020118000c.html
安愚楽牧場破綻:破産手続き開始決定
毎日新聞 2011年12月10日 東京朝刊

「和牛オーナー」制度で出資会員を集めていた「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の経営破綻で、東京地裁は9日、破産手続き開始を決定し、渡辺顕弁護士を破産管財人に選任した。破産管財人が今後、破産債権の調査を進める。来年5月30日に日比谷公会堂で財産状況報告集会が行われる予定。管財人の連絡先は成和明哲法律事務所(0120・130・560)。

安愚楽牧場、破産手続き開始 東京地裁が決定

http://www.asahi.com/national/update/1209/TKY201112090697.html
安愚楽牧場、破産手続き開始 東京地裁が決定
2011年12月9日23時16分

和牛オーナー制度が破綻(はたん)した安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県)について、東京地裁は9日、破産手続きの開始決定を出した。債権者集会は来年5月30日、東京都内で開かれる予定。
管財人の渡辺顯(あきら)弁護士によると、同社直営の牧場は牛も含めて、1社に一括して売却することが決まった。また、全国の農家340戸に飼育を預託してきた牛は、農家や複数の業者への売却手続きが年内に完了する見込み。今後は、東京電力福島第一原発事故による風評被害をめぐって、東電への賠償請求も検討する。

安愚楽牧場が破産 東京地裁が手続き開始決定

http://www.47news.jp/CN/201112/CN2011120901002331.html
安愚楽牧場が破産 東京地裁が手続き開始決定
2011/12/09 21:49   【共同通信】

和牛オーナー制度が行き詰まり、民事再生手続きの廃止決定を受けていた畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は9日、破産手続き開始の決定をし、保全管理人の渡辺顕弁護士を破産管財人に選任した。債権者集会は、来年5月30日に東京都千代田区の日比谷公会堂で開く。
現時点では債権者への配当ができるかどうか不明のため、負債総額を確定させる期間などを当面設定しないこととし、今後は管財人が財産状況の調査を進める。民事再生手続きで届け出た債権はそのまま破産債権として扱われる。

安愚楽牧場の破産手続き、東京地裁が開始決定

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111209-OYT1T01036.htm
安愚楽牧場の破産手続き、東京地裁が開始決定
(2011年12月9日21時19分  読売新聞)

和牛オーナー制度の運営に行き詰まり、経営破綻した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は9日、破産手続きの開始を決定した。
破産管財人には、同社の財産を管理する保全管理人を務めてきた渡辺顕弁護士を選任した。財産状況を報告する債権者集会は来年5月30日に予定している。
同社は今年8月、当面事業を存続できる民事再生手続きの適用を申請。地裁は9月に同手続きの開始を決定したが、資金繰りが逼迫(ひっぱく)していることが判明し、11月に同手続きの廃止を決定していた。

安愚楽牧場が破産

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20111209-OHT1T00213.htm
安愚楽牧場が破産
(2011年12月9日21時17分  スポーツ報知)

和牛オーナー制度が行き詰まり、民事再生手続きの廃止決定を受けていた畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は9日、破産手続き開始の決定をし、保全管理人の渡辺顕弁護士を破産管財人に選任した。債権者集会は、来年5月30日に東京都千代田区の日比谷公会堂で開く。
現時点では債権者への配当ができるかどうか不明のため、負債総額を確定させる期間などを当面設定しないこととし、今後は管財人が財産状況の調査を進める。民事再生手続きで届け出た債権はそのまま破産債権として扱われる。
安愚楽牧場は昨年発生した口蹄疫問題に続き、東京電力福島第1原発事故の影響による契約解除の増加や和牛価格の下落などで資金繰りが急激に悪化。
8月9日に民事再生法の適用を申請。事業を継続しながら経営陣が関与しての清算を目指したが、渡辺弁護士が調査したところ「早期に直営の牧場や牛を売却しなければ財産保全はおろか、牛の餌代を賄えず、大量の牛が餓死しかねない状況」と判明。地裁が先月8日、民事再生手続きの廃止を決定した。
再生手続きの申立書によると、安愚楽牧場の負債総額は約4330億円。大部分は全国の出資者約7万3000人への負債で計約4207億円に上る。

安愚楽牧場の破産開始決定=来年5月に報告集会-東京地裁

http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2011120900995
安愚楽牧場の破産開始決定=来年5月に報告集会-東京地裁
(2011/12/09-20:58)

経営破綻した「和牛オーナー制度」運営の安愚楽牧場(栃木県那須町)について、東京地裁は9日、破産手続き開始を決定した。被害対策弁護団が明らかにした。
破産管財人には保全管理人だった渡辺顕弁護士を選任。財産状況報告集会は来年5月30日午後1時半から、東京都千代田区の日比谷公会堂で開かれる。
債権者への配当が実施できるか不明のため、債権届け出期間などは設けず、見通しが立った場合に改めて設定するとしている。

安愚楽牧場、破産手続き開始決定 東京地裁

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E2EBE2E1888DE2EBE3E0E0E2E3E39180EAE2E2E2;at=ALL
安愚楽牧場、破産手続き開始決定 東京地裁
2011/12/9 20:18

和牛オーナー制度が行き詰まって経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は9日、破産手続き開始決定を出した。破産管財人には渡辺顕弁護士が就く。
同牧場は当初、現経営陣が中心になって会社を立て直す民事再生手続きでの再建を目指した。ただ、同手続き上で財産管理を担当した渡辺弁護士らが財務状況を精査した結果、資金繰りが想定以上に逼迫していることが判明。11月8日付で東京地裁が民事再生手続きの廃止決定を出し、破産手続きに移行することが決まっていた。

安愚楽牧場の破産手続き開始を決定 東京地裁

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111209/trl11120919530009-n1.htm
安愚楽牧場の破産手続き開始を決定 東京地裁
2011.12.9 19:53

和牛オーナー制度が行き詰まり、破綻(はたん)した畜産会社、安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は9日、破産手続き開始を決定した。
同社の財産状況を調査した管財人が「早期に牧場や牛を売却しなければ、資金がショートする可能性がある」として民事再生手続きの廃止を求める上申書を地裁に提出。先月8日に、地裁が民事再生手続きの廃止を決定していた。
同制度は、繁殖用の牛に投資を募り、子牛を買い取って配当する仕組み。同社は自社牧場や預託先牧場を全国展開し、会員は全国7万3千人超とされる。東京電力福島第1原発事故の影響で牛肉価格が下落するなどして経営が悪化し、民事再生法の適用を申請した

2011/12/09

安愚薬牧場所有の県産牛・売却先決まる [16:55]

http://www.e-obs.com/obs-news/genko/DD12080018534.html
安愚薬牧場所有の県産牛・売却先決まる [16:55]
2011年 12月8日
   
和牛オーナー制度で出資者を集め経営破たんした安愚楽牧場が所有する県内の肉用牛7000頭余りの売却先が決まりました。安愚楽牧場は和牛オーナー制度が行き詰まり、現在、破産手続きに移行しています。県内では直営の農場が竹田市と杵築市にあるほか、13の農家が委託を受けて肉用牛を育てていて、飼育頭数は7247頭に上っています。県によりますと安愚楽牧場が所有していた県内の肉用牛の売却先が決まりました。およそ3000頭を飼育する直営牧場については竹田市の農場が愛知県の飼料販売会社に、杵築市の農場が熊本県の食肉処理・加工会社にそれぞれ売却されます。また農家13戸が委託をうけて育てていた肉用牛4200頭余りは県内外の業者6社が買い取ったということです。委託農家13戸のうち12戸はそのまま契約を継続し、牛を育てるということです。

この冬、お肉が安い3つの理由 前年比2割安も

http://www.nikkei.com/news/print-article/g=96958A9C93819698E2E3E2E38A8DE2E0E3E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E2E7E2E3E0E2E3E2E1E3EBE1;bf=0;n=96948D819791E38D918D8D8D8D8D;o=96948D819791E38D91E08D8D8D8D;m=96948D819791E38D8D8D8D8D8D8D;R_FLG=0
この冬、お肉が安い3つの理由 前年比2割安も
2011/12/8 7:03 日本経済新聞 電子版

国産の牛肉、豚肉、鶏肉の卸価格が安い。11月の肉類の月間平均価格は1年前を4~20%下回る。東日本大震災による消費減退ムードは徐々に解消しつつあるが、食肉の需要回復には結び付いていない。背景には3つの要因がありそうだ。

■牛肉は6カ月連続前年割れ、鶏肉も下落に
東京市場では高級な和牛枝肉A4等級(生体去勢)の11月の月間平均価格は1キロ1511円。1年前に比べ1割強安い。スーパーなど量販店で売られるA3等級(同)は2割安の1246円だ。それぞれ6カ月連続で前年価格を下回った。
豚肉や鶏肉はどうだろうか。国産豚肉(生体上)は1割安の1キロ395円と3カ月連続で1年前より安い。10月の平均価格は8年ぶりの安値だった。食肉のなかで唯一、前年よりも高値が続いていた国産鶏もも肉(加重平均)も11月には1年ぶりに下落。前年同月比4%安い1キロ594円となった。

■輸入増と国内出荷増で供給過剰に
安値の理由はまず、輸入肉と国内出荷頭数の増加による供給増だ。農畜産業振興機構(東京・港)によると今年4~9月までの鶏肉輸入量は前年同期比14%増の25万トンと大幅に増えた。商社各社は震災で東北の鶏肉生産地が打撃を受けたことによる供給減を懸念して、ブラジル産鶏肉を中心に大量の輸入契約を結んだ。だが、想定以上に早く生産体制が回復したため国内在庫がだぶつき始めた。
また牛肉輸入量も2003年度以来の高水準だった昨年度並みの26万4000トン。円高を背景に小売各社が輸入牛肉の品ぞろえを強化したことも一因だ。
牛肉では国内の出荷頭数も例年以上に多い。なかでも肥育頭数が日本で最大級だった安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)の経営破綻の影響が大きいという。市場関係者によると今年1月以降、安愚楽牧場からの出荷頭数が増えていたようだ。資金繰り悪化による換金売りなどにより、平年よりも1~2割多い1日5000~6000頭を出荷。「市場で吸収しきれないほど」(食肉卸)の状況という。

■冬到来の遅れや放射性物質への不安心理も
2つ目は天候要因だ。例年は11月を過ぎると鍋物需要に盛り上がる時期だが、気温低下の遅れから売れ行きが鈍い。「1年前に比べても1割以上も売り上げが少ない。牛肉や豚肉など食肉は鍋の必須アイテム。寒くなるのを祈るしかない」(都内のスーパー)と諦めの声も聞こえる。
3つ目は放射性物質に対する消費者の不安心理だ。7月に放射性物質セシウムで汚染された稲わらを食べた牛肉の流通問題が発生。焼き肉チェーン店の食中毒事件による需要低迷も加わった。食肉卸のミートコンパニオン(東京都立川市)の植村光一郎常務執行役員は「十分な検査と迅速な対応が遅れたため消費者からの不信を招いた」と言い切る。
また、豚肉価格の下落も放射性物質問題による風評被害の影響が大きい。「豚は稲わらを食べないにもかかわらず、原発の被災地に近いというイメージだけで敬遠された」(中堅スーパー)という。

■平年並みに戻るには時間
足元は放射性物質問題への懸念が緩和し、出荷頭数も減り始めたことで、食肉価格はわずかに上昇に転じ始めた。12月に入り寒さが本格化し始め、鍋物需要も動き始めた。とはいえ、例年に比べれば価格を押し上げる要因は乏しい。平年並みの価格帯にまで戻るには時間がかかりそうだ。

(商品部 五十嵐孝)

「価格は語る」は原則毎週木曜日に掲載します。

2011/12/06

安愚楽牧場預託農家、餌代止まり牛売れず…地獄

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111205-OYT1T00332.htm
安愚楽牧場預託農家、餌代止まり牛売れず…地獄
(2011年12月5日17時37分  読売新聞)

和牛オーナー制度が行き詰まり破産手続きへ移行中の「安愚楽牧場」(栃木県)の問題で、同牧場が北海道道内の農家に対し支払ってきた預託料が、4日分までの支払いを最後に打ち切られた。
牧場側は、預託農家に対し、預けている牛と未払い債権の相殺を求めているが、5日以降、預託農家に餌代などは入らない。生き物の牛を抱えて餌を与え続けなければならない農家は、後にも先にも進めない状況にある。
「安愚楽は我々の救世主だった。牛舎があれば収入になるから、離農した農家もぶら下がった」。十勝地方で安愚楽牧場の黒毛和牛約100頭を預かる60歳代の男性は、出会いをそう振り返った。
20代でサラリーマンをやめて父親の跡を継ぎ、乳牛のホルスタインの雄を肉牛として売る事業に乗り出した。600頭以上育て、バブル期には年間2億5000万円を売り上げたが、牛肉の輸入自由化で低価格牛の相場が暴落、1億数千万円の借金を作った。
牛をすべて売り、20ヘクタールの土地を処分したが、6000万円の借金が残った。途方に暮れていたころに、農協から舞い込んだのが安愚楽牧場の預託の話だった。「牛舎は空。餌代や光熱給水費も安愚楽が面倒をみてくれる」。家族を代表にして1999年頃に安愚楽と契約した。
預託料は牛1頭当たり1日480円で、100頭いれば1日4万8000円の収入になった。しかし、今年7月から支払いが止まり、安愚楽牧場の経営破綻が表面化。支払いはその後再開したが、未払いの約280万円は今も回収できていない。「支払いが止まったら、借金が再び増えてしまう」。男性は肩を落とす。

農林水産省によると、今年8月現在の安愚楽牧場の牛の飼育頭数は14万5100頭。うち北海道では、直営牧場8か所が3万8200頭を、預託農家136戸が2万7200頭をそれぞれ飼育していた。預託農家は全国で346戸あり、その4割が道内にある計算だ。
放射性セシウムの牛肉汚染問題による消費の落ち込みなどを受け、安愚楽牧場は清算方針を固め、当初は事業を継続する民事再生手続きを選択。ところが想定以上に資金繰りが悪化しており、11月8日には東京地裁が同手続きの廃止を決定、今月上旬にも破産開始決定が行われる見込みだ。
安愚楽牧場側は11月中旬、預託農家が未払いの預託料などの債権を放棄する代わりに、飼育中の牛の譲渡を受ける契約を結ぶよう弁護士を通じて求めてきた。しかし、契約の有無にかかわらず、今月5日以降の支払いは打ち切られる予定で、餌代の負担が続く農家は、牛の処分を急ぐか、収入源を探すかを求められる。

150頭の牛を抱える足寄町の農家、中野優さん(56)。牛を手放そうと家畜商に相談したが、繁殖用に10年近く使った高齢の牛ということもあり、「1頭2万円がやっと」と言われた。「預託農家が一斉に牛を手放したら市場も大混乱するだろう」と思案する。
安愚楽牧場の支払いが止まると、中野さんが負担する餌代は月160万円に上り、未払いの預託料も約400万円ある。牛だけでも処分しないと、借金は膨れあがる一方だ。
中野さんは「進むも地獄、去るのも地獄」と話す。(中西利成)

和牛オーナー制度で不当広告 安愚楽牧場に措置命令

http://www.recall-plus.jp/info/17863
和牛オーナー制度で不当広告 安愚楽牧場に措置命令

安愚楽牧場 「黒毛和種牛売買・飼養委託契約 不当広告」 お知らせ
事業者: 株式会社安愚楽牧場
製品:     黒毛和種牛売買・飼養委託契約
ジャンル:     食品 / 金融商品・払い戻し    
関連ワード:     黒毛和牛 和牛 うし ウシ オーナー制度 景品表示法 景表法 消費者庁
関連情報:    
http://www.agura-bokujo.co.jp/g-navi/news/111201_01.pdf
http://www.agura-bokujo.co.jp/g-navi/news/111201_02.pdf
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/111130premiums_2.pdf...

ご連絡先・お問い合せ(受付担当者に「リコールプラスを見ました」とお伝えください)
消費者庁 表示対策課
担当者:植木、金子、竹島、栗田
03-3507-9239

対象
黒毛和種牛売買・飼養委託契約

表示媒体:『あるじゃん』、『週刊ダイヤモンド』、『レタスクラブ』などの雑誌広告
表示期間:遅くとも2007/03頃以降
対処方法
消費者庁により、景品表示法に基づく措置命令(優良誤認)
【命令の概要】
安愚楽牧場が行った表示は、本件役務の内容について、一般消費者に対し実際のものよりも著しく優良であると示すものであり、景品表示法に違反するものである旨を、一般消費者へ周知徹底すること
内容
「オーナー契約を結べば繁殖牛の所有者になれる」と広告しながら、実際の飼育頭数は契約分より少なかったことが判明し、消費者庁から景品表示法に基づく措置命令を受けた。
遅くとも2007/03頃以降、『あるじゃん』、『週刊ダイヤモンド』、『レタスクラブ』などの雑誌広告で、「黒毛和種牛売買・飼養委託契約」を結べば繁殖牛の所有者となる旨を表示。「万一、契約期間中にオーナーになっていただいた牛が死亡した場合は、安愚楽牧場が保有する代替牛を提供しますから、ご安心ください。」などと表示していたが、牧場が飼養する繁殖牛の全頭数はオーナーの持分及び共有持分の合計の55.9~69.5%で、繁殖牛を割り当てられないオーナーには、雌の子牛や雌の肥育牛その他の牛を割り当てていた。(R+編集部)
ご連絡先・お問い合せ(受付担当者に「リコールプラスを見ました」とお伝えください)
消費者庁 表示対策課
担当者:植木、金子、竹島、栗田
03-3507-9239

消費者庁、安愚楽牧場に対して措置命令

http://www.net--election.com/news_aiGB0qJmFI.html
消費者庁、安愚楽牧場に対して措置命令
2011年12月1日 23:30 

安愚楽牧場へ行政処分
栃木県の安愚楽牧場は黒毛和牛の委託オーナー制度の運営や食品加工品の製造販売を行ってきたが、経営状況が悪化し、破産する見込みとなっている。
そんな安愚楽牧場に対して、2011年11月30日、消費者庁は景品表示法に基づく措置命令を出した。今回、消費者庁が行政処分を行ったのは、安愚楽牧場が、「あるじゃん」、「週刊ダイヤモンド」、「レタスクラブ」等の雑誌に出していた広告に対してである。
安愚楽牧場は、契約を締結すれば、オーナーは契約期間中は繁殖牛の所有者となる旨を表示していたが、実際には異なっていた点などの理由で行政処分を受けている。

消費者庁の処分理由
本来、安愚楽牧場が繁殖牛として飼育している数と、オーナー持ち分の契約総数とは一致していなければならない。
しかし、2007年3月末時点で、安愚楽牧場は契約総数のおよそ56%しか繁殖牛を飼育しておらず、2011年3月末時点でも契約総数のおよそ67%しか飼育していなかった。
安愚楽牧場は、雑誌広告で自社が消費者に対して行うとする役務の内容を、実際に行う役務の内容よりも著しく優良であるかのように示しているため、消費者庁は景品表示法に違反すると判断した。

外部リンク
株式会社安愚楽牧場に対する景品表示法に基づく措置命令について
https://docs.google.com/viewer?url=http%3A%2F%2Fwww.caa.go.jp%2Frepresentation%2Fpdf%2F111130premiums_2.pdf

安愚楽牧場、景品表示法に違反したとして措置命令―消費者庁

http://jp.ibtimes.com/articles/24291/20111201/462541.htm
安愚楽牧場、景品表示法に違反したとして措置命令―消費者庁
2011年12月1日 12時01分 更新

消費者庁は30日、8月に民事再生法が適用され事実上経営破綻した、畜産会社の安愚楽牧場(栃木県那須町)に対し、いわゆる「和牛オーナー」サービスの取引に係る表示について、景品表示法に基づき、措置命令を行ったことを公表した。
同社は、一定の出資(30万~200万円)をすることで牛を買い取り、オーナーとなった人に対しては同社が牛を預かって飼養し、その牛が1頭の子牛を産んだ場合、「利益金」として9,000円を還元するなどと公言していた。子牛は同社が買い取る扱いで、その代金からエサ代などの飼養管理費を差し引いたものが、9,000円という利益金の内容であると説明された。
また、契約期間が満了すれば、同社がオーナーから牛を買い戻すとの約束も行っていた。
しかし、同社が実際に飼養する牛の全頭数は、オーナーの持分(共有持分を含む)を合計した数に満たず、約56~70%にとどまっていた。牛を割り当てることができないオーナーに対し、牛を割り当てる扱いとしていた点が景品表示法に抵触する「優良誤認」の表示であるとして、このたび消費者庁が措置命令を行った。
措置命令の内容は、「景品表示法に違反するものである旨を、一般消費者へ周知徹底すること」としている。
仮に措置命令に従わない場合、会社の代表者などに、最高で2年以下の懲役、または300万円以下の罰金が科される可能性があるほか、会社には最高で3億円の罰金が科せられる可能性がある。

消費者庁、経営破綻した「安愚楽牧場」に対し違反事実を公表するよう命じる

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00212636.html
消費者庁、経営破綻した「安愚楽牧場」に対し違反事実を公表するよう命じる
(12/01 05:21)

和牛オーナー制度が行き詰まり経営破綻した「安愚楽牧場」に対し、消費者庁は、「繁殖牛のオーナーになれる」と広告しながら、実際には頭数が不足していたとして、不当景品類および不当表示防止法に基づき、違反事実を公表するよう命じた。
消費者庁長官は「実態が違うので、著しく優良と誤認させるものだと。当然、許されるものではない」と述べた。
消費者庁によると、安愚楽牧場は、「契約すれば繁殖牛のオーナーになれる」と雑誌広告でうたっていたが、実際に飼育していた繁殖牛の頭数は、遅くとも2007年3月ごろから、オーナーの持ち分として契約した頭数の5~6割程度となっていて、不足分は、生後6カ月未満の子牛や、繁殖できない牛を割り当てていたという。
安愚楽牧場側は、消費者庁の調査に対し、「オスはまずいが、メスなら利益を還元できればいいという認識だった」と話しているという。

安愚楽牧場「広告は虚偽」、消費者庁が措置命令

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111130-OYT1T01048.htm
安愚楽牧場「広告は虚偽」、消費者庁が措置命令
(2011年12月1日00時46分  読売新聞)

和牛オーナー制度で知られ、破産手続きに移行中の「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市)が虚偽の広告でオーナーから出資を募っていたとして、消費者庁は30日、景品表示法に基づき、同社に対して違反を周知するよう求める措置命令を出した。
同庁によると、同社は遅くとも2006年度以降、雑誌で「繁殖牛(母牛)のオーナーになれる」などと宣伝。出資して繁殖牛のオーナーとなると、出産した子牛の売却代金を配当として受け取る仕組みだと説明していた。
しかし、出資金額などから計算すると、本来、今年3月時点で9万7986頭の繁殖牛がいるはずなのに、実際には67%の6万5572頭しかいなかった。こうした状態は06年度から続いていたという。
同庁は「オーナーの多くは、繁殖牛を所有し、毎年生まれる子牛を買い取ってもらうという分かりやすさにひかれて出資したが、その実態はなかった」として、虚偽や誇大広告を禁じる景品表示法に違反すると判断した。

安愚楽牧場に措置命令 県内オーナー「許せない」

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20111201-OYT8T00068.htm
安愚楽牧場に措置命令 県内オーナー「許せない」
(2011年12月1日  読売新聞)

経営破綻し、破産する見通しの「安愚楽牧場」(那須塩原市)に対し、消費者庁が30日、景品表示法に基づく措置命令を出したことを受け、県内のオーナーからは「和牛オーナー制度自体がでたらめだったのか」など怒りや不信の声が相次いだ。専門家からは、破産直前になっての行政処分に対し、遅れを指摘する声も上がった。
夫婦で約5400万円を出資してきた宇都宮市の男性(76)は、「でたらめじゃないか」と怒りを隠さない。貯金や退職金のほとんどを出資。「安愚楽が提供してくれた旅行や観劇を楽しんでいる場合ではなかった。今後の生活が不安で仕方ない」という。
最近数年、恒常的に繁殖牛が足りない状態だったにもかかわらず、広告を出し続けた同社に対し、不信感は高まっている。
約15年前から2000万円以上を出資している栃木市の女性(72)は「自分の牛がいないなら、和牛商法自体が架空の話だったということ。絶対許せない」と憤る。
高利率をうたう広告を電車内で見て老後の資金にしようと始めた。1990年代に相次いだ和牛商法の摘発や、口蹄疫(こうていえき)で牛が大量に処分された際も「自分の牛は地方の農家が育ててくれているから大丈夫」と疑わなかった。「措置命令がもっと早く出て、問題がわかっていればやめられたのに」と悔やむ。
牛を確認しようと、那須町の牧場を訪れたオーナーもいる。約100万円を投資していた佐野市の自営業の女性(46)は、「この中に自分の牛がいるのかな、と思って見ていたのに。裏切られた気持ち」と肩を落とす。
明治大の円谷峻教授(消費者法)は「(措置命令は)ずいぶん遅いという印象」と語る。「行政は被害を未然に防ぐのが第一。消費者の声を聞いてきた国民生活センターや、内閣府の消費者委員会などと連携を密にし、自ら積極的に調査する姿勢が必要では」と話す。
日弁連消費者問題対策委員長の池本誠司弁護士は「契約に見合う事業の実体がなかったということ。消費者庁にはもっと早く動いてほしかった」としつつ、「今後、同社の事業を買い取る人間が参考にするなどの効果はあるのでは」と一定の評価を下した。

繁殖牛、契約の6割以下 消費者庁が安愚楽牧場を行政処分

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20111130/669042
繁殖牛、契約の6割以下 消費者庁が安愚楽牧場を行政処分
(12月1日)

破産手続きに移行予定の安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)の和牛オーナー制度をめぐり、消費者庁は30日、実際に飼育していた繁殖牛が契約頭数の6割にも満たない時期があったことを明らかにした。消費者庁は同日、安愚楽牧場が遅くとも2007年以降、契約通りに繁殖牛がいると見せかけて、消費者に優良だと誤認させた景品表示法違反と認定、違反事実を公表するよう同牧場に命じた。同牧場を所管していた農林水産省や、消費者庁の監督責任も今後問われそうだ。
安愚楽牧場のオーナー制度は、出資者に繁殖牛を購入してもらい、生まれた子牛を同牧場が買い取り配当を支払っていた。契約終了時には繁殖牛を買い戻した。契約期間や持ち分(1オーナーに対し1頭~10分の1頭)など異なるコースを設定していた。
消費者庁によると、07年3月末時点で、全オーナーの持ち分であるはずの約9万2千頭に対し、実際に飼育されていた繁殖牛は約5万1千頭、約56%にすぎなかった。今年3月末時点でも約67%だったという。
消費者庁の調査に対し安愚楽牧場側は「配当できていれば、繁殖牛の数が合わなくても問題ないと思っていた」と説明したという。
会見した福嶋浩彦長官は「行政処分が即、被害者の救済につながるものではないが、今後の民事手続きの中でさらに実態が解明される一助になる」と話した。
一方、全国安愚楽牧場被害対策弁護団の紀藤正樹弁護士は「詐欺の疑いがかなり濃厚になった。農水省の調査以降、行政が放置してきたから被害が巨額になった」などと監督官庁の調査の遅れを批判した。

繁殖牛、契約の6割以下 消費者庁、安愚楽牧場に公表命令

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201112010056.html
繁殖牛、契約の6割以下 消費者庁、安愚楽牧場に公表命令
'11/12/1

和牛オーナー制度が行き詰まり、破産手続きに移行予定の畜産会社「安愚楽あぐら牧場」(栃木県)について、実際に飼育していた繁殖牛の頭数が、契約頭数の6割に満たない時期があったことが30日、消費者庁の調査で分かった。
消費者庁は同日、安愚楽牧場が遅くとも2007年以降、繁殖牛を飼育しているように見せかけ、消費者に優良だと誤認させたとして景品表示法に基づき違反事実の公表を命じた。
栃木県警は、安愚楽牧場の管財人や元社員らから事情を聴くなどして情報収集を進めている。
同社の負債総額は、約4330億円で全国の出資者は約7万3千人に上るとみられ、被害者の弁護団は「詐欺的手法だ」と主張していた。安愚楽牧場は共同通信の取材に「取材を受けません。回答できない」としている。
消費者庁によると、同社は子牛を売却して配当を得られるとして雑誌広告で一口30万~200万円程度で繁殖牛のオーナーを募集。オーナー制度は同社が実際に飼育していた繁殖牛の頭数と、オーナー持ち分の契約総頭数が一致していなければならないシステム。しかし07年3月末でオーナー持ち分が約9万2千頭だったのに対し、飼育頭数は約5万1千頭で約56%にすぎなかった。今年3月末の時点でも約67%。不足分は雄牛や子牛などを繁殖牛と称して割り当てていた。
消費者庁の調査に対し安愚楽牧場側は「配当ができていれば繁殖牛の数が合わなくても問題がないと思っていた」と説明したという。
同社は8月、東京地裁に民事再生法の適用を申請したが、東京地裁は11月、手続きの廃止を決定。財産の保全管理命令を出した。関係者から不服を申し立てる即時抗告がなければ12月中にも破産手続きに移行する予定。

安愚楽牧場:消費者庁が行政処分 繁殖牛、契約頭数達せず

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111201k0000m040061000c.html
安愚楽牧場:消費者庁が行政処分 繁殖牛、契約頭数達せず
毎日新聞 2011年11月30日 21時10分(最終更新 12月1日 0時05分)

和牛オーナー制度で多くの出資者を集め経営破綻した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)が飼育していた繁殖牛が、出資者の契約頭数より少なかったことが30日、消費者庁の調べで分かった。同庁は広告の内容と乖離(かいり)があり景品表示法に抵触するとして、同法に基づき違反の事実を公開するよう命じる処分をした。
同社は出資者に繁殖牛のオーナーになってもらい、生まれた子牛の売却益を配当にあてる方式を雑誌広告などで紹介し、出資を募集。オーナーは全国で約7万人に上る。消費者庁によると、遅くとも07年3月ごろから繁殖牛の数がオーナーの契約頭数の55~69%にとどまり、繁殖能力のないメスの子牛やオス牛も含め数合わせをしていた。同社は消費者庁に「配当を支払えばオーナーに迷惑はかからないと思った」と説明しているという。
今回の処分について、約10年前から1億円を投資した群馬県の女性(47)は「広告も頻繁に出ていて経営は安定していると思っていた。行政処分がもっと早ければ、ここまで投資は膨らまなかった」と話す。全国安愚楽牧場被害対策弁護団団長の紀藤正樹弁護士は「ビジネスモデル自体が破綻していて詐欺に近い行為が明らかになった。警察の捜査の端緒になるだろう」と期待する。弁護団への相談は6000件を超えたという。【曽田拓、水戸健一、中村藍】

安愚楽牧場に措置命令=景表法違反で消費者庁-「遅過ぎる」と批判も

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201111/2011113001131
安愚楽牧場に措置命令=景表法違反で消費者庁-「遅過ぎる」と批判も
(2011/11/30-21:38)

「和牛オーナー制度」を運営していた安愚楽牧場(栃木県那須町)が、雑誌広告などで実態と著しく異なる表示をしていたとして、消費者庁は30日、景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出した。
同社は既に破産手続きに移行する見通しとなっており、被害対策弁護団長の紀藤正樹弁護士は「あまりにも遅過ぎて遺憾。結果として、被害が拡大した」と話している。
消費者庁によると、同社は遅くとも2007年3月以降、雑誌などで繁殖牛のオーナーを募集したが、実際に飼育していた牛は55.9~69.5%にすぎなかった。

牛不足 安愚楽牧場を行政処分

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111130/t10014320671000.html
牛不足 安愚楽牧場を行政処分
11月30日 21時9分

経営破綻した栃木県の畜産会社「安愚楽牧場」が「子牛を産む繁殖牛のオーナーになれる」とうたって投資を募っていたのに、実際には投資対象となる牛の数が大幅に少なかったとして、消費者庁は、景品表示法に基づき会社に対してこうした実態を周知するよう命じました。
栃木県那須塩原市に本社がある安愚楽牧場は、繁殖用の牛への投資を募る「和牛オーナー制度」で成長し、会員の数は7万人を超えましたが、原発事故の影響などで牛肉価格が下落して経営が破綻し、現在、破産手続きが行われています。安愚楽牧場の「和牛オーナー制度」は、繁殖牛が毎年産む子牛を育て、売却益を配当するというもので、繁殖牛のオーナーになれるとうたって投資を募っていました。しかし、消費者庁が調べたところ、昨年度にはオーナーの数に対しておよそ9万8000頭の繁殖牛がいなければならないところ、実際には6万5000頭余りで、およそ66%にとどまっていました。過去5年間でもおよそ55%から69%にとどまり、計算上、足りない数は子牛や食用牛、さらには雄牛を充てていたということです。このため、消費者庁は、安愚楽牧場に対し、事実と違う表示で投資を勧誘したとして、景品表示法に基づき、こうした実態を周知するよう命じる行政処分をしました。消費者庁によりますと、安愚楽牧場は処分を受け入れてインターネットのホームページで周知する方針だということです。

安愚楽牧場、牛は本当は56%しかいなかった

http://media.yucasee.jp/posts/index/9683?la=0003
安愚楽牧場、牛は本当は56%しかいなかった
最終更新:2011年11月30日 20時30分

消費者庁は30日、破産手続き中の和牛オーナー商法の「安愚楽牧場」を、景品表示法に基づき違反事実の公表を命じる処分を行ったと発表した。
消費者庁によると、同社は実際の繁殖牛の飼育頭数が、契約した頭数よりも少なかったという。また、その子牛を売却すれば配当が出ることを謳ったが、実態としては07年3月時点で公表した総数の約55.9%~69.5%しか飼育していなかったという。

破綻の安愚楽牧場、景表法違反で措置命令

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E1E2E2E6978DE1E2E3E3E0E2E3E39180EAE2E2E2;av=ALL
破綻の安愚楽牧場、景表法違反で措置命令
2011/11/30 20:21 (2011/11/30 22:45更新)

経営破綻した安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)が、契約すれば繁殖牛の所有者になれるなどと広告しながら、破綻の4年以上前から実際に飼育している頭数が契約頭数の7割に満たなかったことが30日、消費者庁の調査で分かった。同庁は同日、消費者に著しく優良と誤認させる表示だとして、同牧場に景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出した。
同庁によると、同牧場は、経済誌など雑誌の広告に、契約期間中に買い取った牛が死んでも、牧場が所有する代替牛を提供するなどと表示。しかし実際は、遅くとも2007年3月ごろ以降、同牧場が飼育する繁殖牛の全頭数は、オーナーの持ち分として契約した総頭数の55.9~69.5%で、不足分は生後6カ月未満の子牛や繁殖できない牛を充てていたという。
同牧場側は同庁の調査に「雄はまずいが雌なら利益を還元できればいいという認識だった」と話したという。
同牧場は、昨年発生した口蹄疫(こうていえき)や東京電力福島第1原発事故を理由に、8月に民事再生法の適用を申請したが、11月8日に東京地裁が再生手続きの廃止を決定し、破産手続きに移行する見通し。

安愚楽牧場を行政処分、消費者庁 景品表示法違反で

http://www.47news.jp/CN/201111/CN2011113001001488.html
安愚楽牧場を行政処分、消費者庁 景品表示法違反で
2011/11/30 19:24   【共同通信】

和牛オーナー制度が行き詰まり、破産手続きに移行予定の畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)について、消費者庁は30日、雑誌広告でオーナーを募り契約した繁殖牛の頭数より飼育していた牛の頭数が少なかったとして景品表示法に基づき違反事実の公表を命じる処分をした。
消費者庁によると、同社は子牛を売却して配当を得られるとして雑誌広告などで繁殖牛のオーナーを募集。同社が実際に飼育していた繁殖牛の頭数は、オーナー持ち分の契約総頭数と一致していなければならないが、2007年3月末で契約総頭数の6割に満たない約56%しか飼育していなかった。今年3月末の時点でも約67%だった。

2011/12/05

口蹄疫:「安愚楽牧場」の獣医師問題 告発状を受理--高鍋署 /宮崎

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20111126ddlk45040646000c.html
口蹄疫:「安愚楽牧場」の獣医師問題 告発状を受理--高鍋署 /宮崎
毎日新聞 2011年11月26日 地方版

高鍋署は25日、経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」の専属獣医師に対する告発状を受理した。川南町の農家2人が先月5日、獣医師法に違反した行為があったとして、告発状を提出していた。
告発状によると、獣医師は口蹄疫(こうていえき)発生前の昨年3月、川南町にあった同社の第7農場の牛を診察せずに、獣医師免許のない農場の従業員に電話で投薬を指示するなどとされる。
県は今月14日、この獣医師を文書で指導した。告発した農家の男性は「私たちはなぜ感染が拡大したのか知りたいだけだ。獣医師は捜査に真実を話してほしい」と語った。【石田宗久】

「牧場」頓挫 戸惑う住民/豊後大野市

http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000001111240011
「牧場」頓挫 戸惑う住民/豊後大野市
2011年11月24日

豊後大野市大野町宮迫に、破綻(は・たん)した安愚楽牧場(本社・栃木県那須町)が牧場を造りかけていた土地があり、すでに市が国や県の補助も得て、そこに至る農道をつくっていた。予定地はどうなるのか。予算を投じた自治体はどうするのか。地元で話題になり、近隣住民から困惑の声が出ている。
宮迫の、ある集落から高台に向かって長さ637メートルの新しい舗装道路が延びる。上がると雑草の生えた土地に行き当たる。広さ5・5ヘクタール。安愚楽が2008年までに購入し、「大野牧場」として畜舎などを建てる予定だった。
市や畜産関係者によると、安愚楽が03年、合併前の大野町に県を介して進出を持ちかけた。進出協定は町とも、05年にできた市とも結んでいないが、県が積極的に仲介し、協議や用地買収が進んだ。
09年に畜舎建設、家畜導入の予定だったが、牛糞(ふん)処理の委託先の協議や排水路の付け替え、土砂搬入などの影響で遅れ、昨年には宮崎県で口蹄疫(こう・てい・えき)が発生し、事業は一時休止となった。その後「2千頭を1500頭に変更して計画を進める」と市や地元に説明があったが、今年8月、民事再生法の適用を申請し、8月末、大分支社長が「事業再開は難しい」と市に伝えてきた。今月上旬には破産手続きに移ることになった。
道路は06~08年に農水省の交付金事業を活用し、地域の農道として整備した。事業費は約1億2千万円。うち55%が国、10%が県の補助金。県は大野牧場を08年度の農業への企業参入の実績に数えている。
周辺は高齢化し、農業後継者もほとんどいない。土地を売った1人は「圃場(ほ・じょう)整備していない畑で、これから耕し手もいない。進出話が出た当初、優先雇用すると聞いて売却を決めた人もいた」と話す。住民の1人は「せっかく道路もできたし、何か別のものでも来て欲しい。でも、変なものが来たら困る」と話す。
予定地は、道路工事の残土を搬入しているため畑に戻せないが、畜舎や水耕栽培のハウスは建てられるという。橋本祐輔市長は「実質的に住民の被害はないとはいえ道路までつくった。跡地の今後は、立地を進めた県とも協議していきたい」と話す。
一方、県畜産振興課の金塚秀夫課長は「基本的には市の問題だが、農業への企業参入の一環として県が関わった経緯はある。土地が管財人に引き継がれているのかなどを見ながら、対応を考えたい」と話す。
10月半ば、畜産農家の求めに応じ、市の職員が大野牧場の進出について、牛の増頭を目指す県の指導のもとで進んだと説明した。畜産農家から「県の方針のためになぜ市もここまでしなければいけなかったのか」「地元畜産への貢献が見えない事業なのになぜ進めたのか」などの声が上がった。(後藤たづ子)

安愚楽牧場破綻問題 岐路に立つ農家経営 来月に預託料停止 自立模索も壁高く

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安愚楽牧場破綻問題 岐路に立つ農家経営 来月に預託料停止 自立模索も壁高く 
(11月24日)

経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)から牛を預かり飼養してきた預託農家が、大きな岐路に立たされている。農家経営を支えてきた預託料の支払いが、来月5日にも止まる見通しとなったためだ。北海道内の預託農家間では、新たに肉牛一貫経営の法人を設立するという自立を探る動きもあるが、資金の確保など実現には高い壁が立ちはだかる。

「牛所有権」農家へ 保全管理人が方針 北海道の農家ら会合 安愚楽牧場破綻問題

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「牛所有権」農家へ 保全管理人が方針 北海道の農家ら会合 安愚楽牧場破綻問題  
(11月23日)

安愚楽牧場(栃木県)と取引などがある北海道内の預託農家47戸と5JAでつくる「JAグループ北海道安愚楽債権者連絡会議」は22日、札幌市で会合を開いた。同社の財産を管理する保全管理人側から、未払いの「預託料」と引き換えに「牛の所有権」を農家に渡す契約を求められていることが報告された。同連絡会議は被害を最小限にとどめるために受け入れが必要と判断し、今後、農家の了解を早急に取り付けることを決めた。