http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130122/k10014984871000.html
安愚楽牧場 出資金の一部を返金へ
1月22日 20時54分
和牛オーナー制度で7万人を超える会員を集めて経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」の2回目の債権者集会が、22日、開かれ、破産管財人の弁護士が、ことし中に債権者への返金を始めたいと説明しました。
栃木県那須町に本社がある「安愚楽牧場」は、繁殖用の牛への投資を募り、生まれた子牛を買い取って出資者に配当する「和牛オーナー制度」で成長を続け、会員は全国で7万人を超えましたが、おととし8月、4000億円を超える負債を抱えて経営破綻し、破産の手続きが進められています。
22日、2回目の債権者集会が東京・千代田区で開かれ、会場の日比谷公会堂にはおよそ1000人の債権者が集まりました。
被害対策弁護団などによりますと、集会では、破産管財人の弁護士が、原発事故で牛肉の価格が下落したことに対する東京電力からの賠償金や、安愚楽牧場が納めていた税金の還付金、それに、所有していた不動産の売却などでおよそ210億円が回収できるという見通しを明らかにしたということです。そのうえで、破産管財人は、ことし中に債権者に対する返金を始めたいと説明したということです。
集会に参加した74歳の女性は「出資した額には全く届きませんが、少しでもお金が戻ってほしいと思います」と話していました。
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