2012/02/03

安愚楽牧場社長ら詐欺容疑で告発へ…大阪の出資者

http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120203-OYO1T00441.htm
安愚楽牧場社長ら詐欺容疑で告発へ…大阪の出資者
(2012年2月3日  読売新聞)

約4300億円の負債を抱え、東京地裁で破産手続き中の「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の和牛オーナー制度を巡り、大阪府内の出資者13人が、同社側が経営の悪化を隠し出資金847万円をだまし取ったなどとして、社長ら3人を詐欺容疑などで大阪府警に刑事告発する方針を決めた。3日にも告発状を郵送する。被害対策大阪弁護団によると、同社の破綻を巡る告訴・告発は初めてという。
同弁護団によると、同制度は出資者が雌の繁殖牛のオーナーとなり、同社に飼育を委託。同社が繁殖牛を買い取って出資金を払い戻し、子牛の売却益も支払うとする仕組みだった。
告発状によると、告発人のうち6人は同社が民事再生法の適用を申請する前月の昨年7月、新たな繁殖牛の飼育に関し契約を結び、計847万円を出資した。この契約について「経営が行き詰まっており、新たに飼育したり、買い取ったりできない状態であることを隠し、自転車操業を続けるために出資金をだまし取った」と主張している。
他の7人も「必ず出資金が戻ると虚偽の説明をされた」などと詐欺の被害を訴えている。13人の出資金の残額は、約7億円に上るという。
一方、広告などに出資金の元本が保証されると誤解される表現があったとする出資法違反や、同社の状況に関し事実と異なる説明をしたとする特定商品預託法違反も容疑に加え、法人としての同社も告発する。
弁護団副団長の今井孝直弁護士(大阪弁護士会)は「ビジネスモデルに元々無理があった疑いがある。捜査で徹底的に実態解明してほしい」としている。

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