2012/07/03

「安愚楽」被害者、詐欺容疑で3日告訴

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20120702/818572
「安愚楽」被害者、詐欺容疑で3日告訴
(7月3日)

和牛オーナー制度が行き詰まり、経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(那須塩原市埼玉)が出資金をオーナーに返還できなくなっている問題で、被害対策栃木県弁護団は2日、三ケ尻久美子社長ら同社役員2人を3日にも詐欺、預託法違反容疑で県警に告訴・告発する方針を固めた。
詐欺容疑で告訴するのは、県弁護団に対応を依頼している県内在住のオーナーら男女16人。
告訴状によると、同社は2011年4月ごろには経営が行き詰まり、新たな契約を締結しても黒毛和牛の買い戻し代金や子牛の売却利益金を支払うことができない状態だったにもかかわらず、同4~7月ごろに掛けて新たな契約を勧誘する書類を送付。オーナーに支払いが受けられると誤信、契約させ、計2430万円をだまし取ったとしている。
一方、本県弁護団は預託法違反容疑で三ケ尻社長ら役員2人と同社を告発する。告発状によると、同社は07年3月ごろから、繁殖牛が恒常的に不足しているにもかかわらず、各種広告や契約書で、オーナーが購入した契約数に見合うだけの繁殖牛を保有しているという「不実告知(事実と異なる事実を告げる)をした」としている。

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